漁港内の貝殻魚礁設置によるナマコの増殖について

ページ番号1050122  更新日 令和4年2月18日

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目的

漁港泊地は静穏域を好むナマコ稚仔の生育に適しており、ナマコの増殖場として近年着目されています。

そこで、県北広域振興局水産部では、漁港泊地の多目的利用を促進する一環として、令和元年度から令和3年度にかけて漁港泊地内に貝殻の魚礁を設置し、そのナマコ増殖効果を調査しました。

方法等

比較的安価で購入できる工事用のボトルユニットにカキ殻を詰め、写真のような魚礁を作成して漁港に設置しました。

設置した魚礁に稚ナマコを放流し、設置場所や放流の有無、放流方法の違いによるナマコ稚仔の生育状況の変化を観察しました。

また、一部の魚礁には稚ナマコを放流せず、天然発生の稚ナマコの蝟集や着底、夏眠期のナマコ保護などの効果を観察しました。

設置した漁礁

結果の概要

放流した稚ナマコの保護効果

潜水により稚ナマコの放流を行った魚礁からは、継続的に稚ナマコが観察され、魚礁の稚ナマコの保護効果が示唆されました。

一方で、船上からの直播きで魚礁に稚ナマコを放流した場合には、魚礁から稚ナマコが確認できず、潜水により稚ナマコを魚礁に確実に着底させないとその効果が発揮できないと考えられました。

また、設置場所によっては、波浪等により破損・流出したり、泥等の堆積により埋まったりして、稚ナマコが生息できなくなった魚礁もありました。魚礁設置にあたっては、波浪や潮流、泥の堆積が少ない場所を選定する必要があると考えられました。

天然発生の稚ナマコの蝟集や着底、夏眠期のナマコ保護効果

放流しなかった魚礁からは、稚ナマコは確認されず、天然発生稚ナマコの蝟集や着底の効果はあまり期待できないと考えられました。

また、数は少ないものの、夏眠期の生息調査では放流していない魚礁から中型のナマコが確認され、魚礁を夏眠場所として利用できる可能性が示唆されました。

 

詳細は別添のファイルをご覧ください。

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