JICA青年海外協力隊:庄司 健さん(ボリビア派遣)

ページ番号1037414  更新日 令和3年3月30日

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  • しょうじ たけしさん
  • 青年海外協力隊(環境教育)
  • ボリビア多民族国(2020年1月から)

あなたの近況を教えてください。

・お住まいの国(地域)はどんなところですか。(地理、気候、言語、宗教、食事、文化・風習など)

 ボリビアは、南米のほぼ真ん中にあり海に面していない内陸国です。ボリビア国内には、世界最高峰の首都と言われるラパス(富士山より少し低い約3,600m)などの山岳地帯と、標高が低く亜熱帯の環境が広がるアマゾン地帯とが両方存在しており、とても珍しいです。ラパスの空港は標高4,000mを超えているので、到着して飛行機を降りてすぐ軽い高山病に罹り、その標高の高い環境をまさに体感しました。

 ボリビアを含めて、南米ではほとんどの国がスペイン語を公用語としており、スペイン語が話せれば南米の様々な国を周ることが出来ます。


 ラパスにはロープウェイがたくさんあります。ロープウェイで行ける最高地点(4095m)のモニュメントです。

最高地点(4095m)のモニュメント

・あなたの活動(仕事、勉強、取組)について教えてください。

 青年海外協力隊として、環境教育の仕事をしています。具体的には、ごみの分別やコンポストの普及、自然環境保護などの啓発活動や、新規作物の検討と普及等、幅広いです。所属先はスクレという都市にある国立サンフランシスコハビエル大学農学部で、昔からJICAの協力を得て農村部の貧困改善に取り組んできた人たちと一緒に仕事をしています。

 休日は、JICAの先輩隊員と過ごしたり、韓国の国際協力組織KOICAの友達と過ごしたりしています。加えて、日本で小学生からずっと所属しているボーイスカウトの組織がボリビアにもあるので、日本のユニフォームを身につけて活動に参加しています。日本の活動は自然の中で行いますが、ボリビアでは誘拐の恐れがあるとのことで、小学校や公民館を借りて活動することが多いようです。

 

 所属先の人たちと、活動展開する計画について村長に説明しているところです。

活動展開計画の説明

 スクレのボーイスカウト活動に参加したときの写真(人文字)です。

ボーイスカウト活動の一文字の写真

・印象に残っている出来事はありますか。

 ラパスに滞在したとき、標高が高いことで苦労しました。一方で、盆地になっていることで、夜景がきれいに見えたことがとても思い出深く残っています。360°周囲を見渡せる展望台があり、そこではオレンジに煌めく無数の民家のあかりがとても幻想的に見えました。ホームステイ先には屋上があり、そこで毎日夜景を眺めていました。とても印象に残っています。

 

 ホームステイ先屋上でパーティをした際の写真です。奥に夜景がきれいに映っています。

パーティーでの夜景の写真

岩手に関することについて教えて下さい。

・岩手(日本)を離れて、あらためて感じた岩手(日本)の良いところはありますか。

 ボリビアは南米の中でも比較的真面目だと言われています。しかし、岩手県民の生真面目さを経験していると、ボリビアの人たちが時間を守らないなどルーズが部分があると、岩手県民はとてもまじめなんだな、と思い出されます。また、盛岡出身なので、岩手山が見えるのと同時に中津川や北上川が見える風光明媚さがいいところだなと感じます。ボリビアでは山は見えますが、自然の川はあまり見かけません。もしあったとしても、ごみで汚染されていたり洗濯している人がいたりと、とても岩手では考えられないです。

・岩手について話題になったことや、PRしていただいていることはありますか。

 JICAは、研修制度でボリビアから日本へ研修員を派遣しています。所属先の大学では、日本に行ったことがある人が多く、「乾杯!」や「ありがと」などを日常的に使ってもらえます。中でも、私の御世話役をしてくれている先生は岩手に行ったことがあるようで、大槌で女性の手仕事グループの話を聞いたことが印象に残っていると嬉しそうに話していました。
 スクレで住んでいる家では、毎日南部鉄瓶でお湯を沸かし、コーヒーを淹れるなど大活躍しています。色味もきれいなので、家に訪れるボリビア人に大好評です。

 南部鉄瓶(スーツケースでもかさばらない小ぶりなタイプ)でコーヒーを淹れている様子。

南部鉄瓶でコーヒーを淹れている

岩手県の皆さんにメッセージをお願いします。

 ボリビアは、南米最貧国と言われますが、みんなスマホを使っていてヨーロッパ風の建築物も沢山ある都会な部分も多いです。日本からは24時間以上かかりますが、ウユニ塩湖はじめ沢山見どころがありますので、ぜひ訪ねてみてください。

その他何かありましたら御自由にお書き下さい。

 標高3600mで行うサッカーはとても過酷ですが、いい経験になりました…。 

サッカーの仲間たち

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