5 退職したら、給料を受け取りに来いと言われた。

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ページ番号1015760  更新日 平成29年8月3日

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 先月、会社を退職しました。先月分の給料は今月10日が支払日となっています。これまで、会社では口座振込で給料が支払われていましたが、今日、会社から、退職月分の給料は会社に受け取りに来るように連絡がありました。これまでどおり口座振込で支払ってもらうことはできないでしょうか。

 「これまで会社では、口座振込で給料が支払われていた。」ということからしますと、労使間で「給料は口座振込で支払う」との合意又は事実たる慣習があるものと推測されます。そうすると、就業規則などで「会社において直接支払うことができる」旨の定めがないのであれば、会社は、退職者に対し、口座振込により支払う必要があると考えられます。

 裁判例でも、賃金が継続的に労働者の銀行預金口座に振り込むことによって支払われてきたという事情から、一般的に、本件の賃金は労働者が会社に受け取りに行くものであるということはできないとしたものがあります(東京地判平成4年12月21日昭和女子大学(中山)事件)。

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