レッドデータブック(2025年版)

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いわてレッドデータブック(2025年版)について

いわてレッドデータブック(2025年版)の表紙

  • いわてレッドデータブックは岩手県の希少な野生生物の保護対策のための基礎資料として、2025年3月に発刊しました。
  • このページではいわてレッドデータブックをPDF版として公開しています。(一部、書籍に含まない内容や、発行後に修正した内容を含みます。)
  • 書籍版については、岩手県庁等の情報公開の窓口や、送付により購入できます。1冊 8,800円です。
  • 本ページに掲載された写真・文章等、内容の全ての著作権は、岩手県及びそれぞれの執筆者、提供者に帰属しており、これらの情報を著作権者に無断で転載・複製・配布することは禁じられています。

本編

1.いわてレッドデータブック(2025年版)作成の経緯と目的

⑴ 経緯と目的

  岩手県では2001年3月、「環境王国いわて」の実現を目指し、多様で豊かな環境の保全を図るため、以下のような観点から、生息・生育する希少な動植物について取りまとめた「いわてレッドデータブック」を発刊しました。

  • 岩手県における絶滅のおそれがある種の現状を把握し、その保護対策に資すること。
  • 県民一人一人が、生物多様性の確保について理解を深め、日々の自然との接し方についての指針の一つとして活用されること。
  • 環境アセスメントや各種開発行為の計画や実施に当たっての生物多様性確保対策の基礎資料として活用されること。

  その後、東日本大震災津波の影響などを踏まえ、約10年後の2014年3月に改定した「いわてレッドデータブック(2014年版)」を発刊しました。2014年版発行後も気候変動や開発、大規模災害に伴う復旧工事等による生息状況の変化が考えられたことから、令和元年10月に「いわてレッドデータブック改訂検討委員会」を設置し、改定の検討に着手。約5年の検討と調査を経て、この度、「いわてレッドデータブック(2025年版)」を発刊しました。

⑵ 改定の概要  

ア 掲載種の分類群とカテゴリー区分を環境省レッドリスト2020に準拠

  • 蘚苔類、藻類、その他無脊椎動物を追加しました。藻類は環境省のレッドリストに掲載されている淡水性藻類のうち、県内で記録があるもの、または分布可能性があるものを選定しました。
  • その他節足動物を削除し、この分類群に属していた種はその他無脊椎動物へ変更しました。

イ 掲載種数の増加

  • 調査結果を反映させた結果、掲載種数は141種増加し、1,236種となりました。掲載種数増加は、自然災害や開発に伴う生息生育環境の変化のほか、分類群として蘚苔類や藻類などを追加したことが要因です。
  • 新たに絶滅した種となったのは、ヤマキチョウ(昆虫)などで、前回から5種増となりました。
  • 新たに絶滅危惧種となったのは、キバナシャクナゲなどで(植物)、前回から101種増となりました。

2.改訂の体制

本レッドデータブックの掲載種は、「いわてレッドデータブック改訂検討協議会[1]」およびその下に置かれた「いわてレッドデータブック改訂検討協議会専門部会[2]」において、分布状況の調査とカテゴリー区分の検討が行われました。

[1] 令和6年1月に「いわてレッドデータブック改訂検討委員会」から名称変更

[2] 令和6年1月に「いわてレッドデータブック改訂検討委員会専門部会」から名称変更

3.選定対象範囲

掲載対象種は、岩手県に生育・生息する野生動植物のうち、次の分類群に属する種としました。

植物 動物
  • シダ植物                      
  • 種子植物
  • 蘚苔類
  • 藻類
  • 脊椎動物(哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、淡水魚類)
  • 節足動物(昆虫類)
  • 軟体動物(海産貝類、陸産貝類、淡水産貝類)
  • その他無脊椎動物

4.カテゴリー区分

いわてレッドデータブックに掲載する種の選定区分とその定義は次のとおりです。

(使用できるフォント等の制約のため、カテゴリー区分の数字が正式な表記になっておりません。正式な表記はPDFファイルを御参照ください。)

区分

基本概念

要件

絶滅

Extinct(EX)
本県ではすでに絶滅したと考えられる種 過去に本県に生育・生息したことが確認されており、飼育・栽培下を含め、本県ではすでに絶滅したと考えられる種

野生絶滅

Extinct in the Wild(EW)
飼育・栽培下、あるいは自然分布域の明らかに外側で野生化した状態でのみ存続している種 過去に本県に生育・生息したことが確認されており、飼育・栽培下、あるいは自然分布域の明らかに外側で野生化した状態では存続しているが、本県において本来の自然の生育・生息地ではすでに絶滅したと考えられる種

絶滅危惧1類

Critically

Endangered+Endangered(CR+EN)

旧Aランク

絶滅の危機に瀕している種

現在の状態をもたらした圧迫要因が引き続き作用する場合、野生での存続が困難なもの。

次のいずれかに該当する種

  1. 既知のすべての個体群で、個体数が危機的水準まで減少している。
  2. 既知のすべての生育・生息地で、生育・生息条件が著しく悪化している。
  3. 既知のすべての個体群がその再生産能力を上回る捕獲・採取圧にさらされている。
  4. ほとんどの分布域に交雑のおそれのある別種が侵入している。
  5. 最近の確実な生育・生息記録がなく、絶滅したかどうかの判断が困難である。
  6. 本来の分布域が極めて限定されており、存続基盤が極めて脆弱である。

絶滅危惧2類

Vulnerable(VU)

旧Bランク

絶滅危機が増大している種

現在の状態をもたらした圧迫要因が引き続き作用する場合、近い将来「絶滅危惧1類」のカテゴリーに移行することが確実と考えられるもの。

次のいずれかに該当する種

  1. 大部分の個体群で、個体数が大幅に減少している。
  2. 大部分の生育・生息地で、生育・生息条件が明らかに悪化しつつある。
  3. 大部分の個体群がその再生産能力を上回る捕獲・採取圧にさらされている。
  4. 分布域の相当部分に交雑可能な別種が侵入している。

準絶滅危惧

Near Threatened(NT)

旧Cランク

存続基盤が脆弱な種

現時点での絶滅危険度は小さいが、生育・生息条件の変化によっては「絶滅危惧」として上位カテゴリーに移行する要素を有するもの。

次に該当する種

  1. 生育・生息状況の推移から見て、種の存続へ圧迫が強まっていると判断されるもの。具体的には、分布域の一部において、次のいずれかの傾向が顕著であり、今後さらに進行するおそれがある。
  2. 個体数が減少している。
  3. 生育・生息条件が悪化している。
  4. 過度の捕獲・採取圧による圧迫を受けている。
  5. 交雑可能な別種が侵入している。

留意

Noteworthy(NW)

旧Dランク

注県独自区分
現時点では「絶滅危惧」に該当しないが、生育・生息条件の変化によって「絶滅危惧1・2類」や「準絶滅危惧」として上位カテゴリーに移行する可能性が高い種、あるいは優れた自然環境の指標となる種

次のいずれかに該当する種

  1. 現状では絶滅のおそれは少ないが、個体数や生育・生息域の減少が見られる。
  2. 現状では絶滅のおそれはないが、過去に個体数の減少や生育・生息地の減少が確認されている(生育・生息条件によっては、減少に移行する可能性が高い)。
  3. 種としては「絶滅危惧1・2類」あるいは「準絶滅危惧」に該当しないが、絶滅の危機に晒されている隔離個体群などを有する。
  4. 重要な理由を有することで、優れた自然環境の目標となる。
  5. 環境省レッドリストなどに掲載されている種で、本県でも将来の動態を注視する必要がある。

情報不足

Data Deficient(DD)

評価するだけの情報が不足してる種

環境条件の変化によって、容易に絶滅危惧のカテゴリーに移行し得る属性を有しているが、生育・生息状況をはじめとして、カテゴリーを判定するに足る情報が得られていない種。

5.選定結果

掲載種の選定結果は添付ファイルのとおりです。この結果は改訂版レッドリストとして令和6年5月に公開しました。

6.記載の内容

 それぞれの分類群について、「改訂の概要」と「各選定種の解説」を記載しました。「各選定種の解説」の記載項目は次のとおりとし、記述可能な範囲で記載するものとしました。

記載する項目

記載内容

対象野生生物名 

  • 目科名、和名、学名
カテゴリー区分
  • 岩手県カテゴリー及び環境省カテゴリーについて記載
  • カテゴリー区分の該当する要件(番号で記載)
形態
  • なるべく簡潔に記載
分布の概要
  • 県内の分布・分布域を記載
  • 種によっては分布の可能性のある地域も記載
  • 県内の分布は市町村または旧市町村を基本とするが、種によって山地名、河川名、地域名なども記載
  • 県内の分布の局所性などを説明するため、必要に応じて県外・国外の分布状況についても記載
生育状況(植物)
生息状況(動物)
  • 生育・生息の状況、生育・生息地の環境
  • 必要に応じて生態的特徴(生育・生息に必要な餌生物、生活史など)
脅威
  • 生存に対する脅威について記載
特記事項
  • 学術的な価値、カテゴリー区分の変更理由などを記載
文献
  • 文献は原則岩手県に関係するもののみとし、一般的なものは原則記載しない
  • 解説文中の表記は簡略化し、分類群ごとに文献一覧を作成した
  • 文献は3点程度を限度とした

7.各論

8.いわてレッドデータブック(2014年版)から削除した種

9.索引

10.執筆者・協力者

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このページに関するお問い合わせ

環境生活部 自然保護課 野生生物担当
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
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