岩手県の火山活動に関する検討会
岩手県では、県内の常時観測火山(岩手山、秋田駒ヶ岳、栗駒山)の火山活動状況を適切に把握するとともに、火山の活動状況に関し有識者から助言を得るため、「岩手県の火山活動に関する検討会」を設置しています。
検討会は、年2回(6月と12月)定期的に開催し、必要があれば臨時として随時、開催しています。
最新の検討会がとりまとめた見解は次のとおりです。(令和7年12月23日開催)
第80回岩手県の火山活動に関する検討会における評価について
1 岩手山
・ 地震回数はやや低い状態で推移しているものの、今年10月頃から焼走り、相の沢のひずみ計が山体膨張につながる可能性を示しており、噴火警戒レベル2を解除する状態にはなっていないほか、来年の東側登山口の規制緩和に向けて推移を注視していく必要がある。
・ 大地獄谷の地温が、近年は96℃で推移していたが、今年は100℃を超えている。黒倉山では高温立枯れが見られる。
・ 今回の火山活動は、岩手山東側からの地下深部から上昇してきたマグマが山体によって上昇を妨げられて西側に移動しつつ、マグマから熱・ガスが分離して地表付近の火山活動を活発化させるという、1998年の火山活動の際のモデルで説明がつく。また、活動規模からすると、上昇してきたマグマの量は1998年の時よりも少ないと想定される。地下の様子は全てわかったわけではないが、さらに解析を進めていく必要がある。
・ 噴火警戒レベルが引き下げられた場合の対応について、これまでの噴火シナリオとの関係等を整理する必要がある。
2 秋田駒ケ岳
やや地震の多い状態が続いている。一部で地温の高温域が高止まりのまま継続している状態。
3 栗駒山
地震地殻変動起きていない。火山ガスは、現在通行規制と迂回路の整備を行っている昭和湖ではごく少量で推移。湯気山の噴気温度もやや低下しており、温度、噴気等一連の現象としてとらえられる。今はガス等の影響は少ない。
4 八幡平
火山活動に特段の変化はなく、平穏な状態で推移している。
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