第65回放送分 第3回 移住者インタビュー(令和元年10月)

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ページ番号1024552  更新日 令和6年3月13日

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収録風景

収録風景

写真:収録風景
収録風景です。

大船渡地域振興センターで公開しているホームページ「けせんぐらし」の「移住者インタビュー」より、大関 輝一さんにご出演いただきました。

 

大関 輝一さん

大船渡市盛町在住 大船渡ゲストハウス代表 

Q.ご出身はどちらですか

出身は東京都になります。

Q.現在はどちらに住んでいますか

大船渡市盛町に住んでいます。

Q.大船渡に来られたきっかけは

きっかけは8年半前の東日本大震災です。当時はボランティアで大船渡に来ました。

大学時代に通っていた美容院の担当の奥さんが大船渡市の出身で、地震があった際に電話をかけたところ、自宅が流されたと聞き、岩手県に知り合いは全くいなかったが、とりあえず行ってみるかという想いで2011年3月25日に大船渡市に来ました。来た時期が早いということもあり大船渡は瓦礫ばかりでした。

Q.ボランティアをするにあたって

大学時代に阪神淡路大震災があり、その時に初めて災害ボランティアに参加しました。その後、2004年の中越地震の際にも支援活動を行ったのである程度は経験がありました。もしも、震度7レベルの地震があれば、被災地に行き支援をしたいと思っていました。まさか、東北になるとは思っていませんでしたけど。

私の大学の時の専門が「途上国の貧困問題」だったので、被災協力や海外の国際協力について学ぶ機会は多かった。バックバッカ―として世界中(特にアジアが多かったですが)をぐるぐる回っていました。困っている人がなぜ困っているのか、困っている人にどう対応すればよいのかというのを考え、実地で現地に行くといったことをしていました。日本の中で何かが起こった際に大学で学んだことも役には立ったが、一番は実際に被災地に行くことです。

震災が起こると、ボランティアの人がたくさん来て、活動をして帰っていくみたいな、ある種の盛り上がりみたいなことがあるんですけど、そういった短期事業は他の人がやってくれるんですよ。

だからこそ、私が支援する際のテーマとして思っていることは「10年後の風景にならないものはやらない」ということです。中越地震の支援の際に、3年後・5年後・10年後と街が変わっていく様子を見てきたからこそ、10年後という所に焦点を当てて、ふるいをかけていきたいと思っています。

Q.現在はどのような活動をしていますか

大船渡津波伝承館のお手伝いを行い、修学旅行生や震災学習のガイド、教材の作成に携わっています。

大船渡の津波についてまとめていて、感じることは明治三陸大津波の記録がしっかりと残っていることです。綾里の津波研究者・山下さんがしっかりとまとめてくれているみたいです。気仙に伝わる「津波てんでんこ」という言葉も山下さんの言葉らしいですよ。

今回の津波で大船渡の死者・行方不明者は人口の1%なんですよ。陸前高田は7.8%、釜石は2.3%と沿岸で宮古に次いで人口の多い大船渡が対人口比で見たときに死者・行方不明者が1%というのは、減災ができているということですね。本当であれば、あれだけ中心市街地が被害を受けているので4~5%の数値が出てもおかしくはないと思いますよ。先人が残してきたものを意識しているかは別として、大船渡には言い伝えられていたり、石碑として残っていたりと。

「地震が来たらすぐ逃げろ」という津波前提の考え方は大船渡独特の感覚だと感じている。他の地域では聞かない話ですし、世界に誇るべきことだと思いますよ。

Q.大船渡ゲストハウスについてお聞きします

いわば安宿ですね。3,000円ぐらいで泊まれて且つ交流ができるというのがゲストハウスです。ビジネスホテルに泊まると個室ではあるが、その地域の人と話す機会はほとんどないのが実状です。地域との橋渡しとして、地域と宿泊者をつなげるのが役割だと思っています。

被災地にあるゲストハウスなので、復興のボランティアの学生さんたちがよく来ます。ボランティアに来た学生さんとは「ボランティアに参加したいんだけど、どこに行ったらいいですか」といった話をしています。コーディネーションをして実際に学生と一緒に活動もしていますよ。

ゲストハウスでは、実際に現地の人と関わることでガイドブックに載っていない情報を得ることができるのも魅力です。私自身も、他の地域を訪れた際には、必ずゲストハウスに宿泊するようにしています。今の日本では流行になって来ていて、ゲストハウス自体は東京以西に乱立していますよ。

Q.気仙を訪れたい・移住したい方へ一言

 大船渡は移住しやすいと思いますよ。8年間、大船渡に住んでみて、大船渡の人は外部慣れしているように感じます。私が、ゲストハウスをしたいと考えたときも「やってみたら」と言っていただきました。おおらかな性格で外部の人間を受け入れてくれるので、移住には適していると思います。

 
【パーソナリティ】FMねまらいん 菅野 真美恵さん
【出演者】 大関 輝一さん

振興局からのお知らせ

記念撮影
パーソナリティ菅野さん(左)と記念撮影です。
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〒022-8502 岩手県大船渡市猪川町字前田6-1
電話番号:0192-27-9911(内線番号:305) ファクス番号:0192-27-1395
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