JICA海外協力隊：主濱　有理さん（バヌアツ派遣）

• しゅはま　ゆりさん
• 青年海外協力隊（栄養士）
• バヌアツ共和国派遣（2020年1月から）

あなたの近況を教えてください。

・お住まいの国（地域）はどんなところですか。（地理、気候、言語、宗教、食事、文化・風習など）

　バヌアツは、南太平洋にある島国です。新潟県ほどの面積に80を超える島があります。公用語はビスラマ語、英語、フランス語です。食事は、米やパンも主食として食べられていますが、伝統料理は芋やバナナを使ったものが多いです。また、バヌアツの海は透き通るような青色で見ているだけで癒されます。他にも淡水が溜まったブルーホールと呼ばれる所など、美しい自然がたくさんあります。

・あなたの活動（仕事、勉強、取組）について教えてください。

　私の配属先は、サント島の国立病院です。バヌアツを含む大洋州では肥満率が高く、生活習慣病に起因する病気で亡くなる人が多いことが問題となっています。栄養士として患者さんにバランスの良い食事のアドバイスをしたり、小学校で食育の授業をしたりしています。

・印象に残っている出来事はありますか。

　私の配属先では日本人が私一人で初めは不安でしたが、同僚や患者さんがたくさん声をかけてくれるため、寂しい思いはしていません。同僚からは、「日本人は働きすぎだよ。もっとゆっくりリラックスしなさい。」とよく言われます。休憩時間には、大きなマンゴーの木の木陰でのんびり過ごすことが多いです。頑張りすぎないでのんびり楽しむことも大切だと学びました。

岩手に関することについて教えて下さい。

・岩手（日本）を離れて、あらためて感じた岩手（日本）の良いところはありますか。

　ライフラインやゴミ処理の仕組みなど、日本で普通なことがバヌアツでは十分に整っていないため、これらのありがたみを感じました。

・岩手について話題になったことや、PRしていただいていることはありますか。

　バヌアツは雪が降らないため、雪の写真を見せながら日本の冬の話をしたらとても興味津々な様子でした。

岩手県の皆さんにメッセージをお願いします。

　バヌアツは、岩手県と同じく美しい自然がたくさんあり、素朴で優しい人がたくさんいます。もっとたくさんの人にバヌアツを知ってほしいと思います。