「がんばろう!岩手」意見交換会(平成30年2月6日 盛岡地区)

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ページ番号1000822  更新日 平成31年2月20日

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日時
平成30年2月6日(火曜日)10時30分から12時00分まで

場所
盛岡地区合同庁舎 8階大会議室

出席者(敬称略)

  • 参加者(敬称略)
    照井 貴博(岩手鶯宿温泉長栄館 代表取締役社長)
    田村 恵(株式会社サラダファーム 取締役部長)
    府金 伸治(株式会社肉のふがね 代表取締役)
    高橋 和久(株式会社高橋農園(potato deli Mameta 店長))
    三浦 淳(株式会社イーアールアイ プロジェクトマネージャー)
    石川 智香(地域おこし協力隊(高校魅力化コーディネーター))
  • 県側
    知事、盛岡広域振興局長、秘書広報室長

開会

保室長
 それでは、まだお一方、交通の事情で到着が遅れているようではございますけれども、定刻になりましたので、ただいまから県政懇談会「がんばろう!岩手」意見交換会を開催いたします。
 本日、御出席の皆様には、お足元の悪い中、大変ありがとうございます。
 今日は、「夢を形に~これからの岩手を創る!」ということを懇談のテーマといたしまして、盛岡の広域の地域で様々な分野で御活躍の皆様にお集まりをいただいております。
 私は、本日の進行役を務めさせていただきます県の秘書広報室長の保でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

知事あいさつ

写真:懇談会の様子1


保室長
 それでは、開会に当たりまして知事から一言お願いします。

達増知事
 皆さん、おはようございます。
 県政懇談会「がんばろう!岩手」という名前でやっているのは、東日本大震災後なのですけれども、東日本大震災津波からの復興、そして今年度で3年目になるのですが、いわゆる地方創生ですね、岩手ではふるさと振興という言葉を使っていますが、これの要素も重なってきて、そういう意味で「がんばろう!岩手」という名前で意見交換会をしています。それぞれの地域、またそれぞれの分野で、復興あるいは地方創生、ふるさと振興、そういった方向に活躍している皆さんの意見を直接伺って、県政に役立てていこうという企画であります。
 今日は、盛岡地区から集まっていただいておりまして、もう過去何度もいろんなところでお目にかかったり、また一緒に仕事をしたりとかしている方々もいらっしゃるわけでありますけれども、改めて、復興、地方創生、また世の中全体としてはAI、人工知能ですとか、IoTですとか、そういう先端技術で経済も社会も大きく変わるぞという流れがあり、また、だからこそ農林水産業の現場とかものづくり、そして食、そういう現場を持っているところが、いよいよその主役になっていくのだと。そして、外国人、インバウンド、観光なども、いよいよ岩手を含める東北の時代だというふうになってきています。いろんなそういう時代の新しいトレンドをキャッチしながら仕事をされている皆さんでもありますので、是非そういう若い皆さん、先端からの声をいただきたいと思って、今日はやってまいりました。どうぞよろしくお願いいたします。
 また、県議の皆さんもお疲れさまでございます。ありがとうございます。

保室長
 それでは、この後の進め方でございますけれども、私のほうからこの場にいらっしゃる皆様方につきまして一通り御紹介をしてまいります。その後、懇談のメンバーの皆様には自己紹介ということで、おおむね2分ぐらいのところで一人ずつお願いしたいと思います。一通り自己紹介が終わりましたら、今日のテーマに沿ったお話ということで、お一方ずつまた第2ラウンドということでお願いしたいと思いますが、こちらにつきましては、お二方のお話があった後に知事がコメントをするというような形で、区切って進めていきたいと思いますので、よろしくお願いします。その後自由懇談の時間、そして最後には記念撮影ということでいきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
 それでは、座席表に従いまして私のほうから皆様のご紹介をいたします。
 岩手鶯宿温泉の長栄館代表取締役社長の照井貴博さんでございます。

照井 貴博
 よろしくお願いします。

保室長
 株式会社サラダファーム取締役部長の田村恵さんでございます。

田村 恵
 よろしくお願いします。

保室長
 株式会社肉のふがね代表取締役の府金伸治さんでございます。

府金 伸治
 よろしくお願いします。

保室長
 それから、席順で申し上げますと高橋農園の高橋和久さんにも出席いただく予定でございますが、まだちょっと御到着が遅れております。
 その隣、株式会社イーアールアイ、プロジェクトマネジャーの三浦淳さんでございます。

三浦 淳
 よろしくお願いします。

保室長
 そして、葛巻町からお越しいただきました地域おこし協力隊の石川智香さんでございます。

石川 智香
 よろしくお願いいたします。

保室長
 県からは、達増知事、それから私のほかに盛岡広域振興局の宮野局長が出席してございます。

宮野局長
 どうぞよろしくお願いいたします。

保室長
 それから、皆様方の後ろのほうで恐縮でございますけれども、本日はこの盛岡エリア各地区の選挙区選出の県議会議員の皆様にもお越しをいただいております。私のほうから、恐縮ですが、席順でお名前のほうを御紹介したいと思います。
 まず、一番こちらの、向かって右のほうから、田村勝則議員でございます。
ハクセル美穂子議員でございます。
軽石義則議員でございます。
柳村一議員でございます。

保室長
 ありがとうございます。では、よろしくお願いいたします。
 それでは、若干リラックスしながら進めていきたいと思います。そういうことも込めまして、今日は皆様方のお手元にお菓子を用意してございます。では、お菓子の説明は局長のほうから。

宮野局長
 では、茶菓について私から御紹介いたします。早速お召し上がりになりながら、聞いていただければと思います。

保室長
 もしよろしければ、お飲みになってください。

宮野局長
 本日御用意させていただいた茶菓は、田村さんのサラダファームで製造、販売されている「いちごの森クリームエクレア」でございます。このエクレアは、昨年2月に開催されました、「いわてS―1スイーツフェア2017」の人気投票で栄えある1位を獲得された商品でございます。サラダファームの自家製のイチゴをふんだんに使って、また生地には県産小麦のゆきちからを使用するなど、地元食材にこだわったスイーツということでございます。
 サラダファームのイチゴ栽培は、オーストリア発祥の全国的にも珍しい方法で栽培されているというふうに伺っておりまして、土を使わず、ロックウールというスポンジのようなものと養液だけで栽培をしているそうでございます。この栽培システムでは、イチゴが上から下までたわわに実るということで、まるでイチゴの森のようだというところから、この「いちごの森クリームエクレア」というネーミングになったというふうに伺っております。
 ふだん、店舗で販売されている商品は15センチぐらいある特大サイズということでございますけれども、本日は田村さんのご配慮によりまして食べやすいサイズで、つくっていただいたところでございます。
 あと、田村さんから何か補足があればお願いします。

田村 恵
 いえいえ、全部お話しいただいてありがとうございます。おかげさまでグランプリをいただきまして、また今年もお世話になりながら、今月の24日、25日と「S―1スイーツフェア2018」に出店させていただき、今回もイチゴを中心とした商品で頑張っていきたいと思っております。
イチゴは私たちの柱ですので、是非来てイチゴを見ていただくのもいいかなと思います。今日はよろしくお願いします。ありがとうございます。

達増知事
 これは、本当においしいです。

田村 恵
 ありがとうございます。

達増知事
 また、食べやすくて……

田村 恵
 一口サイズで。

達増知事
 ひょいっと食べられることができて、いいですね。

宮野局長
 そうですね。今、田村さんから御紹介いただきましたとおり、今年の「いわてS-1スイーツフェア2018」は、今月の24、25日の土日に、盛岡のタカヤアリーナで開催いたします。盛岡市内での開催は初めてということになります。グルメを含めて全部で62ブース、昨年が50ブースでしたので、昨年を上回りご出店いただくということでございますので、よろしければそちらのほうにも足を運んでいただければと思います。
 私からの説明は以上でございます。

保室長
 それでは、皆さん、飲み、食べしながら、進めさせていただきたいと思います。

懇談

写真:懇談会の様子2


保室長
 それでは、皆さん、飲み、食べしながら、進めさせていただきたいと思います。
 それでは最初に、2分程度で自己紹介ということでお願いいたします。席順で恐縮ですが、まず照井さんからお願いします。

照井 貴博
 鶯宿温泉長栄館の照井でございます。本日はよろしくお願いいたします。
 代表取締役に就任をいたしまして、ちょうど10年を迎えました。この間、岩手・宮城内陸地震ですとか、リーマンショックですとか、東日本大震災等、様々アゲインストの状況も多々ございましたが、本当に多くの皆様に支えていただきながら、ようやく10年を迎えるところでございます。
 先ほど知事のほうからもお話がありましたとおり、非常に観光が国策という形で取り上げられておりますので、特にその追い風の中でインバウンドの集客というところが今一番大きな柱となってきております。年間で大体100日程度は出張に出ておりますが、5年前ですと国内の出張がメーンだったものが、今では複数回、海外に出張に出ているという状況でございます。
 お客様も海外からですと団体のお客様、企業の社員旅行であるとか、またFIT、個人のお客様であるとか、多様に変化をしてきておりますので、今弊社でもフランス人1名を正社員として雇用しておりますし、4月からはベトナムから正社員として雇用をさせていただく予定となっております。お客様も多様に、また社内の働くスタッフも多様になってきている時代の中で、変化をしていくというところで今お仕事をさせていただいております。

保室長
 ありがとうございます。
 では、田村さん、お願いします。

田村 恵
 先ほどからサラダファーム、サラダファームと言っていただいてありがとうございます。田村恵と申します。今日はよろしくお願いいたします。
 私たちは、農業の新しい形ということで、今年で農業生産法人として10年目を迎えております。トマト、イチゴを柱にしながら、自分たちで多品種の農業生産物を栽培しておりまして、そちらを生産から、加工、さらに販売までを行う6次化を推進しております。さらに、私たちのモットーとしては、4つの「育む」というテーマで、「地域の輪」でしたり、「食を育む」、そして「人材を育てる」、さらに、もちろんですけれども、「植物を育てる」、という4つの「育む」というのを柱にして会社を経営しておりました。
 今、長栄館さんの社長様からお話があったように、インバウンドで、今、おかげさまで台湾のチャーター便でいらっしゃるお客様を迎え入れて、明日も実はファムツアーの招請ツアーがありまして、そちらの対応も入っております。そういった方々、旅行代理店の方々に発信することで、その人たちはすぐSNSで発信しますので、そこからまた更に集客ができるということで、一つの大きなコンテンツとして、イチゴは台湾、タイあたりにはすごくヒットしているとお話を伺っております。さらに、私たちのイチゴの栽培方法が皆さんと全く違いますので、日本人のお客様はもちろんですけれども、海外のお客様も非常に満足して帰られている状況でございます。そういった形で、新しい農業と申しましたけれども、どんどん形を新たにしながら、変化をつけて、飽きのこない農業を続けておりますので、引き続きこれからもそういった形で、八幡平市の観光を担うスポットとして経営していければなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 
保室長
 ありがとうございます。
 では、府金さん、お願いします。

府金 伸治
 岩手町で肉屋を経営しております、肉のふがね代表取締役、府金伸治と申します。府金という名字がちょっと変わった名字ではあるのですけれども、もともとは南部藩で砂金がとれていまして、その金を蔵にしまって、表で番人をしていた役職名です。いわゆる金庫番、今でいうとセキュリティーの会社みたいなものなのですけれども、父が昭和40年に肉屋を始めて、ちょうど創業53年と言っておりまして、岩手町の味の番人をやっておるといった形でございます。
 今、特にいわて短角和牛を中心に、首都圏、百貨店への催事販売、あと通信販売、そこを中心に加工品、我々の一番の強みでもあります味つけといったところで、特に京王百貨店での毎年1月に開催される駅弁大会にすごく力を注いでおりまして、そちらのほうは百貨店業界の中でも一番の売り上げというイベントにもなっておりましたので、そちらの中で短角牛の魅力を発信しながら、いずれは岩手のほうにお客様を迎え入れる形をとりながら、しっかりPRしておるところでもございます。
 今、その短角牛を通じて、首都圏のシェフの皆様とサラダファームの田村さんや高橋和久君とも一緒にやっておりますけれども、ハーベストレストランというイベントを通じて、地域の連携も図りながら岩手の魅力を発信して、また今年はスポーツとも絡めていこうといった案も出ておりますので、そこを含めながら岩手の魅力全開で発信していこうと思っております。
 今日はよろしくお願いします。

保室長
 ありがとうございました。
 それでは、高橋和久さん、お願いします。

高橋 和久
 株式会社高橋農園の高橋和久です。今、オガールにあるお店の「ポテト デリ マメタ」の店長という形で、そちらのほうをやらせていただいています。
 うちの農園は、ジャガイモとお米をメーンにやっていまして、お米のほうは銀河のしずくをつくらせていただいて、おかげさまで好評で、販売のほうも順調に進んでおります。
 そんな中で、自分が住んでいる紫波町は、ちょうど花巻と盛岡の間、新幹線と空港がある交通の要の場所で、先ほどからインバウンドというお話はありますけれども、今は人の流れの中ではちょうど通り道になってしまう町ではあるのですけれども、そこをどうにか、何かしら楽しんでいただけるようなワンクッションの何かを作っていけたらと思いながら、紫波町はまだまだ農業が中心の町ですので、農業をコンテンツとして取り組んでいきたいと思い、日々そういうことをやっております。どうぞよろしくお願いします。

保室長
 ありがとうございました。
 では、三浦さん、お願いします。

三浦 淳
 (フリップを出しながら)ちょっと紙を用意してきました。
まず、私の自己紹介から。三浦淳と申します。今年で40歳になりました。盛岡市出身で、盛岡三高を出た後に群馬県の高崎経済大学に進みまして、そのまま群馬で就職をしました。群馬でしばらくエンジニアの仕事をしていましたが、30歳を前にUターンで岩手に戻り、今のイーアールアイという会社に入りました。岩手で結婚をして、現在、妻と子ども3人で暮らしております。趣味は小さいですが自宅の庭で家庭菜園をすることです。
 私の目標は、3つありまして、「世界をあっと言わせる製品やサービスを創る」、「エンジニアを子どもたちの憧れの職業にする」、「(今の会社を)岩手を元気にするような活気ある会社にする」です。
 我々の会社は、なかなか他業界の方には理解されづらくて、「こんな会社です。」という内容を紙に書いてきました。イーアールアイという会社で、設立から15年目になる従業員55名の中小企業です。IT関係と一言で言ってもいろいろと分野がありまして、我々は組み込み機器の開発会社になります。組み込み機器というのは何かというと、テレビだとか炊飯器だとか、特定用途向けに限定した機能を持つ機器のことで、我々は組み込み機器の中に入るプログラムや回路基板などをつくる会社です。(小型の機器を見せながら)これは、歩数計ですが、こういう緑の回路基板を作ったり、このマイコンの中に書き込むプログラムをつくったりしている会社になります。

保室長
 ありがとうございました。
 それでは、お待たせしました、石川さん、お願いします。

石川 智香
 よろしくお願いいたします。葛巻町から参りました石川智香と申します。奥州市の水沢区出身ですけれども、昨年の7月に東京から葛巻町に移住いたしまして、地域おこし協力隊、職名は葛巻高校魅力化コーディネーターとして着任をいたしまして、仕事をしております。前職は、教育とは全く関係のない仕事をしておりましたけれども、大学卒業時にも教員免許を取得しましたし、また父も教員であったり、思い返せば、かねてより教育の分野には関心があったのかなというふうに思っております。
 しかしながら、私は教科を教えるというよりは、生徒との関わり方のほうに強い関心がありました。昨年、転職を考えているときに、ちょうど、この葛巻高校魅力化コーディネーターという仕事の募集が目にとまりまして、応募して採用していただいたというような経緯であります。
 私のミッションは、主にSNSを中心とした葛巻高校の生徒や活動の紹介、それから葛巻町が設けている山村留学の制度のPRとなっております。PRに当たっては、高校にしても、山村留学の制度にしても、ただ条件や制度を知って伝えるということではなくて、通っている生徒や関係者の方の声を聞きながら、自らもその中に飛び込んで体験して関わり合う中で、皆さんの思う葛巻高校の姿を葛巻町内外に発信できればというふうに思っております。
 今日は、私が活動の中で感じている教育と地域の関係性について少しお話ができればというふうに思っております。よろしくお願いします。

保室長
 どうもありがとうございました。
 皆さん、ここまでどうもありがとうございました。一通り御紹介いただいたところで、ここからは、それでは本日のテーマでございます「夢を形に~これからの岩手を創る!」ということで、おおむねお一人4分程度ぐらいで、現在の取り組みや課題、今後の方向、期待、あるいは御自身の抱負、行政へのお願い、様々あると思いますので、順を追ってまたお願いしたいと思いますが、お二方ずつお話しいただいた後に知事からコメントをしていただくということで進めてまいります。
 それでは、また初めに戻って恐縮ですが、照井さんのほうからお願いします。

照井 貴博
 よろしくお願いいたします。
 先ほどお話をさせていただきましたとおり、20歳のときに父の後を継ぎまして、いわゆる事業承継という形で代表取締役に就任いたしましたが、今、思い返してみれば、事業承継は第二の創業であるというふうに思っております。間違いなく商売の形がインターネットの出現によって宿泊産業は変わってきましたし、そこにインバウンドという新しい波が来ていることで、10年、15年前と比較をすると明らかに商売の形が変わってきているといった際に、やはり事業承継というのはその時々によっては新しい事業といいますか、第二の創業をしていかなければいけないというふうに思っております。
 我々、鶯宿というところで商売させていただいておりますが、昨年度、鶯宿温泉と盛岡のつなぎ温泉、そして雫石の高倉温泉の9施設の宿泊施設で出資をいたしまして、地域のための会社ということで、いわてラボというDMCを株式会社として設立いたしました。今そこの代表取締役も兼務をさせていただいておりますが、どこの宿泊施設もそうですけれども、非常にそれぞれの宿泊施設の規模、またお客様の構成、従業員の年齢構成、スタッフの数等々、様々な面で皆様苦労をされております。これを個々の宿泊施設で課題解決をしていくというのはやはり難しいであろうと考え、であれば何か協力をしていく形の中で解決を図っていくことが自然な形であろうということになり、ただ、どうしても定期的にみんなで集まって意見交換をしようよということでは、なかなか継続を図っていく、解決に向けてパワーのある行動はとりにくいということで、ではもう腹をくくって、株式会社にしようということで設立いたしました。
 3温泉地、そしてスキー場、ゴルフ場を保有されているビジネスホテルさんも入っておられますので、今、宿泊人員数と、スキー場やゴルフ場の来場者数を含めますと、年間で約100万人を超えるお客様に我々のこの9施設に来場していただいておりますが、翌日の行程でほとんど予定がないというお客様というのがこのうち約4割だというふうに見ておりますので、単純に40万人くらいのお客様というのが次の日は秋田とか、青森に行かれる、宮城に下っていかれる、沿岸に行っていただけるという予定が我々としても把握し切れないお客様だというふうに見ております。この40万人のお客様を完全なるクローズマーケットだというふうにみなした中で、では9施設の宿泊施設で、更にお客様にとって利便性の向上であるとか、更に消費をしていただくコンテンツをまずつくっていきましょうということがこの会社の1つ目の大きな柱でございます。今まで観光協会を筆頭に会員の皆様からの活動費であったり、当該の市町村からの助成金であったりとか、そういった形で事業を展開しておりますので、持続可能性という点において、どこまでいっても不安定さというのがございますので、きちんと自走していける形の会社をつくろうということで、きちんと売り上げをつくり、利益を残すということを目的に、今お客様に対して様々なコンテンツで紹介をさせていただいております。
 それとその成り立ちの経緯の中で、様々な問題、課題の解決というところを目的としておりますので、特に今、人手不足というところで、労働力の確保というところが大きな課題になってきておりますので、ちょうど今台湾から11名の学生をインターンとして我々のエリアで受けております。1か月という限られた期間なのですが、弊社の場合は一昨年度から定期的に6か月、1年のスパンで台湾からインターン生を受けておりますが、まだ体験をしたことがない宿泊施設もございますので、そちらに1か月間という形で体験をしていただいております。当然、台湾からいらっしゃる学生も体験ですけれども、受け入れる我々も体験だと思っています。お互いに慣れていく中で、海外からのお客様に対応するためにも、我々も社内に多様な人材を保有していかなければいけないという形で、今そういった事業も進めております。
 また、岩手大学さんと連携をいたしまして、県内の高等教育機関を卒業された若い人材に観光業の中に入ってきてほしいということで、定期的に岩大さんのほうで事業をさせていただいておりまして、今、4年生の学生さんで4月から我々と一緒に働いていただける学生さんを数名確保しております。観光業、宿泊産業でございますので、お客様の前に出て接客サービスをするということも大きな仕事でございますが、やはり技術として、どちらかというとテクニカルな部分での仕事というのをこれから重宝していかなければいけないというふうに思っておりますので、デスクワークを中心とした優秀な人材というのを、例えば1施設で確保できないのであれば、エリアとして確保していこうという形で、今そういった人材の獲得という事業も展開しております。
 先ほど来、インバウンドのお話をさせていただいておりますが、当然パスポートを保有されているお客様ですので、我々としては、宿泊事業者としてはパスポートのコピーは必須なのですが、余り今は外国人のお客様、国内のお客様というところを分ける必要性はないのかなというふうに思っております。言語の問題というのは当然どこまでいってもありますが、今、非常に力を入れていただいている台湾やタイは、英語が通じますので、基本的にはコミュニケーションで困ることはないです。ただ、これからビザの緩和等々でやってくる、例えばインドネシアやベトナムであるとかはなかなか英語が通じにくくなることが想定されます。実際、現地でセールスをしていましても、ほとんど英語は通じないです。そういったお客様がこれからビザの緩和とともに東北に、岩手に訪れていただけるようになるということは、やはりここからが本格的なインバウンドになり、ここにどのように対応していくかというのをきちんとエリアとして考えていかなければならないと思っています。
 ただ、先ほどと重複する話になりますが、1施設で対応する必要はなくて、みんなでそういった人材をお互いに補完し合うことさえできれば、そういった部分にもコストの面も含めて対応していくことが可能ではないかなというふうに考えております。
 インバウンドだけで我々の商売が成り立つわけではございませんので、例えばスキーの来場客数も3温泉地の宿泊人員数もそうですけれども、やはり落ちてきております。こうやって国内需要が落ちてきているということにほかならないわけですから、これをインバウンドのお客様で補填をしていくということも非常に重要なのですが、やはり国内にしっかり目を向けていくことが大切だと考えています。岩手県の宿泊施設の宿泊者数における構成比率は、岩手県のお客様が1位でございますので、やはり盛岡を中心とした足元の部分でしっかりと市内のセールスをかけていくであるとか、価格帯も含めて様々そういった部分に対応していくことで、足元からの集客をきちんとやっていければいいのかなというふうに思っておりますし、国内の移動が飛行機、JR等々もなかなか価格の面で高い部分というのはございますが、東京や名古屋、大阪からのお客様をきちんと獲得していくということはエリアとして非常に重要であると思っています。ただ、コストのことを考えますと、1施設で営業をかけるというのではなく、誰かが行く際に9施設分をしっかりとPRをしてくるということでお互いに負担の軽減ができればいいのかなというふうに思っております。
 最後に、非常に我々宿泊産業においても、お客様が多様化されておりますので、多様なニーズに責め立てられている、追い立てられているというのが率直な感想でございますが、これらを一社で受けるのではなく、弊社では無理ですけれども、例えば、「隣のホテルであれば対応可能です。」というように、多様なニーズを面で受けていくことによって、変化をしながらエリアが生き残っていくように、エリアとして多くのお客様を誘致していければなというふうに思っております。

保室長
 ありがとうございました。
 それでは、田村さん、お願いします。

田村 恵
 私のほうから、農業と、あとは人材の育成というところでお話をさせていただければと思います。率直にやっぱり課題としては人財の育成、人財の不足、ジンザイのザイというのは材料の「材」ではなくて、財閥の「財」、「たから」のほうですね。ここを私たち企業もそうですけれども、地域全体で確保していかなければならないのではないかというところで、私たちグループである株式会社サラダファームと岩手エッグデリカでは、まずは教育元年ということで、毎年、若い方々の雇用、地元の雇用の創出ということで、地元はもちろん、盛岡市を中心として、高校を卒業した子たちの雇用の場となっております。そこで、できれば今後、私たちの企業だけではなくてもいいのですけれども、地元に残れる若者たちへの若者育成支援の資金ではないのですけれども、そういったプログラムもちょこちょことあるのですけれども、そういったところに資金を充填していただけないかなというところが私からの希望というか、思いであります。
 この間、インターンを受け入れてすごくよかったなと思う出来事がありました。岩手大学の3年生の女子学生が来まして、カナダに留学するということで、私も大学4年のときにカナダのビクトリアシティーに行っておりまして、そこでちょっと意気投合したのですが、その子には、地元に戻ってきて、観光の分野に携わって、フライヤーやポスターをつくる人間になりたいというような具体的な夢があったのですけれども、逆にその子が留学してきて、「海外ではバーコードリーダーで、パンフレットがスマホで見られるのですよ。」、「紙媒体を持って歩かなくてもスマホでいろんな情報がとれるのですよ。」など、私たちが知らないような情報も持ってきてくれたというのがすごく私たちにとって大きな成果でした。そういったことを通しながら、どんどん若い人たちに夢を与えられるまちであったり、人間でありたい、そういう企業でもありたいなというところで、何が不足しているかと考えたとき、そこの若い人たちに対しての教育プログラムというほどではないのですけれども、視野を広げるために必要なことがもっとあるのではないかなと思っております。
 私は、会社に勤めながら、地元の八幡平市の経営仲間と一緒に、地元を単純に楽しく盛り上げようということで、任意の団体で、駅前開発が今、地元の駅が開発される中で、商店がこれから大きくなっていくということで、キックオフのイベントをやったり、地元にもこういう小さいけれども、楽しい場所があるのだよということを少しずつ種をまいて積み重ねていくことで、将来、外に出て行ったとしても、「また戻ってこようかな。」というきっかけ、未来への投資ではないですけれども、私たちの生き残っていくために、私たちもこれからずっとそこに住んでいくために、今いる若い人たちへ夢を与えられるような活動をしております。
 やはり、どうしても農業は、汚かったり、汚れ仕事だったりという悪いイメージが若い人たちに広まっていて、高齢者の農業者はいるのですのですけれども、農業人口が年々減ってきていて、積極的に利益を得るための農業者が全体で減ってきていましたので、そういったところで私たちはインターンを積極的に受け入れまして、盛岡の高校や地元の中学校の方々に来ていただいて、私たちは新しい農業をやっています。土に触れない農業もあると、少しでも農業に興味を抱いてもらえるような取り組みをやっております。その農業がないと、みんなの食というのは成り立たないというところで、食育事業として、今日は地元の保育所さんに来ていただいて、イチゴの食育事業で、ちょうど今、摘み取り体験をしているところだと思いますが、昨年の9月に植えていただいた苗からできたイチゴをちょうど収穫してもらうというような、年間を通した活動も地元の各保育園、小中学校さんと一緒にやっています。そのような地域に根差した活動をこつこつとやっておりますので、是非若者をテーマとした育成の何かプログラムを立てられないかなというのが私の思いです。

保室長
 ありがとうございました。
 では、知事から。

達増知事
 まず、照井君の話で、観光ホテル業の最前線、岩手と世界が直接つながるような部分を聞くことができ、大変参考になりました。
 株式会社いわてラボというのは思い切ったと思いますけれども、でもやはり団体とか組合とかでやる以上のことができるということが非常に効果が出ているのだなというふうに思います。一つ一つの施設で全て装備するというのはやっぱり無理なので、9施設で1人の人を共有みたいな、1人の専門家を共有とか、そういうのは非常にいいと思います。
 人手不足問題は、田村さんからもありましたけれども、これは日本の構造問題で、少子化が働き手世代にまで及んで働き手不足ということなので、何かそれぞれ抜本的な策を立てないと克服できないわけですが、台湾の学生インターンとか、それからサラダファームさんのほうでもいろいろ工夫して、その中でカナダから帰ってきた人の存在が結構刺激だったわけですね。県としても、いろいろ雇用条件、労働環境がよくなるようなことを進めていこうというふうにはしているのですけれども、やはり個々の会社の持っているほかにない魅力みたいなものが非常に大事なところもあるので、頑張ってまいりましょう。
 あと、田村さんから若い人を育てる仕組みということで、県ではいろいろ考えてやってもいるのですけれども、最近若者カフェという、公会堂の地下に若者カフェをつくって、いろんな会議とか、あと記者会見場とか、それからインターネット放送ができる施設、スタジオ機能もあるので、いろんなことに使ってほしいと思っているのですけれども、県の企画としても、そこでカナダではQRコードですか、それでチラシが見られる、何かそういう世界最先端に触れられるような、岩手にいながらにして世界最先端に触れられるような企画というのを県内につくっていくことが大事ですね。
 この県政懇談会で九戸村にニューヨークジャズを呼ぶというのをやっている人の話を聞いて、そういうローカルが世界最先端と直接つながっていくようなところが力を入れていかなければならないと思いましたね。

保室長
 ありがとうございます。
 それでは、府金さん、お願いします。

府金 伸治
 私のほうからは、短角牛と塩の道に関してお話をさせていただきたいと思います。
 短角牛は、今、生産体系の中では自然放牧、あと自然交配、夏山冬里という農法で行われております。国内の生産、畜肉牛の中では、自然交配を行っているのはいわて短角和牛だけです。短角牛を放牧し、自然交配を行いまして、その後、2月から3月にかけて一気に子牛が出産されます。その後、シェフの皆さんとお話している中で、24か月以降の雌のお肉のうまみがすごく強いというお話しをいただきまして、24か月になったらおいしいお肉が食べられるということで、いわゆる旬がある牛肉といったところを打ち出せる牛肉でもございます。イタリアのスローフード運動の中で、次世代に残したい味の箱舟の中にノミネートされているのは、国内で唯一、いわて短角和牛だけです。
 こういった地域の産物の魅力を培ってきたのは、九戸村で砂鉄がとれて、その隣にあった山形村で牛の生産が始まり、その砂鉄を岩手県内に運ぶために牛の生産が始まったのが1,000年ぐらい前だと言われております。その中、やませ(季節風)で米がとれなかった久慈、野田地域において、年貢の代わりに納めたのが野田の塩でございます。その野田は、リアス式海岸の中でも絶壁でもあり、あと山に近いということもあって、まきがとりやすく、海水もくみ上げやすかったといった地理的な条件も重なって、今の野田の塩というものが生まれております。それを運んだのが今の短角牛の素牛であります南部牛とのことです。その南部牛が生乾きの状態の塩をわらに包んで、背中に乗せて盛岡の南部藩まで届けたということです。そのときに、にがりがしたたり落ちて、草木が生えない道ができ、塩の道ができたと言われております。それで、その塩を1人の人夫と牛が5頭から7頭で運んでおりました。牛は強い牛についていくという習性がありますから、塩を運ぶのに一番強い牛を決めるため、今、山形村でやっている角突き、いわゆる闘牛といったものが江戸時代からずっと行われてきました。こういった歴史的背景の中で、牛を使いながら運んだにがりがそのまま盛岡の豆腐の商人に渡っていたという歴史があります。それで、今は盛岡の豆腐の消費量は2位ですけれども、そのような豆腐文化につながっています。
 また、明治以降、朝鮮の労働者が炭鉱に入ってきたときに、スタミナ源としてホルモン鍋といったものが入ってきて、今につながっています。全国のホルモン鍋の中でも豆腐がこんなに入っているのは、実はこのエリアだけです。これは、日本経済新聞の渡辺デスクという方が取材されて、南部ホルモン街道という記事を書かれております。その中に、豆腐につながる塩の道が歴史的背景と、あと食の文化をつくってきたといった、県北の礎につながっていくのではないかということです。これをトレイルランニングという活動をされている方々と一緒に、その塩の道をもう一度草を刈ってつくり、トレランということで、山道を走る大会ができないかと考えています。野田から葛巻経由で盛岡までの野田街道100キロと、小本街道で100キロの往復200キロだと世界大会が開けるということで、そういった昔の塩の道を草を刈りながら、何とかつくれないかといった動きをしております。
 また、私は野田の塩を使い、塩だけでつくった短角牛の生ハム、スペインではセシーナといいますが、このセシーナの生産を開始していきたいと思っており、今年の3月に工場が完成予定です。
 先ほどの短角牛の旬と絡めまして、春、4月の肉の日に短角ヌーボーという解禁日を設け、皆さんにその年の肉のできを味見していただいて、ゴールデンウイーク期間中に、是非岩手に短角牛を食べに行こうといった、イタリアではキアナ牛という旬がある肉があるのですけれども、そういった動きをしながら、全国から、また世界から岩手に足を運びながら、野田の塩を使った生ハムによって、この年はおいしいというように生ハムを、いわゆるワインのようにプレミアを付けた製品につくりながら、その生ハムを手に、短角牛の先ほどの野田の塩の話だったり、闘牛の話だったりをしながら、岩手の魅力を発信していきたいというふうに思っています。
 こういったことを行政側の皆さんともまとめていただき、是非、G-I登録、もしくは塩の道での世界遺産登録への足がかりにしていければというふうに思っております。ただ、畜産家の高齢化の影響もあり、短角牛自体が今生産をやめていく方もいます。今、若い生産者の皆さんも、高い価格がつかないといったところに大変苦しんでおります。歴史的背景もしっかりしていて、価値もあり、あとは今の赤身ブーム、健康志向の中でもすばらしいいい肉だと思っております。これを今まで守ってこられたのは岩手の人の実直さだったり、あとそこに向かう我慢強さだったりしているところがありますので、是非ここをベースに岩手をさらに誇り高きものとして、岩手に来たお客様をただ食材に満足させるだけでなく、さらにもう一歩踏み込んだ感動を与える商品につくり上げていきたいというふうに感じております。2月10日には、盛岡広域振興局が中心となりまして、「塩の道シンポジウム」を開催いたします。ここで、今後の塩の道について、しっかりみんなで情報共有をしながら前に進みたいと思っております。
 
保室長
 ありがとうございました。
 それでは、高橋さん、お願いします。

高橋 和久
 自分は、紫波のオガールの産地直売所にお店としても入っています。紫波町は産地直売所が多い地区でもありますが、やはり生産者の高齢化がすごく目立ちます。また、生産者だけではなく、そこに来るお客さんの高齢化も目にしています。若い人が決していないわけではなく、そういったお客さんをなかなか呼び込めていなくて、見せ方などもっと改善していかなければいけないかなということで、それこそ地域おこし協力隊の方などにも協力を得て、既存の商品のブラッシュアップをはじめました。「みやげプロジェクト」ということで、物はいいのはそのとおりですが、見せ方であったり、量などを変えてお客さんに伝えていけば、もっとよくなるのではないかというところで、学生などを中心にそういった活動を去年の暮れぐらいから始めています。今、観光やイベントであったり、様々なものが岩手で育ってきている中で、外から来た人が岩手を持って帰っていただけるものが必要なのではないかなと思って、そういう取り組みを始めています。既存の土産というのは、どうしても駅で買われたりすることが多い中で、自分がその場に行って体験したものを自分の思い出にするもよし、何らかの形で人に伝えるのもよろしいのではないかと思っています。また、それが次に来るきっかけになったり、また、農業体験が就農にまでつなげられたらというふうに思いながら活動しています。やはり高齢化が進む中で、人の手というのはどんどん足りなくなっています。果樹が多い地区でもあるので、その労力を体験という形を絡めながら、また、外から来た人たちと一緒に農作業を行うことで、農家のモチベーションも上げられるような仕組みをつくり、一つ循環する形をつくれたらと思いながらやっています。
 まだ始まったばかりですけれども、もともと紫波町は、何かが抜きん出ているわけでもない地区なので、岩手の真ん中にある通り道のようなところが、たまたま、オガールができ、外からの注目度が高くなっていて、そういった中でことを起こすいいタイミングだと思っています。自分は、農業の分野ではありますが、農業だけで何かをするのではなくて、それぞれの特色ある人たちがいるので、コラボする形で、イベントであったり、何かの企画ということをどんどん進めていけるような体制をつくっていけたらなというふうに思いながらやっています。
 
保室長
 ありがとうございました。
 では、知事から。

達増知事
 府金君の話は非常になるほど、なるほどと感銘を受けながら聞いていたのですけれども、非常にいいですよね。世界遺産を目指すのもいいのではないかと思います。食というのを柱にしつつ、世界遺産を構成している例というのはぱっと思いつかず、余りないのではないかなと。でも、それって人間の歴史においては非常に大事なポイントだと思います。たまたま岩手県で友好交流連携協定を結んでいる雲南省というところは、プーアル茶を牛が運ぶという文化があって、お茶古道、茶の古い道という、塩の道ならぬお茶の道として雲南省各地からチベットに持っていくのです。まずチベットに持っていって、チベットの僧侶がお茶を飲むということで、チベットのほうはお茶をミルクでゆでて、一緒に飲むみたいなのが非常に大事で、そこに牛でお茶を届ける。昆明市の空港のVIPルームに牛が荷物を運んでいる絵がばんと大きく描いてあって、何だ、これは、岩手と同じじゃないかと思った記憶があります。そういう歴史とかストーリーというのは、人類普遍的なものがあると思うのですが、今に至るまで自然放牧、自然交配なんていうのは、これも日本ではもうほかにないようなことをやっているわけで、野田塩も昔ながらの製法で今でも塩をつくっているとか、あと南部牛追唄とか牛方節とか、そういうほうの文化にもつながっているし、岩手日報の東根社長さんは、いろんなところで挨拶するたびに、牛追唄か牛方節を歌うように心がけていて、宣伝してくれているのですけれども、それは岩手の象徴でもあるし、非常にいい話を伺ったと思います。豆腐にまでつながっているというのはすごい話で、またホルモンにもつながっているということですよね。かなり裾野を広くストーリーをつけて、物産振興、観光振興、また広く地域振興にもつながると思うので、広域振興局としても頑張って一緒にやっていきましょう。

宮野局長
 よろしくお願いします。今のお話の途中で御紹介がありましたが、とりあえず機運の醸成を図るために、今度の土曜日に、「塩の道シンポジウム」を開催するなど、来年度以降のいろいろな事業展開を一緒に御相談させていただいておりますので、是非よろしくお願いしたいと思います。

達増知事
 あと、塩生ハムのような肉食先進地域のヨーロッパのそういう肉食文化をばんばん取り入れるというのも、非常にいいアイデアだと思います。
 そして、高橋君でありますけれども、そうですね、岩手を持って帰ってもらうということで、また体験の現場でお土産を買うというのは非常にいいポイントだと思います。サラダファームもそういう感じを狙っているわけですよね。
 そして、オガールという場所は、紫波町は高水寺城というのは盛岡城、不来方城よりも古い東北の拠点、奥州探題斯波氏の拠点だったので、東北の中心であったわけですけれども、最近はオガールのほうが有名になっているかもしれません。オガールに視察に来る人たちのほうが県外的には多いかもしれないし、あとオガールは子育て世代の若い人たちが集まる場所だし、そういういいものというのを追求しながら、新しいことにも挑戦するような人が集まるところなので、そこでの発信というのは非常に効果的だと思います。あそこを拠点にしながら、農業の本質的なところを失わずに、いろんな新しい感覚を取り入れていくというのが非常にいいと思います。

保室長
 ありがとうございました。
 それでは、三浦さん、お願いします。

三浦 淳
 私は、2012年に、お配りした冊子に載っている「BLUETUS」を会社に提案し、自社製品として開発しました。これは、ビーコン発信器というもので、これを電源に差しておくと電波を発信し続けます。例えば、スマートフォンが近づいてきて、その電波をキャッチするとスマートフォンが反応して、スマートフォンの画面にクーポンを出したり、観光案内を出したりすることができるものになります。当時、スマートフォンがまだ流行り始める前で、スマートフォン向けのビーコン発信機という概念もなかったのですけれども、将来、こういったものが必要になってくるだろうという思いで、試行錯誤しながら作り上げたものです。今は競合製品も出てきてしまっていますが、当時は画期的な製品でした。
 岩手の企業には多いかと思いますが、私の会社は、もともと受託開発がメーン業務になっています。自社製品開発はあまり得意ではなく、色々と苦労しましたので、こういう自社製品の取り組みを岩手県の色々な企業が進めていきやすい支援や仕組みがあるとうれしいです。
 あと、ビーコン発信機の開発にはデザイナーの方が参画してくれました。この方はこの商品をすごく気に入ってくれて、パンフレットをきれいに仕立ててくれたり、いろんな支援をしてくれました。岩手から情報発信するには、こういう企業や製品のブランディングも非常に大事なものだと思っております。
 冒頭から達増知事や照井さんのお話の中でもあったように、今、AIやIoT、自動運転など、いろんなものが急激に変わろうとしています。今まさに我々はその真っただ中で、色々な製品開発に関わっているのですが、例えば、旅行業であってもITの力で、宿泊料を無料にしてでも成り立つような新たな価値観がつくられる仕組みが出てきてもおかしくない時代だと思います。そういった中で、岩手県も乗り遅れないようにしていかなければなりません。まずは、我々はスマート農法などの岩手だからこそできるような製品を作っていきたいと思っています。
 あとは、世界的にはグーグルやアマゾンには到底かなわないけれども、ローカルだからこそできるサービスや製品というのもあって、岩手エリアであればグーグルやアマゾンに勝てるというようなサービスも必ずできると考えています。
 もう一つ、ちょっと話が変わるかもしれないのですが、5年後、10年後を担う子どもたちに対して、いろんな取組をしていきたいと思っています。プログラミング教育が2020年から開始されます。エンジニアとしての知識というよりもプログラミング的な思考が大事になってきます。今、県や盛岡市、滝沢市のほうでもいろいろな取組をされていて、とてもありがたく思っています。ただ、岩手県には岩手県立大学、岩手大学、一関工業高等専門学校など、技術系の学校が結構あるのですが、県内就職率がとても低くて、県立大学のソフトウェア情報学部の学生は75%が県外に出てしまい、岩手大学の理工学部も67%は県外、一関工業高等専門学校も84%が県外に就職だそうです。
岩手県によい技術者や学生さんが根付くような取組や、私のようにUターンで岩手に戻りたいと思ったときに戻れるような仕組みづくり、また、我々企業側の努力もあるのですが、魅力ある企業を岩手にいっぱい増やして、「岩手って、こういういい企業もあるんだよ。」とか、「岩手でも最先端のことをやれるんだよ。」と、どんどん発信していきたいと思いますので、その御協力、御支援をいただければ嬉しく思います。

保室長
 ありがとうございます。
 お待たせしました。それでは、石川さん、お願いします。

石川 智香
 石川です。皆さんのお話を伺っておりまして、企業以外でここに来ているのは私だけなので、全然違う話になるのかなと思ったのですが、教育に関するお話や人材育成に関するお話をされていて、嬉しく思いました。
 では、先ほど私が活動の中で感じている地域と教育との関係性についてお話をと申し上げたのですけれども、まずは葛巻町が設けております山村留学の制度について、少しお話をさせていただければと思います。こちらに山村留学のチラシをお持ちしました。昨年、着任しまして、すぐにつくったものなのですけれども、山村留学というのは葛巻町の豊かな自然の中にある岩手県立葛巻高等学校に通いながら、伸び伸びと自らのキャリアについて考えることができる環境を提供したいと、町が設けた全国から生徒を受け入れる制度のことを指します。
 生徒は、親元を離れて、寮で共同生活を送りながら葛巻高校に3年間通います。現在6名の山村留学生がおりますが、今から3年前に始まったもので、今年初めて1人の卒業生を送り出すのですけれども、酪農経営という夢を持って入学した生徒で、見事、畜産経営学科のある北海道農業大学校に進学を決めました。チラシの裏面になるのですけれども、私の活動で葛巻高校魅力化プロジェクトと申しますが、フェイスブックを運営しておりまして、こちらで活動の様子もアップしておりますので、是非インターネットで御覧いただければと思っております。
 このような全国から生徒を受け入れる自治体や県立高校が、実は全国に増えつつあるというふうに聞いております。高校と自治体、企業が協働して、ふるさと教育に力を入れることで、高校に独自性が生まれて、生徒が学校を選ぶ際の魅力となっているということです。現在、県でこの活動を推進していて、県立高校がカタログのようになって見られるところがあるというふうにも聞いております。
 自治体が県立高校の全国募集を認める背景には、人口減少や少子高齢化などに伴う学校の統廃合の危機が出発点であるというふうに考えておりますけれども、ふるさと教育を通して地域の良さや課題を知って、Uターンする人材が増えているというふうにも聞いております。結果として、人口流出の抑制にもなっているようです。いわば県立高校の戦国時代とも言えるかもしれないです。戦いではないですし、日本全体で言えば多様な高校が増えるのはいいことではあるのですけれども、全国募集をしている自治体と、そうでないところでは、交流人口や移住、定住で差が出始めているというような話も聞きました。
 ただ、ここで一番重要だと思うのは、自治体と高校が課題を共有して、話し合って、解決に向けて模索する過程にあるというふうに思っています。その地域にある高校の役割を住民が一緒になって考えて、知識や行動力を結集することが地域力にもつながると思うからです。これまでも地域と教育に関する取組が行われているとは思うのですけれども、今後は地域と教育の関わり合いの方法や、そこの深化が地方における教育の鍵になるような気がしています。
 昨日、葛巻高校出身の県内の短期大学生がウエブデザインの卒業制作ということで、地域おこし協力隊にインタビューをするためにやってきました。地域おこし協力隊が町で取り組んでいることや人口流出の課題について意見を伺いたいというふうに来られたのですけれども、おもしろい学生だと思いまして、その後、逆インタビューをさせていただきました。その学生が言うには「東京で3年間ウエブデザインの仕事をして、その後、岩手に戻ります。ウエブデザインの仕事を通して岩手の良さを発信するコンテンツや場づくりをしたいです。」というような夢を語ってくれました。私も去年の7月に着任して8か月で、ちょっと理想論かもしれませんが、今後、こういう学生がもっと増え、戻ってきて働けたり、起業して雇用が生まれるような、そういう循環が継続的にできるようなまちづくりができるように町民の方々や、先生、生徒、県教育委員会の方々にもお話を伺い、多くの人々の出会いやお話の中から何ができるか考えていくことが、今後の活動になると思っています。
 
保室長
 ありがとうございました。
 では、知事からお願いします。

達増知事
 三浦君のこの思い、岩手でも最先端なそういうものをつくれるし、働く場があるよというのは、本当にそういうふうにしていきたいと思います。今年度内に、駅の横にあるアイーナの中に、ファブテラスというものを立ち上げて、いわゆるファブリケーションスペースですね、3Dプリンターとか、レーザーカッターとかを置いて、そこでそういうのを使っていろいろつくることができるということで、メーカームーブメントというのを参考にし、メーカームーブメントの事務局をやっているオライリーの人にいろいろ聞いたり、あと東京メーカーフェアに県職員を派遣していろいろ調べたりして、岩手でもそういうことをやろうということで、そういうのを立ち上げます。今日午後、県工業クラブの人たちとの懇談会があるのですけれども、そこでもその話をして、そういう理系人材、ものづくり人材を、子どものころからそういう関心を高めていこうというふうにしていきたいと思います。
 釜石の橋野鉄鉱山が世界遺産になったというのは、岩手の意外な先進性というのを改めて県民的に確認し、また県外にも発信するチャンスだと思っていて、実は岩手は先進的なんだよと、釜石の鉄とかあったおかげで日本の鉄道、新橋―横浜間の次が神戸―京都、3番目が釜石に鉄道が通ったとか、そういう岩手の意外な先進性をアピールしながら、意外と、意外ではない流れもあって、東芝メモリの新工場が北上にできることが決まって、あと自動車関係でもどんどん先端的な工場拡張、そこはメモリーとか、あと自動車の中でも情報処理、通信的な部分、まさに組み込みソフトが働くようなところの生産を岩手が、日本、そして世界の一大拠点になっていく流れがあるので、そういうところに人がどんどん集まるようにやはり県として促していきたいと思います。
 そして、石川さんのお話、山村留学は本当にいいことでありまして、是非これは成功させたいと県も思っています。県としても、葛巻町と協力して、山村留学が成功し、これは教育としてもいい話なのですけれども、地域振興としても一つの突破口なので、是非成功させたいと思います。
 いよいよ卒業生が出るということで、ますます注目してもらえるようになると思いますし、子どもが寮に入って学校に通うところには、親や親戚が時々来たりとか、そういう交流人口の拡大にもつながるし、非常にいいと思います。
 日本の基礎自治体、市町村というのは、江戸時代の村や町がベースになりつつ、江戸時代には万単位であったものが、明治の大合併で小学校を市町村で1つはやらなければならないということで、小学校を運営できるくらいの規模に合併したのが明治の大合併で、あれで7,000ぐらいになり、昭和の大合併は中学校を1つは運営できるようにということで、昭和の大合併で3,300とかという数字になったのです。その後、平成の大合併というのもあるのですが、高校というものを市町村のほうでいろいろマネジメントできる力が今の市町村にはあると思うので、形式的には県立高校ではあるのですけれども、市町村が自分のものだみたいな意識を持って活用しようとすると、それが自治の柱になっていくと。学校というのはやっぱり自治の柱になりますので、是非葛巻高校を中心とした教育の発展と、そして地域振興というのを成功させていきたいなというふうに思います。

保室長
 ありがとうございました。
 ここまで皆様から一通りテーマに沿ったお話をいただいたところでございます。これまでの全体を通して、テーマにかかわらず皆様から、知事とのやりとりもありましたので、そういうところも含めてこの際自由懇談ということで、お話何かあればしていただきたいと思います。どうですか。

達増知事
 それぞれお互いにも役立つ話が、情報を共有し……

保室長
 ええ。ビーコンなんかはかなり使えるのではないかという感じがします。街道を歩くとか、屋内、屋外かかわらずいろんな形で使えると思いますし。

三浦 淳
 そうですね。ただ、システム化するにはどうしてもお金がかかってしまいます。ビーコン自体を置くことは大したことはないのですけれども、コンテンツを用意して、それを受信したら何を出すかとか、観光案内のコンテンツを用意するところや、システム化するところにお金がかかってしまって、二の足を踏んでしまうというパターンがとても多いです。

保室長
 そういうところに何かいろいろ支援をしたりとか、そんなような手はあるかもしれませんね。

三浦 淳
 そうですね。

保室長
 それから、ちょっと私だけ話して恐縮ですけれども、世界遺産というのは非常にハードルも高いのですが、日本遺産とか農業遺産といった面での可能性というのも塩の道に関してはあるのかなというような気がいたしました。

府金 伸治
是非、観光事業とも連携して、県南であれば今まで平泉といった世界遺産がありましたけれども、県北のエリアでの今までフュージョンアップされた事業といったところが余り目立ってはなかったと思いますので、そういった中では一番基本になってくるところをひとつ観光事業にもつなげていただければなと思っています。

達増知事
 岩手遺産でもいいかもしれない。世界遺産は、岩手に既に2つあって、3つ目もとか言っているけれども、岩手遺産ってまだないから、唯一の岩手遺産とかになるかもしれない。

保室長
 県で独自でつくって、勝手に盛り上げてもいいのかもしれないですね。

三浦 淳
 例えば観光コンテンツとして、画像や案内文などを岩手県のほうでオープンにしていただくようなことはできるのですか。

保室長
 県で持っている写真とかはいっぱいあるのですけれども、あれはどんどん使っていただくようなことになっていると思います。

三浦 淳
 そうなのですね。

保室長
 ええ。ふさわしいものを持っているかどうかという問題もあるのですけれども。

達増知事
 そうですね、インスタコンテストとかやったりもしていて、そういうもの所有権というのですか、自由に使えるいい写真があればあるほどいいので、そこを整理していく必要がありますね。

保室長
 まだ時間がありますので、どうでしょうか、いかがですか。

照井 貴博
 今、観光コンテンツというお話があったのですけれども、結構、この数年間で着地型商品や、その土地ならではのもの、地産地消など、そういうものがかなり先行していて、正直に言うと今はコンテンツがあり過ぎなのです。無いよりはあったほういいのですけれども、エンドユーザーまで届き切っていないのです。結節点が切れた状態になっていて、余りにもネットの情報化社会の中で、本来、欲している人たちに届けることがものすごく難しくなってきていますし、こちら側のニーズとして届いてほしいなと思う人たちのところまで届き切れなくなるというのが集客やPR、情報発信の中で一番難しい部分なのかなと思っています。
 そうすると、やはりエリアの中に入ってきた人に直接届けるという作業、例えば、ふるさと納税のようなプラットホームを踏んだ人たちに直接当てていくという作業ではないかと思います。よくターゲット分析をしていますが、その割に、大したことをやっていないというのが今一番観光の大きな問題点で、いろんな人に来てほしいことはそのとおりなのですけれども、可能性が高いところに当て込んでいくということは、これから観光においてはよく考えなければならないところです。
あともう一つは、先ほどの塩の道のお話を伺っていて、テーマやキーワードは絶対に土着性がなければならないと思っています。県内の様々な食材や文化もそうですし、それらを最も簡単にエンドユーザーに当て込めるところというのは宿泊施設なのです。滞在時間が確実にわかっていますから、ここで実際に宿泊していただいたお客様に情報を当て込んでいく作業を徹底的にやっていくことが、多分これから宿泊施設が生き残っていける方法論の一つと思っています。今日は皆様のお話をお伺いして、まだまだ知らないことがたくさんあり、こういういろんな人たちがいるということをデータベース化すればもっとつながりができてくるのではないかというふうに思いました。

保室長
 ありがとうございました。
 ほかいかがですか。

高橋 和久
 情報が欲しいという部分で、先ほど、調査のお話もありましたけれども、多分、県のそれぞれの分野で独自に調査している情報がいろいろとあると思うのです。そういったものは、多分、関係するところに流れているとは思うのですけれども、そういったものをもっと関係者に限らず見られるようにするとすごくいいと思います。やはり、農業という分野も多様化してきていて、ただつくっていればいいというわけでもなくなってきているというところから、自分たちでも発信していかなければならないですし、伝えるということをもっと積極的にやっていかなければいけないとなったときに、農家の現状としては、どうしても情報が足りないことと、情報の生かし方を知らないのです。高齢化も問題の一つだと思うのですけれども、最新のツールを使い切れる人たちが少ない。では、どうやってその情報を生かしていくかということにもなるかと思うので、そういう情報を使える人をもっと増やしたり、情報として共有できればいいというふうに思ったりしています。

保室長
 現場でですね。

高橋 和久
 そうですね。

保室長
 ありがとうございます。
 それでは、大分時間も過ぎたというところもございますので、最後にこれだけはということがもしあればですけれども、よろしければ。

知事所感

保室長
 それでは、ここまで皆様から様々お話をいただきまして、本当にありがとうございました。最後に、知事からまとめということでお願いします。

達増知事
 大変有意義なやりとりができたと思います。このメンバーでまたこういうふうに集まるという予定はないのですけれども、いろんなところでまた私も会うし、一緒に仕事をしたりもすると思いますし、また皆さん同士もいろんなところで会ったりもするのではないかと思いますので、何かあればいつでも、私に直接でもいいし、盛岡広域振興局長にでもいいし、どんどん言ってきてもらえればと思います。
 本当にいいものとか、いい人とか、いい方向性があるということが大分今日も分かりましたので、こういうのをいかに情報共有し、志とかいろんなやる気ある人のところに情報が届くようにするかということを県でも更に工夫していきたいと思います。今日はどうもありがとうございました。

保室長
 ありがとうございました。

閉会

保室長
 皆様大変どうもありがとうございました。これにて懇談会のほうは終了でございます。ありがとうございました。

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