岩手県放射性物質除去・低減技術実証事業の技術試験等の結果について

ツイッターでツイート
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページ番号1002127  更新日 平成31年2月20日

印刷大きな文字で印刷

 岩手県放射性物質除去・低減技術実証事業は、放射性物質除去・低減措置推進の一環として、県内で活用しうる実用的な技術の情報収集と効果等の実証試験を行い、県内における放射性物質除去・低減の取組みの参考とすることを目的として平成24年度から平成27年度まで実施しました。
 当事業において実施した実証試験等のうち、主な技術試験及び調査の結果について、お知らせします。

(※実施した時点の内容で記載しています。)

道路側溝土砂の処理に関する技術

技術名:放射性セシウムを吸着し含水汚泥を減容化させる除染用土のう (公募による実証試験)

  • 適用対象:道路側溝土砂
  • 実施年度:平成25年度
  • 技術の概要:ゼオライトを混抄した機能紙を内袋とした土のうを用いて土のうの内部に放射性物質を閉じ込め、水分のみを浸出させ脱水減容化を図る。
  • 実施者:凸版印刷株式会社東日本事業本部東日本事業部 (宮城県)

技術名:特殊ジオテキスタイル製袋を活用した用水路底質等の脱水減容化(公募による実証試験)

  • 適用対象:道路側溝土砂
  • 実施年度:平成24年度
  • 技術の概要:バキューム車による吸引により除去した土壌、底質を透水性であり長期耐久性を有する特殊ジオテキスタイル製袋に充填し、水分のみを浸出させ、土壌等に吸着した放射性セシウムを袋内部にとどめ、減容化する。
  • 実施者:株式会社ピーエス三菱東北支店(宮城県)

技術名:環境放射線モニタを用いた簡易測定法による放射性セシウム濃度推定

  • 適用対象 :道路側溝土砂
  • 実施年度:平成25年度
  • 技術の概要:県内で多数利用されている環境放射線モニタ(Radi PA-1000、堀場製作所製)を用いて、放射能簡易測定キットPA-K及びV5容器により、放射線量から道路側溝土砂中の放射性セシウム濃度(特に1キログラムあたり8,000ベクレルを超える水準)を推定する。
  • 実施者:地方独立行政法人岩手県工業技術センター

原木しいたけホダ場、ホダ木管理に関する技術

技術名:森林除染向け真空吸引装置による落葉層除去

  • 適用対象 :原木しいたけホダ場
  • 実施年度:平成26年度
  • 技術の概要:森林除染向け真空吸引装置を用いて原木しいたけホダ場を対象に落葉層の除去を行う。
  • 実施者:株式会社IHI(東京都)

技術名:プルシアンブルー利用による原木しいたけへのセシウム移行低減(公募による実証試験)

  • 適用対象:原木しいたけ
  • 実施年度:平成24年度
  • 技術の概要:セシウムを選択的に吸着する特性を持つプルシアンブルー溶液に、しいたけホダ木を浸漬処理し、ホダ木からしいたけへの放射性セシウム移行の低減化を図る。
  • 実施者:全国農業組合連合会岩手県本部(岩手県)

農林業系副産物の処理に関する技術

技術名:オゾンを用いた排ガス処理装置付輻射熱熱分解炉による有機物等減容化技術(公募による実証試験)

  • 適用対象 :農林業系副産物
  • 実施年度:平成25年度
  • 技術の概要:輻射熱熱分解炉と排ガス処理装置を組み合わせた装置を用いて、稲わら、牧草及びしいたけ廃ホダ木等農林業系副産物を対象に熱分解により灰化のうえ減容化する。
  • 実施者:三井住友建設株式会社東北支店(宮城県)、小原建設株式会社(岩手県)

道路舗装面等の処理に関する技術

技術名:ポリイオン水を用いた回収型高圧洗浄機による舗装面除染 (公募による実証試験)

  • 適用対象 :舗装面(アスファルト及びコンクリート舗装面)
  • 実施年度:平成24年度
  • 技術の概要:高圧温水キャビテーション(ノズル先端で圧力を解放することによって気泡を発生)により舗装面から放射性物質が付着した土粒子、粉じん等を剥ぎ取り、ポリイオン水で補足すること及び吸引式洗浄機によって回収し放射性物質を除去する。
  • 実施者:株式会社大林組東北支店(宮城県)

技術名:ゼオライト含有高分子水溶液の塗膜乾燥剥離による除染 (公募による実証試験)

  • 適用対象:住居周辺の舗装面等(防水シート、コンクリート、アスファルト舗装面及びタイル)
  • 実施年度:平成24年度
  • 技術の概要:アスファルト等舗装面や屋上の防水シート等に、ゼオライト含有高分子水溶液を塗布し、24時間以上乾燥させた後に剥離することによって、放射性物質が付着した微粒子、粉じん等を除去する。
  • 実施者:株式会社活里(北海道)

生活圏等における放射性物質除去・低減技術及び放射線量低減に関連する技術

技術名: <遮へい資材>水充填リングによる放射線量の低減 (公募による実証試験)

  • 適用対象:放射性セシウムを含む保管対象物(ドラム缶サイズ)
  • 実施年度:平成26年度
  • 技術の概要:放射性セシウムを含む廃棄物等を収納したプラスチックドラム缶の外周に、水を充填したリング状袋体を設置することにより、保管対象物からの放射線の遮へいを図る。
  • 実施者:東レ株式会社 環境・エネルギー開発センター(滋賀県)

技術名:<遮へい資材>放射線遮へい容器L-boxによる放射線量の低減

  • 適用対象 :放射性セシウムを含む保管対象物(フレコンバック等)
  • 実施年度:平成25年度
  • 技術の概要:除染等の実施により発生した放射性物質を含む廃棄物等を収納したフレコンバック等を対象に放射線の遮へいと保管を図る。
  • 実施者:株式会社安藤・間、ユニチカ株式会社、川上産業株式会社(東京都)

技術名:<測定方法>NaIシンチレーションサーベイメータTCS-172BとGPSマルチロガーを活用した放射線量測定方法に関する調査

  • 適用対象:放射線量の測定とマッピング(放射線量に関する地図作成)
  • 実施年度:平成25年度
  • 技術の概要:NaIシンチレーションサーベイメータに対応したGPSロガー(DALogger)を用いて放射線測定結果のマッピング(放射線量に関する地図作成)を行う。
  • 実施者:地方独立行政法人岩手県工業技術センター

PDFファイルをご覧いただくには、「Adobe(R) Reader(R)」が必要です。お持ちでない方はアドビシステムズ社のサイト(新しいウィンドウ)からダウンロード(無料)してください。

このページに関するお問い合わせ

復興防災部 復興危機管理室 放射線影響対策担当
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
電話番号:019-629-6912 ファクス番号:019-629-6944
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。