草の根地域訪問「こんにちは知事です」(平成21年6月12日) 懇談記録

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ページ番号1001014  更新日 平成31年2月20日

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訪問団体 奥州市水沢南自治振興会
日時 平成21年6月12日(金曜日)15時40分から16時50分
場所 奥州市立水沢南公民館

開会

勝部局長
それでは、ただいまから県政懇談会「草の根地域訪問『こんにちは知事です』」を開催いたしたいと思います。
本日は、私どもの訪問を快く受け入れていただきまして、まことにありがとうございます。私は本日の進行役を務めさせていただきます県南広域振興局長の勝部でございます。よろしくお願いします。

知事あいさつ

写真:懇談会の様子1

勝部局長
それでは、早速、開会に当たりまして、知事から一言ごあいさつを申し上げます。

達増知事
皆様、こんにちは。まさに「こんにちは知事です」という企画でございますけれども、県政懇談会「草の根地域訪問『こんにちは知事です』」と。草の根地域訪問ということで、町内会、自治会などそうした、いわゆるコミュニティを訪問いたしまして、今は政府、国のほうでも総務省がこのコミュニティ振興ということを政策課題にしていろいろ調査をしたり、また事業を工夫したりしているのですけれども、ちょうど増田総務大臣のころに総務省もそういうことを始められたわけですが、そのちょっと前から県のほうでもコミュニティというところ、やはりコミュニティが元気じゃないと岩手全体も元気にならないということで優良事例を全県的に紹介をさせていただいたりとか、またそういうところを私が訪問しまして、いろいろ意見交換をしたりとか、そういうことを通じまして、全県的なコミュニティ振興につなげたいと思って、こういう事業をやっております。
今日はこちら奥州市水沢南自治振興会にお邪魔をいたしまして、広い領域で住民の皆さんも大勢住んでいらっしゃるところで非常に活発な活動がなされていると聞いております。地域のこの緯度観測所、天文台を生かした活動でありますとか、また防災への取り組みでありますとか。
今日は岩手・宮城内陸地震がほぼ1年ということで、県も朝から特別の防災訓練をやったところなのですけれども、災害対策でやはりまず初動で大事なのはコミュニティ単位での防災でございまして、そういう意味で地域コミュニティでの防災にしっかり取り組んでいるというところからいろいろお話を伺っていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。

勝部局長
ありがとうございました。本日ご出席いただきました皆様につきましては、お手元の名簿をごらんいただきたいと思います。名簿をもって紹介にかえさせていただきます。また、本日は県議会議員の亀卦川富夫先生、それから郷右近先生にもおいでいただいております。そのほか水沢南地区の住民の方々にも大勢ご参加いただいており、ありがとうございます。

懇談

写真:懇談会の様子2

勝部局長
それでは、早速懇談に入らせていただきたいと思います。
まず初めに、水沢南自治振興会のほうから活動内容の概要などにつきまして、事務局長さんのほうからご紹介いただきたいと思います。よろしくお願いします。

団体員
こんにちは。私は、平成12年から振興会の事務局を担当させてもらっています。
知事さんにはご多忙の折、けさは防災訓練等、ニュースでも流れておりましたけれども、当地区においでいただきましてありがとうございました。
また、今年は5月28日になりますけれども、振興会の創立30周年ということで盛大に記念式典、講演会、祝賀会を開催したところでございました。当日は県南振興局の勝部局長にもおいでいただきまして、まちづくりのための講演会とか、その後の祝賀会まで同席いただきまして、ありがとうございます。この場をかりてお礼を申し上げます。
さて、南地区ですけれども、5月末現在で人口が1万2,202名と発表されています。世帯は4,843ということで各々奥州市全体の9.5%と11.2%、ほぼ1割がこの南地区に住まいしているという状況でございます。
昭和54年に前身の南地区町内会連絡協議会が結成されましたときは人口が9,700、世帯が2,900戸ということでこの30年間で1.2倍、世帯数で1.7倍という増加を見ている地区でございます。
隣に大江先生もおられますが、地区の中には国立天文台や胆沢病院、水沢公園など多くの公共施設がありまして、また近年ニュータウンの造成なんかもなされていまして、新興住宅地という形で発展しております。我々が活動して今日に至っているわけですけれども、大きな基点となったことが2つほどあるのかなと思いまして、これからご紹介いたします。
まず、昭和58年に5年間、自治省よりコミュニティの推進地区ということで指定を受けた経緯があります。当時の16町内会がまちづくり、まだコミュニティとは何ぞやと言われていた頃からまちづくりの活動を進めたと聞いております。いろんな事業展開をして今日に至っているわけですが、毎年8月に駒形神社で行う芸能のゆうべふるさと南祭りといったところは今年で24回を数えて継続して活動しているといったところであります。
また、昭和58年に地区内に水沢警察署の本署がありましたけれども、地区外に移転するということで移転しましたけれども、それの前年の57年にやっぱり南地区に駐在所を設置というような動きがありまして、以降57年から10年間にわたって延べ15回、市や県、それから議会、それから岩手県警察本部に陳情して、最後には当時の小沢自治大臣にまで陳情をして地域ぐるみの運動が実を結びまして、平成4年4月に防犯とか交通安全の地域安全活動の基礎となる南駐在所が開設されたという経緯があります。この2つの地区の方々の取り組みが今になっても南地区のコミュニティ活動の原点になっているのではないかなというふうに考えております。
また、機会あるごとに当時の水沢市とか岩手県のほうから推薦を受けまして、全国レベルのいろんな指定事業に推薦いただきまして活動してきた経緯があります。平成3年には警察署から盗犯防止重点地区、それから平成4年には同じく警察署から侵入盗、乗り物盗防止重点地区というような指定を受けながら活動した経緯があります。この活動の中で、平成5年には当時の、今では奥州市になりますが、奥州市全体で防犯フォーラムなんかを開催しておりました。平成7年には阪神・淡路大震災が起きましたけれども、その頃から防災というようなところの取り組みが始まったのかなと思います。11年には、「あしたの日本を創る協会」から安全なコミュニティづくりのモデル地区という指定を受けました。そのとき16団体18名から成る安心安全まちづくり委員会というのを組織して、南地区で初めての安全マップなんかをつくっております。翌年になりますが、活動の締めくくりとして北は青森から南は長崎までの全国10カ所の代表を当水沢にお招きしまして、安全なコミュニティづくりモデル全国大会というのを開催した経緯もあります。
平成16年には、行政と市民の協働という形で地区センターという話が出てきておりまして、今現在南公民館に南地区センターというのが開設されておるわけです。当時、平成15年の9月に市当局から地区センター化の話を我々が受けましたけれども、当時は16の町内会長から成る町内会連絡協議会というのを組織しておりまして、町内会連絡協議会だけではその受け皿としては荷が重過ぎるというご意見もありまして、関係団体を交えて地区センターの設置に向けてかなり紆余曲折の日々を過ごしたことがあります。理事会で執行部提案がはねられたなんていう事もありました。そんなこんなして、平成16年に地区センターが開設になりました。また町内会連絡協議会は現在では18団体から成る水沢南自治振興会というふうに名前を変えて現在に至っております。
センターができて16年に地域活動の指針となりますコミュニティ計画を作成しました。このときには約1,000件を超える住民からの意見、提言がなされまして、策定委員会でかなり苦慮した経緯があります。今現在コミュニティ計画に沿ってまちづくりを進めているところです。
それから、意見、提言の中では、地区内に交通安全協会の分会が2つあるのはどうかというような意見がありまして、そのようなアンケートをいただいたこともありまして、昨年両分会が統合しております。それから、16年には健康にも目を向けたウォーキングのグループが発足しております。この辺が南地区センターの関係の説明でございます。
平成18年には水沢市の推薦をいただきまして、警察署と消防署から地域安全安心ステーションのモデル地区にダブルで指定を受けた経緯があります。このときは物心面でいろいろ援助をいただきまして、今までの防犯とか交通安全の活動はもとよりですが、防災にも視点を置いた活動がこのころ始まったのかなというふうに考えています。
平成18年には隣の消防署で防災フォーラムを開催しましたが、このときに全町内会から選出された防災委員により奥州市で第1号となる防災水沢みなみ委員会というのを立ち上げております。活動の内容は、後ほど委員長のほうから説明申し上げます。
元気なコミュニティ100選に応募したいきさつでございますが、振り返ってみると平成19年の9月になりますか、県のほうから実施要綱の文書をいただきました。当時は余り気にしないで流し読み程度で終わっていましたけれども、あるときその文書がまた目に触れまして、今まで十数年来防犯とか交通安全の活動を先進的にやっている地区だよなとか、これは当時水沢公園のパトロール始めて5年目、継続してやっているなとか、それから防災水沢委員会も立ち上げて、防災にも少し力を入れようという動きにあるなというような背景がありまして、まさしくこれがコミュニティ100選に値するのではないかというふうに考えまして、応募した経緯があります。そのときのキャッチフレーズは「防犯から防災でまちづくり」というのをキャッチフレーズにさせていただきました。11月に県の担当からヒアリングを受けましたけれども、そのときいただいたコメントは、これほど活動している地区はないというようなコメントをいただいたりなんかもしております。
それから、今年の3月ですが、花巻で県南振興局が主催した地域コミュニティフォーラムが開催されまして、事例発表する機会をいただきました。このときは、コーディネーターの方から、なぜそれだけ徹底してできるのというご質問を受けまして、回答に困りましたけれども、とっさにまちづくりに情熱を燃やす人が多くいて、それをきちんと支える素地がこの地区にはあるのかなというふうに答えた経緯もあります。
昨年の震災以来、県では「がんばろう!岩手」ということでいろいろ発信をしていただいておりますが、冒頭申し上げたとおり、今年度振興会の30周年に当たります。9月26日になりますが、奥州市の奥州市大使になっております今年5月に真打ちになられました衣川出身の桂枝太郎師匠をこの場にお招きして、今までの30年を振り返りながら、「ありがとう30年、笑って元気、ますます元気、南地区」というネーミングで地区民の方々をお招きしてお笑い寄席を今現在企画しております。
話は変わりますが、せっかく知事さんがおいでなので少しPRさせていただきたいのですけれども、平成19年から岩手県では犯罪のない安心で安全なまちづくり条例というのが制定されまして、それに基づきまして地域安全アドバイザーという方々が設置されて、今現在県内に30名おられます。これは、県の生活環境部が主管になっておりますが、この南地区から地域アドバイザーに今日おいでのお二方、それと私が防犯パトロールの匠とか地域安全マップづくりの匠というところで知事さんから委嘱を受けて、今は南地区ばかりではなくて県南方部での研修会等に県から要請があったら出向いたりなんかしております。
今日は、コミュニティ100選のキャッチフレーズの防犯、防災、交通安全の関係で報告させていただきますが、南地区にはこればかりではなくて奥州市の社会福祉協議会や奥州市の老人クラブ連合会の会長もこの南地区にお住まいされて、地区の福祉の関係、老人の関係をリードしていただいている地区でもあります。
防災、防犯ということに限らず、今後も地域の力をおかりしながら子供からお年寄りまで安心で安全に暮らせる南地区というのを皆さんと一緒につくってまいりたいと思っております。
以上で南地区の報告を、ちょっと時間の制限もありますので、かなり割愛したところもありますけれども、ご報告といたします。
以上です。

勝部局長
ありがとうございます。
それでは、この後の懇談の進め方でございますけれども、まずご出席の皆様方から自己紹介を兼ねまして、普段の活動内容あるいは活動に当たって工夫なさっているような部分何でも結構ですので、そういうことも含めてお話しいただいて、その後意見交換というふうにいきたいと思います。それが一巡しまして、その後、県のほうで今進めております新しい長期計画の策定に向けて、皆さんのほうから、これからの岩手というフィールドでどういうことをしていきたいか、あるいは将来どういう地域になりたいか、そういうあたりでご意見をいただければと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、また事務局長さんからで恐縮ですが、自己紹介兼ねまして、ふだんの活動内容等について、目安として大体3分程度で要点をお話しいただければと思います。よろしくお願いいたします。

団体員
1分で終わります。私は、先ほど言いましたように平成12年からこの地区の振興会の事務局長をさせていただいておりますが、それ以前8年ぐらいですか、子供会の関係なんかもやらせてもらっていますので、十四、五年、こういう関係をやらせてもらっております。まだ現職なもので、今日は会社休みましたけれども、そういうところで別につらくはありませんけれども、スケジュールがいっぱい、特に夜の部になると多いなということで、それも一つの励みとしてやらせていただいております。
いずれ今まで諸先輩たちが築いてくれた活動の中に一つでも二つでも自分流というのですか、最近のいろんなアイデアを入れながらいろんな事業を企画してきているつもりなので、今後もそのような形で地域のみんなと一緒にやっていきたいなというふうに考えています。
以上です。

勝部局長
ありがとうございました。
それでは、お隣の方。

団体員
改めて、こんにちは。私は、川端の地域に住んでおりますけれども、仕事のことから先に申し上げますと、緯度観測所に約30年間おりました。その後、緯度観測所が天文台と合併しまして、国立天文台になりまして10年間天文台に勤めまして、その後、退職して10年になります。その間やったことは何かというと、市民の皆さんからも、また先ほど知事さんからもご紹介ありましたように天文台があるではないかということを何回も言われるものですから、しようがなくて何かしようかなと思い立ったときに、やっぱり天文台の特質というのは自然科学、科学技術、それから宇宙ですよね。ということを市民の皆さんにわかっていただいて、一緒に楽しめるような、そういうプログラムができればいいかなというふうに思って始めたのが数人の発起人たちとイーハトーブ宇宙実践センターという、そういう市民グループを立ち上げたわけです。これが参加者が増えまして、何よりも嬉しかったのは水沢市の支援がいただけたし、それから地方振興局さんのほうから3年間連続支援いただきました。それで事業展開して、年間の行事、多分20回ぐらいやったと思っていますけれども、幼児の方からご老人の方まで年間千何百人ぐらいの参加者をいただいて、星の愛好者がどんどん増えたという中で、最後ではないですけれども、去年の4月ですけれども、緯度観測所の旧本館が改装になりまして、天文台コーナーに開館になりました。その担当をこのNPOでやってくれ、イーハトーブ宇宙実践センターで運営管理してくれという指定を受けまして、去年4月から担当してきたわけですけれども、おかげさまで大好評を受けまして、この南自治振興会さんからも支援をいただきながら、皆さんに本当に応援していただいて、年齢を問わないで体験できるのだということがわかっていただいたようで、私たちも非常に嬉しく思っております。そういったことを今年はなお一層強化していきたいなというふうに密かに思っておったときに、また市のほうからこういうプログラムがありますということで紹介を受けて、今展開しているところです。そこまでが自己紹介にさせていただきたいと思います。後でまた詳しいことをお話しできればいいと思っています。よろしくお願いします

勝部局長
ありがとうございます。
それでは、次の方、よろしくお願いします。

団体員
私は、岩手県警察に入りまして、平成9年に北上の警察署長を最後に退職いたしました。60を前にして退職いたしまして、水沢に落ちつきまして、翌年の平成10年から南地区の防犯協会の理事ということで防犯活動に従事しております。そして、平成18年から防犯協会の会長ということで、現在2期目に入っております。
それで、私は水沢が自分の住む地域だよということで住まいした以上は、やはりこの自分の住んでいるまちがよそのまちよりもみんながこの地域に住んで良かったということを感じていただくようなまちづくりですね、そのためには防犯協会がいつも念頭に置きながら活動してきたことは「安全安心は最高の福祉」だということを基本理念に掲げながら活動しておりますので、今後もそういう観点に立って活動を進めていきたいというふうに思っております。
それで、私が担当しております中で、いろんな活動をやっているわけですけれども、その中での一つをご紹介したいと思うのですが、それは「みなみっ子あんあんパトロール」という活動をやっております。それで、このネーミングの説明をしなければなりませんけれども、この南地区には市立水沢南小学校というのがございます。この学校は、在校生が800名を超える県内でも有数のマンモス校でございます。本年度は803人の児童が通学しております。したがいまして、私どもはこの南小学校児童の安心安全を確保するためにパトロール活動をしようということで始めておるのがこのみなみっ子あんあんパトロールという活動でございます。これは年間を通して活動しておりまして、特に4月は新入学児童が入ってまいりますから、私どもだけでは対応できませんので、交通安全協会と連携をとって、朝の登校時間は交通安全協会が担当する。下校時間は防犯協会が担当するということで活動しているわけです。それで、防犯協会の場合は専用の広報車がございますので、その広報車に青色回転灯を点灯させまして、そして広報テープを流しながら、学校を基点として、いわゆる蚊取り線香のように渦巻き状に全学区内を回って歩くということをやっております。もちろん家庭ではところどころにスクールガードの皆さんが立っておりますので、その皆さんと連携をとりながら活動をやっていると、こういう活動があんあんパトロールの活動でございます。
それで、これは足かけ7年になります、この活動をやってからですね。その7年間活動をやりまして、子供さんが被害に遭う事件、事故、これは発生しておりません。それから、事件に直結する声かけ事案、こういうのも今のところ発生していないと、こういういい結果が出ております。そのほかにこの活動によって、ここに南駐在所があるわけですけれども、駐在所管内の刑法犯の発生が毎年減少しているということでございます。平成15年に77件発生しておった事件が平成20年には42件まで落ちました。35件の減少ですから、45%ほど減少しております。ということで、この私どもの活動は子供たちの安全を守るほかに犯罪の発生の抑止力になっているのではないかなと、こんなふうに考えております。
ですから、私どもはこの活動は今後も継続していかなければならないなということで取り組んでいると、こういうところでございます。
以上です。

勝部局長
ありがとうございます。
それでは交通安全協会母の会の会長さん。

団体員
私は、水沢地区交通安全協会水沢南分会母の会の会長をしております。
「交通安全は家庭から」を指針に、我が家からは被害者、加害者を出さないためにも家庭の安全管理者との意識を十分に持ち、この車社会において安全対処の話し合い、そして学習を重ねてまいっておりまして、昨年約28年続きました母の会、これは平成16年4月コミュニティ活動の拠点として南地区センターが開設されましたときにまちづくりアンケートの中に両分会があるのは、これは統合して、やはり一つの活動にしていったほうがよいのではないかと、地域住民の要望でありまして、一応新生南分会母の会を発足いたしました。
私たち母の会は3つの組織の中で活動いたしております。それは、市対策協議会、これは旧水沢市の畑とか佐倉河、姉体、真城とか、水沢南ですね、それから水沢地方母の会、安全協会を中心に胆沢、衣川、前沢、金ヶ崎、水沢と、それから現水沢交通安全協会南分会母の会として活動を行っております。
この水沢署管内は毎年いつも事故が多い区でございまして、危険地帯とも言われておりまして、いつもワーストワンという汚名を被っておりましたが、19年は15名の死亡事故、それで20年は3名の死亡事故ということで、いつも高齢者が死亡事故の対象になっておりましたので、私たち母の会でもやっぱり高齢者を対象にした啓発活動を行ったらいいのではないかということで、徹底的に高齢者の訪問、それから高齢者は訪問してもなかなかもう戸をあけてくれないのですよね。私たち母の会が声をかけると、ようやくご苦労さんということであけてくれているのです。それで、高齢者訪問は、やっぱり母の会で受け持ってやるべきではないのかなと思っております。
それから、一番高齢者の喜ぶのは、私たち母の会で年賀とか暑中見舞い、寒中見舞いのレター作戦ですね。これは子供たちが休みですね、ちょうど年賀といいますとお正月休み、暑中見舞いといいますと夏休み、それから寒中見舞いは冬休みと、それで子供会を中心に母の会とレター作戦いたします。そうすると、これは両方です、大変。それから、3世代交流ですね、自動車学校を利用いたしまして、自転車の乗り方とか、高齢者と、それから母の会、お父さん、お母さん、それから子供と交流をしながら自動車学校の教官の指導のもと行っております。これも大変いい催しではないのかなと思っております。それから、高齢者対象に交通安全教室というもの、昨年ここでやりました、120名の参加者がありまして、交通安全は皆さんが意識しているのですけれども、なかなか関係者以外の人たちは自分に関係しないような態度でおりますけれども、やはりみんなで話し合って、この車社会を乗り越え、命を守る奉仕活動に誇りを持ちながら、そして楽しみながら関係諸団体と連携を持ち、地区民とともに地域のニーズに合った活動を続け、事故のない明るいまちづくり、そして安全で快適な車社会の実現を目指して今後も頑張っていきたい所存でございます。
以上でございます。

勝部局長
ありがとうございました。
それでは、次の方よろしくお願いいたします。

団体員
私は、防災委員ということで、防災委員から出た自治振興会の理事あるいは町内会の会長もやってございます。
それでは、防災活動について若干述べさせていただきます。「安心安全は福祉の原点」を合い言葉に防犯や交通安全活動を積極的に展開してまいりましたが、防災についても防犯協会を中心に平成17年の7月、防災まちづくりフォーラムイン南あるいは同じ9月に自主防災訓練イン南を開催しました。また、平成18年の1月17日は阪神・淡路の11年目の日ということで、水沢市で開催された岩手1.17合同防災訓練、これは南地区独自で防災訓練対策本部を設置し、市民約200名が参加して防災に視点を向け、活動を展開しました。
防災委員会は、平成18年度に消防庁の地域安全ステーションモデル地区の指定を受けまして、これを機に防災組織を立ち上げたということでございます。各町内から防災委員が選出されまして、18年の11月18日に女性2名を含む32名からで発足しております。奥州市では、第1号の自主防災組織防災水沢みなみ委員会が発足をしたわけでございます。当日は、地域市民150名が参加し、地域安全まちづくりフォーラムインみなみを地区内にある水沢消防署で開催してございます。そのときは、奥州市の市長から基調講演をいただき、またその後はライフラインであります水道、電力、ガスあるいは病院、消防からのパネリストをお招きして自主防災についての意見交換もされてございます。
私ども防災委員会は、昨年奥州市地域づくり推進事業の指定を受けまして、市から100万円の補助を受け、防災マップとお茶の間防災ガイド5,000部を作成し、南地区全世帯と地区内の集会所あるいは関係機関などに配布いたしました。それは、ここにございますお茶の間防災ガイドとここにございますマップでございます。
防災水沢みなみ委員会として、地区の老人クラブやいきいきサロンの会合に出向きまして、マップあるいはガイドの政策目的、その活用について説明等をやってございます。事業のスローガンは「自主防災、つくろう我が家の安心、守ろう地域の安全」として掲げてございます。昨年は大きな地震が2度発生しております。その後、南地区の一部町内会では自主防災会を組織する動きが出始めました。行政区長や民生委員を中心に町内の福祉防災マップ、これを製作する活発な動きとなってございます。現在奥州市水沢区では奥州市地域防災計画に基づき、区内の全町内に自主防災組織の設立を呼びかけてございます。この呼びかけに早速自主防災会をつくり、届け出た町内会もございます。最近は毎日のように地震がございます。いろんな災害がありまして、昔は忘れたころと言っていますけれども、今は忘れないうちにやってきます。
昨年地震が発生した6月14日あるいは7月24日に向けて防災水沢みなみ委員会や各町内では災害発生に備えた訓練を計画中でございます。近い将来、宮城県沖地震が99%の確率で発生すると報道関係で言われてございますけれども、そのためにも当委員会の平成21年度の事業計画を着実に進めなければならないというふうに思っております。
今日のニュース等も見ましたが、知事も今日の県庁での防災訓練に早速参加されたようですが、私どもも6月14日の水沢情報伝達訓練、これが早速14日にございます。それから私どもの町内には県立胆沢病院がございまして、ここでは年間2度の防災訓練をやってございます。これには6月、10月、地域住民はもとより近隣の町内会あるいは自治振興会と毎回20名以上の参加を得て一緒に訓練をやっているということでございます。
それから、6月18、19の県南広域振興局が主催する2日間のセミナーが一関でありますが、岩手・宮城内陸地震災害復旧技術研修会というのがございまして、それにも防災委員会のほうから私が参加するということになってございます。岩手日報社さんのほうで防災特集が14日に発行されるということで、防災水沢みなみ委員会の取り組みが記事として記載される予定でございます。
以上でございます。ありがとうございました。

勝部局長
それでは、次の方、よろしくお願いいたします。

団体員
よろしくお願いします。平成10年から20年まで保健推進委員をさせていただきました。現在はふれ愛ウォーキングみなみの副委員長として務めております。きょうはその活動を報告させていただきます。
この事業は、地区センター委員会保健体育部会が管轄して活動して5年目を迎えます。年間計画に基づき4月から11月まで延べ16回実施し、地域の住民とのふれあいを楽しみながら幅広い仲間づくりと良き交流を目指し、活動を展開してきました。会員数は20年度65名、5年目の今年の呼びかけで多くの入会がありました。82名になっています。そのうち男性が22名の登録です。主な活動は奥州市水沢区保健センターが進めております健康運動の天空アテルイ体操を通して健康増進を図りながらウォーキングを通じて知り合い、よい交流ができていると思います。
NPO法人ふくとぴあ水沢、そこの「ふれあいは交流」を開催してウォーキング及びアテルイ体操やビーチボールなどを水沢公園で行い、ふれあい、親睦交流も継続できております。相互支援の活動と社会貢献活動への大切さも深めることができたと思います。
16回目の最終回には毎年ウォーキングの終了後の打合会を行います。20年度の打合会のときは皆勤賞が7名の受賞で、今までで一番多かったです。その中でも17年から連続の受賞者は2名もあるほどのウォーキング愛好者が定着していると思います。私たち役員は朝の受け付けをいたしますが、そのときに会員皆さんの元気な笑顔に接することでお互いに元気をもらいます。
このように地区センター開設以来の活動テーマである健康運動天空アテルイと歩け歩け運動には多くの参加者が休むことなく5年目を迎えました。継続ができた大きな要因にはふれ愛ウォーキングの会長も毎回出席してくれますし、それから指導員は日本ウォーキング協会の認定指導員が3名会員になっております。その方たちの熱心な指導と適切な助言がございます。また、準備体操のときには、天空アテルイの健康運動指導員の方も入会しておりますので、その方の指導で体操が行われております。また、岩手県の健康いわて21プランの活動計画の中には、ウォーキングの仲間をいろいろなところでふやしていきましょうということで県の役員が集まったときにそのような話も聞いてまいりました。20年度までは保健推進員の地区の代表として、また奥州市の副会長を務めておりましたので、国保連などの代表者研修で保健推進員役員としてウォーキングの指導を昨年8月ごろ受けました。そのときには国保連の会館から岩手公園まで往復180人ぐらいで皆さんで歩きました。そこで、指導員ではないのですけれども修了証書を受領してまいりまして、気持ち良く南地区で活動しております。
南地区では、最初に始まったときには地区センター計画では住民の希望、先ほどもどなたか言いましたけれども、アンケートをとったときに地区の人が公民館に集まってみんなで軽運動をしたいのだということで、それが何々クラブとかというのではなくて、だれでも参加できる形にしたいということでこのウォーキングが始まりました。17年の開催準備には地区センター活動員の熱い思いでスタートしました。南地区の体育協会と保健推進協議会と食生活改善推進協議会の3つの団体で管轄となりました。地区センターの皆さんの協力や、また会員皆さんの温かいふれあいが続いていることで今まで事故もなく4年間、ことし5年目ですけれども、できたと思います。5年目になりますが、今まで事故もなく、親睦交流と事業目的の歩くエコロジー運動を進め、地球温暖化防止に協力できたのではと嬉しい気持ちでおります。
13年から20年度までは保健推進協議会の役割として地区の中で地区の住民の健康応援団として、南地区には43名の私のような保健推進員の方々がおりました。その方たちとか、地区の皆さんに感謝しているところでございます。
そして、これからですが、これからはまた、現在はウォーキングの役員として、保健推進員も少し会員になっておりますけれども、その中でウォーキングの仲間をふやしていきたいと思います。それが元気なまちづくりにもつながるのではないかと思っております。今後とも県とか関係の方々によろしく応援していただきたいと思います。よろしくお願いします。

達増知事
ウォーキングはどの辺を歩くのですか。

団体員
いろいろ、今年はミズバショウコースとか、サクラコースとか、今までは水沢公園とかその地区をネーミングしたのですけれども、それでは感動が出ないので、ミズバショウのあそこに行くのだよというと、そこに行くとコーラスの上手な人はそこで合唱をみんなでしたり、なかなか……。

達増知事
南地区の中にですか。

三浦芳子
南地区ですね。あとはちょっと遠くて見分け森。見分け森は8キロぐらいあるのですけれども、私も歩いたことなかったので、帰りはタクシーに乗ろうと思って、お金をタクシー代持って参加しましたけれども、ちゃんと帰ってこれたので、それが三、四回行っていますので、やっぱり少しずつ自信につながるようです。

勝部局長
ありがとうございました。
それでは、ここまでの活動内容などをいろいろご紹介いただきましたが、知事のほうからここまでの分についてコメントをいただきたいと思います。

達増知事
防犯から防災という、そういう流れの中で、また安心安全は最高の福祉ということで、母の会の活動や、それからウォーキングの活動など地域で暮らすそういう生活全般を本当に包み込むような活動が非常に組織的に高度に行われているということで非常にすばらしいと思います。本当に役についている皆さんの献身的なご苦労があると思いますし、またそういう役についている皆さんを支える地域の一人一人のいろんな行事に参加したり、お手伝いしたりしている方々の姿が見えてくるような今のお話だったと思います。

勝部局長
ありがとうございます。
あんあんパトロールとか、交通安全とか、高齢者訪問であるとか、自主防災の取り組みであるとか、ウォーキング、全体の活動としてそれぞれの部署がその方向性が揃っているのだなというふうな感じなのですが、そのあたりは全体の活動としてどういうところに心がけてやられているのか、ちょっとお聞きできれば。玄関入ってすぐ正面に広報紙を展示されていましたね、ああいう広報活動もかなり活発になされているなという印象を受けたのですが、全体としてさまざまな取り組みがあるのをどういうふうに方向性を一致してベクトル合わせて努力されているのか、その辺もし何かございましたら。

団体員
今回30年ということでやらせてもらっていましたけれども、何かやるとか企画したときには結構報道の関係の方々に情報を流して側面からフォローをいただくだのだとか、それからこちらで企画していることについては、やるまでは結構けんけんごうごうかなり有識者が多いもので、そういう意味ではなかなかつらいところもあるのですけれども、一度決めたからにはというような形で、決めたことは先ほどの私は地域力という言葉を使いましたけれども、その辺で生きてきているのかなということで、ちょっと抽象的なのですけれども、やるまでにはけんけんごうごうやりましょうと、決めたからにはみんなでやりましょう、あとは楽しみましょうといったような流れがあるのではないのかなということを感じています。ですから、何かやるときにはお楽しみコーナーではありませんけれども、そういう和らいだソフト面も少しも知恵はないなりにそういうようなところも考慮しながらやっているつもりでございます。

勝部局長
ありがとうございました。
皆さんのほうからいろいろ活動報告一巡ご紹介いただいたのですが、これだけはもっと言っておきたいということは。

団体員
母の会のほうですが、水沢市内に8校ございますね。その8校に反射材を会として贈呈しております。そうですね、28年ぐらい続いておりますけれども。
それから、ここの分会と母の会で死亡事故ゼロというので一応3,000日は到達し、引き続き死亡事故ゼロが3,176日まで継続したのですが、高校生の事故でそれがとまったというのが非常に残念に思われております。
それから、母の会では春と秋にパレードをやるのです。春は全区域に広報活動しますし、そしてあとチラシを配布したりなんかして。秋は満龍さんという和尚さんとともに犠牲者の現地を訪れて追善供養して歩いているのです、お線香を持って。そして、やっぱりこういう事故に遭わないようにというふうに会員ともに手を合わせて来るのです。そういう活動もしております。

勝部局長
この地域、特に遊学館という特別の他の地区にないものをお持ちで、それがかなり地区のさまざまな活動に与える影響というのは大きいと思うのですが、その辺も含めて遊学館の館長さんのほうから。

団体員
先ほど余り触れなかったのですけれども、ちょっとお時間いただいて、これからの計画、近況について少しお話ししてご理解いただきたいと思っています。
昨日の未明に天文台が参加して打ち上げていた「かぐや」が無事役割を終えて月の表側に落下したわけですけれども、それが遊学館の隣にあります。そういう先生方が現在得られている成果を遊学館に持ち込んで展示している、あるいは講演をいただくという状態で今進んでおります。そういうことをもっともっと生かしながら、また市民の皆さんからのサポートもいただき、参加をいただきながら、ぜひこのまちを科学のまちにしたいというのが私の夢です。
なぜかというと、コライダーの話も来ているわけですし、受け皿をつくるということがやっぱり一番大事で、北上山系が安定な地盤であるといっても、ここの地域に科学できる人、理解できる人がいなければ、やっぱりよその仕事になってしまうのです。ですから、地元の青年たちあるいは子供たちを育てていくということが非常に大事だと思っています。それができる一つの要素としては、宇宙科学という切り口から天文台と連携してこの奥州市はできると思っております。といいますのは、奥州市はそういう偉人を産出した地盤もありますし、そういう学問の基盤があるのです。それを大事にしながら育てていけば生きるのではないかなと思っています。
幸い、今年は官民パートナーシップで内閣府で支援事業を展開されている事業にアプライしましたら通りまして、天文台、それから奥州市、NPO法人のイーハトーブの3者でやってみてくれということの回答が来ました。その中にも星、宇宙に親しんでみようと、そして親しむだけではなくしてみんなで何かつくってみようと、受け身だけではだめなのですよね。自分たちでつくっていく、下手でもいいですからつくってみて、それを世の中に問うてみて、その成果が出ていけば奥州市から全国に発信できるのではないか、もちろん岩手県もです。ということで今スタートしつつあります。その第一歩が8月の8日の星祭り、銀河フェスタですけれども、ちょっと生意気なのですけれども、「いわて銀河フェスタ」という名前をつけさせていただきました。知事さんに怒られるかもしれないですけれども、それぐらい発展させたいという願いを持っております。
そこでガリレオの400年という節目に当たりますので、ガリレオがいかに苦労して小さい望遠鏡で月体を見たかとか、そういったことも子供たちに体験させたいということで、市の0.4%の事業にアプライしましたらば300票近くの投票いただきまして、40万規模の予算を走らせます。2,000人くらいの方に安全な眼鏡を提供して太陽の日食を見ていくという体験を始めていきたいと思っています、7月22日です。それに向けての準備も今開催していまして、最も天文台に近いところ小学校、南小学校ですけれども、850人の児童が全部参加するそうです。ほかの学校からも来ておりまして、本当に市挙げての行事になっていけばいいかなというふうに思っている次第です。
この事業の中には、奥州発の宇宙プログラム、例えば四次元シアターとか、ハイビジョンの天体画像とか、そういったものも展開できればと。なぜそう言っているかといいますと、既に三鷹市が国立天文台の本部に近いわけですけれども、そこで天文台のノウハウを全部吸収しながら三鷹市独自の天文宇宙関係のプログラムソフトを開発しようということで走っているのです。そういうことを少し見習っていけばここでもできるかもしれない。いろんなノウハウ、賢治の国でもありますので、そういった童話も全部組み込んでいけばいけるかもしれないというようなことも考えたりして、お手元には壮大な計画を立てさせていただいているわけですけれども、この水沢地方、奥州地方の偉人たちの功績も全部吸収する地理的な条件、自然環境もあります、そういったことも全部入れながら、先ほどのウォーキングの話もありますけれども、足で歩いていって体験できれば、また別な発想が生まれてくると思うのです。それをもとにして次の世代が育っていくだろうし、いろんな展開ができると思っています。そういったことを展開しながら1年あるいは2年といきたいなと思っているところで、そういうことができていけばコライダーを導入できることも夢ではないのではないかと思います。
といいますのは、私は20年ほど前に阿原山の天文台の構内の仕事をしていまして、そこで受けていた地球潮汐あるいは地殻変動の観測データが日本一だという評価を受けまして、水沢で国際会議を開きました。40人の方が集まりまして、やっぱりいいんだよなということで帰っていかれたという、そういう歴史があったと思っています。そういったことをもっともっと天文台にも力を入れていただいて、一緒にやっていけば進んでいく可能性もあるかなと思ったりもしているところです。
そんなことで、天文台にはあとVERAという大きな20メートルのアンテナがありまして、銀河の地図を描いていると。まさに賢治が銀河鉄道を走らせようとした銀河、天の川の地図を描いているというので、不思議な因縁かなと思ったりしているところです。よろしくお願いします。

勝部局長
ありがとうございました。いずれ天文台という、地域づくりのためにも大いに活用できる、地域住民が一体になれるような、そういう施設だと思うのです。そういうものを有効に要するというのは一つの鍵になるのかなと。
冒頭に申し上げましたけれども、これからの岩手でどのようなことをしていきたいか、あるいはこの地域がどういうふうになってほしいかという、そういう将来に向かっての部分についてのご発言もいただければと思いますが。

団体員
私ども防犯協会として、日常の活動を通じて感じることは、この地方もコミュニティの崩壊の危険性があるのではないかという感じを受けております。といいますのは、ここはどんどん住宅も増えておりまして、従来からの住民と新しい住民といろいろ混在しておりまして、発展する地域ではあるのですけれども、それが逆にコミュニティの関係からいくといろんな面で差しさわりが出てきているのかなという感じがします。それで、私どもは防犯協会として今までやってきたハード面のパトロールとか、いろんな活動は当然やらなければなりませんけれども、これからコミュニティを崩壊させないように地域住民がうまくコミュニケーションをとっていくためにどうあるべきかということを考えまして、今年度の事業活動の指針の一番最初に持ってきたのが笑顔あいさつ運動の推進というものを持ってまいりました。これは、学校では子供さん方があいさつなんか非常に積極的にやっているのですけれども、一歩学校から家庭なり地域に戻りますと、地域住民同士でさえもあいさつをしない、声もかけない、こういうような状況が見られるわけです。ですから、これでは、例えば去年の岩手・宮城内陸地震のように災害が来たときに本当に自分たちでお互いに救助し、助け合うということができるのかなというようなことから、これではやっぱりだめだということで、今年度はあいさつ運動、これを学校と連携をとりまして、いろんな標語を募集するとか、あるいは秋に計画しておりますけれども、あいさつ運動に関するちびっ子サミットということで子供さんと大人が意見交換をするというフォーラムを計画しようというふうに考えておりまして、やはりコミュニティが子供さんから大人に至るまでお互いにさわやかな笑顔であいさつできるような地域、そういう地域につくっていかないとこれからのコミュニティはかなり厳しくなるのではないかなというふうなことを考えて取り組んでおります。

達増知事
岩手の中で人口が増えている地域というのは珍しいのですけれども、冒頭で人口も世帯数もかなり増えていると。それは、子供が産まれて、自然に増えているのではなくて引っ越してくる人が結構多いという増え方なのですか。

団体員
転入者ですね、ここ10年来いろんな宅地開発がされて、団地等が造成されていますので、まだ全部売り切れてないので、こういう経済情勢なのでどうも言えませんけれども、人の入ってくる余地はまだあろうかと思います。

達増知事
小学生の数は増えてはいるのですか。

団体員
微減じゃないですか。

団体員
年々減少傾向にあります。

団体員
8校のうちで一番南が多いのです。

団体員
数年前で県下一だというときもありましたけれども。

達増知事
人が増えるのと同じくらい子供も増えれば子供を核にした団結みたいなのが、コミュニティを守るというのがあると思うのですけれども、子供が余り増えない中で大人の数がどんどん増えていると確かに、いかにそれを団結、守るかというのは課題になると思いますね。

勝部局長
あと学校との連携というのは非常にいいと思います。子供たちというのは、学校の中では同じ年代の横とのコミュニケーションがほとんどですから、一歩学校から外へ出ると世代のずっと違う方々と地域の方でコミュニケーションとっていかなければだめなのだけれども、そこが下手なのですね。それがそのまま就職したときに組織の中に持ち込まれますから、なかなか今子供たちは苦しいと。子供のときからそういう世代の違う、年代の違う人たちとのコミュニケーションの機会をいっぱい与えていけば少し明るくなってくるのかなと思います。

団体員
あと時間の関係で水沢公園のパトロールの話で、報告は、資料としては持ってきたのですけれども、そこは割愛しますけれども、我々地区民の協力を得ながら水沢公園のパトロール7年目に入っています。結果とか実績等は今日はちょっと省きますけれども、私もほとんど参加させてもらっていますが、最近の傾向として17町内会の持ち回りで毎週金曜日、土曜日と夜8時からということで各町内会5名ということで、最低そういう形でお願いしているのですが、最近の傾向ではいろんな世代の方々が出てきてくれる町内会が出始めてきたかなと。今までは固定されたメンバーということの町内会さんも多かったのですけれども、班長とか町内会の対応だと思いますけれども、いろんなやり方があって、いろんな方がそういう意味で出てきてくれているなというふうに、特に今年に入ってからはそういうふうに感じています。ですから、各町内会の会長さんが今日おいでですけれども、その辺よろしくお願いします。

達増知事
水沢公園も広いところにいろんな施設があって、木もいろいろあって結構物陰とかが多い公園ではありますから、潜在的には防犯の対象というところが結構多いのだと思うのですけれども、そういうところを市民、住民の皆さんのパトロールで安全確保というのはすごく素晴らしいと思います。詳しい皆さんでありましょうから、どこがどうなっているとかは。あとは通学は子供は何時頃通るとか、そういう詳しい皆さんがやっていることがいいのでしょうね。

勝部局長
ほかにございませんか。

団体員
ウォーキングが5年目に入って成功していると私は思うのですけれども、ここの要因というのは参加している人たちも係の人がもたもたしていてもやじも飛ばさないで、とにかく温かく見守ってくれるのです。先日6月7日の日は、滝の白糸というか、登山する人たちが10人ウォーキングの中から行ったのです。行かない人はウォーキングします、残った役員で、私たちがお世話しますということで、23人の出席だったのです。ところが、会長さんがいつもラジカセをスイッチ入れていたのが、自分ちのラジカセと違いますから、どこを押したらばアテルイの歌が出てくるのか、初歩的な、中学生ならできることなのですけれども、そういうときでもじっとちゃんと待っていてくれて、そしてその日はみんなは山に行ったのだから、私たちは6月7日の日はオープンガーデン開催しているところがあるから、そこに連絡をとってみるから、みんなが行きたかったらそこに行きましょうと言ったら、みんなが行きたいというので、急遽2カ所のオープンガーデンを見て、ここに行きますよとお膳立てしたので行くのではなくて、どうでしょうかと諮って、みんなも行きたいといったら、そこにちゃんと歩調を合わせてくれる。係ももたもたですけれども、ある程度のやらなければならないという気持ちはあるのですけれども、参加している人もすごく後押しをしてくれているから長く続くのかなと、事務局長さんも時々参加してくれて、いろいろやっぱり励ましの言葉とか、ウォーキングの会長さんもまだ現役の働き盛りですから、きょうはお仕事だということで私がかわりに来ましたけれども、その方も日曜日に毎回顔出してくれるのです。今日は歩けないけれども、ラジオの準備とか、体操まではして、歩くときはきちんと歩くし、そういう本当にやっぱりみんな集まって、あの人来たと、そういうみんなと顔合わせるのが多分嬉しいのではないでしょうか。同じ地区内で当然会うのも楽しいのだけれども、よその地区のあの人まだ元気だなと、お互いに。そういうのがすごく防災のときなんかもいろんな、また私なんかもこれから高齢になって徘回なんかしたときもあの人はウォーキングの人だとか言われて、発見が早いのではないかと思って、そういうことでも取り組んでいきたいと思います。

勝部局長
ほかにございませんか。

団体員
地区内に水沢高校があると思っていますけれども、SSHということで県の支援を得ていろんな展開なさっているわけですけれども、その中に理科の生徒たちですけれども、天文台の大きなアンテナ、20メートルのアンテナを利用して新しい電波星を発見したいということで3年前から取り組んでいます。私もお手伝いしながら、天文台と水高とNPO法人のイーハトーブ実践センターの3者でプログラム組んで、今年も8月の上旬に新星発見のための観測会を展開します。
県内から10人ぐらいの本当に好きな子が応募してくれまして、大船渡とか盛岡から来てくれるのです。1泊2日でやるのですが、足りなくてもう一回とか、そういうことで粘っていく子もいるようですけれども、ぜひ発見に至らなくてもそういう体験ができるということが大事ですので、努力して何か見つけるという努力を続けられるような環境を整えていただければいいかなと思ったりしています。

達増知事
見つかったらすごいですね。

団体員
見つかったらすごいです、全く新しい星ですので。

勝部局長
だんだん時間も迫ってまいりましたが、本当はこういうのは予定になかったのですが、住民の方々でご参加なさっている方々でこれだけはぜひという、お一人だけに限らせていただきますが、ございませんか。よろしいですか。

知事所感

勝部局長
では、最後に知事からコメントをいただきます。

達増知事
いろんな賞や指定総なめの水沢南自治振興会のその力の源に大分迫ることができるようなお話をきょうは伺うことができたと思います。岩手県でこれだけレベルの高い地域活動、コミュニティ活動が行われているというのは全国的にも参考にされているわけでありますけれども、ぜひ岩手のほうで参考に、岩手全体で参考になるようにしていきたいと思いますし、またそのためにも水沢南自治振興会ますます発展、活躍していただくことが大事だと思いますので、県も引き続き何かあれば何でも言っていただければと思いますので、振興局あるいは県に直接出向いてもいいですし、しっかりと支援していきたいと思いますので、ぜひ皆さん頑張っていただきたいと思います。ありがとうございました。

閉会

勝部局長
本日は貴重なご意見やら活動紹介していただきましてありがとうございました。ぜひ皆さん、さっきも年齢のことも出ましたけれども、お年を召してもこの活動をずっと継続していただいて、よく後期高齢者という言い方がありますけれども、後期というのは後ろではなくて「好機」と書いて、タイムリーにこれからがまさに高齢社会の時代でございますので、ぜひこの活動を続けていただいて、そして後に続く方々を育てていただければ地域全体が元気になると思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。本日はどうもありがとうございました。

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