令和元年5月22日教育長記者会見における質疑応答

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ページ番号1021013  更新日 令和1年6月6日

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令和元年5月22日(水曜日)
県庁10階  教育委員室

発表事項:

  • なし

質問事項:

  • 県高校総体開会式について
  • 県立高等学校生徒の自死事案に係る第三者委員会について
  • 県立高等学校再編計画後期計画策定に向けた取組について
  • 熱中症対策について

質疑応答

(教育企画室)

本日は、教育長からの発表はありませんので、記者クラブからの質問をお願いします。

ここからは、幹事社の進行によりまして進めて参ります。よろしくお願いします。

 

(幹事社)

本日は、記者クラブを代表しての質問はありません。

 

(記者)

まず、昨日の高校総体の総合開会式についてお伺いします。残念ながら中止となりましたが、教育長も御参加の予定だったと聞いております。どのような挨拶をされる予定だったのでしょうか。

 

(教育長)

天候が悪くて中止となったことは残念です。一方で、開催に向けて関係者、生徒の皆さん、色々と準備、手配していただいたことに対しましては、敬意を表したいと思います。

私も、激励のことばを述べる予定でしたが、それができなくて残念でありました。いよいよ明日、23日から競技が始まるとのことですので、選手の皆さんには日頃の練習の成果を存分に発揮して競技に打ち込んでいただければと思います。

 

(記者)

教育長は、高校生時代参加されていますか。

 

(教育長)

選手としてはないのですが、岩手の高総体開会式は、昔から応援団も入って応援合戦をやるなど行事としては独特な行事だと思っております。

私が高校1年生のときには、応援団として参加した記憶があります。その時の感想を言いますと、高校生になったばかりで、色々な学校の応援風景を見て、こういうやり方があるのだと驚きながら、感心しながら見ていた記憶があります。

 

(記者)

開会式を巡っては、文化的価値と言いますか、そういうものを大事にしている県民の風土を感じます。一方で、健康面を配慮した議論がこれまで数年なされていると思います。折り合いをつけながらやっていくのはとても難しいことだと感じているところです。規模縮小ということに関して、教育長の立場からのお考えを伺います。

 

(教育長)

開会式のあり方について色々議論があって、検討してきた経緯は、私も承知しています。高体連を中心に、有識者のあり方検討委員会や生徒達の応援団生徒等情報交換会を組織して、意見を出し合って望ましいあり方について議論を重ねてきたと承知しています。そういった中で開会式の実施について、見直しを図り、生徒の健康面への配慮等、課題に対応し、今年の開催スケジュールなども決められたと伺っています。

引き続き、各関係者の皆さんで議論していただいて、今お話にあったように、県内高校生が一同に会して応援合戦など色々なことに取り組んでいる全国でも例のない取組でもありますので、そういったところも検討して望ましいやり方を模索していってもらえればいいのではないかと思います。

 

(記者)

不来方高校の自殺事件に関してなのですが、その後進展はありましたか。

 

(教育長)

前回の4月の会見でもお話しましたが、第三者委員会で調査が続けられているということです。これまで7回の委員会が開催されております。4月にも開催され、それ以降は次の委員会の予定はあるとは思いますが、主だった動きというのは、4月以降は特にございません。

 

(記者)

高校再編のことについてお伺いします。後期計画の策定に向けた地域検討会議について、現在、やられていると思います。今月中に、県内各地でやられていると思います。その中で、会議に出てみて意見を聞いていると、やはり小規模校のあり方、今、少子化、人口減少の中で地域の産業への人材供給の拠点として、是非とも存続させてほしい、残してほしいという声が非常に強いのではないかと受け止めているのですが、会議の報告等も受けられていると思うのですが、教育長としてどのようにお考えでしょうか。

 

(教育長)

御案内のとおり、今月中に県内9ブロックで開催するということで、これまでに4会場で開催してきたところです。

今回の会議では、今年の入試状況等について説明を行った上で、小規模校のあり方や少人数学級について意見交換を行っているところです。これまでの会議でも「地域にとって高校の存在は重要」という御指摘があったり、「小規模校の存続に向けた取組が必要」、「小規模校の維持については、他県のように地元からの入学者の割合や多様な生徒の受入れについても考慮する視点も必要ではないか」、あるいは「生徒の進路実現のため少人数によるきめ細かな指導が必要」といった様々な御意見をいただいたと報告を受けています。様々な地域の意見を伺いながら、高校を地元に残してほしいという深い思いも感じているところです。

引き続き、地域検討会議を今月いっぱい続けていくわけですが、その中で、私は、教育の質の保証の重要性について理解をいただいて、また、生徒の教育の機会の保障にも十分配慮する必要があるということで、地域の声をよく聞きながら検討を進めていきたいと考えています。

 

(記者)

今現在、入学者の基準、統合の基準があると思うのですが、2年連続で20人以下の場合は、統合するといった画一的な統合の基準に否定的な意見があると思います。後期計画を策定するに当たって、基準どおり進めるのか、どのような進め方をするか、基準をどう反映させるかについてどう考えているかお聞かせください。

 

(教育長)

基準をすぐに適用するということが果たしていいのかどうか、そういった意味で今年度は地域検討会議を3回開催します。今月いっぱいで今年度の1回目を開催し、その後も引き続き、年度途中、年明けに行います。回数を重ねながら検討を進めていきたいと考えていまして、やはり、削減ありき、数字ありきということではなくて、地域の皆様方と教育の質の保証や教育の機会の保障についても踏まえながら考えなければならないと受け止めています。

 

(記者)

数字ありきではない、削減ありきではないというのは、地域にとって心強いと思います。この会議の中で、現行のまま少人数学級を続けた場合、国の基準によって教員が減らされるといった話があったと思います。国の方針だから、国の制度だから仕方がない、県は従わなければならないといった説明があったと思っております。その中で、県として小規模校をこうしていくのだという姿勢が見えないという意見があったと思います。岩手モデルのようなしっかりとした独自なものを打ち出すべきではないかという意見もあると思います。そのあたりをどのようにお考えですか。

 

(教育長)

確かにそのような声があると承知していますし、本県のように地理的条件、県土面積が非常に広くて人口密度が低い、都市部に人口が集中していたり、中山間地域と沿岸部の人口が少ない、そういった中で、どんどん子ども達が減っている現状があるわけです。後期計画の最終年度だと2025年、そのあたりですと中学校卒業者数が1万人を切るということで、子ども達が減っていくのは事実でありますし、避けられない状況なので、そういった中でどうやって本県の地理的条件の中で教育の質の保証と教育の機会の保障をどうやって確保していくか、考え方の基本はそういったところだと思っています。国でも財政審で統合の話が出ているところですが、条件が悪い地域の全てに効率性を求めて統合ありきというのは、果たしてそれでいいのか。今、地方創生とか地域振興策を一生懸命やっているわけです。学校と地域の方々が一緒になって地域振興策を考えて、子ども達も魅力ある学校づくりに取り組んでいこうとしているわけですから、本当は国にはこういうところをきちんと見ていただいて、理解していただいて、条件が不利なところにも配慮してもらうということが大事だと思います。そういったところは、機会があれば、伝えていきたいと思います。

 

(記者)

今年度中に3回地域検討会議をやって、今年度中に後期計画(案)を決めるというスケジュールに変更はないですか。

 

(教育長)

今年度と来年度も含めて決めていくことになります。2021年度からの後期計画ということですから、それに向けて色々な御意見を伺いながら計画を作っていきます。

 

(記者)

今年度中に案を出すということですか。

 

(教育長)

はい。

 

(記者)

これから夏の暑さが本格化していく中で、児童生徒の熱中症対策であったり、学校施設のエアコンの整備であったりと、暑さ対策について教えてください。

 

(教育長)

小中学校は市町村のほうで取り組まれているようでありますが、県立高校については、当初予算でエアコンの設置について予算化しています。新年度に入って、工事の施工等にも着手しておりますが、天気予報を見ると来週あたりから気温が30度を超えるというような予報もあり、暑さが厳しくなってきます。特に保健室など生徒の健康対策を第一に考え、可能な限り前倒しし、すぐに着手して夏の暑さに備えたいと考えています。

 

(記者)

先程の高総体ではないですが、夏の野外活動についての暑さ対策については何か指針等を示されているでしょうか。

 

(教育長)

部活動であるとか体育の授業など、児童生徒の健康・安全が第一ですから、そういったところに留意するように県立学校や、市町村教育委員会を通じて小中学校にもお願いしています。

 

(記者)

概要については、担当課にお伺いすれば分かりますか。

 

(教育長)

そこは、保健体育課に伺ってください。

 

(教育企画室)

以上をもちまして本日の記者会見を終了します。

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