令和8年9月25日知事会見記録

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開催日時

令和8年9月25日10時30分から11時12分まで

会見記録

広聴広報課
 ただいまから記者会見を行います。最初に、知事から発表が1件あります。それでは、知事お願いします。

知事
 10月は脳卒中月間です。脳卒中予防や健康増進の普及啓発を県内各地で実施します。
 本県の脳卒中死亡率は長期的には減少傾向にありますが、全国ワーストの状況が続いており、依然として本県の重要な健康課題です。
 日本脳卒中協会では、世界脳卒中デーの10月29日に合わせ、毎年10月を脳卒中月間としています。本県においても、日本脳卒中協会岩手県支部の事務局でもある岩手医科大学をはじめ、市町村や県内関係者、県内関係機関と連携し、普及啓発や情報発信を集中的に行います。
 10月31日に岩手県脳卒中予防県民大会2026を開催します。特別講演として、脳卒中からの復帰を果たしながらも困難を抱えながら生活されている、当事者の体験談をお聞かせいただき、会場には、野菜摂取量などの測定ができる健康管理機器体験コーナーを設置します。
 10月17日には、いわて健康ウオークを開催します。このほか、岩手県立図書館と連携した、脳卒中予防に関する特別展示、特定健診受診率向上のためのテレビCMの放送、放映、減塩・野菜たっぷりクッキング動画の配信、県内の主要ランドマークを世界脳卒中機構のシンボルカラーであるインディゴ・ブルーにライトアップする啓発活動など、集中的な情報発信を行います。また、県内各地では脳卒中予防をはじめとした健康づくりの各種イベントが予定されています。
 県民の皆さんには、この機会に改めて、脳卒中予防のため、減塩や野菜摂取量のアップ、運動習慣の定着などに取り組んでいただき、県民一丸となって脳卒中死亡率全国ワーストからの脱却を目指しましょう。

広聴広報課
 以上で知事からの発表を終わります。

幹事社
 それでは、ただいまの知事の発表事項1件について、各社から質問があればお願いします。

記者
 脳卒中月間の取組ということで、本県の脳卒中死亡率は、全国のワーストが続いているという状況であると思いますけれども、官民連携による取組というのも長年進められていらっしゃるのかなと思います。まず、患者を一人でも多く減らすという上で、本県の課題がどこにあるのか、知事のお考えをお願いいたします。

知事
 一人一人の食生活や運動習慣が決定的に重要なのですけれども、それは職場での働き方や家庭での食事を中心とした生活などに影響されますので、職場において脳卒中予防に取り組んだり、また、家庭や地域で脳卒中予防に取り組むということが大事になりますので、そこでこういう啓発、普及活動、そして、いろんな地域や、また、職域で取り組んでいくということが大事だというふうに考えております。

記者
 ありがとうございます。今回、脳卒中月間に合わせた取組、多彩な内容かなと思いますけれども、これによって期待されていらっしゃる効果であったり、知事が改めて県民に伝えたいことについてお願いいたします。

知事
 まず、一人一人が、脳卒中予防のための減塩や野菜摂取量アップ、運動習慣の定着などに取り組むことが大事なのですけれども、そういうことをやるに当たっては、一人一人ばらばらではなくて、職場単位であったり、家庭、地域の中であったり、お互いに声を掛け合ったり、励まし合ったりしながらやることが有効ですので、そういうふうにやっていきましょうというふうに言いたいと思います。

幹事社
 それでは、発表事項についてほかに質問がなければ、本日は記者クラブを代表しての幹事社質問の用意はございませんので、各社からほかに質問があればお願いします。

記者
 大きく2点伺います。まず、先日までのアメリカと台湾出張について伺います。(9月)20日までは、次世代人材育成プログラムの一環でアメリカを訪問されていらっしゃって、本県出身の大リーガーとの交流も含めて、様々なイベント等も御参加されたのかなと思いますけれども、まず県政150周年の節目というところで、現地で得られた成果について知事の御所見をお願いいたします。

知事
 カリフォルニアは大変岩手に近い、もう岩手の隣にあるのだなということを実感しました。シリコンバレーでは50人の高校生たちが企業訪問をしまして、そこで、特に岩手で工場を操業、生産を行っているキオクシアとサンディスクでは、先方のトップや幹部、また、一般職員に歓迎していただいて、改めて岩手における半導体産業集積というのが、世界と結びついて進んでいることなのだなということを、高校生たちが学んでくれたと思います。
 そして、ロサンゼルスの方では、菊池雄星さんがプレー、働いているエンゼル・スタジアム、大谷翔平さんと佐々木朗希さんが働いているドジャー・スタジアムを訪問し、それぞれの方々と交流することもできました。岩手の150年の歴史というのは、そのように世界に羽ばたき活躍する若い人たちが、羽ばたいていくという、そういう若者たちが登場するという、そういう150年でありまして、そこも50人の高校生たちに、そういう岩手の歴史と今をしっかり自覚して、自分たちの未来を、ひいては50人の高校生は、岩手県民を代表して過去を振り返り、今を見つめ、将来に向けての決意を新たにしてくれていますので、シリコンバレーやロサンゼルスを舞台に、そういうことができて良かったと思います。
 今言ったようなことをプレゼンの形でまとめて発表したのが、ロサンゼルスのジャパン・ハウスだったのですけれども、そういう形での県の紹介というのは今まで見たことがないというような反応が、現地のJNTO、日本の国際観光協会(国際観光振興機構)の、それからジェトロ(JETRO:日本貿易振興機構)とか、あとは総領事館の関係者とか、県のこうした発表というのは今まで見たことがないようなものだった、素晴らしいという反応をいただきまして、今回の150周年の訪米事業というのは前例がない。岩手になかっただけでなく、全国にも前例がないような事業だったのですけれども、それが伝えた相手側に対して非常にインパクトがあり、また、高く評価され、そして、歓迎され、喜ばれたなということを感じております。

記者
 ありがとうございます。終盤の方は台湾の方のトップセールスだったかなと思いますけれども、タイガーエア台湾も御訪問されたかなと思います。台湾と花巻便の運航継続の要請もされるということでしたけれども、今回の訪問を通じて、今後の増便の可能性を含めて、知事の得られた感触というのを伺えればと思いますが。

知事
 タイガーエア台湾は、コロナの制限がなくなった後、いち早く2023年には運航再開をしていただいて以来、搭乗率90%をやや下回る80%台のかなり高いところをずっと続けていて、そのような安定した運航の状況だったのですけれども、今年(令和8年)の4月、5月、6月、7月に、そういう90%に近いところから60%前後のところに減ったということがあって、今、燃料費とか様々、航空をめぐるコストが高くなっているときに、そういう急な落ち込みがあるというのはよくないことでありますので、ハイレベルで意見交換をし、情報も共有して、どういうふうにそういう落ち込みを防いでいくのか、8月からはまた高めの搭乗率になってきていますので、そういう高い搭乗率を維持していくためにどういうふうにすればいいのか、というような意見交換ができて良かったなと思います。
 あとは、その後、台湾鉄路を訪問し、そして、台湾にある日本の交流協会の事務所を訪問して、代表とも意見交換したのですけれども、台湾は経済成長率が高くて、台湾から日本に観光で来る人の数は近年増えているのです。そういう台湾の順調な経済成長、そして、日本への旅行の増大で、特に地方への関心が高まっているという話も聞いてきまして、そういうときに、今年(令和8年)、台湾鉄路と岩手のIGR(いわて銀河鉄道)と三(陸)鉄(道)の姉妹鉄道10周年記念のイベントをやれたのは、大変良かったということを先方と改めて確認し、そういう協力を今後もやっていこうということを確認できて良かったと思います。

記者
 ありがとうございます。話題変わりまして、一関市のいわて門崎丑牧場への是正勧告について伺います。県と農(林)水(産)省の方で、事実と異なる牛肉の個体識別番号であったり産地などを表示して販売したということで、先ほどの牧場に対して、是正の勧告と指示を今月(9月)行われました。業界一丸で守ってきた食の安全への信頼が裏切られたと、そういう形になると思いますけれども、この事案に対する知事の御所感をお願いいたします。

知事
 食の生産の由来をきちんと情報公開することは大変大事なことです。特に牛肉に関しては、非常に細かく具体的にその生産の経緯を情報公開するということ、これは世界の中で日本が非常に優れているし、また、その中でも岩手はきちっとやっているということで、消費者の皆さんの信頼を得てきたところがありますので、いわゆる産地偽装(不適正表示)というようなことは絶対あってはならないことであり、今回の事案に関して私も遺憾に思っております。まず、二度とこういうことがないようにということを、生産、販売に携わる皆さんには、改めて心に刻んでほしいところでありますし、県としても、こういうことが再発しないよう気をつけていきたいと思います。

記者
 私も、先日までのロサンゼルス及びカリフォルニア州での出張についてお伺いしたく思います。現地で、先ほど知事もおっしゃられたように、菊池選手、また、大谷選手、佐々木選手と交流といいますか、記念写真なども撮られていたかと思いますが、それぞれ知事と大谷選手とかとどのような会話を交わされたのか、言葉を交わされたのか、覚えている範囲で構いませんので、お聞かせ願えればと思います。お願いします。

知事
 大谷さんと佐々木朗希さんは、それぞれ一言も発せずにやってきて去っていきましたので、言葉のやり取りはありませんでした。大谷さんは、記念写真を撮って、もうそのまま退出、佐々木朗希さんは、しばらく残って、県や岩手日報社や高校生からの記念品を受けるということはやってくれまして、ただその間、言葉のやり取りというのはなかったところであります。
 菊池雄星さんは、かなりの時間、まず自分の感想、そして、高校生へのメッセージを述べてくれて、質疑応答もありました。記念品を受けるというやり取りもあり、また、エンゼルスの球団社長もそこに同席してくれまして、そういう交流が行われたところであります。

記者
 改めて、菊池選手はじめ、高校生に直接メッセージを言われたということで、かなり高校生にとっても刺激になったかと思います。知事おっしゃられるように、150年の中で、そういうふうに世界に羽ばたく、特に同時期に3人も県出身のメジャーリーガーの人と触れ合えたということで、かなり次世代の高校生たちにも刺激になったかと思うのですけれども、改めて、どんな期待を未来の世代の人たちに託したいと思われるか、お伺いしてもいいでしょうか。

知事
 カリフォルニア大学バークレー校で、メッツラーさんという先生の講義を受けたのですけれども、日本の地方創生に詳しく、日本語で、共著ですけれど、日本の地方創生の在り方についての本も出しているような、日本通のメッツラー先生だったのですけれども、その人が高校生たちに「You can be what you can see」という言葉をくださいまして、「You can be what you can see」ということで、seeというのは見る、会う、更に言えば、分かるという意味もあるのですけれども、まず、あなたはあなたが見たもの、出会ったものになることができるということで、人間を相手に考えれば、あなたはあなたが会った人になることができるという、それを心に刻んで、3人のメジャーリーガーに50人の高校生たちが会ったわけでありまして、こういうふうになれるのだという、そういう思いを強くいただいたのではないかと思います。
 あなたが見たり会ったりというのは、テレビを通じてとかでもいいのだと私は思うのですけれども、直接会うというのは、特に大谷翔平さんに直接会うというのはなかなかできないことでありますので、そのインパクトというのは、50人の高校生たちのやる気を大きく強めてくれたのではないかと思います。

記者
 私からは、ちょっと大きく2点お伺いします。まず1点目、三陸鉄道の経営状況についてお伺いします。知事、昨日も会長として参加されましたが、決算見通しが示されて、赤字額が大きく膨らんでおりました。実際、経営陣の方ともいろいろ意見交換しましたが、経営の状況についてどう思われるかと、今後の対応策についてお聞かせください。

知事
 史上最大の赤字幅という状況に直面しています。ただ、これは、お客さんの数の落ち込みというのもある程度あるのですけれども、やはりウクライナ戦争からイラン戦争へという中で、燃料代が倍ぐらいに上がってしまっていると。燃料代が倍ぐらいに上がってしまっていますし、資材関係のコストもやはり上昇していて、そういったことで収益になると大きな赤字になってしまうという構造があります。
 県の立場からしますと、さはさりながら、世の中いろんな交通関係、そういう逆境の中で、様々な経営の工夫と努力をして、この赤字を縮小させ、存続(を)図っているバス事業者とか、鉄道事業者とか、航空事業者とか、それぞれあるのですけれども、ただ、例えば航空業界で燃油サーチャージという、燃料が上がった分料金も上げるということで、お客さんも納得していて払ってくれるとか、そういう類いの燃料高騰に対するリスク対応なんていうのは、鉄道業界にはなかったりもしますし、実はこの間、運賃値上げということは、これはそういったコストアップのことがなくても、経営の改善のために専門家のアドバイスも受けてやって、その部分は、利用者の低下(減少)の中では、収入に関しては比較的低下(減少)を抑えているということで、そういった経営努力というのは、ある程度実を結んでいるところはあります。
 山火事でありますとか、また、物価高騰の中で、旅行ということが控えられる面もあるということから、今一つお客さんの数が伸びて、そして、収入も伸びるという形になっていない部分については、ここはもっと努力をしていかなければならないと考えております。ただ、そういった元々の人口減少の中で経営をしていくというところは、自分たちの経営努力によって、克服していかなければならないということが大きいと思うのですけれども、戦争に起因する燃料高騰、資材高騰でありますとか、そういった緊急事態、非常事態的な状況に対しては、やはり県や沿線市町村が一定の支援をするということを、考えなければならないのかなというふうに考えております。

記者
 ありがとうございます。すみません。話題変わって、国政の話になってしまいます。先日、自(由)民(主)党の役員人事だったり、内閣改造が行われました。実際、アメリカから知事談話出していただいてありがとうございます。とはいえ、やっぱり御自身の口からお伺いしたいのと、あとはそのときには出ていなかった政務官や副大臣の人事もありました。岩手からは藤原崇さんが厚(生)労(働)副大臣に就いています。その辺りも含めて、改めて今回の人事改造についての御所感をいただけますでしょうか。

知事
 国際的な戦争もあって、国際経済、燃料費や物価の高騰という非常に厳しい状況にあり、また、円安に起因する物価高も重なって、日本経済、国民の生活や中小企業の経営など、非常に厳しい状況にあります。
 一方で、今年(令和8年)2月8日の総選挙で、歴史上最大の議席割合、そして、(日本)維新(の会)との与党というところで見ますと、もう圧倒的多数を衆議院で占めるという、そのような巨大与党の体制をつくっているところでありますので、国民の暮らしや中小企業の経営を守るための、思い切った政策をどんどん進めることができるのだと期待しています。また、ILCでありますとか、今までに政府が踏み込まなかったようなところにまで、大きく踏み込んでいくこともできる体制だと思いますし、そういったところを期待したいと思います。
 また、地方から経済を強くしていって日本全体を強くするという、地域未来戦略に見られる方向性は非常にいいと思っておりますし、岩手県としても半導体で、東北ブロックのクラスターに既に採択されていますし、県を単位とするクラスターの方もいろいろ採択を求めているところなので、そちらの方もよろしくお願いしたいと思います。

記者
 アメリカと台湾の出張の話に戻ってしまうのですけれども、先ほど菊池雄星選手が、高校生に対してメッセージお伝えしていたというお話ありましたが、どんなお話があったのか、知事が印象に残っている内容あれば教えてください。

知事
 菊池雄星さんの経験も踏まえて、つらいとき、苦しいときでも諦めない、そして、自分がやりたい目標、自分がたどり着きたい目標に向かってやるべきことというのを明確にして、それをしっかり着実にやっていく。そうすれば、いろんな不利な材料とか、けがのようなことを乗り越えて、目標を達成することができるというような、自分の経験に基づいての話ですので、非常に説得力があり、高校生たちも「うん、うん」という感じで聞いていたと思います。
 あと、質問に対する答えの中で、器楽演奏をやっている、フルートをやっている高校生から、発表の場などで緊張したり、うまくいかなくなりそうなときとかあるのですけれども、そういうのを雄星さんはどう乗り越えているのですかというのに対して、野球もだけれども、そういう音楽もコンクールで競ったりするときというのは戦いだからねと、戦いだというのを非常に普通な感じで答えていて、日々そういう戦いの中で仕事をしているというか、戦いの中で生きているのだなということを改めて感じ、にこにこしながらそういう厳しいことをアドバイスしてくれたことが印象に残っています。

記者
 分かりました。ありがとうございます。あと、すみません、出張に関してですが、全国的に見ると、福岡県議会の海外出張ですとか、本県では千葉企画理事の、これは国内ですけれども、出張というのも問題になっていて、全国的に、そういった立場ある公職の方の出張というところへの関心は高まっていると思います。知事は、昨年(令和7年)もアメリカにトップセールスに行かれたという経緯もございますが、知事自らトップセールスをする意義というところ、ちょっと改めて教えていただけたらなと思います。

知事
 アメリカの方は、これは知事だけではできなかったようなことが、50人もの高校生が行っているということと、そして、経済界の代表のような方々も行っていて、そして、報道関係の重要な方も行っていて、そして、知事も行っているということで、シリコンバレーの企業から、ロサンゼルスのエンゼルス、ドジャースの球団関係者まで、かなりハイレベル、トップクラスの人たちが相手をしてくれて、念入りに歓迎をしてくれたということがありまして、知事を含めてオール岩手の力を総結集したようなデリゲーション、代表団をつくることができて、その中に知事も入って行っていたということが良かったと思っております。

記者
 ありがとうございます。そういった成果、行って終わりではなくて、県民の方にどういった成果があったのか、これからどのように示していかれますか。

知事
 今回の訪米事業は、50人の高校生たちが主役でありますので、成果発表という場が、この後、何回か予定されています。まず、そういう分かりやすい発表の場というのを確保し、県民の皆さんに伝えながら、また、例えばサンディスク社と岩手県の関係というのは、かなり絆が強くなったなというところがありますし、キオクシアさんも一緒に今回の事業、シリコンバレーでの訪問交流を成功させることができたというのは、キオクシアのトップとサンディスクのトップが首相官邸を訪問し、高市首相と当面1.8兆円の投資、さらに、中長期的に5兆円の投資(見込)というのを発表しているのですが、それを更に拡充していくようなことにも役立っていくのではないかなと期待しますので、そういう今回の訪問事業の間のいろんな出会いが岩手の経済、社会に貢献していくことを期待しています。
 あと、トーランス市での交流というのも、トーランス市の市長さん、市議会議員さんが、選挙でがらっと交代した後で、奥州市との交流をはじめ、岩手県との交流、過去いろいろあったトーランス市なのですが、それが今後、引き継がれて進んでいくのかということを、今回の訪問で先方から、過去の交流は大変素晴らしかったので、これからもより交流をしていきたいということを確認できたのも良かったと思っております。

記者
 昨今、大雨で各地、浸水被害があったりしていますけれども、県でも、県管理のアンダーパス(交差する鉄道や道路の下を通行するため、周辺の地面より低くなっている道路部)について、事前の交通規制を導入するような話がありましたけれども、それについて知事からコメントをいただければと思います。

知事
 最近の東京とその周辺の大雨、アンダーパスで車が沈んで、犠牲になる人も出るということ、大変深刻だと思います。県管理道路にアンダーパスは9か所あるのですけれども、まず従来から、警報装置や情報板などを設置して、冠水時にはドライバーに注意を促すということはやってきています。
 一方、今回の豪雨で、アンダーパス冠水によって人的被害が出たということを踏まえまして、国と同様に、冠水事故防止に向けた当面の運用として、冠水のおそれが高まった段階で事前通行規制を行うということとし、9月10日付で各広域振興局に通知して、各現場で対応していくということにしました。市町村に対しては、9月15日にアンダーパス冠水に関する情報連絡会議を開催して、国や県の対応状況などの説明を行って情報共有を図ったところです。

記者
 その規制について、ここが降りそうだという何か具体的な案で規制するというような決まりというのはあるのでしょうか。

知事
 そこは、技術的に様々基準を設けて、現場の判断、担当の判断において行うということになるわけですけれども、不便なことになりますので、付近を通行される方々、普段利用していたりとか、雨が降る中でも利用したいというような方々には、安全確保を最優先する取組だということで、事前通行規制に御理解、御協力をお願いしたいと思います。

記者
 先ほどの大雨(の質問)とちょっと関連してなのですけれども、全国で局所的豪雨が相次いでいることで、土砂災害や洪水などのみならず、市街地での冠水被害も拡大しているというふうに認識しております。そういった局所的豪雨や内水氾濫などへの対応を現状どのように進められていて、今後どのようにされるかということをお伺いさせてください。

知事
 県庁所在地の標高というやつをインターネットで調べると、ぱっと出てきて、岩手県庁の場合は全国で4番目に高いところにある県庁でありまして、岩手県の内陸の市というのは結構標高が高いのです。一方、関東地方の都とか県の庁所在地は、日本全体として半分以上の……中間値ですね、47都道府県の(都道府)県庁の標高の中間値というのは10メートルぐらいしかなくて、日本のかなりの県庁というのは10メートル以下の標高のところにありますので、県庁のみならず、中心市街地とか大規模な都市というものが、かなり海抜の低いところに日本はありますので、東京やその周辺に大雨が来ますと、ああいうことになるという、そういう地理的な条件が、岩手の場合ですと、比較的内陸の場合は標高が高いことや、沿岸の方でも海に流れていきやすいということがあって、東京やその周辺、あと愛知県とかですか、名古屋の辺りですか、ああいうような中心市街地の大洪水というのは起きにくいとは思っているのですけれども、一方、河川が逆流するような形で、北上川に流れる中小河川が北上川の水量が上がったときに逆流して、(ほかにも)矢巾の辺りとか、過去、住宅地で、あるいは商業施設(周辺)で水かさが増したようなことが起きていて、ああいうことは岩手県内で過去も起きているし、今後も起きる可能性があります。気象情報で注意をして、避難が必要な場合、なるべく早め早めに避難をするということが基本ですし、過去そういうことが起きたときに比べれば、ポンプの整備、そうですね、久慈市でちょっと前、台風でひどい内水水害があったのですけれども、その後ポンプを多数設置することで、同じような大雨があっても被害を少なくするということができていますので、そういった対策を強化して、いざというときに備えたいと思います。

記者
 ありがとうございます。もう一つ、話題変わりまして、先日、日(本)銀(行)の政策金利が利上げされたと思います。利上げのペースがすごく進んでいるのかなというふうに認識しておりますが、足元の県内経済を踏まえた評価についてお伺いさせてください。

知事
 円安のことを考えますと、日本の金利が低いからやはり円が安いので、それでアメリカ、ベッセント商務(財務)長官の発言などもあって、日本もどんどん金利を上げなければということで、日本銀行も上げるぞ、上げるぞと言い始めているのですが、でもアメリカの方が先に更に利上げをしてしまったりして、かえって円安が今、進んでいるということで、円安を止めて、それで物価を抑えるということですよね。日本国内の物価を抑えるためには、アメリカのペースに負けないくらいのペースで、円の金利を上げていかなければならない、利上げをしていかなければならないというのがあるのだと思います。
 金利が上がりますと、これは国民生活や中小企業経営にマイナスの影響を及ぼすのですけれども、ただ、今の物価高の方が目の前の、ものすごい被害を及ぼしていますので、物価を抑えることを優先に、やはり日本は今、金利を上げるべきときだと思います。円安が円高の方にずんずん進むくらいのペースで、金利を上げていかなければ駄目なので、それで困る国民生活や中小企業経営に対しては、別途ローン返済に対する支援でありますとか、中小企業がお金を借りるときの利子分の支援でありますとか、そういう国民生活対策と中小企業経営対策を別途行うことで、利上げのマイナス分を補うというポリシーミックス(政策目標を達成するために、いくつかの政策を組み合わせて同時期に実施すること)が求められていると思います。

広聴広報課
 以上をもちまして記者会見を終わります。

次回記者会見

次の定例記者会見は10月13日(火曜日)の予定です。

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政策企画部 広聴広報課 報道担当
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