令和6年度岩手県における消費生活相談の概要
「令和6年度岩手県における消費生活相談の概要」について
岩手県立県民生活センターでは、消費者被害の防止に役立てるため、毎年、消費生活相談窓口に寄せられた相談の傾向を分析し、消費生活相談の概要として公表しています。
このたび、令和6年度の相談概要を別添のとおり取りまとめましたので、お知らせします。
令和6年度の主な特徴
1 相談件数の推移
県内の消費生活相談の相談件数は、9,933件(前年度比23件(0.2%)減少)で、ほぼ横ばい。
2 契約当事者の内訳
男女別
「男性」4,504件(45.3%)、「女性」4,379件(44.1%)、「不明」1,050件(10.6%)。
職業別
多い順から「給与生活者」が3,296件(33.2%)、「無職」が3,178件(32.0%)、「家事従事者」が567件(5.7%)。
年代別
- 多い順から「70歳以上」2,620件(26.4%)、「60歳代」1,769件(17.8%)、「50歳代」1,415件(14.2%)。
- 前年度と比較し、20歳未満、50歳代、60歳代及び70歳以上で相談件数が増加。
- 高齢者(65歳以上)からの相談は、3,430件で全体の約3分の1。
居住市町村別
多い順から盛岡市2,901件(29.2%)、奥州市875件(8.8%)、一関市745件(7.5%)、花巻市625件(6.3%)、北上市579件(5.8%)。
3 相談内容の内訳
販売購入形態別
- 多い順から「通信販売」2,818件(28.4%)、「店舗購入」1,887件(19.0%)、「電話勧誘販売」927件(9.3%)、「訪問販売」439件(4.4%)。
- 年代別にみると、各年代とも「通信販売」、「店舗購入」が多い。
商品・サービス別
(1) 大分類
- 商品に関する相談は4,571件(46.0%)、サービスに関する相談は4,178件(42.1%)。
- 商品に関する相談は、「商品一般」、「保健衛生品」及び「食料品」で約6割を占める。
- サービスに関する相談は、「金融・保険サービス」及び「運輸・通信サービス」が約5割を占める。
(2) 中分類
- 身に覚えのない請求などの「商品一般」1,322件や「フリーローン・サラ金」748件が上位。
- 「商品一般」1,322件(前年度比286件増)、「他の健康食品」339件(前年度比110件増)及び「基礎化粧品」319件(前年度比114件増)が大きく増加。
(3) 年代別における傾向
- 各年代で「商品一般」が上位。
- 「商品一般」に関する相談は、60歳代は266件(前年度比92件増)、70歳以上は420件(前年度比101件増)で大きく増加。
- 20~50歳代は「フリーローン・サラ金」、20歳未満は「インターネット・ゲーム」に関する相談が多い。
4 相談対応の処理状況
- 「助言(自主交渉)」4,612件(46.4%)、「その他情報提供」3,234件(32.6%)が全体の約8割を占める。
- 相談解決割合95.3%、あっせん解決割合92.7%。
5 トピックス
SNSをきっかけとした消費者トラブル
- 相談件数は705件(前年度比49件(7.5%)増加)と年々増加傾向。
- 30歳代、50歳代、60歳代及び70歳以上の相談が増加。
- 相談1件あたりの契約購入金額は、平均654千円(前年度に比べて減少)。
- SNS上の広告をきっかけとする「化粧品」、「健康食品」等に関する相談が多い。
定期購入に関する消費者トラブル
- 相談件数は939件(前年度比202件(27.4%)増加)と年々増加傾向。
- 20歳未満、50歳代、60歳代及び70歳以上は、前年度比20%以上の割合で増加。
- 商品及びサービス別(小分類)でみると、「他の健康食品」263件(前年度155件)、「化粧クリーム」187件(前年度67件)、「ファウンデーション」74件(前年度49件)の件数が大きく増加。
- 「初回だけのつもりで購入したのに、定期購入になっていた」、「解約の手続きをしたいが、電話がつながらない」などの相談が多い。
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このページに関するお問い合わせ
岩手県立県民生活センター
〒020-0021 岩手県盛岡市中央通3-10-2
事務室電話番号:019-624-2586
消費生活相談専用電話番号:019-624-2209
交通事故相談専用電話番号:019-624-2244