新型コロナウィルス感染症の罹患後症状(いわゆる「後遺症」)について
1 受診等について
新型コロナウイルスの感染から回復しても、様々な症状が後遺症として現れることが分かっています。よく見られる症状としては、倦怠感、息切れ、味覚・嗅覚障害、せき・たん、不安や気分の落ち込みがあります。また、同時に複数の症状が現れる場合もあります。(注)
新型コロナウイルス感染症の後遺症への治療は、対症療法が中心となります。後遺症が疑われる場合は、激しい運動や無理な活動は避けて、かかりつけまたは最寄りの内科に電話で事前相談の上、受診してください。必要に応じて、専門医療機関で詳しい検査や治療を行う場合があります。
(注)新型コロナウイルス感染症 COVID-19 診療の手引き 別冊 罹患後症状のマネジメント(暫定版)より
2 新型コロナウイルス感染症に係る健康影響(後遺症)の調査結果について
(1)目的
県内で新型コロナウイルス感染症に罹患した患者の感染後の症状(いわゆる後遺症)による健康影響や社会的影響の実態を把握する。
(2)調査方法
ア 調査期間
令和3年11月15日~12月15日
イ 調査対象者
令和2年7月29日から令和3年3月31日までに新型コロナ確定患者のうち16歳以上の者(計528名)(解析の一部は上記患者のうち一部のみ分析)
ウ 調査方法
積極的疫学調査票等から情報を抽出し、自記式質問紙票を郵送。調査に同意があった方が無記名で回答し、令和3年12月15日までに返信のあったデータを分析
(3)結果概要
ア 属性情報
回答者の居住地は内陸地域が72%、県北・沿岸地域が26%であった。
イ 入院中の状況
酸素投与を受けた患者が8.5%、集中治療を受けた患者が1.4%であった。
ウ 健康影響(症状)
6か月以上継続した症状として倦怠感、気分の落ち込みと回答した方が11%と最も多く、嗅覚障害(9%)等が続いた。国の調査に比べ、本県では倦怠感は低いが、症状の出現頻度や遷延の状況は全国調査と相関する結果となった。
エ 社会的影響
差別と偏見は約7割があったと回答した。
オ 気分の落ち込み
SES-D(気持ちの落ち込み度評価)で、約10%に軽度以上のうつ症状を認めた。
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