いわてグラフ10月号(第759号)テキスト版

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ページ番号1001284  更新日 平成29年10月1日

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表紙

いわてグラフ2017年10月号
第759号 平成29年10月1日発行(年5回発行)

表紙 玉山地域活性プロジェクト TAMAYAMAX(タマヤマックス)の皆さん

特集1 若者の活躍支援

特集2 いわてワインヒルズ推進事業

2ページ

cover story未来へはばたけ いわての挑戦者たち vol.8

玉山地域活性プロジェクト TAMAYAMAX(タマヤマックス)の皆さん

 プロフィール

玉山地域活性プロジェクト TAMAYAMAX(タマヤマックス)の皆さん 農業や飲食店経営、パティシエなど、さまざまな職業の30代から40代のメンバーを中心に、玉山地域の活性化に向けた活動を2015年にスタート。ユニークな団体名は「玉山最高!」という思いを込めて名付けたもの。 現在、盛岡市内外に約50名のメンバーがいる。

一人ひとりの思いを、地域づくりの力に。地域の資源を生かし、玉山を元気にする。

 「愛着のある玉山地域を元気にするために何かしたい」との思いから生まれた「TAMAYAMAX」(タマヤマックス)。代表の山本早苗(やまもとさなえ)さんの声掛けで30から40代を中心としたメンバーが集まり、2015年に活動を始めました。これまでに、地域の特産の雁喰(がんく)い豆を原料にしたビールやスイーツ、玉山産の酒米で仕込んだ日本酒などの商品を開発したり、地域の祭りやイベントを率先して盛り上げるなど、積極的に活動しています。

 現在、「TAMAYAMAX」は、国道4号線渋民バイパス沿いに整備する道の駅の活用について、盛岡市と協働で住民懇談会を開催。メンバーの工藤昭敏(くどうあきとし)さんは「最初、道の駅ができること自体を知らない住民が多かった。道の駅を地域の大切な場にするためには、多くの人を巻き込んでいかなければならないと思いました」と、語ります。6月には、好摩・渋民・玉山・薮川の4会場で第1回住民懇談会を開催。住民からは玉山への思いや新しい道の駅への要望など、さまざまな意見が出されました。懇談会は3回開催しましたが、今後も継続させ、住民総意の新しい道の駅を徐々に形づくっていきます。

 「地域のために何かしたいというみんなの気持ちを吸い上げ、未来に希望が持てる玉山をつくることが我々の役目。活動を通してますます玉山が好きになりましたね」と工藤さん。同じくメンバーの花坂洋介(はなさかようすけ)さんは「自分たちの活動も認められてきて、応援してくれる人も増えて、ありがたい」と、言葉を続けます。地域を愛し、誇りに思う若い力が、地域の未来を変えていきます。

【写真が5枚あります】
1枚目 表紙写真。玉山地域活性プロジェクト TAMAYAMAX(タマヤマックス)の皆さん。5人の男性と1人の女性の6人の集合写真です。石川啄木記念館前の芝生の上で男性の1人は笑顔で酒の瓶を持ち、他の5人も笑顔で両手をエックスに合わせたTAMAYAMAXの決めのポーズを取っています。
2枚目 同じく6人の集合写真です。背景には木々や家並みが見え自然豊かな場所ににこやかに立っています。
3枚目 抜群の行動力とリーダーシップを発揮する代表の山本早苗さん(右)と、 「盛り上げ部部長」としてムードメーカーの役割を果たす工藤昭敏さん(左)。 メンバーはそれぞれ自分の個性や得意分野を生かし、幅広く地域づくりに関わる活動を行っています。笑顔の山本早苗さんと工藤昭敏さんです。
4枚目 道の駅について意見を交わす住民懇談会の様子。ワークショップ形式で開催したところ、たくさんの意見が出ました。
5枚目 玉山産の酒造好適米を使用し、二戸市の南部美人で醸造した「純米大吟醸原酒TAMAYAMAX」。今年の春から、地域内の酒屋などで販売されています。                              
【写真終わり】

3ページ

つながりで創る未来 さんりく復興最前線!

一般社団法人三陸駒舎(さんりくこましゃ)(釜石市)

馬と触れ合う暮らしが、子どもと地域の未来をひらく!

 8月初旬、釜石市橋野町の古民家から子どもたちの歓声が聞こえてきました。この日はホースセラピーの体験日。餌をやったり、乗馬をしたり、馬と触れ合う子どもたちの表情は、生き生きと輝いています。

 この体験を企画しているのは、一般社団法人『三陸駒舎(こましゃ)』。ストレスを抱えた被災地の子どもたちを元気にしたいと、2015年4月に団体を設立。築90年の「南部曲り家」を拠点に、馬による心と体のケアや、馬と暮らすエコツーリズムを展開しています。

 「馬に触れると、みんな自然といい顔になるんです。馬の世話をすることで、“自分も役に立てる”という自信も芽生える。障がいのある子の支援にも効果があり、馬がその子の持つ力を引き出してくれるんです」と話すのは、理事の黍原(きびはら)豊さん。「もともと馬文化のあったこの地域に馬との暮らしを復活させることは、地域の再生にもつながる」と黍原さんは考えています。

  【体験プログラム】 馬との触れ合いで心と体を元気にする「ホースセラピー」を定期的に開催。ブラッシングや餌やりなどの馬の世話、乗馬などのプログラムを提供。 年内には、障がい児を対象とした福祉サービス(児童発達支援、放課後等デイサービス)も開始予定。 [場所]釜石市橋野町9-44-7 
[問い合わせ先]kama.koma55@gmail.com 担当・黍原(きびはら)

【写真が4枚あります】
1枚目 ホースセラピーに集まった子どもたちと、『三陸駒舎』理事の黍原豊さん(写真中央)。馬との触れ合いから子どもたちは元気と自信をもらっています。 14人の、大人たち、子どもたちの集合写真です。女の子が馬に乗ったり、馬の周りに集まって手を上げたりvサインをしている、笑顔の大人や子どもたちです。
2枚目 釜石市橋野町にある築90年の古民家が、『三陸駒舎』の活動拠点。全国から駆けつけた支援者と自らの手で、古民家をよみがえらせました。
3枚目 定期的に開催しているホースセラピーでは、馬の世話(餌やり、ブラッシング、引き馬)や乗馬などを体験します。子どもだけでなく大人の参加者も多くいます。
4枚目 ホースセラピーは、子ども会や特別支援学校の課外授業などで利用されることもあり、2017年秋からは障がい児の受け入れもスタートしました。
【写真終わり】

4ページから7ページ

特集1 若者の活躍支援 ワカモノのチカラがいわてを変える!

若者たちの活躍をいわてのエンジンに!

 いま、岩手には若者の新しい力が満ちています。震災を機に、さまざまな分野で活動を展開する若者がさらに増え、岩手の復興を県内外から支えています。さらなる復興と地域の活性化を進めていくために、柔軟な発想や行動力を持つ若者たちの活躍は不可欠です。
 県では、若者同士の交流やさまざまな活動を後押しするため、意見交換をできる場づくりやアイディアを形にする活動を支援し、これからの岩手に若者の意見を取り入れようとしています。岩手の未来をリードしていくのは若者たち。彼らが一歩前に出て活躍できるよう、すべての世代で若者の背中を押し、一緒に新しい未来をつくっていきましょう。

 【写真があります】
二階建ての建物の前に白いエプロンをつけた女性3人とTシャツをきた男性2人の若者が笑顔で立っています。1人の男性の傍らには赤いミニサイクルが置かれています。
【写真終わり】

いわて若者カフェ

 若者同士の交流と意見交換にカフェを利用しませんか?

 「気軽に活動できる場所がほしい」「いろんな人とつながりを広げたい」、そんな思いを持つ若者が集える場が、盛岡市にオープンしました。名前は「いわて若者カフェ」。若者団体によるイベントの開催や若者同士の交流・情報交換、活動の情報発信の場として利用できるスペースです。定期的なカフェミーティングも開催する予定で、新たな場からさまざまな情報発信やネットワークの広がりが期待されます。

「いわて若者カフェ」のオープニングセレモニーに出席した 有限会社アライブ 代表取締役 中野美知子(なかのみちこ)さん
若者だけに限定せず、“世代間交流の場”としても活用できるのではないでしょうか。横のつながりに加えて、経験を積んだ人生の先輩との縦のつながりから生まれる新しいアイディアもあるはず。若者カフェでしか得られない価値をつくっていってほしいと思います。

【写真があります】
ショートヘアーの笑顔で話す中野美知子さんです。
【写真終わり】

【 写真が2枚あります】
1枚目 7月25日に行われた「いわて若者カフェ」のオープニングセレモニー。割られたくす玉からは「『いわてカフェ』オープン」と書かれた垂れ幕が見えています。くす玉のそばで、達増知事や参加者が拍手しています。
2枚目 いわて若者カフェは、さまざまな活動に活用できます。10人ほどの若者たちが椅子に腰掛けて資料のようなものを読んだりパソコンを操作しています。
【写真終わり】

[場所]岩手県公会堂地下:盛岡市内丸11-2 [問い合わせ先]電話019-629-5348 県庁若者女性協働推進室 利用方法など詳しくは  いわて若者カフェ  で  検索

いわて若者会議

おもしろいヒト・コトをつなげいわての未来を盛り上げていく

 さまざまな分野で活動している若者たちの取り組みを発信し、意見交換や交流を広げる場として開催されている「いわて若者会議」。5回目となる今年度のテーマは「いわての未来をつくる」。盛岡、県北、沿岸、首都圏の4会場で、活動発表やパネルディスカッションなどを行います。いわて若者会議では、復興とその先の岩手の未来に向けて、多くの若者が自分たちが描く岩手の将来像について意見を交わし、若者の主体的な活動につながる交流の場をつくり出すことがねらい。
 若者会議で出された意見は、県の次期総合計画への反映などを通じて、岩手の未来にしっかりと生かしていきます。

【 写真が2枚あります】
1枚目 盛岡市で9月3日に行われた「いわて若者会議」のトークセッション。大きなスクリーンの前でマイクの前に立ち話をしたり、椅子に腰かけてスクリーンを見ながら話を聞くパネラーたちが写っています。
2枚目 会場では若者の活動を伝えるさまざまな展示が行われました。たくさんの写真が展示されたそばで若者たちが立って話をしている様子です。
【写真終わり】

若者の視点から岩手をもっと元気に!!

 新たな交流と活動を発信!

 7月1日、一関駅前に新たな交流・活動拠点『一BA(いちば)』がオープンしました。仕事やイベントなどに使えるスペースを備え、新たな事業や活動を発信していく拠点です。
 ここでディレクターを務めるのが、佐藤柊平(さとうしゅうへい)さん。学生時代から復興支援に携わり、卒業後は地域PRやメディア運営などの仕事に関わってきた佐藤さんは、この春から県南地域の観光事業を推進する『一関平泉イン・アウトバウンド推進協議会』に参画。協議会が運営する『一BA』から、新たなビジネスの創出や地域ブランディングを進めようとしています。
 「ここからの情報発信や交流で地域が変わり、このエリアの価値を高めていきたい」。そう話す佐藤さんは、首都圏在住の岩手県出身者が集うイベント『岩手わかすフェス』の実行委員長も兼務。若者同士のネットワークを広げ、岩手とのつながりを深める活動にも取り組んでいます。

【写真が2枚あります】
1枚目 一関平泉イン・アウトバウンド推進協議会 佐藤柊平さん 眼鏡をかけ笑顔の佐藤柊平さんです。PRのパンフレットを持っています。
2枚目 新たな拠点として期待される「一BA」。 テーブルと椅子が設えられた部屋です。天井には淡い色で染められたのれんが複数、波のように取り付けられています。
【写真終わり】

いわてで暮らすを支援!

 前職は新聞記者だった手塚さや香(てづかさやか)さん。「報道で伝えるだけでは、根本の課題解決はできない。もっと直接的に被災地支援に携わりたい」と、2014年に会社を辞め、岩手にIターン。釜石の復興支援をサポートする団体に所属し、釜石地方森林組合に派遣されました。
 現在、手塚さんは組合で、林業スクールの運営や視察・研修の受け入れ、商品開発などに携わっています。その一方で力を入れているのが、代表を務める『岩手移住計画』の活動。自身の経験から、移住者の悩みを解決できる場をつくりたいと、移住者同士の交流会など、さまざまな移住・定住の支援を行っています。
 「誰かの力になれるのがうれしい。岩手に関わる人たちをつないでいきたい」。手塚さんが次に見据えるのは、移住希望者と企業のマッチング。今度は「仕事」の面から地域と人をつなぎます。

【 写真が2枚あります】
1枚目 釜石リージョナルコーディネーター(釜援隊) 手塚さや香さん 手を前で重ね、笑顔の手塚さや香さんです。
2枚目 手塚さんが担当する林業体験の様子。
林の中で、パワーショベルの周りにヘルメットをかぶった体験者たちが集まっています。                                
【写真終わり】

まちを変える新しい場を!

 「地元にはいいものがあるのにそれを伝える人がいない」と感じた川島佳輔(かわしまけいすけ)さんが、ウェブマガジン「OSHU LIFE(オーシューライフ)」を立ち上げたのは2014年のこと。「住みたいまちづくりと帰りたくなる地元づくり」をコンセプトに奥州市の魅力を伝えています。
 「ウェブの世界で情報発信していくうちに、今度はリアルな場所で活動したくなりました。地域の人たちが集う場所、外から人を呼べる場所を作りたかったんです」。川島さんは仲間と古い空き店舗を改修して、カフェと託児所を併設した『Café&Living Uchida』をオープン。ママ・パパたちや若者を中心に、新たな賑わいとつながりが生まれています。
 「ここができて、僕らの活動を応援してくれる人も増えてきました。この場所からいろんなことを発信し、地域の良いものと外の人をつないでいきたい」。川島さんたちのアクションが、まちに新たな変化を起こそうとしています。

【写真が2枚あります】
1枚目 株式会社コカゲスタジオ 川島佳輔さん あごに髭をたくわえ、Tシャツに半ズボン姿の笑顔の川島佳輔さんです。
2枚目 託児所とカフェを併設した「Uchida」。
広々とした空間に大きな木のテーブルが置かれています。カウンター下の壁がブルーの濃淡のモザイクのようなデザインです。
【写真終わり 】

岩手で活躍している若者の情報は『Co.Nex.Us(コネクサス)』でチェック!

https://iwatewakamono.net

 県内の若者団体の情報発信・交流の場として活用できる県の公式サイト『Co.Nex.Us(コネクサス)』。岩手で活躍している若者や団体の情報、若者の活動に役立つ行政情報など、コンテンツも充実。Twitter、Facebookでも情報発信をしていますので、チェックしてみてください!

【写真があります】
『Co.Nex.Us』のホームページの画面です。
【写真終わり】

若手職員の視点から岩手の未来に新たな提案を!

 県庁内でも若手が頑張っています。今年度4期目になる「若手ゼミ」は、31名の若手職員が集まり「岩手のリスクとチャンス」をテーマに、県の施策領域である「仕事・収入」、「子育て・教育」、「安全・余暇」、「歴史・文化・観光・自然」、「コミュニティ・まちづくり」ごとにグループをつくり、若者が主役になって躍動する岩手の実現に向けて研究活動を行っています  
【写真があります】
8月4日に行われた若手ゼミの様子。 若い職員たちが机に書類を広げながら話し合っている様子です。
【写真終わり】

8ページから9ページ

特集2 いわてワインヒルズ推進事業

目指せ!「ワイン王国いわて」

新ワイナリーも!高まるいわてワインへの期待

 日本ワインの産地といえば、山梨、長野、北海道などが有名ですが、最近は岩手に注目が集まっていることをご存じですか。
 昼夜の寒暖の差が大きく、北上高地を中心に広がる南向きの緩斜面や石灰質の土壌など、岩手は醸造用ぶどうの栽培に適した地域。現在、県内でワイナリー10社が営業していますが、新たに遠野市や大船渡市でワイナリーの開設も予定されており、各地でいわてワインを生産する動きが活発化しています。
 また、国内外の著名なコンクールで数多くの賞を獲得するなど、いわてワインの評価もアップ。上質なワインを生み出す産地として、大きな期待が寄せられています。
 こうした動きと併せて、ワイナリーや自治体などが一体となっていわてワインの生産拡大やPRに取り組んでいくため、今年6月に「いわてワインヒルズ推進協議会」を設立。国内トップレベルの産地づくりを目指し、ワインを核とした産業振興と地域の活性化を進めていきます。

こんなにあります!いわてのワイナリー

【地図があります】
岩手県の地図に醸造施設名とその市町村名が書かれています。
[野田村]株式会社のだむら
[岩手町]岩手缶詰株式会社  岩手町工場
[葛巻町]株式会社岩手くずまきワイン
[盛岡市]有限会社五枚橋ワイナリー
[紫波町]株式会社紫波フルーツパーク
[花巻市]株式会社エーデルワイン、高橋葡萄園、合同会社亀ヶ森醸造所
[平泉町]農事組合法人 アグリ平泉
[陸前高田市]有限会社神田葡萄園
[遠野市]NPO法人 遠野まごころネット(平成29年度内開設予定)
[大船渡市]THREE PEAKS(平成29年度内開設予定)
【地図終わり】

ワイン産業を核として地域をもっと元気に

 魅力あふれる上質なワインを生み出す産地を目指して、「いわてワインヒルズ推進協議会」では、醸造用ぶどうの生産拡大や新規ワイナリーの育成、いわてワインのPRなど、さまざまなプロジェクトを進めています。
 また、ワインに関連する県産品の商品開発や販路開拓、エリアの個性を生かしたワインツーリズムなど、ワインから広がる新たな可能性を検討中。産地の特色を生かして、世界に誇れる「ワイン王国いわて」を目指していきます。

【写真が3組あります】
いわてワイン生産アカデミーの研修の様子。 ぶどう畑で説明を聞いている様子、建物内での研修の様子、並べられたワインボトルなどの写真です。
【写真終わり 】

ワインを核とした新プロジェクト
いわてワイン生産アカデミー

ワイナリーの開業に必要な醸造用ぶどうの栽培技術や、醸造や経営に必要な知識の習得など、新規参入希望者を対象とした講座を開講。

いわてワイン研究会・醸造技術向上講座

いわてワインの品質向上に向けて、ワイナリーやソムリエなどで構成する研究会や、設立間もないワイナリーなどに対する技術向上講座を開催。

地域に適した醸造用ぶどうの品種選定

高品質な原材料の安定確保や、他産地との差別化を図るため、新たな有望品種の導入を進める試験などを実施。

ワインコーディネーター 福井 富士子(ふくいふじこ)さん

おいしいワインをつくるのは「天(気候)・地(土壌)・人」と言われますが、岩手は全てに恵まれた条件を備えています。花巻市などで醸造も盛んですし、日本一の山ぶどうの産地でもあり、独自のワインを極め、世界に発信することも可能。食や文化芸術と絡め、地域に根差したワイン文化を創造できると思います。

【写真があります】
ブルーのブラウスを着た福井富士子さんの顔写真です。熱心に話をしています
【写真終わり】

 株式会社のだむら(野田村) 坂下 誠(さかしたまこと)さん

山ぶどう農家の高齢化に危機感を覚え、村の宝である山ぶどうで何かできないかと、昨年ワイナリーを開業。地域の食材に合うようにと初めて醸造したワインは好評で、赤は完売、ロゼも残りわずか。農家の意識も高まりました。地元のものでつくり出す食とワインで、地域を盛り上げていきたいです。

【写真が2枚あります】
1枚目 キャップをかぶり、襟の開いたスタンドカラーの上着を着た坂下誠さんの顔写真です。両手を前に出しながら話をしています。
2枚目 株式会社のだむらの「涼海(すずみ)の丘ワイナリー」で仕込んだ山ぶどうワイン。右は赤、左はロゼ。
【写真終わり】

いわてワイン生産アカデミー受講生 吉田 千尋(よしだちひろ)さん

数年後のワイナリーの開業を目指し、今年からぶどう栽培を始めています。初心者なので、開業に必要な知識を基礎から学びたいと思ってアカデミーを受講しました。実際に現場の方々の話が聞けるので、具体的なイメージがつかみやすく、ワインの歴史から経営のことまで幅広く吸収でき、開業に向けてはずみになりました。

【写真があります】
ハンチング帽をかぶり、ボーダー柄のTシャツを着た吉田千尋さんの顔写真です。笑顔で話をしています。
【写真終わり】

10ページから11ページ

岩手県からのお知らせ

ご存じですか?

平成28年度の主要施策の成果を公表しています

県では、「平成28年度主要施策の成果に関する説明書」を作成しました。説明書には、「いわて県民計画」の目標の達成状況や県の取り組み状況などを掲載しています。県ホームページで公表しているほか、県庁行政情報センター、県内の図書館などでもご覧いただくことができます。
岩手 主要施策 で検索
[問い合わせ先]県庁政策推進室 電話 019-629-5181

いわて子育てにやさしい企業等認証制度

県では、仕事と子育ての両立支援など、男女が共に働きやすい職場環境づくりに取り組む企業などを認証しています。子育て支援に積極的に取り組む企業としてイメージアップが図られるほか、県単融資制度の保証料率引下げや(公益財団法人)いきいき岩手支援財団の助成金の対象となるなどのメリットもあります。多くの申請をお待ちしています。
いわて子育てにやさしい で検索
[問い合わせ先] 最寄りの県広域振興局保健福祉環境部・保健福祉環境センター

被災した住宅の再建を目指す皆さまへ

県では、東日本大震災津波により住宅を失い、自力再建を目指す皆さまの工務店探し、土地探し、中古住宅探しのお手伝いをしています。要望に応じた工務店や不動産情報をお探しします。お気軽にお問い合わせください。
岩手県マッチングサポート で検索
[問い合わせ先](一般社団法人)岩手県建築士事務所協会 電話019-651-0784

ご利用ください

「岩手」がわかる2018年版岩手県民手帳・岩手県能率手帳

県勢情報満載の2018年版「岩手県民手帳」、「岩手県能率手帳」が11月1日に発行されます。週間タイプの日記欄のほか、別冊で県や市町村の主な統計や官公庁、暮らしの相談窓口、観光施設の一覧など多彩な情報を掲載。取り扱いは、県庁生協や主な書店、各市町村統計主管課窓口(盛岡市、遠野市を除く)です。
【県民手帳】700円(税込)・黒
【能率手帳】800円(税込)・メタルシルバー
[問い合わせ先]岩手県統計協会事務局 電話019-629-5299 または各市町村統計主管課窓口

「シルバー110番」のご案内

高齢者の皆さん、そのご家族の皆さん、暮らしの中で困っていること、悩んでいることなどはありませんか?岩手県高齢者総合支援センターでは、「シルバー110番」を開設し、日常生活のさまざまな相談に応じています。また、法律・人生・認知症に関する専門相談(要予約)も行っています。一人で悩まずお気軽にご相談ください。
[問い合わせ先]フリーダイヤル0120-848-584 受付時間午前9時から午後5時(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)

結婚サポートセンター「i-サポ奥州」オープン!

“いきいき岩手”結婚サポートセンター「i-サポ奥州」が10月1日にオープン。すでにオープンしている盛岡、宮古と合わせて、奥州のセンターが理想のパートナー探しをサポート。これまで20組以上のカップルが結婚しています。あなたも結婚に向けて一歩踏み出してみませんか。入会手続きは予約制。まずはi-サポまでお電話を!
いわてであいさぽ で検索
[問い合わせ先]“いきいき岩手”結婚サポートセンター
i-サポ盛岡 電話019-601-9955
i-サポ宮古 電話0193-65-7222
i-サポ奥州 電話0197-34-1188

労使のトラブルの解決について

県労働委員会では、解雇や賃金の未払い、労働条件など、職場における労働者と使用者とのトラブルの解決に向けたサポートをしています。 労働者個人や労働組合、使用者など、どなたでもご利用になれますので、お気軽にご相談ください。
[問い合わせ先]労働相談専用フリーダイヤル 0120-610-797 (ろうどうでなくな)
受付時間午前8時30分から午後5時15分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始除く)

お気をつけください

ツキノワグマの出没に関する注意報発表中

今年も県内でクマの出没が多数報告され、人身被害も発生しています。これからの時期はキノコ採りなどで山林内に入り、クマと遭遇し、被害に遭う事故が多く発生します。山に入る際には、常に周囲に気を配り、鈴や掛け声で音を出して自分の存在をクマに知らせ、出合い頭の事故を防ぎましょう。また、出没情報がある場所には入林を控えるなど、被害に遭わないようにしましょう。
[問い合わせ先]県庁自然保護課 電話019-629-5371

募集しています

「いわてわんこ節電所」に参加しよう!

皆さんの省エネ行動の効果が楽しく実感できるウェブサイト「いわてわんこ節電所」を開設しました。取り組んだ省エネ行動のチェックで、CO2削減量に応じてじゃんじゃんわんこが積み上がります!参加者の中から、抽選で“いわてのいいもの”が当たるキャンペーンも実施しています。ぜひ、ご参加ください。
【イラストがあります】
ウェブサイトの画面です。雪をかぶった青い岩手山、ピンクの一本桜、白い羊たちも描かれています。手前にはじゃんじゃん重ねようという文字の横で、わんこきょうだいが積み重なっています。セツデン、アクションと英語のスペルで書かれています。
【イラスト終わり】
いわてわんこ節電所  で   検索
[問い合わせ先]県庁環境生活企画室 電話019-629-5271

お出かけください

「センター合同一般公開」開催

県立総合教育センターと生涯学習推進センターでは、センターの施設・設備を皆さまにご紹介する「センター一般公開」を開催します。子どもから大人まで楽しめる科学実験や工作教室など、さまざまな学習体験を用意しています。ぜひお越しください。
【日時】11月3日(金曜日・祝日)午前9時30分から午後3時30分
[問い合わせ先]県立総合教育センター 電話0198-27-2254

テーマ展 「中世の南部氏と糠部(ぬかのぶ)」

貴重な資料を基に、知られざる中世の南部氏、「糠部」と呼ばれた岩手県北部・青森県東部の歴史像に迫ります。
【写真があります】
向鶴 (南部町教育委員会蔵) 銅製の刀装具です。円が2つ重なる形をしていて、面には向かい合った鶴の模様が彫られています。
【写真終わり】
【期間】11月26日(日曜日)まで (注)月曜休館
【時間】午前9時30分から午後4時30分 (注)入館は午後4時まで
【場所】県立博物館  特別展示室
【料金】一般310円、学生140円、高校生以下無料
[問い合わせ先]県立博物館 電話019-661-2831

企画展「第33回賢治資料展」

過去の2年間で新たに収集した宮沢賢治の関連資料を一堂に集めて展示します。また、賢治が魅せられた石の不思議と、石の名前が登場する賢治作品から独創的な表現を紹介する、テーマ展示「石と賢治の世界」も行います。
【写真があります】
第33回賢治資料展 石と賢治の世界のポスターの一部です。開催期日やイベントなどのほかにポスター中央下に帽子をかぶり、うつむき加減で歩くコート姿の賢治が写っています。
【写真終わり】
【期間】11月12日(日曜日)まで (注)10月28日(土曜日)、31日(火曜日)は休館
【時間】午前9時から午後8時
【場所】県立図書館4階展示コーナー
[問い合わせ先]県立図書館 電話019-606-1730

広報広聴ガイド

ご意見・ご提言はこちら
手紙・はがき 郵便番号020-8570(住所不要)
岩手県広聴広報課 電子メール   koucho@pref.iwate.jp
電話   019-629-5110 受付時間 午前8時30分から午後5時(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)
ファクス 019-651-4865[24時間受付]

岩手県広聴広報課

県政テレビ番組「いわて!わんこ広報室」毎週放送中!!

  • テレビ岩手 月曜日 午後6時54分から午後7時 (再放送)土曜日 午後9時54分から午後10時
  • 岩手めんこいテレビ 水曜日 午後9時54分から午後10時
  • 岩手朝日テレビ 水曜日 午後11時10分から午後11時15分
  • IBC岩手放送 木曜日 午後6時55分から午後7時

都合により放送時間が変更になることがあります。

震災からの歩み(主なもの)

平成29年6月下旬〜

6月26日 陸前高田市国民健康保険広田診療所が本施設での診療開始
7月 1日 陸前高田市の災害公営住宅脇の沢団地入居開始
7月12日 宮古運動公園落成式
7月20日 陸前高田市図書館が再建され開館
7月27日 全国知事会議 in 岩手にて「岩手宣言」採択
8月17日 大阪府から大型ガントリークレーンが無償譲渡され釜石港に到着
8月22日 野田村最大の仮設住宅団地が建てられていた野田中学校校庭の復旧工事完了
9月5日 大船渡市の防災集団移転促進事業の宅地造成工事が完了

【被害状況】8月31日現在

  • 死者5,135人 (震災関連死463人を含む)
  • 行方不明者1,121人 (うち死亡届の受理件数1,111件)

放射線影響対策のお知らせ  No.23

生活空間の放射線量

県では、平成23年6月から県内の公園や庁舎など55地点の放射線量(空間線量率)を毎月測定しています。平成25年6月以降、すべての地点で国の除染基準(毎時0.23マイクロシーベルト)を下回っており、放射線量は低減傾向から横ばい傾向に移行し、低値で安定しています。また、汚染状況重点調査地域に指定されている一関市、奥州市、平泉町内の28地点の平均測定値も同様の傾向にあります。
【グラフがあります】
一関市、奥州市、平泉町の28地点の空間線量率の平均(地上1メートル地点)の折れ線グラフです。
国の除染基準(毎時0.23マイクロシーベルト)を下まわり低減傾向になり、横ばい傾向で安定しています
測定時期とその空間線量率の平均を読んでいきます。
平成23年6月(毎時0.24マイクロシーベルト)
平成24年7月(毎時0.16マイクロシーベルト)
平成25年7月(毎時0.12マイクロシーベルト)
平成26年7月(毎時0.09マイクロシーベルト)
平成27年7月(毎時0.08マイクロシーベルト)
平成28年7月(毎時0.07マイクロシーベルト
平成29年7月(毎時0.06マイクロシーベルト)
【グラフ終わり】

[問い合わせ先]
【生活空間の放射線量】 県庁環境保全課 電話019-629-5356
【全般】県庁総務室 電話019-629-6815【

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純菜セレクト★いわてコレクション

盛岡市出身のTBSアナウンサー・山形純菜さんが、わんこきょうだいと一緒に、岩手の新しい魅力をご紹介していきます。

ナビゲーター 山形純菜さんの紹介

盛岡市出身。

2016ミス・インターナショナル日本代表。 2017年4月、TBSテレビに入社、「希望郷いわて文化大使」に就任。
紹介終わり

今月のテーマ vol.3
岩手の裂き織を使ったスニーカーに世界が注目!

とふっち
オニツカタイガーが裂き織とコラボ!
今年6月、盛岡の裂き織工房「幸呼来(さっこら)Japan」とスポーツブランド「オニツカタイガー」のコラボ商品が誕生。世界中で発売されたんだよ。

山形純菜さん
さんさの浴衣がカラフルな生地に変身!
さんさ踊りの古い浴衣などを再利用するのが、この裂き織の特徴。生地もカラフルで、おしゃれ!伝統的な技術に今の感覚を吹き込んだ新しい裂き織ですね。

とふっち
織りの技術も品質も世界基準!
「幸呼来Japan」で生地を織っているのは、障がいを持った職人さんたち。世界基準をクリアするため試行錯誤を重ねて生まれた生地は高評価!アジアや欧米でも人気で、2週間で完売したんだ。

山形純菜さん
将来は岩手を裂き織の産地に! このスニーカーに使った生地は、県内の裂き織工房にも協力してもらって織ったもの。連携が進んで裂き織が地域の産業になって、岩手を裂き織の産地にするのが夢とか。楽しみですね!

山形純菜さん
裂き織のスニーカーってカラフルでかわいい!世界に誇れる商品ですね。

【写真があります】
コラボスニーカーは3種類。世界中のおしゃれな人たちが注目。 スニーカー全体にカラフルで色鮮やかな青や赤の裂き織を縫い合わせたものや、スニーカー横の一部にボーダー調の裂き織を縫い合わせたものなどとてもおしゃれです。
【写真終わり】

アンケート&プレゼント

質問

  1. 記事は分かりやすかったですか?(番号で回答)    
    (1)非常に分かりやすい  (2)分かりやすい  (3)普通  (4)分かりにくい (5)非常に分かりにくい  
    (注1)(4)または(5)のかたは、どのような点が分かりにくかったかお書きください。
  2. 今回の企画で興味を持ったものは何ですか?
  3. 身の回りで知りたい分野は何ですか?(番号で回答・複数回答可)
    (1)産業  (2)医療・福祉  (3)防災  (4)教育  (5)環境  (6)社会資本整備  (7)その他 
    (注2)(7)その他のかたは、関心のあるものをお書きください。
  4. 本誌へのご意見・ご要望がありましたら、ご自由にお書きください。

アンケートにお答えいただいた皆さまの中から抽選で合計8名様にプレゼント。

プレゼント
A 漁師の生ふりかけ(山田町)3名様
県産ホタテ貝のヒモを原料にしたタイプと、ピリ辛風味の椎茸入りタイプと2種類の生ふりかけ。山海の幸が楽しめます!
[問い合わせ先]有限会社まるき水産 電話0193-82-5511

B 日本一の村のチーズオムレット(滝沢市)3名様
ふわふわのスポンジに、チーズと生クリームを挟んだ贅沢なスイーツです。滝沢 産の山ぶどうソースをかけてどうぞ。
[問い合わせ先]株式会社パティスリー津志田 電話019-688-7310

住所・氏名・年齢・性別・職業・電話番号・ご希望のプレゼントのアルファベット記号(AまたはB)をお書きの上、はがき、ファクス、 電子メールからご応募ください。
送り先

  • はがき 郵便番号020-8570(住所不要) 岩手県広聴広報課 「いわてグラフ10月号・読者アンケート」係
  • ファクス 019-651-4865
  • 電子メール kouhou@pref.iwate.jp

応募締切 平成29年11月10日(金曜日)当日消印有効

当選発表 商品の発送(12月中旬頃)をもって代えさせていただきます。

ご記入いただいた個人情報やアンケートの内容につきましては、厳正な管理のもとで取り扱い、アンケート集計、プレゼントの発送にのみ利用させていただきます。

つたわるフォントを使用しています
VEGETABLE OIL INK
R100 古紙パルプ配合率100%再生紙を使用

いわてグラフは岩手県が制作する広報誌です。518,000部作成し、県内全世帯に配布しています。1部当たりの単価は、約19円です。

奥付
いわてグラフ2017年10月号
第759号  平成29年10月1日発行(年5回 6月・8月・10月・12月・3月発行)
企画・発行 岩手県秘書広報室広聴広報課 岩手県盛岡市内丸10番1号
電話 019-629-5283

編集・印刷 株式会社 東北博報堂 盛岡支社 
奥付終わり

このページに関するお問い合わせ

政策企画部 広聴広報課 広聴広報担当(広報)
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
電話番号:019-629-5283 ファクス番号:019-651-4865
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。