JICA海外協力隊 野邑 奈示さん(ベトナム派遣)
海外青年協力隊での活動について
現在派遣先でどのような活動、または取り組みをされていますか。
今回、言語聴覚士の技術移転を目的として派遣されています。数週間の言語訓練を経て、まだ約2週間であり、現在はカウンターパートと共同でリハビリを実施しながら、互いの知識や技術、役割を理解している段階です。また、ベトナムの医療制度やリハビリテーションを取り巻く現状についても、日々学びを深めているところです。

派遣先で数カ月過ごしてみて、岩手との違いで驚いたこと等はありますか。
特に驚いた点は、大気汚染の状況です。北部の首都ハノイでは、岩手と比べて4~5倍ほど大気汚染の数値が高く、空が霞んで見える日もあります。岩手では、思わず深呼吸をしたくなるほど空気が澄んでいることを、改めて実感しました。一方、任地である海沿いのサムソン町は比較的空気がきれいで、地域による環境の違いも感じています。
また、交通ルールが日本ほど整備されていない点にも驚きました。歩行者が横断する際も、バイクや車が止まらないことが多く、走行中の車両の間を縫うように横断する必要があり、怖さを感じる場面もあります。
さらに、ごみ処理や排水設備についても、まだ十分に整備されていない部分があり、その影響もあってか、海の水の透明度は岩手の海の方が高いという印象を持ちました。
派遣先の冬は、岩手と比べて違いがありますか?
派遣先はベトナムの北部に位置しており、ベトナムの中では冬に気温が下がる地域です。最低気温は10度前後で、岩手のように雪が降ることはありません。しかし、建物に暖房設備がほとんどなく、風もあるため、岩手の冬とは異なる寒さを感じることがあります。そのため、現地でもダウンジャケットが必要になることがあります。また、朝晩は冷え込む一方で、日中は日差しがあると20度前後まで気温が上がり、岩手の冬と比べると暖かく、過ごしやすい時間帯も多いのが特徴です。
岩手の皆さんにメッセージをお願いします。
発展途上にあるベトナムは、都市部では東京を思わせるほど急速に発展している一方で、地方に足を運ぶと、今もなお昔ながらの暮らしが残っており、どこか昭和の日本を思い起こさせる温かさがあります。家族そろって食卓を囲む日常や、市場で会話を楽しみながら買い物をする光景、豆腐を一つずつ袋に入れて持ち帰る文化、魚や肉をその場でさばいたり、葉に包んで蒸す料理など、人の手のぬくもりを感じる暮らしが今も息づいています。
また、子どもや動物が多く、のどかな雰囲気があることも印象的です。街中や市場、タクシーで居合わせると自然と会話が始まり、職場の同僚が差し入れをしてくれたり、食事に誘ってくれたり、困っているとさりげなく助けてくれるなど、明るく優しい人柄を日々感じています。こうした地方の良さには、岩手と共通する魅力を感じる場面も多く、とても住みやすいと感じています。
今後は、現地ならではの郷土料理や暮らしの魅力についてもさらに知り、お伝えしていければと思います。

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