中国・遼寧省大連市の紹介

1.大連市との交流経緯

岩手県は平成19年に中国大連市と「地域間連携の推進に係る協定」を結びました。また、中国大連市政府との間で「公務員交流研修覚書」を交わし、毎年、大連市からの研修生を受け入れています。

2.大連市の紹介

地理

大連市はアジア大陸の東海岸に位置し、中国東北遼東半島の最南端にあります。
東経120度58分～123度31分、北緯38度43分～40度10分に跨り、岩手県とほぼ同じ緯度です。
東は黄海（こうかい）、西は渤海（ぼっかい）、南は山東半島と海を隔てて向かい合い、北は広大な東北平野に隣り合っています。
大連市の東北、華北、華東地域が世界各地と繋がる海上の門口であり、最も重要な港、貿易、工業、観光都市です。

面積

大連市の総面積は12,574平方キロであり、うち旧市街区の面積は2,415平方キロです。
山地や丘陵が多く、平野や低地が少なく、地形は北から南へ傾き、北は広く、南は狭くなっています。

人口

大連市総人口は約669万人（2011年第六次人口調査より）。
遼寧省で省都の瀋陽市（しんようし）に次ぐ大都市です。

気候

大連市は北半球の温暖地帯-ユーラシア大陸の東海岸にあり、気候は海洋性の特徴も兼ね備える暖温帯大陸性モンスーン気候に属し、冬は厳寒ではなく、夏は酷暑でもなく、四季がはっきりしています。
年間平均気温は10.5℃、年間降水量は550～950mm、日照時間は2500～2800時間です。

大連方言

大連では、ほぼ中国語の北方方言をベースにした標準語が使われています。しかし街では大連方言を話す人も多いです。
大連方言には日本語の影響（ワイシャツ、モチなど）や、ロシア語の影響が残っています。

主な行事

• 花火大会
  （大連花火爆竹迎春会　旧暦1月2日・旧暦1月15日：星海広場）
• 大連国際マラソン大会
  （4月：星海広場をスタート、市内道路を通過して大連市人民体育場でゴール）
• 大連国際ウォーキング大会
  （5月：星海湾広場をスタート、海岸道路でそれぞれ付家庄、老虎灘、棒垂島まで5キロ、10キロ、20キロコース自由参加）
• 大連アカシア祭り
  （5月末ごろ）
• 中国国際ソフトウェア・情報サービス交易会 CISIS
  （6月：大連世界博覧広場／会展中心二期）
• 大連国際ビール祭り
  （7月下旬～8月上旬：星海広場）
• 大連国際オートショー
  （8月：大連世界博覧広場周辺）
• 大連国際ファッション祭り
  （9月：市内中心部ホテル）　

観光地ポイント

（1）広場と公園がみどころ

大連は国際ガーデン都市の称号があり、中山広場、友好広場、人民広場、労働公園、星海広場など、広場と公園がたくさんあります。
代表的な星海広場は総面積110万平方メートル。大連市の100年記念として建設され、1997年6月30日に開場。広場中央にはシンボル塔「漢白玉華表」（ハンバイユィファービュ）が建っています。中央の散策路沿いには噴水が続き、遊園地もあり、広場内には馬車が走っています。広場中央から500メートルのところにイベント会場として会議・展示センター（会展中心）があり、最近は広場の西側に大連世界博覧広場とレストラン街も建設されました。

（2）ショッピングゾーン

大連には西安路、天津街、勝利広場、青泥窪橋（チン二―ワ―チャオ）などのショッピングゾーンがあります。
中心地にある勝利広場は2つの円形ビルの間にあるローマ式広場で、巨大な地下街が形成されています。台湾と大連市の合資でつくられました。
その南側にある繁華街を青泥窪橋（チンニーワーチャオ）と呼び、百貨店街が続き、香港合資で建てられた高級店「百年商城」があります。

（3）旧ロシア人街・旧日本人街

勝利橋（旧日本橋）の北はロシア統治時代の行政区跡地で、ロシア人街があります。
中山広場の少し南東の南山と呼ばれるところには日本人街があります。
両街は観光地として整備されていて、裏通りに入ると当時の建築が多く残存しています。

（4）老虎灘（ラオフータン）景区、傅家荘（フージャージュワン）公園

大連の南海岸にある老虎灘と傅家荘は、市内に近い人気の海岸公園です。老虎灘はさまざまなレジャー施設があり、その中の「大連極地館」では白熊などの動物や、人気のイルカ・アシカのショーを見ることができます。

（5）浜海路（ビンハイルー）ドライブコース

浜海路（ビンハイルー）は大連市内の南と東の岩海岸を通る道路で、星海広場から、大連森林・野生動物園の近くも通り、傅家荘（フージャージュワン）、老虎灘（ラオフータン）、海之韻広場にまで達する25キロメートルのドライブコース。
春の大連国際ウォーキング大会のコースでもあります。


※本文での写真は大連市公式ホームページより使用