第68回放送分 東日本大震災津波伝承館 来館者10万人到達(令和2年1月)

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ページ番号1026379  更新日 令和2年1月30日

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収録風景
収録風景です。

今回は、東日本大震災津波伝承館で解説員をされております千田房代さんにご出演いただきました。

 

 

特集テーマ「東日本大震災津波伝承館 来館者10万人到達」

自己紹介をお願いします

東日本大震災津波伝承館の千田です。

出身は大船渡市で、普段は解説員として、館内の展示物の解説やご案内をしています。

伝承館の「解説員」になろうと思ったきっかけはなんですか

 「伝承する」ことに関わってみたいと思いました。

自分の周りでも、震災の話題がだんだん少なくなって風化を感じていました。その中で津波の経験がない世代へ伝承するにはどうしたらいいのかっていう関心を持っていまして、その時に解説員の募集があってやってみたいと思いました。

伝承館がオープンしてから4カ月が経ち、10万人のお客様が来館されたと伺いましたが

1月17日で10万人を超えました。地元ですとか、東北の方はもちろんなんですけども、関西ですとか九州など遠くからも沢山の方々が来館されています。また、海外からも津波伝承施設の方ですとか、個人のお客様も来館されております。

「いわてTSUNAMIメモリアル」どんな施設になっていますか

こちらの施設(東日本大震災津波伝承館)は、東日本大震災津波の「事実と教訓の伝承」と「いただいたご支援への感謝の発信」、「三陸の各市町村へのゲートウェイ機能」として、昨年(2019年)の9月22日に開館しました。管内ですが、テーマごとに4つのゾーンに分かれています。

まずゾーン1ですが「歴史をひもとく」というテーマで、こちらは三陸を中心に過去の津波の災害を振り返ります。

次のゾーン2は、「事実を知る」をテーマに、実際の被災物ですとか沿岸12市町村の津波の映像などを通じて、東日本大震災津波の概要をご覧いただいております。

ゾーン3ですが、「教訓を学ぶ」のエリアです。逃げる・助ける・支えるなど当時の人々の行動を通して命を守るための教訓を共有しています。

最後のゾーン4ですが、「復興を共に進める」と題しまして、これまでのご支援への感謝とともに、震災を乗り越えて前に進む被災地の姿を伝えています。

普段はどういったことを解説されているのですか

館内で展示しているものについて、ポイントをしぼって解説しています。伝承館の中ですが、全部ご覧いただくと4時間半くらいかかる内容になっておりますので、その中から特にお伝えしたい部分をお伝えしております。

ゾーン1からゾーン3の全体をご案内させていただくのですが、特にゾーン3のところですね…「教訓を学ぶ」のエリアは、今後未来に起こる災害にむけて「自分の命をどうやって守ったらいいのか」、震災の時の初動ですとか、あとはどういう風に助け支え合ってきたか、自分がどういうことに気を付けて備えを進めていけばいいのかなどをご案内しています。

解説の方にお話を聞きたい場合は、行った時に声をかければよろしいのでしょうか

 今は、当日の受付で解説も行っていますので、解説希望の方は受付でお気軽にお声かけいただければと思います。

解説を通じてどのようなことを伝えたいですか

いわてTSUNAMIメモリアルのテーマですけども、「命を守り、海と大地と共に生きる」です。

私たちですが、自然の中で暮らしていて、自然から恵みを受ける一方で大きな自然災害にあうこともあります。三陸沿岸は過去に何度も津波の被害を受けてきました。その中で一番怖いのは、「津波ではなく津波を忘れてしまうこと」だと先人たちも言っています。命を守るための教訓を、次の世代へと伝え続けていくことが大切だということを皆様にお伝えしたいです。

津波伝承館では様々なイベントも行われているみたいですが…

そうですね。今まで行ったイベントとしては、震災関連の映画「漂流ポスト」の上映会ですとか、公園・伝承館を設計した方からお話を伺うツアーなどがありました。

今後のイベントですけども、釜石と大槌の高校生による震災伝承活動の報告会も企画しています。こちらの日程ですが、発表は2月11日(火曜)です。展示に関しては、2月8日(土曜)~2月16日(日曜)と少し長くご覧いただけます。

解説員として大変だったことは何ですか

自分の中のことなんですけども、開館前にかなり長い期間勉強したんですけども、勉強した知識を、頭の中で覚え続けていることが大変です。お客様から色々ご質問をいただくのですが、ご質問をいただいたときに、とっさにお応えできないこともあります。

また反対にですね、自分が伝えたいことがありすぎて、解説時間が予定よりも伸びてしまうことがありまして、そこは気を付けています。

震災から9年が経とうとしていますが、震災の日をどのように迎えたいですか

色々な思いがありますが、心静かに迎えたいです。

リスナーの皆さんへ一言

東日本大震災津波があってから、国内外の皆様からあたたかいご支援と励ましをいただきながら、ここまで歩んでくることができました。あらためて感謝申し上げます。

これからも東日本大震災津波の事実と教訓を、国内外に広く永く世代を越えて伝え続け、皆様と一緒に自然災害に強い社会を作っていければと思います。

 

【パーソナリティー】FMねまらいん 菅野 真美恵さん

【出演者】東日本大震災津波伝承館 解説員 千田 房代さん

 

震災津波伝承館「いわてTSUNAMIメモリアル」

  • 入館料  無料
  • 休館日  年末年始を除き年中無休
  • 開館時間 午前9時から午後5時まで(道の駅は午前9時から午後6時まで トイレは24時間利用可能)

  大船渡線BRT「奇跡の一本松」駅直結です。

     

振興局からのお知らせ

記念撮影
パーソナリティ菅野さん(左)と記念撮影です。
  1. 「就職相談会ウィンターチャンス2020」の開催について


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このページに関するお問い合わせ

沿岸広域振興局経営企画部大船渡地域振興センター  地域振興課
〒022-8502 岩手県大船渡市猪川町字前田6-1
電話番号:0192-27-9911(内線番号:305) ファクス番号:0192-27-1395
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