旧松尾鉱山跡地での植樹活動

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ページ番号1025897  更新日 令和2年11月16日

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令和2年度の植樹活動を実施しました

 令和2年9月5日(土曜)に、環境保全課主催の職員ボランティアによる植樹活動を実施しました。岩手県職員及びその家族計57名の参加のもと、A堆積場にミズナラ、アキグミ、ナナカマドの苗木約300本を植樹しました。

植樹活動のきっかけ

写真1
発生源対策工事による、草地レベルまでの回復状況

 旧松尾鉱山跡地の森林は、露天掘やズリの堆積等により荒廃しました。県が行った発生源対策工事によって、草地レベルまで復旧しましたが、土質が悪いため、数年おきに施肥しなければ衰退に向かい、繁茂し続けるのが難しい状況でした。また、周辺の森林からの樹木の進入については、森林からの距離が遠い上に、腐植層などが未発達なため、種子が着床して根を伸ばせず、また一部裸地化した地域に繁殖しているコケ(地衣類)のマットが、種子の着床をさらに困難にしていました。

写真2
裸地化した地域に繁殖している地衣類のマット

 県内の学識経験者の団体である、社団法人 東北地域環境計画研究会(以下「東環研」という。)の調査・研究によれば、旧松尾鉱山跡地において樹木の自立的遷移が始まるまでは、人工的な植樹が必要であり、現状のまま放置すれば、草地の衰退が進み、再び裸地化するとされました。

植樹活動について

 昭和61年に県内企業が岩手県に提案して露天掘跡地に試験植栽を始めた後、東環研を初めとするいくつかの団体によって小面積に試験植栽が行われました。
その後、平成14年から16年まで、東環研が試験的に植樹活動を実施しました。平成17年度から一般県民へも参加を呼びかけ、年々参加者が増え、平成19年度には200人の参加者を数えています。
 樹種としては、鉱山跡地周辺の在来種であるダケカンバ、アキグミ、ミヤマハンノキ、ナナカマド等が植えられています。
 また、森びとプロジェクト委員会みちのく事務所(以下、「森びと」という。)が平成18年4月に開設され、県民の森においてポット苗づくりを行い、平成19年度までに約32,000本の苗木をつくり、平成20年度以降、順次植樹を行っています。
 こうした状況のなか、「松尾鉱山跡地再生」について、森づくり活動や環境学習の実施や他団体を指導・助言する協議会が必要であるとして、平成20年2月1日に「松尾鉱山再生の森協議会」(以下、「協議会」という。)が設立されました(会員:東環研、森びと、環境生態工学研究所、松尾再生の森研究会、岩手県環境保全課)。
 そして、土地の所有者である盛岡森林管理署(現在は岩手北部森林管理署所管)、活動を実施する協議会、土地の借受者である岩手県の三者が「松尾鉱山跡地における森づくり及び体験活動に関する協定」を締結し、平成20年5月20日に調印式を行いました。

植樹活動の集合写真

このページに関するお問い合わせ

環境生活部 環境保全課 鉱業・水資源担当(鉱業)
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
電話番号:019-629-5358 ファクス番号:019-629-5364
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。