病床機能報告の概要

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ページ番号1002828  更新日 平成28年7月8日

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医療法(昭和23年法律第205号)第30条の13第4項の規定に基づく病床機能報告制度の概要は以下のとおりです。
各年度における岩手県の病床機能報告の結果については、ページ下部のリンクからご参照ください。

地域医療構想について

背景・課題

  • 急速な少子高齢化が進む中、医療介護需要の増大と疾病構造の変化が予測されています。
  • 限られた医療資源を効率的かつ効果的に活用することや医療と介護の連携の必要性が高まっています。

対応

  • 国では、平成26年6月に医療介護総合確保推進法を制定しました。
  • 医療分野では、都道府県が、地域における将来の医療提供体制に関する構想として「地域医療構想」を策定し、地域の医療関係者の協議を通じた自主的な取組により、病床機能の分化と連携等を推進することで、より効率的で質の高い医療提供体制の構築を目指します。

岩手県地域医療構想の策定

 岩手県では、平成27年4月27日に岩手県医療審議会に「岩手県地域医療構想」の策定について諮問し、同審議会医療計画部会における5回にわたる審議、構想区域(二次保健医療圏)や関係団体・市町村からの意見聴取、パブリックコメントによる意見などを踏まえて最終案をとりまとめ、平成28年3月16日に岩手県医療審議会から答申を受けて同年3月28日に「岩手県地域医療構想」を策定しました。

病床機能報告制度について

 地域医療構想の策定及びその実現に向けた取組に当たって、地域の医療機関が担っている医療機能の現状把握、分析を行う必要があります。

 そのために必要なデータを収集するため、医療機関がその有する病床(一般病床及び療養病床)において担っている医療機能を自ら選択し、病棟単位を基本として都道府県に報告する仕組みが「病床機能報告制度」です。

 また、医療機能に加えて、その病棟にどんな設備があるのか、どんな医療スタッフが配置されているのか、どんな医療行為が行われているのか、についても報告する仕組みとなっています。

報告された情報の公表

 報告された情報を公表し、地域医療構想とともに示すことにより、地域の医療機関や住民等が、地域の医療提供体制の現状と将来の姿について共通認識を持つことができます。また、必要病床数と病床機能報告(構想区域における病床の現状)との比較を毎年行っていくことにより、平成37年に向けて構想区域で不足する病床機能や過剰な病床機能の方向性が明らかになります。これを参考に「協議の場」で病床機能の分化と連携等について協議することで、医療機関の自主的な取組によって、医療機能の分化・連携を進めていくことが可能になります。

医療機能について

 医療機関が報告し、都道府県が2025年の必要量を定めることとなる医療機能は、次の4つの区分です。

高度急性期

急性期の患者に対し、当該患者の状態の早期安定化に向けて、診療密度の特に高い医療を提供するもの(救命救急病棟、集中治療室、ハイケアユニット等の急性期の患者に対して診療密度が特に高い医療を提供する病棟)

急性期

急性期の患者に対し、当該患者の状態の早期安定化に向けて、医療を提供するもの(前号に該当するものを除く。)

回復期

急性期を経過した患者に対し、在宅復帰に向けた医療又はリハビリテーションの提供を行うもの(急性期を経過した脳血管疾患、大腿骨頚部骨折その他の疾患の患者に対し、ADL(日常生活における基本的動作を行う能力をいう。)の向上及び在宅復帰を目的としたリハビリテーションの提供を集中的に行うものを含む。)

慢性期

長期にわたり療養が必要な患者(長期にわたり療養が必要な重度の障害者(重度の意識障害者を含む。)、筋ジストロフィー患者、難病患者その他の疾患の患者を含む。)を入院させるもの
  • 回復期機能については、「リハビリテーションを提供する機能」や「回復期リハビリテーション機能」のみではなく、 リハビリテーションを提供していなくても「急性期を経過した患者への在宅復帰に向けた医療」を提供している場合には、回復期機能を選択できる。
  • 地域包括ケア病棟については、当該病棟が主に回復期機能を提供している場合は、回復期機能を選択し、主に急性期機能を提供している場合は急性期機能を選択するなど、個々の病棟の役割や入院患者の状態に照らして、医療機能を適切に選択。
  • 特定機能病院においても、病棟の機能の選択に当たっては、一律に高度急性期機能を選択するのではなく、個々の病棟の役割や入院患者の状態に照らして、医療機能を適切に選択すること。

報告する医療機能の時期については、以下のとおりとされています。

報告する医療機能の時期

  • 現時点(注)の機能   注:基準日は、報告年度の7月1日
  • 6年が経過した日における病床の機能の予定
  • 2025(平成37)年7月1日時点の機能(任意)

岩手県における医療機能ごとの病床の状況

このページに関するお問い合わせ

保健福祉部 医療政策室 医療政策担当
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
電話番号:019-629-5492 ファクス番号:019-626-0837
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。