多自然川づくり 雪谷川

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ページ番号1009965  更新日 平成26年1月17日

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人と自然が共生し、みんなでささえ育む雪谷川

雪谷川(軽米町、九戸村)は新井田川(瀬月内川)の一次支川で、流域面積180平方キロメートル、流路延長30キロメートルの二級河川です。

平成11年10月27日から28日の豪雨は、それまでの最大日雨量134ミリを大幅に上回る230ミリに達し、軽米町の中心部を貫流する雪谷川が氾濫し、家屋全壊5戸、床上床下浸水583戸に上る大災害を受けました。

雪谷川は、激甚な災害から、まちづくりと一体となった復旧、復興が急務となり、計画段階から住民が参加し、「懇談会」、「子どもサミット」、「中学生によるワークショップ」等を経て、「安全安心な川づくり」、「自然豊かな川づくり」、「地域づくりと川づくり」に加え、「住民参加の川づくり」を大きな柱として川づくりが策定されました。

河川災害復旧等関連緊急事業(復緊)区間の基本方針

市街地では洪水を安全に流下させ、自然環境に配慮しつつ、平常時の親水性の確保、高水敷の多目的利用を考慮した川づくりとする。

  1. 現況河道を尊重し、周辺の緑地や淵などを尊重しながら、市街地は多目的な利用が可能な高水敷を設け、河川空間全体が生活空間の一部となるよう配慮する。
  2. 市街地部においては、親水性に配慮し緩傾斜護岸を基本とし、現況のみお筋の水面幅、白鳥の飛来等の河川環境に配慮する。
  3. 高水敷の利用、河道への進入斜路を充実させ、緊急車両等のアクセスを容易とし、災害に強い街づくりとする。
  4. 人家等が少ない横井内地区では、従来の周辺の自然環境と澪筋が一体となった空間を復元・創出する。

河川災害復旧等関連緊急事業とは

河川等災害復旧事業並びに直轄河川等災害関連緊急事業、河川等災害復旧助成事業及び河川等災害関連事業による下流部での流量増加量への対応が必要な区間において、概ね4年間で緊急的かつ集中的に治水対策を実施する事業。

河川災害復旧助成事業(助成)区間の基本方針

田園と山地に囲まれた自然環境豊かな環境に配慮した川づくりとする。

  1. 現川の蛇行に伴い多様な河川環境が形成されている状況から、蛇行する現川を 取り込んだ平面形状を基本とする。
  2. 農業用利水が多いことから、現川の河床の高さを尊重し、河床掘削を押さえるとともに、瀬や淵の復元を図る。
  3. 山付区間は山と川の生態系の連続性を確保する。
  4. 現地発生の自然石を置石、寄石として配置し、多様な水際の創出と水政物の生息生育環境に配慮する。

河川災害復旧助成事業とは

災害が激甚であって、一定区域内の被害が著しいため、災害復旧工事のみでは十分な効果が期待できない場合に改良費を加えて一定計画のもとに施行する改良事業。
河川災害復旧助成事業は、原則として災害発生年を含めて4カ年、助成工事費が30億円以上の大規模な工事については5カ年で施工する事業です。

地図

このページに関するお問い合わせ

県土整備部 河川課 河川担当
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
電話番号:019-629-5903 ファクス番号:019-629-5909
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。