【JICA青年海外協力隊】熊谷 史さん(ガーナ派遣)、須藤 香里さん(マレーシア派遣)、佐藤 晴花さん(サモア派遣)

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ページ番号1006898  更新日 平成31年2月20日

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熊谷 史(くまがい ふみ)さん 【JICA コミュニティ開発 2015.09~ガーナ派遣】

現在どの様な活動、または取り組みをされていますか。

現在国連世界食糧計画(WFP)ガーナ事務所で、プログラムオフィサーとして2つのプログラムに携わっています。1つは赴任当初から行っているプロジェクトで、気候変動による水不足の地域を対象としたダムや貯水池の建設と改修工事、2つ目は今年から本格的に始まったプロジェクトで、ガーナの小規模農家さんを対象とした農作物の品質向上と市場連携のプロジェクトです。それぞれのプロジェクトを通して、ガーナの人々の「飢餓撲滅」、「栄養改善」、「生活向上」を目標に日々活動しています。

あなたの住んでいる地域ではどのように新年を迎え、どのように正月を過しますか。

私が住むガーナ北部のタマレという街では、イスラム教信者が大多数を占めており、新年は街のあちこちにあるモスクでお祈りをする人が多いようです。日本のお正月の祝賀ムードほど、大きな盛り上がりは見せませんが、普段と変わることのない静かで穏やかな新年を迎えます。大晦日と元旦は一般的にお休みとなりますが、日本で行われる初詣や初日の出などのお正月ならではの文化は特になく、お正月気分は控えめな印象です。

あなた住んでいる地域の正月行事や料理などはありますか。

新年にはお米を食べることが多いようです。普段からお米を食べる文化はありますが、基本的にはトウモロコシ、ヤム芋、キャッサバをつぶして丸めて、発酵させたりしたものを食べたりします。お米は日常食でありながら、特別な食べ物という認識があるようです。

岩手県の皆さんにメッセージがありましたらをお願いします。

2017年に入り、ガーナでの任期が残り1年をきって、日々ベストを尽くし、最大限楽しみながら過ごしたいと思っています。2017年も岩手のみなさんにとって実り多い素晴らしい1年になりますことをここガーナからもお祈りしております。

須藤 香里(すどう かおり)さん 【JICA 障害児・者支援 2015.09~マレーシア派遣】

現在どの様な活動、または取り組みをされていますか。

知的障害者当事者団体で活動しています。主に、就労支援の部門で活動する時間が多いです。「障害」にばかり注目して支援するのではなく、その人に合った支援をするという視点で、その方法を提案し、スタッフと実践しています。取り組みのペースは、のんびり、ゆっくりの「マレーシアンタイム」・・・。たびたび歯がゆくなることはあるものの、タイミングを待つ、見極めることも大切かなと思い、スタッフと一緒にお茶をしてひと息つくこともあります。そんな時にこそ、スタッフの本音が聞けたり、支援のヒントを見つけたりします。

あなたの住んでいる地域ではどのように新年を迎え、どのように正月を過しますか。

年が変わる大晦日から元日よりも、盛り上がるのは旧正月。今年は1月下旬から2月初旬にかけて賑いを見せていました。毎日のようにあちらこちらから花火が上がり、店先からは商売繁盛を願った爆竹音が聞こえてきます。まちは赤、金、黄の装飾でいっぱいに。
旧正月新年になると、家族や親戚、友人が集まり、ごちそうを食べながら、ゆっくりとすごします。

あなた住んでいる地域の正月行事や料理などはありますか。

旧正月定番料理と言えば「イーサン」です。色とりどりの野菜やサーモンが大皿に綺麗に盛り付けられたサラダのようなものです。それを、テーブルを囲んだ全員でかき混ぜます。「商売繁盛!」「家内安全!」「無病息災!」など、それぞれ願い事を大声で言いながら、具材を高く持ち上げます。具材はお皿からこぼれてしまいますが、それは「願い事があふれるように叶う」ことを意味するとのことで、みんな豪快に混ぜます。
そのあとはおいしくいただき、楽しい宴会が始まります。

岩手県の皆さんにメッセージがありましたらをお願いします。

最近、岩手にも東南アジアからたくさんの観光客が訪れているというニュースを見ました。
皆さんのまちで、海外からのお客様にお会いした際にはぜひ、岩手の魅力をたくさん伝えてください。常夏の地域からいらした皆さんには、冬の寒い時期に食べる料理や雪の感触など、どれも新鮮で貴重な体験をしていただけると思います。先日、活動先のスタッフに「雪まつり」や「雪灯り」の様子、白鳥が飛来する様子の写真をみせたら、いつか見に行きたい!と興味を持っていました。日本や岩手を好きになってくれる人が増えるよう、今後も活動していきたいと思っています。

写真:飾り
酉年の大きな飾りもまちを彩ります。
写真:イーサン
「イーサン」:各家庭や店によって少しずつ違いはありますが、縁起物が盛り付けられます。
写真1
たくさんこぼれました。幸運が訪れる証です。

佐藤 晴花(さとう はるか)さん 【JICA 小学校教育 2016.03~サモア派遣】

現在どの様な活動、または取り組みをされていますか。

私は,サモアの離島・サバイイ島の北部に位置するサレアウラ小学校で,Year5からYear8の児童に対して算数の授業を行っています。サモアの児童の基礎計算能力・思考力の向上の一助になればと思いながら,試行錯誤を繰り返す毎日です。サモアでは12月上旬に年度が終わり,現在は2月から始まる新年度の準備をしながら,学期休みの期間を過ごしています。

あなたの住んでいる地域ではどのように新年を迎え、どのように正月を過ごしますか。

サモア人の多くは,ニュージーランドやオーストラリア,フィジー等の海外へ出稼ぎに出ていますが,クリスマスや年末年始に向けて,家族と共に過ごすためにサモアへ帰ってきます。私の住んでいるサレアウラ村でも,多くのサモア人が,働いている海外から帰ってきていました。サモアの村では,教会に村人が集まり,皆で新年を迎えるのが一般的です。私も12月31日の22時頃の礼拝に合わせて,教会へ赴き,新年もよい年になるように祈りを捧げてきました。新年になった瞬間には,村人同士が『Manuia le tausaga fou! (サモア語であけましておめでとうの意味)』と口々に言い合い,ハグし合うその様子は,平和で人とのつながりを大切にするサモアの温かさを感じました。

あなた住んでいる地域の正月行事や料理などはありますか。

今年の元日は日曜日だったこともあり,通常通りの日曜礼拝が教会で行われました。また私の村では教会主催のSiva(サモア語でダンスの意味)のイベント等も行われ,賑やかで楽しい雰囲気の正月でした。
正月のみではありませんが,サモアでは特別な日に,多くの家庭で豚の丸焼きを食べます。私もお世話になっている近所のサモア人家族の家で,それを頂きました。

岩手県の皆さんにメッセージがありましたらをお願いします。

初めて岩手以外の場所で年越しを経験しましたが,やはり23年過ごした岩手での年越しが私にはしっくりきました(勿論,サモアの温かみの感じられる年越しも素晴らしかったのは言うまでもありませんが。)。離れて初めて気が付く日本・岩手の良さがあると感じる今日この頃です。
帰国までおよそ5カ月となりました。残りの任期もサモアの児童の為に,全力で駆け抜けて行きたいと思います。

写真:NewYear

写真:じゅぎょう

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