子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)の予防接種

ページ番号1025273  更新日 令和6年10月23日

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キャッチアップ接種広報

HPVワクチンのキャッチアップ接種について(令和6年度末まで)

  • 積極的勧奨が差し控えられていた(注)ことにより接種の機会を逃した方に対しては、令和4年4月~令和7年3月までの3年間、救済措置(以下、キャッチアップ接種)として、改めて公費でHPVワクチンを接種できる機会が設けられております
  • 令和7年3月までに3回の接種が完了しない場合も、期間内に実施した接種は公費の対象となります。
  • 具体的な接種方法等、詳細については、お住いの市町村にお問い合わせください。
  • キャッチアップ接種対象の方が任意接種として接種を受けた場合、償還払いの対象となる場合があります。詳細についてはお住いの市町村にお問い合わせください。
  • 接種は通常、3回を6か月かけて接種します。ただし、最短4か月で完了することもできます。主治医と相談しながら接種スケジュールを検討してください。
キャッチアップ接種の対象者

平成9年度生まれ~平成19年度生まれまで(誕生日が1997年4月2日~2008年4月1日)の女性

(注)

  • HPVワクチンは、平成25年4月に定期予防接種に位置付けられました。しかし、接種後にワクチンとの因果関係を否定できない持続的な痛みなどの症状が報告されているとして、平成25年6月、厚生労働省は積極的な接種勧奨を差し控えるよう全国の自治体に勧告しました。
  • その後、国の検討部会や調査会において、最新の知見を踏まえ、改めてHPVワクチンの安全性について、特段の懸念が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められました。そして、令和3年11月26日付の厚生労働省通知により、基本的に令和4年4月から、個別に接種のお知らせを送る取組を順次行うこととされました。

定期予防接種について

定期接種の対象者

小学6年生~高校1年生相当の女子

(12歳となる日の属する年度の初日から16歳となる日の属する年度の末日までの間にある女子)

子宮頸がんについて

  • 「子宮頸がん」とは、女性の子宮頸部(腟へと細長く突き出た子宮の入り口部分)にできるがんです。
  • 日本では年間約11,000人の女性が発症し、約2,900人が亡くなっています。
  • 子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因と考えられています。
  • HPVは、主に性的接触によって感染するウイルスで、女性の多くが一生に一度は感染するといわれているウイルスです。
  • 感染しても、ほとんどの人では自然に消えますが、HPVが長期にわたり感染することにより、一部の人でがんになってしまうことがあります。
  • 子宮頸がんで苦しまないためにできることは、HPVワクチンの接種と子宮頸がん検診の受診の2つです。
  • HPVワクチンは、子宮頸がんの原因となるHPVの感染を防ぎ、将来の子宮頸がんを予防できると期待されています。

HPVワクチンの効果とリスクについて

  • HPVワクチンの接種は、子宮頸がんの予防効果などのメリットが、副反応などのデメリットよりも大きいことを確認して勧めており、予防接種法に基づいて実施されます。
  • しかし、接種はあくまでご本人の意思に基づき受けていただくもので、接種対象者やその保護者の同意なく接種が行われることはありません。
  • 実際に予防接種を受ける際は、ワクチンの効果とリスクを十分に理解した上で、受けるかどうかご判断ください。

HPVワクチンの効果

  • 公費で受けられるHPVワクチンは、子宮頸がんをおこしやすいタイプであるHPV16型と18型の感染を防ぐことができ、子宮頸がんの原因の50~70%を防ぎます。
  • 海外や日本で行われた疫学調査(集団を対象として病気の発生などを調べる調査)では 、HPVワクチンを導入することにより、子宮頸がんの前がん病変を予防する効果が示されています。また、接種が進んでいる一部の国では、子宮頸がんそのものを予防する効果があることも分かってきています。
  • HPVワクチンの接種を1万人が受けると、受けなければ子宮頸がんになっていた約70人ががんにならなくてすみ、約20人の命が助かる、と試算されています。

HPVワクチンのリスク

  • HPVワクチン接種後には、多くの方に、接種部位の痛みや腫れ、赤みなどが起こることがあります。

  • まれですが、重い症状(重いアレルギー症状、神経系の症状)が起こることがあります。

予防接種後に症状が生じた方に対する相談窓口等について

体調の変化や気になる症状が現れたら、まずは接種を行った医療機関の医師にご相談ください。

県の相談窓口

岩手県では、HPV感染症の予防接種後に症状が生じた方の相談の充実を図るため、保健福祉部局と教育部局に相談窓口を設置しています。

窓口種別 問い合わせ先 電話番号
医療、救済に関すること 保健福祉部 医療政策室 019-629-5417
学校生活に関すること 教育委員会事務局 保健体育課 019-629-6188

受付時間:午前8時30分から午後5時15分(土・日曜日、祝日、年末年始を除く)

国の相談窓口

厚生労働省 「感染症・予防接種相談窓口」

電話番号:050-3818-2242

受付時間:平日9時~17時(土曜、日曜、祝日、年末年始は除く)

相談内容:HPVワクチンを含む予防接種や感染症全般について

注 この相談窓口は、厚生労働省が業務委託している民間業者により運営されています。

いたみ医学研究情報センター 「痛み相談窓口」(厚生労働省「からだの痛み相談支援事業」)

電話番号:0561-57-3000

受付時間:平日9時~17時(土曜、日曜、祝日、年末年始は除く)

相談内容:予防接種後に痛みが生じた場合の対応等について

子宮頸がん検診について

  • HPVワクチンは、全てのタイプのHPVの感染を予防するものではありません。ワクチンで感染を防げないタイプのHPVが原因の子宮頸がんを予防するには、子宮頸がん検診を受診して、がんになる前の前がん病変の段階で早期発見する必要があります。
  • ワクチンを接種した方も、20歳になったら2年に1回は必ず子宮頸がん検診を受けてください。

関連リンク

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このページに関するお問い合わせ

保健福祉部 医療政策室 感染症担当
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
電話番号:019-629-5417 ファクス番号:019-626-0837
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。