「がんばろう!岩手」意見交換会(平成31年1月29日 久慈地区)

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ページ番号1017712  更新日 平成31年3月12日

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日時
平成31年1月29日(火曜日)10時30分から11時50分まで

場所
野田村保健センター 1階 多目的ホール

出席者(敬称略)

  • 参加者(敬称略)
    吉田 照夫(野田村歴史の会 事務局長)
    税田 健之(マリンローズパーク野田玉川 代表)
    黒沼 忠雄(北三陸大地の恵み・ジオパーク推進連絡会 事務局長)
    金久 由美子(北三陸認定ジオガイドクラブ 三陸ジオパーク認定ガイド)
    成ヶ澤 亨(三陸鉄道株式会社運行本部 旅客営業課長)
  • 県側
    知事、県北広域振興局長、環境生活部副部長

開会

南局長
 
それでは、皆さん、おはようございます。ただいまから県政懇談会「がんばろう!岩手」意見交換会を開催させていただきます。
 皆様には、お忙しい中御出席をいただきまして、誠にありがとうございます。
 本日は、「三陸ジオパークを活用した地域振興」を懇談テーマとし、主に久慈地区の市町村でジオパークの推進等に取り組まれている方々にお集まりをいただいております。
 私は、本日の進行役を務めさせていただきます県北広域振興局長の南と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

知事あいさつ

写真:懇談会の様子1

南局長
 それでは、開会に当たりまして知事から挨拶申し上げます。

達増知事
 皆様、おはようございます。県政懇談会「がんばろう!岩手」意見交換会、県政懇談会で「がんばろう!岩手」という名前にしているのは、東日本大震災津波以降なのですけれども、県内の現場の声を知事が直接伺って、県政に役立てるということ、「がんばろう!岩手」というタイトルのもとでは、東日本大震災津波の復興の現場や、また復興に関わる様々な分野で活躍されている皆さんの意見を伺うということを中心に進めてきておりますけれども、今日のテーマのジオパーク、三陸ジオパークもまた復興の大きな力になることが期待され、また既に多くの実績を上げていて、そしてさらに岩手沿岸、三陸というところを孫子の代にもしっかり引き継いでいけるような地域にしていくためにも、大変大事なテーマと考えております。
 テレビでも、「ブラタモリ」という、地形とか地質とか、そういうのをテーマにしたあちこちの地域を紹介する番組がはやったりとか、「NHKスペシャル」でも地理学あるいは地質学的な説明をベースにしながら、日本の自然の紹介をするような番組が増えているのではないかと思います。そういうニーズが全国の皆様、世界の人たちのほうにも、そういうことへの関心の高まり、行ってみたい、知りたいという意欲の高まりもあると思いますが、一方、三陸ジオパークのほうは、今日本ジオパークネットワークの専門家の皆さんにいろいろ御指導もいただきながらパワーアップを図っているところでもありまして、そういう時期に最前線で活躍されている皆さんのお話を伺うということは非常に時宜を得たことだと思っております。
 今年秋には、ラグビーワールドカップ2019岩手県釜石開催もございまして、来年は東京オリンピック・パラリンピックと、世界に向けて岩手沿岸を発信していく時期でもありますので、どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございます。


南局長
 ありがとうございました。
 それでは、この後の進め方についてでございますが、まず私のほうから御出席の皆様方を御紹介いたします。その後、お一人ずつ自己紹介をお願いいたしたいと思います。自己紹介が終わりましたならば、本日のテーマに沿ってお話をいただきますが、お二人のお話があった後に知事がコメントするというような形で、区切りながら進めていきたいと思います。そして、最後に自由懇談の時間も設けたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、座席表に従いまして本日御出席の皆様を御紹介いたします。
 まず初めに、野田村歴史の会事務局長、吉田照夫さんでございます。

吉田 照夫
 
吉田照夫でございます。

南局長
 
続きまして、マリンローズパーク野田玉川代表、税田健之さんでございます。

税田 健之
 
税田です。よろしくお願いします。

南局長
 
続きまして、北三陸大地の恵み・ジオパーク推進連絡会事務局長、黒沼忠雄さんでございます。

黒沼 忠雄
 
黒沼でございます。よろしくお願いします。

南局長
 続きまして、北三陸認定ジオガイドクラブ三陸ジオパーク認定ガイド、金久由美子さんでございます。

金久 由美子
 
金久です。よろしくお願いします。

南局長
 
続きまして、三陸鉄道株式会社運行本部 旅客営業課長、成ヶ澤亨さんでございます。

成ヶ澤 亨
 
成ヶ澤です。よろしくお願いします。

南局長
 
県からは、達増知事のほか、ジオパークを所管いたします環境生活部の副部長、高橋が出席いたしております。

高橋副部長
 よろしくお願いします。

南局長
 なお、本日は県議会議員で久慈選挙区選出の中平均先生がこの後遅れて到着する予定でございますので、よろしくお願いいたします。
 ただいま皆様のお手元にお菓子とお茶を準備させていただきましたので、召し上がりながら懇談いただければと思っております。
 まず、私から本日の茶菓について御説明、御紹介をさせていただきたいと思います。本日お配りしておりますのは、久慈市のカフェ・ド・ラ・プラスさんのビスキュイマリンローズとフォレストキッチンさんのバラの紅茶でございます。
 カフェ・ド・ラ・プラスさんは、もともとエルコリーヌという名前で営業しておりましたが、平成28年の台風第10号災害によりまして大雨の影響を受け、一度閉店はしたものの、被災からおよそ3カ月後、名前を変えて、道の駅土風館にオープンしたカフェレストランでございます。今回御用意いたしましたビスキュイマリンローズは、カフェ・ド・ラ・プラスさんの秋山シェフさんが野田玉川鉱山で産出されるバラ輝石を加工したマリンローズをイメージしてつくられた焼き菓子でございます。
 続きまして、バラの紅茶を提供いただきましたフォレストキッチンさんでは、野菜ソムリエと紅茶コーディネーターの資格を持つ代表の木村さんが自家栽培した食材を使って、お菓子やお茶をつくっております。今回お配りしたビスキュイマリンローズに合うお茶として、自家栽培の農薬を使用していないオールドローズをブレンドしたバラの紅茶を御用意いたしました。これがそのオールドローズのお茶です。

達増知事
 
ローズ、ローズで、おいしいですね。

南局長
 
久慈地域の大地が生み出すマリンローズをイメージした焼き菓子と、この地で咲いたバラを使用した紅茶をジオの恵みとしてお楽しみください。

達増知事
 
紅茶はインフルエンザのウイルスを殺菌する効果が高いと今朝のニュースで、どこかでやっていました。

南局長
 
ありがとうございます。

懇談

写真:懇談会の様子2

南局長
 それでは、お菓子と紅茶をいただきながら、懇談に入らせていただきます。
 それでは最初に、お一人2分程度で自己紹介をお願いいたします。お話しいただく順番は、吉田さんから順番にお願いいたします。よろしくお願いいたします。

吉田 照夫
 野田村の吉田と申します。歴史の会の事務局。私、22年のときに、津波の前年ですけれども、役場を退職して、その後先輩などがやっていた歴史の会に所属したら、すぐに事務局やれということで、8年。そういう関係で、震災ガイド、観光協会でやっていますけれども、そういうふうなときに、しゃべりも好きなものですから、あと野田村を売り出すというのですか、そういうふうなことで協力しております。また、その関係で北三陸大地の恵み・ジオパーク推進連絡会、黒沼事務局長さんがいらっしゃいますけれども、当初から参加させていただいております。ジオパークとトレイルが野田の振興の起爆剤になると思いますので、よろしくお願いいたします。


南局長
 ありがとうございます。
 続きまして、税田健之さん、お願いいたします。

税田 健之
 マリンローズパーク野田玉川の館長をしております税田健之といいます。私がこの施設に勤務し始めたのが2010年ですので、今年で9年目になります。当時年間の観光客数が約2,200人だったのですけれども、その翌年震災がありまして、700人になってしまって、非常に厳しい状況でした。そんな中、どこの観光地も同じ状態だったと思うのですけれども、何とか施設の集客数を増やそうと四苦八苦しているときに、三陸ジオパークが発足されるということで、私が何か力になれればいいと思って、また逆に利用できるのではないかと思いまして、早速会員に登録しました。あと、皆さん御存じだと思うのですけれども、マリンローズパーク野田玉川は三陸のジオサイトに含まれております。本日はよろしくお願いします。

南局長
 ありがとうございました。
 続きまして、黒沼忠雄さん、お願いいたします。

黒沼 忠雄
 久慈市から参りました黒沼忠雄です。ジオパーク推進連絡会というジオを支援する任意団体の事務局を担当させていただいております。
 ジオとの出会いは、今から11年前になろうかと思いますが、それまではジオという概念、名前すらもわからなかったのですが、実は久慈市にやませ土風館ができまして、その場に県から副知事さんが参りまして、やませ土風館で交流会がございました。その場で、県ではこれからジオパークというものを推進していこうと思っている、そこでジオというものの概念のお話を伺う機会がありまして、即文化とか、即経済とかというものではなく、これからは徐々に効果が出るような夢のあるものにも取り組んでみようよというお話をされたことを記憶しております。それがジオとの出会いで、今日に至っております。今日は、知事さんの御意見を伺いながら頑張っていければと思っております。ありがとうございます

南局長
 ありがとうございます。
 続きまして、金久由美子さん、お願いいたします。

金久 由美子
 北三陸認定ジオガイドクラブでガイドをしております金久由美子と申します。私は、昨年の4月に三陸ジオパークの認定ガイド試験に合格して、ガイドの活動をしているのですが、まだ本当に始めたばかりです。
 私は、今は久慈市に住んでいるのですけれども、茨城県の久慈郡というところの出身で、5年ぐらい前に夫の実家がこちらにあるので、こちらに戻ってくることになって、久慈に移住をしてきました。そのときに、久慈のことをもっとよく知りたいと思って、北三陸大地の恵みの会のジオツアーというのに参加して、そのときにジオに触れて、大地の成り立ちからいろいろな歴史とか文化を考えていくということが、すごい、こんなにおもしろいんだと思って、それからちょっといろいろはまって、のめり込んで、個人的に勉強したり、講習を受けたりとかしてジオの勉強を始めているうちに、自分で勉強しているだけではなくて、もっと自分がおもしろいなとか感動したことを人に伝えていけるような活動をしてみたいなと思うようになって、それでちょっと勧められて、ガイドを目指そうかなと思って、ガイドを目指して、やっと今年から活動をすることができました。ただ、まだ本当に私にとって未知の世界なので、これからのチャレンジなので、まだちょっとどうかなと思っているところもあるのですが、頑張っていきたいと思っています。よろしくお願いいたします。

南局長
 ありがとうございます。
 では続きまして、成ヶ澤亨さん、よろしくお願いいたします。

成ヶ澤 亨
 三陸鉄道の成ヶ澤でございます。今回お声をかけていただきまして光栄に存じますし、また緊張もしております。どうぞよろしくお願いいたします。
 私は、三陸鉄道の開業前年の1983年に三鉄第1期生として入社いたしました。1987年、社内での旅行業部門立ち上げに伴い配属になりまして、以後キャリアの中では旅行業が一番長うございます。その中で、ジオパーク協議会さんとモニターツアーの企画実施や、認定ガイド講座にも関わらせていただいてきております。
 今年度の4月から久慈在勤となりまして、久慈市を中心に震災学習列車等々をプロモーションさせていただいており、また私自身も震災学習列車のガイドとして皆さんに御案内をしております。3月から宮古―釜石間が当社に経営移管されることになり、その準備もございまして、12月からまた本社に戻っております。
 今日は、是非よろしくお願いいたします。

南局長
 ありがとうございました。
 それでは、ここからは本日のテーマ「三陸ジオパークを活用した地域振興」に沿いまして、現在の取組や課題、あるいは今後の方向、御自身の抱負、県への期待、こういったものなどを含めてお話を伺います。
 先ほどの順番で、吉田さんから、お一人5分程度でお願いをいたします。
 なお、お二人ずつお話をいただいた後に知事からコメントをいただくという形で進めてまいりますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、吉田さん、よろしくお願いいたします。

吉田 照夫
 私は、野田村で震災ガイドということで、まだジオパークのガイドは取得してございません。ただ、北三陸大地の恵み推進会をしょっぱなからやって、そしてそのときの講師とか、あとはジオめぐりというのも毎年そこでやっているのです。それで、北は八戸、南のほうはたしか釜石も行ったですね。あと、田野畑近辺までやっているのですが、それの中身で私が不満というか、こういうふうなことを解消しないと住民との連携ができないのではないかなと思っているのは、ガイドの内容もそうですし、研修内容もそうなのですが、地学偏重だと思います。しゃべれば悪いけれども、オタクというのがいっぱいあります。AKBとかそういうふうなのもあります。ただ、地学オタクよりは歴史オタク、あとはそれから観光オタクという、そういうふうな一般概念を最初に攻めて、そしてイメージを高めて、そして最後に大地がそれの元締めで、大地の恵みなのですよというようなことをやる活動が必要ではないのかなと思って。ですから、去年の12月23日の新聞でやっておりますが、2点指摘があって、1点は管理の関係ですけれども、あと1点は地域及び関係機関との情報共有や連携が不十分というのも、これは自分もそうなのですが、やっぱりジオパークというだけで、片仮名言葉、あとはそれから地学偏重、そういうふうなのは毛嫌いというのですか、嫌悪感を与える部分ではないのかなと。ですから、例えば私68歳になりますけれども、お年寄りとか、あとは子どもたち、あとは小学校低学年のあたりにもわかるような言葉で、そして内容というか、先ほど資料をもらいましたけれども、こういうふうに文書だけではなくて漫画とか、そういうふうな興味が沸くものを、ジオパークに導入していただかないと、地域住民の支持を得られないのではないかなと思っております。
 あとは、話はちょっと変わりますけれども、歴史の会の事務局をやって、そこから今震災ガイド、あとトレイル振興会の地元ガイドを私はやっております。そして、それの内容としては野田村を売りたいということです。あと久慈地方も観光客に来ていただきたい。そして、あとすごく観光地としてはなかなかこの辺は貧弱かもしれませんけれども、そういうふうに……私の震災ガイドの対象というのは、青森県とか、婦人会とか、農協婦人部とか、そういう人たちが結構来ておりますから、観光のほかに、例えば人間的に、あとは野田のことを1つでも2つでもわかっていただいて、リピーターになってくれればいいなということで心掛けてございます。
 あとガイドの関係、トレイルというか、こういうふうなときには地元のトレイルをやって、今野田村の人でも野田を知らない人が多いのです。ですから、そういうふうなことで、例えば自分の知り得た知識とかそういうふうなので、分かりやすく、こういうふうに筋道、ジオストーリーというのですか、そういうふうなことで石碑とか、あと鉄山とか、野田の人に聞けば何もないまちだねという話をしますが、そういうことはないのです。あとは、塩の道もあるし、そういうふうな自分たちのまちの高揚、そういうふうな意識を高めていきたいときの一助になればいいなとガイドを行っております。
 あとは、そして震災ガイドの課題ということでは、例えば県も村もいいことだと思うのですが、震災遺構というか、復旧して、今大槌の役場の問題がありますけれども、両論ありますが、震災遺構をやれば、そしてそこで説明すれば、じかに伝わるわけなのですが、写真とかそういうふうなことでやることで、痛しかゆしということでございますけれども、やっぱりガイドはビジュアル、言葉もあれですが、写真とか動画とか、そういうふうな部分を取り入れてやればいいのかなと思ってございます。ですから、そういうことで、例えば野田に最初に来た人にも、津波の前はこういうふうなまちだったのですよと、そして今はこういうふうな復興になったのですよということ、津波に遭って、そして津波の後という3段階を案内していっております。
 あとジオパークに関する県に対する要望ということでございますが、できたらということでございますけれども、この保健センターの3階に、米田の地層というか、津波の7,000年の歴史がある、そこに18回野田村に押し寄せたという地層があって、それを剥ぎ取った標本があるのです。そこの現場が米田のほた展望台の近くにあるものですから、あれも貴重価値だと思いますから、ジオサイトに指定できないでしょうかということが第1点でございまして、あとはジオパーク発信基地として野田村で整備しましたほた展望台でございますが、この辺に、田野畑村から八戸種差海岸の間はビジターセンターというのですか、ジオパークの発信基地、総合観光基地というものがございません。そういうことで、久慈市でもよろしいのですけれども、ほた展望台は国道45号沿いで広い駐車場があって、あと東日本大震災大津波記念碑も建立されていることですから、それからジオサイトの十府ケ浦、あとは野田玉川鉱山跡、そういうふうなことで絶好の場所だなと思ってございます。いずれ老人のたわ言だと思って、検討をお願いいたします。
 あとは、私のこれからの抱負は、近年の健康志向に伴いまして、文化財というのですか、庚申塔とか金比羅様等の石碑をめぐりながらのウオーキングとか、あとは塩の道が野田にも残っているのです。そういうふうな松鼻街道とか浜街道というものをウオーキングして、健康と歴史の融合というようなことを地域住民に訴えて、そして野田もいいまちだなということに資したいと思ってございます。

南局長
 ありがとうございます。大変貴重なお話ありがとうございました。
 それでは、引き続きまして税田さん、よろしくお願いいたします。

税田 健之
 施設のガイドを私が主にやっておりまして、マンガン鉱床のある場所に案内をしたときに、ジオパークについても説明をしております。そのときの反応なのですけれども、県内外どちらも同様に、ジオパークについてほとんどの方が知らないというのが現状です。ですので、まずジオパークについて認知度を上げていくのが大切だと思います。現在団体客にしかガイドを行っていないので、個人客にもジオパークについて知ってもらうことが、どのようにするのかというのが課題となっております。
 去年やっと観光客数が震災前と同じぐらいに回復しました。本施設は、昭和62年の夏から観光地として始まったわけですけれども、最大でピーク時、年間3万人来たことがあります。ですので、それだけのポテンシャルある施設でありますので、今後も集客に力を入れることが大切なのではないかと思っております。

達増知事
 震災前並みというのは、2,200人くらいということなのですね。

税田 健之
 そうなります。たくさんの人に来てもらえれば、その分おのずとジオパークについても知ってもらうことにつながるのではないかと考えております。
 集客についてですけれども、去年の主な活動として、ツイッターやフェイスブックなどのSNSを使った情報発信も始めました。また、坑道の中に展示してあるマネキンを数体外に出して、「マンガンボーイズ」というグループ名をつけて、宣伝やPRに使いました。いわゆる御当地キャラのようなものです。これは、兵庫県の生野銀山に「GINZAN BOYZ」というのが、同じようなことをやっていまして、それを参考にしております。そちらは、民放ですけれども、全国ネットのテレビで紹介されて、その反響ですごい人が集まって成功したらしいので、私の方も同じ鉱山ですので、同じように使えるのではないかということでやっております。
 久慈琥珀に3年以上働いていた方がいまして、その方がおととし退職して、新たに会社を立ち上げたのです。その方がマリンローズの製造と販売を全て任せてくれないかという話が私の方に来まして、承諾しました。事業提携みたいなものです。そのマリンローズは、今までのもの、デザインとかが一掃されて、今まで以上にいいものができ上がって、あとマリンローズは宝飾品なのですけれども、去年は印鑑とか、スプーンとか、しおりとかにもマリンローズが使われるようになって、新しいものの価値を見出してきたところであります。ワインオープナーもつくって、知事のほうから賞をいただきました。ありがとうございます。
 ちょっと短いですけれども、これで発言を終わります。

南局長
 ありがとうございました。
 それでは、お二方の御発言につきまして、知事からコメントをお願いいたします。

達増知事
 吉田照夫さんからは、津波標本がとれた米田とか、あとはビジターセンター的な機能があるところをつくったほうがいいとか、参考になる意見が出て、担当部からも今日は来ていますが、日本ジオパーク協会から引き続き日本ジオパークとして認められるかどうかの試験を受けている段階にありますから、まずそこをクリアすることが今当面の課題ではあるのですけれども、将来も見据えながら、サイトを増やしたりとか、施設を増やしたりというのはありだと思いますので、やっぱり検討に値するのではないかと思いました。
 それから、地学偏重が気になるというのは、これはなるほどだと思います。テレビ、「ブラタモリ」のことばかりしゃべりますけれども、あれももう内容的には「ジオタモリ」と言ってもいいような番組だけれども、でも「ジオタモリ」というタイトルにはせず、やっぱり「ブラタモリ」というタイトルだから親しまれて、見てみようというふうになるし…

吉田 照夫
 そうですね、さりげなくやりますよね。

達増知事
 ええ。あと、オープニングに今日のテーマというのが出てきて、そこで函館のときはたしか、なぜ夜景がきれいなのかみたいな、函館、夜景がきれいというような、人間、観光とか、あとは歴史とか。平泉に来たときには、平泉を支えたのは何なのかという、答えは非常に地学的だったり、地理学的だったりする。平泉の場合は、やっぱり金がとれる独特な地質構造があったとか、あとはたしか水が豊かだったみたいな話になってくるのですけれども、そういうのは後から、ああ、なるほど、なるほどというふうに出てきて、最初はまず分かりやすい、特に世界遺産にもなっている観光名所とか、あと世界遺産ではなくても観光で有名な、ここがなぜこうなのかみたいなところから始めるといいのだと思います。
 久慈、野田村には、国立公園由来の名称とか、あとは恐竜の化石、琥珀、そしてマリンローズのような独特なものが昔からあるので、まずはそういうのをどんどん推しながら、ジオな説明がついてくるようにしていくといいのだと思います。
 マリンローズ、ピーク時は3万人ぐらい来ていたんですね。

税田 健之
 はい、来ていました。平成4年、5年、6年あたりは2万人、3万人、どんどん来ていました。

達増知事
 これは潜在的なポテンシャルがあるということなので、なるほどこれはやっぱり頑張りがいがあるのだと思います。
 あと、ワインオープナーで思い出しましたけれども、最近ワイナリーが近くにできて、野田村的にはワイナリーとの組み合わせでお客さんに来てもらおうというのもあるのでしょうね。そういういろんなやれることは何でもといいますか、そういう組み合わせられることは何でも組み合わせてみたいな感じもやっぱり大事だと思いました。
 また、マリンローズ、今までなかったような商品になっていくというのは、これはいいことだと思いますので、改めてマリンローズというものを広めていくことにも県としても力を入れていきたいと思います。

南局長
 ありがとうございました。
 それでは、引き続きまして、黒沼さんから御発言をよろしくお願いいたします。

黒沼 忠雄
 ジオもどきの活動になるかと思いますけれども、45年ぐらいやってきたのかなという感じはしておりますけれども、それはやはり今知事さんからもお話が出ましたけれども、私たちが類いまれなる、それこそ久慈の、久慈地域のと言ったほうがいいと思いますが、久慈地域の類いまれなる琥珀という資源に出会って、その後久慈広域を「琥珀の邦」という、「邦」と書いて「琥珀の邦」とまで名づけました。種市から普代まで琥珀が出ますので、久慈が中心にはなりますけれども、玉川層という、この地域は「琥珀の邦」ですので、「琥珀の邦」をまさしく日本唯一の琥珀のメッカにしていこう、いきたいと目覚めまして、その運動をずっとやっておりました。
 しかし、琥珀に市民権をという運動もしてきました。琥珀に市民権をという活動も名づけてやってきましたけれども、なかなか琥珀に市民権を付与できないのです。要するに、なかなか広がらないのです。琥珀愛好会は、私が代表をやっていますけれども、長年やってきたのですけれども、どうしてもなかなか市民運動にならない。まさしく市民の懐まで広がらない。なぜだろうと、悶々といまだに続けてきたという経過があります。
 そして、ふと出会った、先ほど冒頭でお話しした、11年前「ジオ」という2文字に出会いました。富士山のジオパーク構想というのにこれから取り組みますよという、それまでジオという概念はわからなくて、ジオ、ジオパーク、そのときに概念を聞いて、翌年説明会があって、のめり込んでいった経過があるわけですけれども、そしていろいろと勉強させてもらってたどり着いたのがこの2文字だったのですけれども、結論からいえばこの2文字、ジオという概念をクリアすると、まさしく我々がやってきた、やろうとしていた、琥珀の里運動から始まった琥珀に市民権をというような運動が全て網羅されていて、やろうとしていた、やりたかったことの概念が全て網羅されており、これまでの手法がやはり間違っておったなということに気付かされました。
 それは何だったかというと、やはり連携あるいは市民運動、市民権を与えるための手法の間違い。それから、もっと簡単に言うと大地という概念の捉え方、その辺にあったと。もっと大地を大きく俯瞰をするという概念を自分たちは忘れていた。琥珀を物として見ていたと、そういうことに気づかされました。もっと琥珀という資源を物ではなくて、歴史や文化、歴史を含めて、地形を含めて、大地なのだなと。そういう運動をすべきだったのだということに気付かされ、これからは琥珀の里運動ではなくて、ジオの運動に切りかえて連携をしてやっていこうということとなり、北三陸大地の恵み・ジオパーク推進連絡会をつくろうということで、私たちは黒子になってこの会を立ち上げました。そして、今に至っております。だから何ができたとかいうことになれば、なかなかまだまだですけれども、せめてこの地域を、洋野町から普代村までのジオパーク推進連絡会のメンバー80名で、今頑張っているところです。
 さて、話を変えますが、知事さんの本年度の所信表明の中に、私は大変気になった、いい意味で気になった言葉がございました。県北地方には、大変すぐれた資源がございます。これをこれからも大いに活用すべく応援をしてまいりたいという趣旨の御発言があって、私たちは大変勇気づけられました。ありがたく思っております。そういう意味で、恐らく今日のジオも含めての「資源」、人、技、文化を含めての「資源」だと理解をしております。
 これから是非ジオパークを大きく、それこそ俯瞰し、連携をし、最終的には官民連携が一番大事だと思っておりますけれども、何とか横連携、そして、いろいろな職業観を含めた連携を深めながら、ジオをこの地域の活性化のアイテムにできればと念じつつ、微力を注いでまいりたいと思っております。

南局長
 ありがとうございました。
 ここで、県議会議員の中平先生が御到着されましたので、御紹介申し上げます。
 それでは、引き続きまして金久さん、よろしくお願いいたします。

金久 由美子
 金久由美子といいます。現在取り組んでいることはジオガイドなのですけれども、まだ活動がスタートしたばかりなので、この間の三陸ジオパークフォーラムのエクスカーションと、あと北いわてジオ・トレイルツアーで普代村の割沢鉄山のガイドをしたのと、あと「あまちゃん」ゆかりの地をめぐるツアーというので、そのバスの中でちょっとだけ恐竜とか琥珀のお話をしたというか、そのぐらいしかまだちょっと経験がないのです。これから、本当にまだスタート地点に立ったばかりなので、頑張ってやっていきたいと思っています。
 それで、私が地域振興における課題と考えているのは、私ガイドになる前からすごくジオが好きだったので、興味があったので、いろんなジオツアーとかジオめぐりとかに参加してきていたのですけれども、それはジオ関係者の方とか地域住民の方にジオサイトを知ってもらおうという目的で多分行っているからだと思ったのですけれども、やはり講習会、勉強会というような、そういう意味付けのもので、参加している人たちからの印象は、ほとんどの方がジオというのは難しいのだよね、勉強しなければだめだよね、みんなマニアックな人ばかりだよねというような声がすごく多かったのですけれども、私はずっと東京に住んでいて、5年前にこっちに来て全てが珍しかったというのもあったのかもしれないのですけれども、本当に大地の仕組みからいろいろなものを紐解いていくという、こんなにおもしろいものがあったのだと思ったので、何とかこの私が感じているような、「ブラタモリ」のようなおもしろさをいろいろな人たちに感じていただきたいなということはすごく思っています。それで、やはりお客さんに楽しんでもらえるツアーとか、本当に商品として観光客が呼べるような内容というものをもっと勉強して取り組んでいきたいなと思っています。
 三陸は、その地域、地域で特徴のあるいろいろな資源が本当に多くて、例えば食べ物でも、山田湾のカキであったり、あと久慈の海女さんが実際にとってきたウニを食べるとか、あと海成段丘の上の乳製品とか、短角牛とか、とにかくいろいろそういうおいしいものとかもたくさんあるので、みんなで旅行に行ってそれを食べながら、どうしてこの食べ物がおいしいのか、みんなでちょっと探ってみませんかとか、これをつくっている人のところに行って、どういうふうにつくっているのか聞いてみませんかみたいなことをして、そうすればもっと皆さんによりおいしく味わっていただけるというのもあるかもしれないので、そういうふうなことをしたりとか、あと例えば宮沢賢治の文学めぐりとかをやれば、そのままそれはジオツアーにもなると思うし、あと昔話と伝説みたいなもので、例えば久慈渓流とかだとチャートの褶曲が竜のように見えて、そこには昔竜が住んでいましたみたいな伝説があったりとか、その地その地の、例えば久慈市だったら山口柿の伝説とか、いろいろな気候風土でできた伝説みたいなのも多くあると思うので、そういうものも活用しながら、普通の観光に何かジオ視点を加えて感動ができるようなものというのをいろんなテーマやいろいろな切り口で考えれば、本当にいろんな可能性があるのかなと思うので、そういうものもちょっといろいろ考えながら、私自身もいろんな企画も考えてみたいなと思うし、そういうことを考えながらガイドができたらいいなというふうには考えています。
 あとそれから、東京に住んでいたときには、美術館とか博物館とかが好きでいろいろ行っていたのですけれども、例えば上野とかに行けば東京国立博物館とか国立科学博物館とか、すごく大きなそういう施設が、立派なものがたくさんあって、大勢の人たちがいつも来ていて、幼稚園の子どもとか保育園の子どもとかが、本当にお散歩感覚や遠足でいつも大勢いたのをずっと見てきて、こちらにはそういう施設がないので、それがすごく残念で、都会と地方の格差みたいなものをちょっと感じながら私も生活していたのですが、ジオを学んでいるうちに、これは実はそうではないのだなというのが分かって、例えばプラネタリウムに行かなくても、ここでは星空が見えるし、博物館にわざわざ行かなくても、花はどこにでも咲いているし、地層に至っては、本当に岩手県だったら5億年前のカンブリア紀から現代に至るまでの化石や地層が本当にその辺にあるというのが分かって、これは実は物すごくぜいたくな環境に私たちはいるのだなというのをすごく感じたのですけれども、ただそれがあっても、それを例えば案内できる人とか説明をできる人とか、ではこれを使って何か自然観察をしましょうとかというプログラムができる人とか、そういうものを提供している人がいないと、やはりそれは活用ができないなと思ったので、そういうものもやっていくのがジオパークの役割なのかなというふうにも思いました。
 それで、ジオパークの資格を取るに当たっては、いろいろなものを、試験とかもあるし、あと自然観察系の指導員とかリーダーの資格とかも取ってくださいと言われたりして、そういうのも取ったので、もしできればそういうふうな活動も、まだちょっとできるかどうかわからないのですけれども、そういうのも含めて今後できればもっと地域振興にもつながるかなと思っているので、ちょっとそういうところも頑張りたいなとは思っています。
 あとは、震災のことも、やはりジオパークというのは、三陸の場合は震災の復興というのを世界にPRしていくというのも重要な役割だと思うのですが、私はこちらに引っ越してきたのが震災の後なので、震災語り部ガイドみたいなのは、ちょっと私は資格がないのでできないかなというふうに思っていたのですけれども、そのことをちょっとジオ関係者の方に言ったら、いや、ジオというのは震災とか、これからは防災みたいなものも訴えていかなければいけないので、例えば大地の成り立ちとか地震の仕組みとか、そういったものから自然災害をどういうふうに対応していったらいいのかというのも、そういうことを説明するというのもジオガイドの役割だよというふうに言われたので、ちょっとこれからは防災のことも勉強しようかななどといろいろ考えたりはしています。
 それで、私は茨城県の久慈郡というところの出身で、本当に久慈市との、久慈川という川が流れていたり、小久慈というまちがあったりして、ちょっと地名的に似ていておもしろいところで、何か縁があってここに来たのかなというふうに思ったのですけれども、それで久慈郡は茨城県北ジオパークがあるところなのです。それで、茨城県北ジオパークの、茨城大学と提携して、いい質の、レベルの高いガイドさんというか、インタープリターという方がすごくたくさんいて、ツアーやイベントがすごく盛んに行われていて、ああ、いいな、すごいなと思ってホームページとかは見ていたのですけれども、実はそこが認定取り消しになってしまって、それで、そうなのだ、こんなに一生懸命やっているのに県北ジオパーク取り消しになったのだというのを見てちょっとショックだったのと同時に、私たちはそんなに全然ガイドの企画もしていないし、ガイドさんなんて、なり手が全然いない状態なのに、これで大丈夫なのかなという不安を私はすごく感じたので、やっぱりこれからは地域のいろいろな人たちとか、別にジオガイドではなくて、そこの地域に住んでいる方、例えば琥珀についてだったらものすごく詳しい方とか、地元の何か生産している方とか、そういう人たちもみんな巻き込んで、本当に観光客を呼べるようなツアーをつくっていったり、そういうことをしていかないと何かちょっと大変なのかなみたいな気がするので、私一人の力では全然、全然微力で、まだ始めたばかりなのですけれども、これからは何とかジオパークの振興に向けて頑張っていきたいと思っています。

南局長
 ありがとうございます。大変貴重な御意見ありがとうございました。
 そこで、ただいまのお二方の御意見を踏まえまして知事の方からコメントをお願いいたします。

達増知事
 黒沼さんには琥珀ということで、長年にわたって地域で御尽力をいただき、そのときいろいろ悩んだり考えたりしたことがジオパークという枠組みの中で今花開いたのだなというふうに思います。世界でもとれるところというのは限られている大変貴重な資源で、日本にとっても、オールジャパンとしても貴重な資源でありますから、岩手にそういうのがあると、この久慈エリアにそういうのがあるということは大いに生かしていかなければならないと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
 そして、金久さんは、様々いろんなガイドの資格を取ったりということで、ありがとうございます。大変頼もしく感じます。上野の博物館にあるようなものの本物がここにはあるということで、そのとおりなのだと思います。東京にはないから、集めてあそこに、国立として日本に1カ所どこかにつくるというのを東京につくっているわけですが、この辺には本物があるということで、やはりそういうのを生かしていくことが大事だと思います。
 北茨城のジオパークですか、認定取り消しというのはショックだったとは思いますが、やはり傾向と対策みたいなやつがありますから。だから、うまくきちっと認定のためのつぼを押さえつつやっていくことがまず肝心と思っていまして、ですからつぼをうまく押さえないと、ほかで非常に立派な取組があってもアウトになったりすることがあるのがこういう認定の類いの難しいところなのですけれども、まずはそのつぼを押さえつつ、そして様々地域ごとに創意工夫しながら、また岩手として自由に展開できればいいのではないかなというふうに思います。
 最初の自己紹介のときに、おもしろいと思ってはまってのめり込んだということで、やはりそういうおもしろいという感覚が大事なのだと思います。「ブラタモリ」のタモリさんも、自分自身がすごくおもしろがっているから押しつけがましくならなくて、そういう自分自身がおもしろがっているというものの共感が広がる形でテレビを見ている人たちもおもしろがるということだと思いますので、ジオパーク関連、いろんなきれいな景色とか、おいしい食べ物とか、見事な琥珀だ、マリンローズだとか、そういったものへのこれはすごくいいなという、そういう気持ちを共有していくようにすれば、そんな難しいことではないのだと思うのです。そこはやっぱり大事だなと改めて思いました。

南局長
 ありがとうございました。
 それでは最後に、成ヶ澤さん、よろしくお願いいたします。

成ヶ澤 亨
 私どもが具体的に取組を始めたのは、2013年からです。冒頭、知事が挨拶の中で、三陸の資源を孫子の代まで引き継いでいくと述べられておりましたけれども、同じような観点から、子どもさん向けの企画に取り組みました。内容は「三陸キッズ☆ジオマスター」という、小学生が三陸鉄道の車内でジオの知識を競うクイズ大会、これが最初です。県内のテレビ局さんと共同で企画し、その模様はテレビでも放映されました。
 現在も、毎年夏休みの時期には、「かいけつゾロリの企画旅行」を続けており、その中では必ずジオサイトを訪れるようにしております。今年度は田野畑村のハイペ海岸、まさしくジオの現場で化石探検と塩づくり体験、遊びながら勉強もしていただくということで、大変好評を頂戴しました。私どもも、分かりやすい、楽しい案内を、常に心がけております。
 ほかには、ジオパークを御覧いただくにはまず来ていただくことが大事だということで、ジオと地元の食を組み合わせ「三陸鉄道ジオと駅―1グルメの旅」というパンフレットもつくって各所に配布しております。
 また、三陸ジオパーク協議会さんと共同での観光ルートの検討委員会、モニターツアーの企画・実施をさせていただいておりますし、岩手県観光課さんから受託の三陸観光プラットフォーム業務の中で、教育旅行関係者の招請事業において、学校の先生方、旅行会社等の皆様にもジオサイトを御視察いただいており、これも積極的に推進しておるところであります。
 今後は、交流人口の拡大という面からジオパークの国際交流も必要になってくるのではないかと思います。いわて花巻空港には現在台湾直行便が就航しております。台湾はユネスコに加盟しておらないので世界ジオパークではないのですが、地質公園と称して活動を行っております。特に野柳風景特定区におきましてはものすごい規模の、正にどぎもを抜かれるようなジオサイトがありますので、ひとつは台湾との交流。それから、間もなく上海との直行便が就航しますけれども、ジオパーク大国である中国との国際交流も非常に大事になってくるのではないかと。再認定に向け、そういった活動の枠を広げていくことに、私どもも非常に興味を持っているところでございます。

南局長
 ありがとうございました。
 それでは、知事からコメントをお願いいたします。

達増知事
 三鉄の旅行担当部門ということで、非常に具体的なイベントや旅行商品の紹介をいただきましたが、これは大変心強く思います。それぞれ人気もあるみたいですから、是非その調子でやっていってほしいなと思います。

 あとは、台湾との関係とか、これから上海から来るお客さんとか、そういうインバウンドもやっぱり大事だと思います。台湾は、似たような雄大な景色があるということだと思いますし、あと上海、中国のほうは遠浅な海に大河が注いでいるという海岸が多いので、岩手のリアス式とか断崖地形とか、そういうものはなかなか中国にはないですから、そういうのは、ばんばん見てもらうのにいいのだと思うので。そしてまた、いろんな企画、イベントがある列車というのも中国にはないと思いますから、三鉄に乗ってもらって、こういう景色を見てもらうというのもすごくいいと思います。いよいよ明日、上海からの第1便が来るのを花巻空港で迎えることになっているので、沿岸にも来てもらうように呼びかけます。

成ヶ澤 亨
 よろしくお願いします。

南局長
 ありがとうございます。
 それでは、皆様から一通りテーマに沿ったお話をお伺いいたしたところです。まだ予定の時間まで、お時間がございますので、先ほど言い足りなかったこと、あるいは懇談全体を通しての御感想、あるいは懇談テーマに関わらない御意見等でも結構でございます。ここからは、自由発言という形にしたいと思いますが、皆様のほうから何かございますでしょうか。御遠慮なさらずに。
 では、吉田さん、どうぞ。

吉田 照夫
 三鉄が一貫経営、今度しますよね。ああいうふうなので、ジオパークの関係で1つだけ要望というか、釈迦に説法ですけれども、例えば宮古を中心に、宮古から南はリアス式海岸ですよね、そしてこっちのほうは海成段丘ですよね。ジオのもともとの、岩手県のというか、三陸海岸の流れというのが宮古を中心にというのもしゃべっていますから、ああいうふうなのを、そこの差ですか。私どものほうはしゃべれば悪いけれども、なかなか南のほうに行く機会がないもので、ああいうふうなのも、例えばジオサイトを巡るのもあるかもしれませんが、乗客に案内するとか、あとはそれからさっき知事がお話ししたように子どもたちのときの教訓というのですか、学習というのがすごく残ると思うのです。ですから、学習列車とかそういうふうなものを、県北、県南というわけではないですが、沿岸の県北、県南で交流なんかする感じでやってくれればいいなと思います。
 あと、私老人クラブの会長もやっていますから、連合会ではなくて単組ですが、そのときにも今度、一度三鉄で宮古以外の方に行ってみたいなと思っております。よろしくどうぞお願いいたします。

南局長
 成ヶ澤さん、いかがですか、今の御意見に対しては。

成ヶ澤 亨
 ありがとうございます。震災学習列車の中もジオサイトを十分紹介できる場だと思っておりますので、取り組んでいきたいと思います。老人クラブ様の御利用も是非よろしくお願いいたします。

南局長
 それでは、そのほかに皆さんのほうから何か御意見等ございますでしょうか。

黒沼 忠雄
 関連ですので。

南局長
 どうぞ、黒沼さん。

黒沼 忠雄
 
北三陸をめぐるこたつ列車の企画が北部ブロックの会議の方で今回もございまして、振興局さんも絡んで。昨日も北部ブロック会議を持たせていただきました。まさしくジオを俯瞰しようということで、田野畑の北山崎まで行ってみて帰ってくるこたつ列車を使って、三鉄さんと連携した企画を計画しております。2月13日でございましたか、ガイドの方を活用しながら巡る活動をしております。
 意見でもないですけれども、吉田さんからも出ました、1つはビジターセンター等のお話も出ましたけれども、私からはたくさんの恵まれた地域資源がございます。それは、私たちと地元の人間としては、できるだけ多く注視をし、できるだけ取り込んでいかなければならないテーマだと思っております。そして、血肉にしていかなければならないとは思っています。
 ただ、戦略としては、これからは選択の時代にも入っていかなければならないのではないかなと思っています。要するに何を言いたいかといいますと、県政あるいは市町村のテーマにもなっていますけれども、交流人口をいかに増やすかということがやはりこれからの大きなテーマに、戦略にもなっているわけですので、そのためには発信力をどうやって高めるかということになりますと、やはりジオは大きなアイテムだと思っていますが、その中であれもこれもではなかなか売っていけないのではないかと。そのような中にあって、まさしくたくさんあるジオのジャンルの中から発信力のより高いもの、あるいは世界に向け、あるいは日本に向けて発信力のあるものを取捨選択して、それらを発信していく段階にもなっているのではないかと思います。それはそれぞれ御意見もあろうと思いますけれども、それをやるのが恐らくジオパーク推進協議会、あるいはブロック会議等のこれからの大きな役割ではないだろうかと思っています。
 そういう意味で、例えば我がエリアであれば、それこそ大和朝廷時代から深く関わりを持っていた琥珀の歴史、文化がまさしく証明されている南部の琥珀というようなものはすばらしいアイテムだろうと思っています。もちろん他の意見もあろうかと思いますけれども、そのようなものをどんどんうまく活用して発信力を高め、それにジオがうまく連携をし、地域の皆さんが俯瞰力を高め、発信力を高めたジオエリアをつくっていければいいのではと考えているところです。

南局長
 ありがとうございます。
 そのほかに皆さんの方から御意見ございますか。よろしゅうございますか。
 先ほど吉田さんの方からは、小学生でも分かるような、そういう機運醸成のための漫画でもとか、そういったお話もございましたし、あとは金久さんのほうからはジオが難しいという評価があったと、それに対してジオというのはおもしろいのだと、おもしろさを感じてほしいという、やっぱり分かりやすさとか興味関心をいかに持ってもらうかという、そういった取組なんかがやっぱり必要なのだろうなと思います。
 それに向けて来年度、今年になりますけれども、県も再認定審査に向けて今取組を進めていますけれども、所管する環境生活部、高橋副部長さんから何か県の今の取組状況とか、もし御紹介いただければと思うのですが。

高橋副部長
 ありがとうございます。環境生活部副部長の高橋でございます。
 ジオについては、今年度から環境生活部で所管しております。環境生活部に所管した理由の一つとしては、自然公園といいますか、トレイル、そういったものと連携を図ってやるというのも一つの考えではないかということで、環境生活部で所管するということになっています。
 三陸ジオについては、皆様から発言ありましたけれども、なかなかとっつきにくい面があるということで、これまでも、本日資料でお配りしましたけれども、そういった漫画でジオを知ってもらうということをやっております。その中でも2ページを見ていただきたいのですけれども、これは皆様からお話が出たとおりの話でございまして、ジオというのは大地だけではなくて、大地の上に根差している環境であるとか、生活であるとか、食文化、ここまでを含めてそれがジオなのだよということを言ってきたつもりではあるのですけれども、やっぱりそこら辺がまだ我々伝え切れていなかったのかなと思っていまして、本日お聞きした意見については、是非ともいい形で反映できるようにやっていきたいと思っていますし、ジオの一つの理念として持続可能性という言葉がありまして、持続可能性は何だろうと私も常に自問しているのですけれども、やっぱりそこは行政だけではできないと。地元の人がそれにいかに参画していただけるのかと、それがまさに持続可能性のキーワードだと思っていまして、そこが再審査でもいろいろ聞かれるところだと思っています。
 本日の皆様のように地元の方、鉄道会社とかといういろんな方々がジオという切り口で何かをやっていただけるという、それを次の審査でどれだけアピールできるのかというのが再審査のポイントだと思っておりますので、それに向けて我々も取り組みたいと思っています。
 あと、地域に広めるという意味では、まず自治体のほう、体制がまだばらばら感があったところで、お話にも出ておりましたけれども、三陸ジオというのは非常に広いものですから、それを北部、中部、南部というような3つのブロックに分けて、ある程度まとまりをつくって、そこでいろんなことを活動していこうということでやっています。黒沼さんからもお話ありましたけれども、北部でもいろいろ話し合いが進んでいますし、中部でもそれぞれありますし、南部でもと。その地域地域に合わせた取組をやっていくというのがジオに求められているということでございますので、それもうまくやりながらやって、三陸ジオとしての一つの統一感ということをやりたいと思っています。
 いろいろ課題があるというのを改めて実感いたしましたので、今後とも皆様にはお知恵をいただきながら我々は頑張りたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

南局長
 ありがとうございます。皆さんの方から、ほかに最後どうしても言い忘れていたというのがあれば。
 はい、どうぞ。

吉田 照夫
 
今の持続可能というのは、自分の地域を地域住民めいめいがガイドできる状況という部分、人を増やすというのですか、全村民、野田村を誰でもガイドできるという感じ。ですから、こちらの三陸ジオパークの地域住民も三陸ジオパークというか、自分の範囲ぐらいのガイドは可能だということが浸透すれば、持続可能で……

高橋副部長
 そうです。正にそのとおりだと思います。

吉田 照夫
 それこそ2年ということではなくて4年の更新になるので……

高橋副部長
 自分の地域というのはこういうところなのだよと。やっぱり津波もこれは運命として、運命というか、地形的な理由で来ているというのは事実だけれども、それも含めて地域の魅力なのだというような感覚に持っていけるというのがジオの活動の一つだと思っています。

吉田 照夫
 地元愛だと思います。

高橋副部長
 はい、地元愛です。そうだと思います。

黒沼 忠雄
 1つ、よろしいですか。

南局長
 黒沼さん、どうぞ。

黒沼 忠雄
 言い忘れたことがございました。県立博物館というすばらしいとりでがございますけれども、私たちの積年の思いがずっとありまして、すばらしい博物館の出張所、分館みたいなものとしてのジオのビジターセンターというお話がありましたけれども、そういった類いのものを地質に特化してつくれないものだろうかということがよく話題に出ます。そういうことを今後知事さんとして、また議会として、県議会の先生方ともども、話題にしていただくことをお願いしておきたいと思います。

南局長
 ありがとうございました。そのほかよろしゅうございますか。
 今日は、非常に大変貴重な御意見をたくさん頂戴しました。特にここ県北地域は、まさに北三陸大地の恵みの皆様に代表されるように、三陸ジオパークが日本ジオパークに認定される前から民間レベルでジオパークの取組、活動が行われてきたということで、非常にジオパークに対する素地がある地域だと思っております。これがひいては、先ほど副部長の方からもお話あったように北部、中部、南部、それぞれに波及して好影響を与えられるような、そういった形で県としてもいろいろ支援をしていければいいかなというふうに感じているところであります。

知事所感

南局長
 それでは、最後に知事のほうから全体についての講評をお願いできればと思います。よろしくお願いいたします。

達増知事
 改めて、ジオパークという前から岩手沿岸三陸というのは全国有数の国立公園だったし、琥珀やマリンローズやすばらしいものがあり、そして食べ物がとてもおいしいという、そういうことがあって、まずそういうところから発信して、景色の良さとか珍しい地域資源が豊富、江戸時代は製鉄なども盛んだったわけですし、そして塩の道のような文化もあった、そういう自然と歴史と文化に恵まれた地域で、そういうところをジオパークとして統一的に整理して、また発信していこうということが、今はユネスコを中心にと言っていいと思うのですけれども、そういう運動が起きていて、それでこれはちょうどいいということで、三陸ジオパークというものも認定を受けてやっていますというような、より長い歴史と広い地理のスパンの中で経緯を説明すると分かりやすいのかなという感じがしました。
 そして、推していくのは、やっぱり景色のすばらしさとか食べ物のおいしさとか、琥珀やマリンローズのすばらしさとか、そういったところを推していき、推していくに当たって、こういう理由でそういうのがここでとれるのだよとか、こういう理由があるからこういう地形になっているとか、だから食べ物もおいしいのだというのをどんどんかぶせていくという感じなのでしょうね。かぶせるというのは、ドラマ「あまちゃん」の中に出てきた表現で気に入っているのですけれども、何か発信するときに1回で終わらせないで、それにどんどんかぶせていくという、かぶせるということがやっぱり大事で、ある意味三陸ジオパークという企画自体を大きくぶわっとかぶせていく、そういう大仕掛けでありますから、それをうまくやっていきたいなと思います。
 また、三陸鉄道の存在というのも岩手沿岸にとって一つのかぶせてきたものでありますので、3月23日、宮古-釜石間も含めたリアス線になるということで、更にかぶせていく格好になるので、ばんばんかぶせていきましょう。
 今日はどうもありがとうございました。

南局長
 ありがとうございました。それでは、皆様本日は大変貴重な御意見ありがとうございました。

閉会

南局長
 以上をもちまして県政懇談会「がんばろう!岩手」意見交換会を終了いたします。

 

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