多自然川づくり 安家川

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地域とともに歩んだ川づくり

 安家川(岩泉町、野田村)は、安家森を源に発し、東方向に流れ、松ヶ沢川、江川川等の支川を合流しながら太平洋に注ぐ、流域面積約224.1平方キロメートルの二級河川です。

 平成28年台風第10号(平成28年8月29日から30日)により、岩泉地区では、安家川の日蔭水位観測所において現況河岸高(3.45m)を大きく上回る水位(5.25m)を記録する洪水が発生し、沿川では床上浸水101戸、床下浸水10戸、道路冠水などの甚大な被害を受けました。このことから同年より河道拡幅や河道掘削などにより河積を拡大し洪水被害の防止を図るため、河川災害復旧等関連緊急事業、河川等災害関連事業を導入し、河川改修に着手しました。

【安家川の特徴】重要種(カワシンジュガイ、チョウセンアカシジミ)が生息、地域住民の生活とのかかわりが深い、渓流釣りがとても盛ん

 安家川の河川改修は、「児童の遊びと学びの空間を創出する『遊水ゾーン』」「人々がふれあい安らぐ空間を創出する『親水ゾーン』」「水生生物の生息環境を創出する『自然環境保全ゾーン』」といった、周辺の状況に合わせて区間ごとに水辺のテーマを設定し計画しています。

 河川改修を進めるにあたっては、多自然川づくりアドバイザーから”多自然川づくり”に関する技術的なアドバイスを受けながら、安家川が本来有していた豊かな自然環境や河川風景、また人々と安家川との古くからの関わり等に配慮した改修を実施してきたところですが、安家川は地域の生活、文化、歴史と関わりが深いことから地域住民の皆様にも主体的に参画していただき川づくりを実施しました。

 河川改修により川幅が改修前(20~30m)の約2倍の50mとなり、改修直後は澪筋が人工的な印象でしたが、出水により自然な澪筋ができ、緑も見えるようになり、また、魚類も戻ってきています。地域の恒例行事も再び開催されるようになるなど、改修後も地域住民にとても親しまれています。

基本方針

1.現在の良好な河岸・水際部や澪筋は保全する。

2.河畔林を保全する。

3.川の連続性を確保する。

4.水生生物の生息環境、人々が触れ合い安らぐ空間、児童の遊びと学びの空間を創出する。

 

河川災害復旧等関連緊急事業、河川等災害関連事業とは

【河川災害復旧等関連緊急事業】

 河川等災害復旧事業並びに直轄河川等災害関連緊急事業、河川等災害復旧助成事業及び河川等災害関連事業による下流部での流量増加量への対応が必要な区間において、概ね4年間で緊急的かつ集中的に治水対策を実施する事業。

【河川等災害関連事業】

 再度災害の防止のため一連区間について改良を行う場合、災害費に改良費を加えて3年間以内で実施する事業。

安家川(岩泉町)

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このページに関するお問い合わせ

県土整備部 河川課 河川担当
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
電話番号:019-629-5903 ファクス番号:019-629-5909
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