八幡平の自然

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ページ番号1025887  更新日 令和2年1月6日

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 岩手県八幡平市は北緯39~40度、東経140~141度の奥羽山系に属し、標高1,300~1,600mの峰が連なる山岳地帯です。水系は当部に位置する北上山系からの流れと合流して北上川を形成し、岩手県中央部を南下し、石巻市で太平洋に注ぎ、北上川は総延長約249kmで、全国で5番目、東北地方第一の大河です。
 気候は高地型で年間平均気温が約6℃、12月下旬から3月上旬にかけての厳冬期には氷点下15℃以下を記録することも多いです。この時期の吹雪は猛烈で日常的に風速20m以上の突風が吹き荒れ、風速30mを越す暴風雪も稀ではなく、積雪は処理施設内の観測点で例年2m以上を記録します。
 年間降水量は、近年2,000mm前後で推移しており、季節的には7~9月に最大となり、1~3月に最小となります。
 旧松尾鉱山に隣接して、国内屈指の豊かな自然と景観を有する八幡平が広がっています。八幡平は、十和田八幡平国立公園に属し、標高1,613mの八幡平山頂を中心に諸檜岳、大深岳、茶臼岳などの山々が連なる広大な高原大地です。かつて、松尾鉱山の硫黄精錬ガスによって鉱山周辺の植物が枯れ、緑を失った時期もありました。しかし、鉱山閉山後の復旧工事によって、緑が戻ってきています。一般の方々の植樹活動によって、樹木も少しずつ育ち始めています。
 八幡平には、鉱山植物の群生する湿原や火口湖が点在し、多くの動物が生息しています。また、春から夏には花々が咲き誇り、秋は紅葉に染まり、冬は樹氷原が造形を見せ、四季を通して観光客が訪れる憩いの場となっています。
 地質は、八幡平は楯状火山群のひとつで、岩手と秋田の北部県境に位置します。八幡平火山(標高1,613m)を中心として、南列に大深岳火山(標高1,541m)、東列に茶臼岳火山(標高1,578m)の3火山地帯に大別されます。
 松尾鉱山は、茶臼岳のほぼ南麓に位置し、輝石安山岩、カンラン石輝石安山岩及び少量の石英安山岩などの溶岩流と砕屑岩から構成されています。山林の中央部には北西方向に著しい変質体が存在し、硫化鉱や硫黄鉱床を胚胎するとともに周辺には温泉や高温の地熱地帯が広く発達しています。

写真1
新中和処理施設の冬

このページに関するお問い合わせ

環境生活部 環境保全課 鉱業・水資源担当(鉱業)
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
電話番号:019-629-5358 ファクス番号:019-629-5364
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