中国 ・ 雲南省プーアル市 の紹介

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ページ番号1006927  更新日 平成31年2月20日

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1.雲南省プーアル市との交流経緯

 岩手県はプーアル市と平成22年4月、経済、貿易などの分野で交流と協力を進め、併せて南部鉄瓶とプーアル茶を相互に宣伝を行うことなどを定めた「協力交流強化に係る協定」を締結しました。
同年5月、上海万博に同市と共同出展しました。以来、互いの職員が訪問し合い、また特産品の共同PR等を行ってきました。

2.プーアル市紹介

位置

中国雲南省の南西部にあり、中心座標は北緯22度46分東経101度05分。全市の標高は317-3370メートルで、市街地の標高は1302メートルです。

面積

45,385平方キロメートル、雲南省で面積が一番広い市です。

人口

254万人(2011年第六回人口調査による)

歴史

東南アジア地域と隣接したプーアル市は古くから交易で栄え、1896年(清の時代)には税関が設けられ、雲南三大税関のひとつとされました。
2007年4月8日に思茅市(しぼうし)より改称され現在に至っています。

気候

年間平均気温は15-20.3度で、年間を通じて氷が張らない季節は315日以上に達し、年間降雨量は1100-2780mmで、マイナスイオンの含有量は7級以上です。

概要

昔は「茶馬古道」(中国の西南地区で馬の商隊が通った茶貿易のルート)における重要な宿場でした。特殊な地理環境のため、プーアル市は高原に位置しながら独自の海洋性気候をもち、都市の中心部100平方キロメートルの範囲の森林被覆率は80%です。
美しい山河を有し、気候も過ごしやすく、「緑の海の真珠」と呼ばれ、「天然の酸素バー」と賞賛されています。
26の民族が暮らし、豊富な民族風情と多彩な民俗文化が形成され、現在プーアル市は「世界の観光・リゾートの聖地」を目指しています。

産業

プーアル茶の原産地として有名。タバコも収穫され、近年はコーヒー豆の生産も盛んです。

プーアル茶

写真1
       (プーアル茶)

雲南省はメコン河の上流、ミャンマー、ラオス、ベトナムと隣接する土地で、いまも茶の古樹が多く見られます。一番古い木としてプーアル市にある茶の木「茶樹王」が高さ13メートル、1700年の歴史があります。プーアル茶は唐代には南詔(なんしょう)の銀生城(現在のプーアル市)付近の山地で採れるお茶として中国にも知られていました。中国が雲南を領有した明の時代にはプーアル茶として広く知られるようになり、清の時代には雲南からの進貢品に指定され、朝廷でも愛飲されていました。現在の主な産地は雲南省の西双版納(シーサンパンナ)州、プーアル市及び、臨倉市の3つのエリアです。プーアル茶は後発酵という方法によって、二つに分けることができます。

1.生茶
緑茶を自然の状態で発酵させた茶葉。生産されてまだ日が浅い茶葉は、番茶にも似た酸味があります。しかし、年代を経るほどに熟成され、酸味がなくなっていきます。水の色も茶色に変化し、口当たりもなめらかになります。また、熟成を重ねていく程に価値が高くなり、数十年を超えるようなビンテージ品は、希少価値の高さがあり、高価で取引されます。

2.塾茶
緑茶にコウジカビを添加し、加湿加温した環境で発酵させた茶葉。年代を経た茶葉の風味を短時間で量産できる方法として、近代において作られるようになりました。ほとんどの場合、生茶に比べて色が濃い暗褐色になります。

プーアル茶の効用は脂肪分解作用があるので、脂っこい中華料理を食べた後に飲むのがよいとされています。天然サポニンとミネラル類を豊富に含み、肥満、脂肪の溶解、ダイエット効果、消化促進、整腸作用、二日酔い、胃のむかつき改善、血糖値(けっとうち)の上昇を抑制、血行促進に効果があるとされています。さらに、増強免疫力(免疫力を強める効果)、抗老化(老化予防)、癌予防、歯を強くする効果もあるとされています。漢方薬としても飲用されています。

※写真は中国雲南省政府公式ホームページ(http://www.yn.gov.cn/)より。

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