いわて環境の森整備事業(混交林誘導伐)

ページ番号1061528  更新日 令和6年3月13日

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「いわての森林づくり県民税」を活用して、公益上重要でありながら十分に管理が行き届いていない森林の整備を行っています。

施工地審査基準

【事業実施例(滝沢市)】

整備によって公益的機能の高い森林に導きます。
[整備前]                 [整備後]

 いわて環境の森整備事業の施工地は、手入れが行われてこなかった森林について、下表に掲げる基準を満たしているものとなります。
審査項目 審査基準
森林に関する事項 事業対象森林 (1)  私有林であること。
(2)  人工林であること。
(3)  公益林であること。
 ア 水源地域等の上流域の森林
 イ 野生動植物生育の場として重要な森林
 ウ 自然林に戻すことによって、景観的な多様性の維持・向上を図るべき森林
 エ 上記に準ずる森林
森林に関する事項 採択基準 (4)  対象樹種は、原則として人工林であるスギ、カラマツ、アカマツ 等の針葉樹であること。
ただし、アカマツ天然生林においても、地域において保全上重要な森林については、対象とするものとする。
(5)  対象齢級は、原則として4から12齢級であること。
ただし、3齢級及び13齢級以上であっても、地域において保全上重要な森林で、本事業の計画に加えるべき森林については、対象齢級として取扱うものであること。
(6)  1施工地の面積は、0.1ヘクタール以上であって、原則として1ヘクタール以上の団地であること。
ただし、団地の考え方(団地性の判断)については、各施工地の相互の間隔が概ね10キロメートル以内の範囲であるものとする。(概ね半径10キロメートルの円内にすべての施工地が含まれること。)
森林所有者に関する事項

(7)  協定書(事業実施後20年間は対象森林で皆伐・開発等の転用をしない等)の締結に同意していること。

事業の内容

(8) 森林の現況に応じて混交林誘導伐を実施し、針広混交林へ誘導・整備が計画されていること。
 ア 植栽木について、本数率で概ね50パーセント以上の間伐(混交林誘導伐)が計画されていること。
 イ 間伐木を残木する場合は、土留柵等に活用し、対象森林の区域内に集積することが計画されていること。または、混交林誘導伐により発生した未利用間伐材を有効活用するため、搬出・集積が計画されていること。

事業の詳細については、最寄りの県事務所へお問い合わせください。

いわて環境の森整備事業の事業効果について

 いわて環境の森整備事業で実施した混交林誘導伐(強度間伐)の事業効果を検証するため、平成19年度から県内8地区に11調査区を設置のうえ「モニタリング調査」を実施した結果、間伐後の林内の光環境や下層植生の改善状況について確認されております。
 また、平成27年度には当該モニタリング調査を補完する形で、施工地における針広混交林化の進捗状況を確認することを目的とする「いわて環境の森整備事業の施工地現地調査」実施し、調査結果を岩手大学農学部の國崎貴嗣准教授が分析したところ、多くの事業施工地で下層植生が増加しており、針広混交林化の順調な進行が見られました。

事業チラシのご紹介

R5年度普及啓発チラシ
森林組合、市町村役場、広域振興局等では、「いわての森林づくり県民税」を活用した事業を紹介するチラシを配布しております。

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このページに関するお問い合わせ

農林水産部 林業振興課 振興担当
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
電話番号:019-629-5776 ファクス番号:019-629-5779
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。