【開催報告】「令和2年度第2回北上川バレープロジェクトシンポジウム」を開催しました

ページ番号1062619  更新日 令和6年3月13日

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半導体産業が成長することによる地域の産業や生活環境の変化等に関する「令和2年度第2回北上川バレープロジェクトシンポジウム」を開催しました

県では、北上川バレーの主要産業の一つとして半導体関連産業を位置付けているところですが、近年、半導体企業の進出や業容拡大により、半導体関連産業の集積が加速しています。

このような中、半導体産業の最新動向や今後の展開等について専門家等から講演いただき、半導体産業が成長することによる地域の産業や生活環境の変化等について、広く県民の皆様等に情報発信するためのシンポジウムを開催しました。

【日時】令和3年3月12日(金曜)13時30分~17時00分
【参加者】会場参加者81名 オンライン参加者70名 計151名

 

1 主催者挨拶

達増拓也岩手県知事からのビデオメッセージ写真
達増拓也岩手県知事からのビデオメッセージ

2 講演

(1)「半導体産業の発展が国力・地域力や生活環境等にもたらす効果について」

講師:東北大学国際集積エレクトロニクス研究開発センター センター長 遠藤 哲郎 氏

【講演要旨】
半導体関連産業の技術力向上(半導体の演算能力の飛躍的向上)が、5Gや自動運転など、高度な情報化社会の基盤となっている。
3DNANDメモリは、モバイルから自動運転、ビッグデータまでカバーする世界標準技術に発展した。非常に大きな成長のインパクトを持つ産業を代表する企業が北上にある。皆さんで発展を支えていくべきである。
限られたエネルギーと地球環境で、カーボンニュートラルやデジタルシフトをしなければならないが、それを支えるのは何といっても半導体だ。北上川バレーで進む様々な半導体技術は、経済的インパクトだけでなく、社会が変わっていく面もある。

遠藤センター長による講演の様子

(2)「コロナ禍でも成長、50兆円から拡大に向かう半導体市場」

講師:株式会社産業タイムズ社 事業開発部 次長 甕(もたい) 秀樹 氏

【講演要旨】
コロナ禍の巣ごもり特需で、半導体市場は成長している。また、日本の半導体産業のコアは製造装置や材料であり、世界市場の中で日本企業のシェアは4割である。
半導体はスマートフォン、パソコン、自動車などあらゆる機器に必要な部品。世界の市場規模は、20年前の3倍の約50兆円で裾野が広い産業。日本企業はフラッシュメモリ、イメージセンサーなどの分野で強みを発揮し、今後も成長を続けることは間違いない。

甕次長による講演の様子

3 県内高等教育機関からのシーズ発表

(1)岩手大学

エレクトロニクス実装分野を対象とした「文部科学省地域イノベーションエコシステム形成プロジェクト」の取組紹介

【発表者】岩手大学 研究支援・産学連携センター 産学連携コーディネータ 貫洞 義一 氏

(2)一関工業高等専門学校

近似式を用いた設計初期段階におけるパワーインテグリティ予測

【発表者】一関工業高等専門学校 未来創造工学科電気・電子系
【講師】川上 雅士 氏
 

(3)岩手県立大学

半導体技術の福祉分野、特に健康高齢者への応用について

【発表者】岩手県立大学 副学長兼研究・地域連携本部長 狩野 徹 氏

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ふるさと振興部 地域振興室 地域振興担当
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