<令和2年12月13日>【復興支援道路】一般国道340号押角トンネルが開通しました!!
県が「復興支援道路」として宮古市和井内地内から下閉伊郡岩泉町大川地内で整備を進めていた一般国道340号押角峠工区について、押角トンネル(L=3,094m)を含むバイパス部3.7kmが令和2年12月13日15時に開通しましたので、お知らせします。
開通式
県が「復興支援道路」として宮古市和井内地内から下閉伊郡岩泉町大川地内で整備を進めてきた一般国道340号押角峠工区については、押角トンネル(L=3,094m)を含むバイパス部3.7kmが令和2年12月13日15時に開通しましたので、お知らせします。
開通式に先立ち、地元岩泉町の大川郷土芸能愛護少年団の皆様による「長田剣舞(おさだけんばい)」の披露と、みやこ市民劇にて講演した「拓け、いのちの道を~鞭牛和尚(べんぎゅうおしょう)の挑戦~」の講演動画が上映され、会場を盛り上げました。
その後、午前11時から現地トンネル内で開通式を開催し、知事、国会議員、宮古市長、岩泉町長、県議会議員、地元小学校の児童、用地提供者等約50人が出席しました。開通式では、達増拓也知事による挨拶、山本正德市長からお礼の言葉、鈴木俊一衆議院議員、木戸口英司参議院議員、横沢高徳参議院議員、関根敏伸県議会議長から祝辞を頂き、岩泉土木センター所長から事業経過報告を行ったあと、中居健一町長から押角峠工区完成に寄せる期待の声を頂きました。
続いてトンネル坑口へと移動し、テープカットとくす玉開披のセレモニーを行い開通を祝ったあと、盛大なパレードで開通式を締めくくりました。
そして15時に押角トンネルを含むバイパス部3.7kmが開通し、一般車両が次々と押角トンネルを通過していきました。
押角トンネルの開通により、計画区間の延長が約6.1kmから3.7kmへ短縮されるとともに所要時間が約14分短縮となり、幅員狭小、S字カーブ、急勾配、雪崩危険箇所が解消され、安心で円滑、確実な通行が確保されます。
一般国道340号押角峠工区の事業概要 ~鉄路から道路へ 旧JRトンネルを活用したトンネル整備~
一般国道340号は、陸前高田市を起点とし宮古市や岩泉町を経由して青森県八戸市に至る北上高地を縦断する唯一の幹線道路であり、安定的な輸送を確保するため、物流上重要な道路輸送網として国土交通大臣が指定した「重量物流道路」の「代替・補完路」として指定されているほか、「岩手県地域防災計画」において「緊急輸送道路」に指定されています。また、「岩手県東日本大震災津波復興計画」における「三陸復興道路整備事業」では三陸沿岸道路等の「復興道路」を補完する「復興支援道路」に位置付けられている重要な路線です。
一般国道340号の押角峠は、宮古市和井内から岩泉町大川にまたがる峠であり、幅員狭小、線形不良及び急勾配が多数存在し、且つ落石や雪崩の発生する交通の難所となっており、また、JR岩泉線の廃線に伴い代替輸送のためのバス運行が始まりましたが、隘路のため鉄道よりも大幅に時間を要する状況でした。
こうしたことから、県では、幅員狭小、線形不良、急勾配、落石・雪崩箇所の解消を図り、速達性・安全性・確実性を強化するため、平成26年に押角峠工区として事業化し整備を進めてきました。トンネルの整備にあたっては、廃線となったJR岩泉線のトンネルを活用し、2車線の道路トンネルに拡幅整備する方針とし、トンネル延長の9割以上を重複する計画として整備を進めたことが大きな特徴です。
押角峠工区の整備により、計画区間の延長が約6.1kmから3.7kmへ短縮されるとともに所要時間が約14分短縮となり、幅員狭小、S字カーブ、急勾配、雪崩危険箇所が解消され、安心で円滑、確実な通行が確保されます。
また、当該地域における農業、林業における物流の効率化に寄与するとともに、国道340号は北上山地を縦断する唯一の路線であり、当該路線を活用した観光地への観光ルート強化による交流の促進が期待されます
【事業延長:L=3,700m 事業期間:平成26年度~令和2年度 全体事業費:116億円】
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このページに関するお問い合わせ
沿岸広域振興局土木部岩泉土木センター
道路整備課 道路整備チーム
〒027-0501 岩手県下閉伊郡岩泉町岩泉字松橋24-3
電話番号:0194-22-3111(内線番号:444) ファクス番号:0194-22-5222
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