JICA海外協力隊:浅田 瑠理さん(ブータン王国派遣)

ページ番号1062390  更新日 令和5年3月2日

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  • あさだ るりさん
  • 青年海外協力隊(野菜栽培)
  • ブータン王国派遣(2022年5月から)

あなた自身について教えてください。

・現在どのような活動、または取り組みをされていますか。

 ブータンのパロ県にある農業機械公社に配属となり、会社が所有する農場で野菜栽培の指導をしています。日本ではあまり有名ではないですが、パロ県は故・西岡京治氏がブータンの農業発展に尽くした地であり、ブータンのライスボウルと呼ぶ人もいるほど農業(特に米)が盛んです。農場ではトマトを主力とし野菜を生産しており、2022年は日本の有機肥料・ボカシ肥やもみ殻燻炭の導入を行いました。今季は高単価な作物の導入や販路開拓に力を入れたいと考えています。

お住まいの地域の正月について教えてください。

・あなたの住んでいる地域ではどのように新年を迎え、どのように正月を過ごしますか。

 ブータンはかつて地域ごとに小国に分かれていた国で、地域や民族ごとに独自の風習があるためブータンとして統一されたお正月はなく、地域ごとにお正月の日程が異なります。私の住むパロ県と隣のハ県では、2022年の12月24日がLomba(ロンバ)と呼ばれるお正月でした。ロンバ前後の数日間は地域のお寺を中心にお祭りがあり、お坊さんがCham(チャム)という仏教の踊りを披露します。また、家族が実家に集まり伝統料理を作ってみんなでゆっくり過ごします。しかし、日本のお正月のようにとても特別な日というよりは、祝日の一つくらいの感覚のようです。近年では若い世代を中心に西暦の年越し祝いも行われるようになってきており、私もブータン人の同僚とカウントダウンパーティーに参加しました。

お祭り1
      Cham(チャム)という仏教の踊り1
お祭り2
  Cham(チャム)という仏教の踊り2

・あなたの住んでいる地域の正月行事や料理などはありますか。

 お正月だけではないのですが、お寺でお祭りが行われたり自宅にお坊さんを招いてRimdo(リムドゥ)という法要を行ったりします。ブータンは敬虔な仏教国として知られており、特別な日に限らず、普段の生活や政治的な行事の場でも頻繁に仏教行事が行われています。お正月の過ごし方としては、前述のとおり家族で集まって過ごしたり、主に男性になりますが、友達で集まりブータン式アーチェリーやクル(ダーツのようなもの)といった伝統的なスポーツを一日中楽しんだりします。パロ県にはjomja(ジョムジャ)と呼ばれる郷土料理があります。お米にくるみや唐辛子を加え練り込んだもので、お正月やお祭りのようなお祝いのときに食べるそうです。一度食べたことがありますが、くるみとお米でどこか岩手を思い出すような味でした。

岩手県の皆さんにメッセージをお願いします。

 美しい自然と伝統的な風習が残る岩手。自然と文化を重んじるブータンと似ており、この国を通じて岩手のすばらしさを再確認しています。これからもそのような岩手であって欲しいです!

その他何かありましたらご自由にお書き下さい。

 ぜひブータンを訪れてみてください!小さな国ですが、独特の文化と大自然が待っています。皆さんをお待ちしています!

パロ県
パロ県の大自然

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