草の根地域訪問「こんにちは知事です」(平成21年7月24日)懇談記録

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ページ番号1001008  更新日 平成31年2月20日

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  • 訪問団体名 冬部地域振興協議会
  • 日時 平成21年7月24日(金曜日)10時40分から11時50分
  • 場所 冬部サロン(旧冬部小学校)

開会

望月局長
それでは、ただいまから県政懇談会「草の根地域訪問『こんにちは知事です』」を開会させていただきます。
本日は、私どものお招き、お引き受けいただきましてありがとうございます。また、こんなに地域のおいしいものを出していただきましてありがとうございます。盛岡地方振興局長の望月でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

知事あいさつ

写真:懇談会の様子1

望月局長
開会に当たりまして知事から一言ごあいさつ申し上げます。

達増知事
皆様おはようございます。県政懇談会「草の根地域訪問『こんにちは知事です』」という企画でございますけれども、県政がうまくいっているかどうかというのは、草の根の地域の暮らしや仕事がきちんと守られているか、またいい方向に向かっているか、そういうところで県政がうまくいっているかどうかというのは評価されなければならないと思っておりまして、草の根の地域が元気でいることが岩手全体が希望を持てる県であることとイコールだと思っておりまして、県としても草の根の地域の状況を伺いながら、県政を進めていかなければならないと思っております。
冬部地域振興協議会におかれてはこの地域の自然や、またコミュニティの人のつながりを生かしながら大変立派な取り組みをされているということで、ぜひその様子を伺って、岩手各地には3,700ほどのコミュニティがあるのですけれども、そういったところで参考にしてもらえればと思っておりますし、また県として冬部のほうにどういったお手伝いができるかということも考えていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

望月局長
本日の出席者の皆さんですが、協議会の会長さん。
それから、活動部の部長さん。
それから、茶屋のリーダーさん。
サブリーダーさん。
それから、環境整備のリーダーさん。
それから、冬部サロンのリーダーさん。
こういった皆様で懇談を進めてまいります。
それから、今日は県会議員の千葉先生もお見えになっておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
先ほど知事のほうから話がありましたけれども、この地域の皆さんの活動、県のほうで選定いたしました元気なコミュニティ100選の中に入っております。大変素晴らしい活動をされているというふうに伺っているところでございます。

懇談

写真:懇談会の様子2

望月局長
では、早速懇談に入らせていただきたいと思います。
最初に、会長さんのほうから活動の概要について、パワーポイントを準備いただいたということで、それで10分ぐらいですか、説明をお願いできればと。その後、皆様からいろいろ活動内容とか、活動の様子なども含めて自己紹介をしていただければというふうに。では、会長さんよろしくお願いします。
用意していただいたお茶受けをいただきながらでよろしいですか。

団体員
はい、どうぞ。

団体員
先ほどご紹介いただきました冬部地域振興協議会の会長です。本日は達増知事にはお忙しい中、冬部地区においでいただき、このような懇談の場をつくっていただきまして大変感謝を申し上げます。
何分にもこういう場が不慣れなためにお聞き苦しい点があるかと思いますが、よろしくお願いいたします。パワーポイントがありますけれども、うまくこれも使えませんので、よろしくお願いいたします。
それでは、私のほうから当協議会が中心となって取り組んでおります「冬部の里づくり」について紹介いたします。
初めに、冬部地区を簡単に紹介いたします。このように当地区は町の北部に位置し、隣の一戸町との町境の世帯数113世帯、人口259人ほどの地域でございます。30年前には900人ほどの人口がございましたが、現在では3分の1以下に減少しております。高齢化と人口減少が集落を維持していくために大きな課題となっています。
この後説明させていただきますが、この冬部の里づくりの取り組みをご指導いただいた岩手大学の先生から1年目の活動の中で地域の分析をしていただき、このままだと20年後には156人にまで減少するということでお話を聞き、大変ショックでございました。この冬部の里づくりの活動はそうならないための地域の取り組みでもあります。主な産業は農林業ですが、このように地形が急峻な関係で耕地面積が少ないために小規模農家が多く、家計の主な収入源は町内のほか隣の一戸町、二戸市などの地区外の他産業への就業が中心となっています。葛巻町はミルクとワインとクリーンエネルギーの町と言われるように酪農が盛んな町でありますが、そういう面からいうと一番葛巻の特徴が出ていない地域だと思います。
冬部地区には冬部自治会、市部内自治会、名前端自治会と3つの自治会がございまして、冬部地域振興協議会は地域を振興していくためにこの3自治会が組織している協議会です。この協議会が冬部の里づくりに取り組む契機となったのは、平成12年4月の冬部中学校の統合でございました。当時、協議の窓口となっていたのが今の協議会とは別の冬部中学校統合推進協議会でした。中学校の統合を進めるに当たって、この協議会と町の教育委員会で協議が進められたわけですが、その中で地域から幾つか要望が出され、スクールバスの運行など統合に直接かかわるような課題は解決されて、中学校は統合となったわけです。
中学校の跡地利用と名前端冷泉の活用については継続協議となり、中学校が統合された以降は、冬部中学校統合推進協議会から3自治会から成る冬部地域振興協議会に引き継がれ、町側の窓口も教育委員会から企画サイドに移行し、まちづくり推進課、そして企画財政課へと引き継がれ、協議が進められました。
平成13年6月に冬部地域振興協議会が主催した冬部地域を考える懇談会が開催され、地域から多目的機能を備えたコミュニティ施設整備の要望が出されました。これに対して町からは、ただ施設を整備するだけは、急激な人口減少に歯どめがかからないこと、地域の活性化にもつながらないため、大学の先生らの協力を得ながら地域の状況や資源調査を行い、地域資源を活用した地域振興を考えていってはどうかという提案が出され、当協議会ではこれを受けて冬部中学校の跡地、名前端冷泉の活用について、その他の地域資源も含めながら地域の活性化とあわせて検討していくことといたしました。
その後、町では岩手大学の農学部の広田純一教授に協力を依頼し、地区では事業を推進していくために「冬部の里づくり委員会」を新たに組織し、受け入れ態勢を整えました。こうして地元の住民が主体となりながら、大学の先生や学生など地域以外の人の協力により地域資源調査を行って、その結果を踏まえ、地域資源を活用した地域の活性化を図る取り組み「冬部の里づくり」がスタートしたわけでございます。
取り組みの1年目の平成14年度は、地区の住民が自分たちでできる実践テーマを考えることに重点を置いて、地区の良さを住民自身が再確認することから始めました。具体的な活動としては、このように子供からお年寄りまで参加をいただいて地区の資源、お宝を手分けして探す「みんなで歩こう会」を開催し、お宝を記録し、次にお宝マップをつくるということで、このように集めたお宝を分析整理して、地図にまとめました。また、お年寄りから昔の写真を持ってきていただいて、昔話も聞き、記録として残しました。
こうした共同作業で、自分たちで取り組むべき実践テーマの絞り込みを行いました。そして、全体の報告会を3月に開催し、活動の経過の確認と自分たちでできるものでみんなが参加できて、成果が目に見えるものということを基本にして2年目に実施する実践活動を決定するとともに、広田先生から里づくりの構想の提言をいただきました。2年目は、1年目の資源調査をもとに決定した4つの実践テーマについて住民総参加で取り組みました。初めに取り組んだのは、先ほど知事さんも廊下でご覧いただきました七滝という滝があるのですが、そこの環境整備ということで杉林の手入れ、自分たちで持ち寄ったサクラ、ツツジなどの植樹、バッタリーづくりなど行いました。
次に、みんなが帰省してくるお盆にふるさと応援隊の結成に向けて、冬部ふるさとの集いということで自然散策、七滝ミニコンサート、旧冬部中学校の同窓会を夜遅くまで行いました。9月はイーハトーブの赤い屋根という映画のロケ地になった旧毛頭沢分校校舎の補修と熊野神社の環境整備を行いました。11月にはマラ井戸周辺の環境整備ということで、井戸のそばに手づくりであずまやを建設し、案内板を設置いたしました。この4つの実践活動を実施するには、こういう取り組みをしたことがない地域にとっては準備やら何やら大変でございましたが、子供から高齢者まで多くの方に参加していただいたことで大変盛り上がることができました。そして、このことがやればできるという自信にもなって、年度当初の計画にはなかったガイドマップの作成……。ガイドマップ、知事さんのお手元にもございます。残念ながら、今はまだ体験を受け入れるまでにはなっていませんが、これを生かせるようになればと思っております。
3年目は冬部地域振興協議会の役員改選期となっていた関係もあり、これとあわせて組織体制も見直しが行われ、事業の受け入れのために組織した冬部の里づくり委員会を解散して、冬部地域振興協議会の中に具体的な取り組みにあわせて七滝チーム、冷泉チーム、サロンチーム、茶屋チーム、環境チームの5つのチームから成る冬部の里づくり活動部を設置し、活動することとなって現在に至っております。
3年目の活動としては、町からの支援もあって、県の事業を活用させていただいて環境整備チームを中心に水路、農道などの清掃活動と案内板の設置に取り組むとともに今後の活動の参考とするために各チームのリーダーを中心に先進地視察を実施いたしました。これがこのときに設置した大型の案内板です。製作に1カ月半ほどかかりましたが、環境整備チームの総力を結集した手彫りの力作の案内板です。地域の新しいお宝となっております。
4年目以降は前年に先進地視察したことが刺激となって、冷泉チームでは地域が運営する温泉施設の開設に向けて、まずできることからということで冷泉の宅配サービスに取り組むとともに、茶屋チームでは、先ほど知事さんにもご覧いただきましたが、この校舎の職員室を改修して加工室を整備し、営業許可を取得し、はなもちなど地域の伝統食を生かした茶屋の立ち上げを行うとともに、サロンチームでは本日懇談会の会場となっている手づくりサロンの整備や収穫祭を企画運営するなどの活動へとつながってきております。この収穫祭は地域の皆さんが参加して楽しめる行事となっており、今でも岩手大学の学生さんたちもたくさん参加してくれて盛り上がっております。このようにそれぞれのチームで話し合いながら、特色ある取り組みを行っております。いろいろ課題もあるわけでありますが、このような取り組みを継続していくことが地域を維持していく上でとても大切なことだと考えて頑張っております。
以上が平成14年からこれまで取り組んできた活動の概要でございます。それぞれのチームの取り組みについては、この後各リーダーからご説明させていただきます。どうもありがとうございました。

望月局長
会長さん、どうもありがとうございました。

達増知事
おいしいですね、この味噌もおいしいですし、このおだんごおいしいですね。

団体員
そうですか。初めての人には、お米の粉と違ってきび粉なのでどうかなという心配もあったのですけれども。

達増知事
滑らかな舌触りで、かえっておいしいです。

団体員
そうですか、ありがとうございます。

団体員
知事さんはどっち党ですか。

達増知事
今日はこのきび粉のだんごの意外なおいしさが印象に残りましたけれども。

団体員
良かったです。ありがとうございます。

望月局長
知事はどちらかというと甘党ですか。

達増知事
党派を越えて……

団体員
独特の味ですよね。

達増知事
不偏不党でやっております。

団体員
雑穀だから独特の味だと思いますよ、ありがとうございます。

望月局長
いよいよ懇談に入っていきたいと思います。活動内容も含めて、その前に紹介いただければと思います。
では、里づくり活動部の部長さんからお願いします。3分ぐらいずつでお願いします。

団体員
冬部の里づくりの部長をやっております。また、今年から名前端自治会の会長をやっております。達増知事さん、今日は大変お忙しい中、ご苦労さまでございます。
先ほど里づくりの活動については、会長から説明がありましたので、私のほうからは名前端冷泉についてご説明したいと思います。
名前端冷泉は、ここから200メートルぐらい先にある名前端橋の下のところから湧きでています。冷泉チームとしてはそれをどういうふうに活用したらいいか考えたわけですが、わき口が道路よりかなり低い場所なので、ポンプアップして蛇口をひねれば冷泉が出てくるようにして使おうということで、ポンプ等を整備して今は皆さんで活用していただいております。
当初の考えは、温泉施設をつくって営業したいという考えもあったのですが、なかなかそういうところまではできないということで、それでは何ができるかということでまた考えところ、温泉を宅配しようと、軽トラで500リッターのタンクを利用して宅配をしようということになりました。それで、2年ぐらいやりましたけれども、なかなか伸びないということで、今は休んでおります。視察で旧千厩町の畑ノ沢地区自治会の鉱泉を使った入浴温泉、入浴施設ですか、それを視察してきましたけれども、大変素晴らしいところでした。それをチームとしては参考にしながら、これからまたいろんな考えをだしあいながら、検討してやっていきたいなと思っております。

望月局長
ありがとうございました。
続いて、茶屋のリーダーさんお願いします。

団体員
へっちょこ茶屋のリーダーをさせていただいております。よろしくお願いいたします。
里づくりする中で、広田先生のほうから女性の方々で何かやってみたいことはないかなということを言われたのです。ただ、何かをしたいとか、やろうとかということ何も思ってなかったのですよ、個人的に正直。それで、ただ里づくりを地区全体で盛り上げてやってきたので、住民の一人として協力参加していたつもりだったのです。そうしたら、女性の方でも何かやりたいことあったらと言われて、これといって考えてなかったので、漠然としていたのですけれども、何かやれること、やりたいことをみんなで相談して考えたらいいということを言われまして、そこで本当は産直がいいかなと思ったのです。それで、考えてみたらここは交通量が少ない、人の往来の少ないところなのです。やりたいと思っていてもできそうにないという話をしたら、広田先生のほうからお客さんを集めるのが難しい場所であれば、では自分ちのほうから出前販売をしたらどうかなということを言われまして、出前販売と言われてもぴんと来ないでおりました。
そうしたら、みんなが本気で取り組むつもりがあれば、ちょうど10月には岩大の学祭があるので、それに参加できるように準備してあげるからということで、まずそれが第1回目のへっちょこ茶屋の活動になりました。そのときに学生さんと相談しながらへっちょこだんごからとってへっちょこ茶屋という名前をつけさせていただきまして、活動させてもらいました。翌年の春からは、町のほうでも一生懸命力を入れてくださいまして、町のイベントをいろいろ手配していただいて活動させていただいて、1年間勉強させていただきました。その後みんなで集まって、今後どうするかということで相談の結果、1年、2年でやめてはいけないのだということになりました。やっぱり食べ物を提供することでもあるので、その責任所在をはっきりした形でやるべきではないかなということになり、そのときにここが閉校になったのです。
それで、ここを活用させてもらって、ここで厨房の加工場の設置はどうかなということで、役場のほうに相談させてもらいまして、役場のほうも積極的に応援してくださったのです。そして、保健所のほうに相談しなさい、聞いてみなさいと全部町のほうでやってくださいました。資金もかかることもありまして、当初は20人ぐらいのメンバーの皆さんに出資していただいて、1年練習させてもらって、販売させてもらいました。そのときの売り上げも資金に投じたのですが、足りなくて、また町のほうへ相談させていただきました。
そうしたら補助金をいいあんばいにつけていただきまして、それでさっき見ていただいた加工場ができ上がりました。それから、ずっといろんなイベントやら何やらやらせてもらって、今につながっています。本当は最初は何をやろうか、そんなことを考えてなかったのが、たまたま広田先生やら、町のほうの応援があって、これまでになったと思って、良かったなと思っています。あと活動の内容についてはサブリーダーのほうから説明させていただきますので。

達増知事
売り上げは材料代ぐらいにはなるのですか。

団体員
この建物の光熱費、水道料と電気代も町のほうで負担してくださっているのです。だから、自分たちはガス代だけになっているのです。実際に水道料、電気代を払うようになるとまた厳しくなると思っていますけれども、一応は少しできたら何か必要なもの、お鍋とかざるとか、そんなふうなものを買いながら赤字にならない程度にやらせていただいていました。よろしくお願いします。

望月局長
ありがとうございました。サブリーダーさんお願いします。

団体員
先ほどリーダーさんから話のありました者で、一緒に活動しております。何しろチームの中で一番年上ですので、若い皆さんの足を引っ張らないようにとしていますけれども、皆さん明るく、楽しく、一生懸命わいわいと頑張ってくださるので、つい私もハッスルしてしまって、皆さんのパワーをいただいて頑張っております。
第1に、今お話しした岩大さんの学園祭に出店させていただいたのが一つの勇気になったのかな。そして、それから町内では牧場まつり、つつじまつり、あと平庭市、あとことしは農協さんからも声をいただいて、青空市ですか、あれにも出店させていただいています。

望月局長
年4回ぐらいは最低でも出店されているのですか。

団体員
青空市ですか。

望月局長
イベント。

団体員
もっとたくさんあります。県内ということでいいますと盛岡の肴町の「ほっといわて」さんの前でも1年間、毎週日曜日出店させていただきました。

団体員
あそこあいているのが日曜日だけでしたので、何しろ仕事を持っている皆さんですので、ほとんどの人たちが。やっぱり遠いし、ここから朝早く準備して持っていって、またここに戻ってくるわけですから無理な面もたくさんありまして、今年は今のところ出店を見合わせておりますが、久慈のイベントにはほとんど行かせていただいております。 あと岩手町のそばフェスタにも行かせていただいております。その行くところ、行くところのお客様に励まされたり、いろんな思い出があり、楽しく、疲れも何も吹っ飛んで、また来ようなと言って帰ってくるような状態で頑張っております。これは私だけかな、実は夢があるんですけれども、このとおりちびちびと本当に微々たる出前販売を行っているわけですけれども、行く行くは中古車でもいいから茶屋号でも毎日走れるようになったらいいなと夢を見て頑張っております。どうぞよろしくお願いいたします。

望月局長
ありがとうございました。売れ筋は何ですか。

団体員
売れ筋……

団体員
売れ筋は場所によって違うのです。盛岡ですとこのへっちょこだんごとか山菜、漬物。久慈に行くと豆腐、町内は豆腐よりもちのほうが売れます。

望月局長
地域によって違うのですね。

団体員
地域によって、はい、売れ筋違います。これはいろんなところを歩かせてもらって勉強させていただきました。

望月局長
そうすると、地域に合ったものを持っていって売れば、これ儲かるかもしれないですね。

団体員
はい、そこが上手にできるようになれば。

望月局長
ありがとうございました。では、環境整備リーダーさんお願いします。

団体員
環境チームリーダーをしています。よろしくお願いします。私たちの地区には、農業のほかにいろいろ仕事を持っている方、大工さんとか、重機のオペレーターなど技を持っている方が多くいて、例えばあずまやづくりとか、案内板、看板づくりとか、また集落の水路等の改修など他の地区では業者さんにお願いしなければできないようなことも自分たちでやれるということで、大変いい地域だなと思っています。
先ほど会長さんのほうから活動の紹介がありましたけれども、各地区でいろんな取り組みをしたいということがありまして、それを里づくりの活動の中で進めていくという形で、各環境整備という名前で、地区の皆さんが多数参加していろんな問題等を解決できたのも大変良かったなと思っております。私なりには先ほどありました案内板づくりが大変であり、また楽しかったなと思っておりました。
環境整備みたいに大勢の人数でやるとそんなに日数もかからないわけですけれども、この案内板製作はチームのメンバー9人だけでやるということで、それぞれ仕事を持っているわけで、仕事から帰ってきて夜遅くまで製作に試行錯誤しながら頑張ってやり、すごく思い入れがある作品ができたなと思っております。ほかの地区に負けないくらいのものだなと自分たちでは思っています。
今、大きな活動はちょっと休んでおりますけれども、毎年続けているのはここの学校の環境整備という形で校舎の周りの草刈りや校庭の除草剤の散布とか、庭木がぼうぼうになるもので、その手入れとか、その技術も持っている方がいるので、みんなでそれを見ながら、手助けしながら頑張ってやっているところです。それに対して、老人会のある方から、おれたちでも草取りぐらいはできるよという声を聞いたもので、これからの里づくりの活動の中に計画していきながら進めていきたいと思っていました。

望月局長
案内板というのはゼロから全部手づくりですか。

団体員
全部、材料も近く野山からとってきて。

団体員
塗るのから全部、機械を自分たちで持ってきて掘って、夜作業だから電気をつけて。

達増知事
銘木ですね。

望月局長
ここから、立てるまで全部自分たちで。

団体員
そうです。

望月局長
何が一番大変ですか。

団体員
最初は、どういうふうな形かとか、それから、どんなのをやったらいいものかもわからなかったもので、いろいろ役場さんのほうから資料とかもいただいて、ではこういうふうにやってみようかなと。進めていくうちにこっちのほうがいいのではないかとか、材料をまた変更したりとか。でも、材料はたくさんあるので、それは助かりました。

達増知事
規格があるわけではないのですものね、サイズとか、様式とか。

団体員
そうです。つくり方も全然わからなかったもので。

団体員
木もそれなりに組み合わせてどういうふうな形にしようかと。

達増知事
そうですね、木の形を生かしながら自由につくられているのですね。

団体員
その中にどういうふうな地図を書くか。

望月局長
ちなみに、材は何ですか。

団体員
その大きいやつはケヤキです。

望月局長
ありがとうございました。冬部サロンのリーダーさん。

団体員
サロンチームのリーダーをやっています。よろしくお願いします。今日は、私たちのこのサロンで懇談会ということで、本当にありがとうございます。
現在私たちサロンのチームは7名のメンバーで活動しております。主な活動として、学校の中を活用したこのサロンでありますとか、先ほどご覧になりました宿泊施設とか、風呂ですね、あれを今やっております。最近は学生さんたちも収穫祭でここを利用してもらっていますので、その風呂をつくったり、泊まる場所というのもやはり学生さんたちが来たときに町内にいろんな宿泊の施設もありますけれども、そういうところではなくてこの学校に寝泊まりして一緒に何かやっていこうということから、ここを利用していました。
うちのチームというのは資金というのが全然なくゼロからスタートしまして、そのときの7名でわずかばかりの出資金を出し合って始めたのですけれども、ご覧になればわかりますが、これが全部手づくりということです。メンバーの一人が幸いにも大工さんというのがありまして、仕事上、余った材料でありますとか、そういうのを再利用ということで、これも市販のラティスではないのです、全部一つずつ手づくりです。障子なんかも全部つくって。

達増知事
障子すごいですね。

望月局長
障子もつくられたのですか。

団体員
障子も全部です。このテーブルなんかも、これフロア材ですか、それの余ったものでつくったり、あと床のマットなんかもこれ中学校の教室にあったものを持ってきて、ちょっと汚れていますけれども、そういうのを使ってやっています。冬はここにストーブを置いて暖をとってというような形になっています。
もともとここは理科室で、流し台がここにあったのですよ。

達増知事
水が出る。

団体員
ええ。流し台をとった跡がちょっと穴になったので、どういうふうにしようかということで、この畳を敷いて、最初はカウンターから始まりまして、そのメンバーというのがみんな飲むのが好きな人ばかりなので。

望月局長
スナックサロンですか。

団体員
そうです。今は毎月第2土曜日が定例会ということで居酒屋という形で、この地区だけではなくて地区外の方もお見えになって、ほかからの情報のやりとりとか、そういうような場所にも使っています。あと子供会の夏休み、冬休みの勉強会とか、今月の28日でしたか、もう予約入っていますけれども、地区の子供会が外で花火をした後に、ここを使ってという話も出ていますので、そういうふうな形で利用していただければと思っています。
あとサロンチームのもう一つの大きな取り組みというのは、冬部全体で毎年秋に行っております収穫祭です。これも広田先生を初め学生さんたち含め毎年20名ぐらいの方々がお見えになって、そして体験学習ということをテーマに地元の人たちにはペタンクでありますとか、グラウンドゴルフというような軽スポーツ、学生さんたちには地元のお年寄りを講師に招いてわらぞうり、そば打ちの体験をしてもらっています。その後は、みんなでつくった郷土料理をみんなで楽しむという内容になっております。今後の取り組みといいますか、夢といいますか、この小学校の校舎、あいている教室の全てとまでは言いませんけれども、お年寄りまで楽しめるような一つの施設になっていければと思っております。

望月局長
スナックの部分の飲み代なんかはどうなのですか。

団体員
これは最初は、お酒は持ち寄りでやりましょうということでしたけれども、それであれば何か持っていくのもあれだから、会費制にしましょうということで、1人2,000円ということで、集まったときには1人2,000円の会費でやっています。

望月局長
では、ボトルキープ2,000円出すと。

団体員
そうですね。

望月局長
しかし、障子まですごいですね。

団体員
やっぱり大工さんの技術すごいですね。

達増知事
サイズが違いますものね。

団体員
ええ。だから、全部サイズが全然まばらになっています。そこの障子を開ければなのですけれども、黒板を残しています。

望月局長
そうすると検討会とか研修会とかそういうこともできると、飲みながらもできると。

団体員
はい、できます。

達増知事
大人から子供までですね。

団体員
はい。まだまだこれも完成ではなくて、あとはサロンを基として常に楽しくやっていこうということで、とにかく遊び心を持って楽しくやっていかないとこういうことというのは長くは続かないと思いますので。

達増知事
ミラーボールもつけてね。

団体員
ええ。これなんかも学校に子供たちがつくったやつをそのまま持ってきて、見ればアンバランスな形で、ちぐはぐな感じですけれども、それもまたいいのかなと思ったりして。

達増知事
学校を思い出させるようなものがあるのもいいですよね。

団体員
同級会やった方々もこれ見て、あっと、今であれば30近くの人ですとか。

望月局長
そういえばおれつくったとか。

団体員
ええ。あれなんかもここに前にいた30年ぐらい前の中学校の先生なのですけれども、卒業記念にと子供たちと3、4人でつくったらしいのです。それを中学校の閉校のときにそのままにしておくならということで、自分で持ち帰ったそうなのですけれども、こういう場所ができたというのを口コミで聞きましたということで、この場所に置かせてもらえないかなということで、この絵とかがそうですし、その当時の先生の書いた絵です。

達増知事
この冷泉というのは飲んだりもするのですか。

団体員
ええ、飲めると。あと皮膚に効くと。昔からお年寄りたちが、何かでたりしたときに皮膚につけると治ると。お年寄りたちからいろいろお話聞いて、何とかしようということでポンプ揚げをしたということです。
これからの構想は、そこの場所にそれこそ昔の五右衛門風呂でも置いて、それを沸かして、そこで1週間に1回ぐらいみんなで入ろうという考えもあります。温泉施設となれば結構大きい建物になりますので、とりあえずは掘っ建て小屋でもつくってやってみようかという考えも出ていました。

団体員
今、冷泉の話になりましたけれども、宅配等がちょっと思わしくないということで、冷泉チームは今休んでいるのですけれども、ここの風呂をつくるときは冷泉チームと一緒につくったわけですから、冷泉チームもその形では動いているということです。あの風呂をもっと大きくすれば、そして利用していただければ冷泉チームも復活してやっていけるのかなと思っております。

達増知事
風呂づくりのノウハウも身につけつつ。

団体員
はい。

団体員
今失業中です。

達増知事
でも、これはなかなかいい地域資源ではないかなと思います。

望月局長
売り方ですよね、こういうのは。毎週冷泉をくみに来るような人もいるのですね。

達増知事
にきびに悩んでいる人とか。

団体員
ほかの地域からも結構来て汲んでいって使ってもらっていました。

団体員
確かに何で宅配がということになりますと、どうしても風呂場に、よそのうちにいないときにいいよということでやっていますけれども、風呂をのぞかれるというか、そういうのがちょっとあったのかなと思っています。

達増知事
にきび用の化粧品とか薬とかものすごく売れたりしているのですよね、通信販売でやっているものとか。かえって少し高く売る工夫をするとまた売れるかもしれないなという気もいたしますが。

団体員
昔から水虫とかやけどとかにいいと、今も水虫の方だそうですが、一生懸命汲んでいって使ってくれています。

達増知事
水虫も悩んでいる人が多いので、テレビでも水虫薬のコマーシャルいろいろ繰り返しやっていますからね。

望月局長
何か作戦を一緒に考えたほうがいいかもしれませんね。

団体員
これからまた検討してみます。

望月局長
今までの活動を紹介いただきましたけれども、これからこの地域をどうしていったらいいかとか、将来こんなことをやりたいとか、そういった地域の将来像とか、そういったものを含めてもう一度いろいろお話し伺いたいと思うのですけれども、会長さんからよろしいですか。

団体員
大して私はうまくないので、控えさせていただこうかと思いましたけれども、自治会活動、先ほどスライドでもご紹介しましたが、3自治会から成っています。113世帯と、自治会の中でも中堅といいますか、余り大きくもなく、小さくもなくなんですけれども、なかなか自治会長をやる後継者というか、これはどこも同じだと思いますけれども、なり手というのか、なっても長続きしないということがあります。去年協議会のほうで統合したらどうですかという案もいただきまして、何回か役員会等を開催し、そして各自治会におきまして総会の場でそれを地域住民にご説明していただきまして、統合を近い将来はやらなければいけないのではないかということでこちらからもお願いしたわけですけれども、時期尚早といいますか、役員等も増えて大変ではないかというお話がありまして、お流れになった感じがございます。将来的にやはり統合という形をとらざるを得なくなると思いますので、そのお話がなくなるのではなく、継続にしていこうということで、そのように決めてございます。

望月局長
地域でこれからもいろいろなことをやっていこうとした場合に、そういった組織の規模ということですか。

団体員
そうです。仕事柄、今は小規模農家ということで、地元にいないわけです。ほとんどがここの地区外で就業しているものですから、いろいろと大変な面がございます。どこの地域も同じだという話は聞いていますけれども。

望月局長
では、活動部部長さん。

団体員
観光地の七滝を見てもらって、この冷泉を生かして、ここでお風呂に入ってもらって、ここはいいところだな、冷泉にも入れるし、いい観光地がある、そういうふうに地域をもっと良くして、そして若い人たちが戻ってこれるような地域にしたいなと思っております。

望月局長
地域出身の方はやっぱりここはいいところだから戻ってきたい人というのは多いのですか。

団体員
そうですね、私も戻ってきた人なのです、平成元年に。良いから戻ってきました。それで一生懸命冷泉とかこういう取り組みを頑張っております。

望月局長
そういう地域の宝をみんなで認識して、それを生かしていくというのですか、そういうところが大事だということですね。

団体員
この冬部の里づくりをやって、我々の年代でもわからないところがわかってきたと、お年寄りとかからいろいろお話を聞いて。それを今度は若い人たちに伝えていかなければならない。それがなくなると何か寂しいものがあるのではないかなと思っております。

達増知事
お宝探しからスタートしたのはすごくいいですね。

団体員
最初は嫌だなと思ったときもありましたけれども、だんだんやっているうちにいろんなことがわかってきて、こういうところもあったのだな、すごいなと思いました。それが子供たちとか大学生とかお年寄りたちと一緒になってやった。ここに集まったり、さっき見てもらったのだけれども、すごく良かったなと。

団体員
やっぱり地元の人たちばかりでなく、学生さんたちと一緒にやったのが、みんなお年寄りの顔を見ていてもすごく嬉しそうな顔していろんなマップづくりとかやっているのを見て、これいいなと感じました。

達増知事
コミュニティの成功の秘訣は、やっぱり外部との交流をきちっとやれるかどうかだと思います。それがうまくいっているところはコミュニティの力というのが非常に高まって元気になって、町とか都会とかですよね、そういうところとのつながりが広田先生の関係で岩手大学とばっちりそういう結びつきがあるというのはすごくいいと思います。

望月局長
では、茶屋のリーダーさん。

団体員
今、活動部の部長さんが言ったのだけれども、部長さんも出戻り、私も出戻りなのです。1回出ていって、また戻ってきてと。自分の生まれたところなので戻ってきてみて、空気がきれいだとか、住むには本当にいいところだなと思っているのですけれども、ここは葛巻町でも外れ、県でも外れ、私が思っているのはとても不便なのです、いろんな面で。どこに行くのにも、早い話が役場へ用足しに行くにも車があれば今の時期ですと片道10分、15分ぐらいで行って来れるのですけれども、バス使う方はバスの本数もなしとか、病院に行くにしても、学校にしてもものすごく不便になってきているのです。高齢で過疎になっていくだけではなくて、暮らしづらくなることもあるから人口が減っていくというのも手伝っているのではないかと思うので、何かいい方法、町外れ、村外れでももう少し便利に暮らしていける何かいい方法というのはないものだろうかなということは、戻ってきた当初から思っていました。早い話、外れの一軒家だとちょっとした整備でも1軒しかないから無理ですと、そういうことを言われたりすることがあるのです。そうするとこういう雪国でもあったりとかして、そこで暮らしづらくなる、どこかに移転しなければならなくなる、そういった方なんかもいるのです。こういうふうなものの解消方法というのは何かいいことないものでしょうかと、いつもそれを思います。

望月局長
すごくいいところなのだけれども。

団体員
いいところなの。できればこういうところで暮らしてほしい、でも収入から、不便さから成り立たない、いい方法というのは、いい知恵を持った人はいないものだろうかと私はいつも思っています。

団体員
それはお願いしたいですね、人口減少の歯どめですね。何とかいい方法がないかということをお願いしたいです。

団体員
余り遠く行かなくても収入が得られるような。

団体員
仕事がなければね。

望月局長
県でも一生懸命産業振興、雇用なり、就業確保するためにはとにかく産業振興いろいろやっているのですけれども、なかなかね。

団体員
仕事があれば岩手も、この地域でも、どこでも、やっぱり若い人たちが戻ってくると思うのです。仕事がないから戻ってこれない。向こうのほうで仕事がなくて戻ってくる人もあるのだけれども、実際こういうふうに戻ってきてもその仕事ができないという状態があるわけです。

団体員
今テレビなんかでも大手企業が農業に参入してやるというような声もあるのですけれども、ああいうふうなのでも近くに誘致してもらえればすごく仕事も多くなって、この辺でも出て、働く人も、またそうなれば帰ってくる人も出てくるのではないかなと思うのですけれども。

団体員
そういう大きい企業というか、そういうのが来るのであれば私の土地を提供しますよ、ここに来るのであれば。それで雇用、仕事ができるのであればね。

望月局長
今県でも町と一緒になって何とかそういうことをいろいろ工夫できないかという検討していますし、誘致企業も例えば南信漬物さんというのが葛巻に来ていますので、これもっと大きくできないか、そうすればそこに物入れることができるようになるとか、いろんなことをやっぱり考えているのですが、できるだけのことは今やっているところなのですけれどもね。サロンなんかも通じてお金の落ちる仕組みというのもつくっていく必要あるのですよね、いろんなところでおいしいのをいっぱい売っていただいて、儲けていただいて、そのあたりも含めてサブリーダーさん。

団体員
同じ意見ですけれども、やっぱり交通量が少ないのと、あと人通りの少ないこの辺では何をつくっても無理かな、ちょっと人通りの多いところにちょっとした場所でもあれば私たちも毎日行って、例えばテントでも……

望月局長
道の駅なんかで売れないのですか、葛巻の。

団体員
葛巻の道の駅ね、少し寂しいような気がして、冬場は。夏場はいいかもしれないけれども。

望月局長
石神の丘まで出ていくとか。

団体員
よその町になるからどうかなと思ったりしながら。できれば道路際でもいいので、町のほうでも、県のほうでもいいけれども、何か使わせてもらえるような、空いているような場所があったら。

望月局長
空いている場所ありますよ、281号線沿い。

団体員
そんなところを使わせてもらって、ちょっとそこで、テント持っているので、まず最初はテントで試しさせてもらって、それでいいあんばい、商売になりそうだったらば何かちょっと、建物をちょこっとやってもらってとか、そんなことは考えるのですけれども。

望月局長
281号沿いであればもしかしたら何かお手伝いできるかもしれません。

団体員
そうすれば、雑穀つくっている方もいますし、あと山菜にも恵まれていますし、そんなふうなのを持ちながら、また食べるものも一緒に販売できるのかなと思ったりしているのです。

団体員
そうなれば移動式のスーパーハウスをつくってやりますから、安く。

団体員
場所のほうが紹介してもらえるようになったら、活動部部長さんのほう、よろしくお願いします。

望月局長
産直とかそういうところにいろんなものを出していただいたり、コミュニティビジネスで儲けて外国旅行しているお母さんたちもいるのですよね、県内にも。

団体員
それ聞くとうらやましいのだけれども。

望月局長
皆さんにも工夫と努力で可能性は広がるのかもしれません。私どもでもちょっと……知事、出張所のほうに検討させますので。

達増知事
ええ。葛巻町内の産直というのは道の駅にあるものと、あとは町の中心のバス停のところにあるやつですかね。あとは確かに岩手町のもそんなに遠くないし、あと小鳥谷にもサラダボウル小鳥谷というしゃれた産直ありますよね。

団体員
あそこはいいようですね。

望月局長
何とかそういうのがうく活用できるかどうか、それからいい場所があるかどうか、このあたり少し。

団体員
気兼ねなくね、楽に、お客様を待っていれるような場所が……

団体員
どこでもやっているメニューなので、よその町に入るというのがやっぱり気が引けるというのがあるのです。

望月局長
わかりました。知事ちょっと検討します。

達増知事
ええ。

団体員
ありがとうございます。頑張らなければならないよ。

望月局長
そうですよ、頑張ってもらわないと。やったけれども、売れなかったではまずいですので。
時間なくなってきました、ちょっと急ぎます。環境整備リーダーさん。

団体員
時間がないもので簡単に。先ほど話したここの地区の学校の環境整備のことで、お年寄りのほうから声がかかったといいましたけれども、それはお年寄りばかりではなく、子供たちとも一緒にできたら、またお年寄りたちが子供たちにいろいろ話したりとか、そうすればいろんな勉強にも子供がなるのではないかと思うので、そういうふうなのも考えながらやっていきたいなと。そうすれば、地区全体がもうちょっと会話を持てるような環境整備というか、そういうふうな形も考えながらやっていきたいなと思っていました。

望月局長
ありがとうございました。最後、サロンリーダーさん。

団体員
先ほども触れましたけれども、校舎の全教室を活用してですけれども、1つが映画館、2階に映画館をつくる、子供たちも見れるような映画を上映する。あと冷泉を使った、先ほどの大浴場、あとこの辺に古くからあります民俗ものですか、学校のものですとか、そういうのを保管しておくための資料室といいますか、資料館といいますか、それが1つです。
あと中学校の校舎にまだありますけれども、図書、本があるのですけれども、そういうのを集めての図書室の整備をしていきたい。もっと大きくは、各家庭に眠っているような本を集めて図書館、大きい図書館にしていきたい。グラウンドは常に使えるようなグラウンドゴルフのコースをつくってみたりとか、あと希望の庭、学校があったころの庭、池があるのですけれども、それの復元。今はすごい状態になっています。そういうのをやって、全体を、誰が来てもという形にしていきたい。
そして、その里づくりが今チームごとに動いていますけれども、環境だ、サロンだ、茶屋だと言わないで、この部分は何チーム、ここの部分は何チームとやることによって、また一つになっていけるのかなと思っています。全員が一つになっていくというのがこの里づくりの大きな目標であると思いますので、そういうこともこれからやっていきたいと思っています。

望月局長
ありがとうございました。時間になってしまいました。

知事所感

望月局長
では、最後に知事のほうから。

達増知事
大変詳しくお話を伺うことができまして、それぞれの3つの自治会の連携というところから始まって、地域のそういううまく連携しているところと、あとは役割分担をしながら楽しみながらそれぞれの分野でどんどん進めているということがよくわかりました。地域のまとまりを基にして、地域の皆さん方が楽しみながらやる気を持って活動していくという点では非常に軌道に乗ってきていると思います。恐らく次の課題はビジネス的な成功をおさめる分野というところに挑戦していくことなのだと思うのですけれども、それもやっぱり中央大資本が提供するようなそういう食べ物、サービスなんかとは違って、地域の温かみの顔が見える関係の中でつくられているとか、サービスが提供されるというところがやっぱり魅力なのでありましょうから、そういうところを大事にしながら、さっきのお店の出し方もそうですけれども、だんだんちょっと高度、専門的なアドバイスも受けながら、そういう経営の専門家みたいなところのアドバイスも受けながら、そういう本格的なところにも乗り出していけるような力がついてきているのではないかと思いますので、ぜひ引き続き頑張っていただきたいと思います。ありがとうございました。

千葉伝県議
ご苦労さまです。ここの地域で七滝というところがありまして、私も毎年通っています。皆さん環境整備も含めて、あるいは郷土芸能など継続してやっています。ぜひ知事にご覧いただきたいなというのが一つです。
あとやっぱり地域に住んでいると、私も田舎者だけれども、自分が住んでいるところというのは宝というか、いいものがよくわからない。ですから、さっき岩大の先生なんか、外から来た人がこの地域にはこういういいところがありますとか、冷泉もそうなのだけれども、そういうふうなことで、ここの地域では、先ほどマップまでつくってやっていると、大変素晴らしい話です。
ですから、これをほかからどんどん来ていただく、これをどうやって進めるか、田舎と都市との交流というか、そういったことで考えていけば修学旅行とかなんかで来た人を町内に分散して、ここにも来ていただくと、子供がどんどん少なくなっているのだけれども、逆にほかの都会からの子供さんたちを、自然を満喫するような形のやり方ができればすごく、もっともっと素晴らしくなると。若い人たちが稼ぐところがなかなか見つからない、遠くに行かなければならない。ここがそういった意味で一番大変な地域なのです。前の知事から今の知事さんにもお願いしているのは、やっぱりこちらに向かう道路がネックなのですよ、あそこがもっと整備になっていけば、私はこの地域はもっともっと良くなるというふうに常々思っています。要望兼ねての話です。

閉会

望月局長
皆さん、短い時間でしたが、いろいろお話を伺いまして、誠にありがとうございました。以上をもちまして、県政懇談会を終わらせていただきます。おいしいものまでいただきまして、どうもありがとうございました。

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