令和6年度 結核・呼吸器感染症予防週間のお知らせ
9月24日~30日は結核・呼吸器感染症予防週間です
毎年9月24日から30日までを「結核予防週間」として、普及啓発を行ってきました。
令和6年度からは、同期間を「結核・呼吸器感染症予防週間」として実施することとなりました。呼吸器感染症が例年流行する秋冬前に、マスク着用を含む咳エチケット、手洗い、換気等の基本的感染対策や予防接種の重要性等、呼吸器感染症に関する知識の普及啓発を図ることとしております。
結核・呼吸器感染症予防週間における標語
「結核はまだまだ身近な病気です」 「予防しよう 身近な呼吸器感染症」
【結核】
(1)結核の症状(長引く咳、たん、微熱、体のだるさなど)には特徴的なものがなく、初期には目立たないことが多いため、特に高齢者では気づかないうちに進行してしまうことがあります。
(2)結核を発症しても、早期に発見できれば重症化を防げるだけではなく、家族や友人等への感染拡大を防ぐことができます。
(3)咳やたんが2週間以上続いたり、微熱や体のだるさが続く場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
【呼吸器感染症】
(1)今般、新型コロナウイルス感染症をはじめとした呼吸器感染症の脅威が再認識されています。
(2)呼吸器感染症が例年流行する秋・冬前だからこそ、マスク着用を含む咳エチケット、手洗い、手指消毒、換気など基本的な感染対策を心がけましょう。
結核の感染・発病及び症状について
- 結核とは、結核菌によって主に肺に炎症が起こる病気です。
- 結核菌の混ざったしぶきが咳やくしゃみと一緒に空気中に飛び散り、それを周りの人が直接吸い込むことによって結核は感染します。
- 吸い込まれた結核菌の多くは、鼻や気管支などにある繊毛によって体外に排出されますが、肺の一番奥まで結核菌が侵入してしまうと感染してしまいます。
- 結核に感染しても必ず発病するわけではなく、通常は免疫力が結核菌の増殖を抑え込みます。免疫力が低下するなどして、結核菌の増殖を抑えきれなくなると結核を発病します。
- 初期の症状はカゼと似ていますが、せき、痰(たん)、発熱(微熱)などの症状が長く続くのが特徴です。また、体重が減る、食欲がない、寝汗をかく、などの症状もあります。
- さらにひどくなると、だるさや息切れ、血の混じった痰(たん)などが出始め、喀血(血を吐くこと)や呼吸困難に陥って、最悪の場合、死に至ることもあります。
規則正しい生活習慣と、ワクチン接種で予防を
- 結核の予防には、普段から健康的な生活を心がけ、免疫力を高めておくことが重要です。
- また、抵抗力の弱い赤ちゃんは、結核に感染すると重症になりやすく、生命が危ぶまれることすらあります。赤ちゃんを結核から守るためには、BCGによる予防接種が有効です。市町村からの案内に従って、遅くとも1 歳までに接種を受けてください。(国が示している標準的な接種期間は生後5 ~8 カ月とされています。)
もし結核を発症したら!
- 結核と診断されても、6~9カ月間毎日きちんと薬を飲めば治ります。
- しかし症状が消えたからといって、治療の途中で自己判断により服薬を止めてしまえば菌は薬に対して抵抗力をつけ、薬が全く効かない「多剤耐性菌」になることもあります。
- 治療を確実に行うため、病院などで患者に薬を処方するだけでなく、確実な服薬を支援する「日本版DOTS(ドッツ:Directly Observed Treatment,Short-course)」が推進されています。
- 詳しくはお近くの保健所にご相談ください。
このページに関するお問い合わせ
保健福祉部 医療政策室 感染症担当
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
電話番号:019-629-5417 ファクス番号:019-626-0837
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