花巻空港除雪隊

ページ番号1038618  更新日 令和3年3月12日

印刷大きな文字で印刷

冬の花巻空港

花巻空港は、奥羽山脈の東側に位置し、毎年冬になると北国特有の湿った雪と奥羽山脈からの吹きおろし風による吹雪の影響を受けて、滑走路などの空港施設に大量の雪が積もります。
そうした雪による遅延や欠航など、定期便の運航への影響が懸念される中で、毎年冬に大活躍しているのが花巻空港除雪隊です。

除雪車両がすべて揃っている写真

花巻空港の滑走路の長さは、全長2,500m、幅は45mあり、航空機が走行する平行誘導路や取付誘導路、エプロンも含めると、約60分で除雪を行っています。
花巻空港除雪隊の活躍で、滑走路だけであれば、最短約30~40分で除雪を完了させ、安全に航空機を離発着させることも可能です。

花巻空港の航空写真
上から見た花巻空港

花巻空港の除雪車両等

スノープラウ

スノープラウ除雪車の写真

トラック部分は主に市販の10tトラック車がベースとなっており、スノープラウと呼ばれる排雪板を取付け、高速で走行して積もった雪を端に寄せる車両です。
滑走路・誘導路及びエプロンで作業します。
非常にパワフルな車両で、花巻空港では7台保有しています。

スノースイーパー

スノースイーパー除雪車の写真

スイーパーと呼ばれる円柱形のブラシを取付けた車両です。
スノープラウでは取りきれない路面に付着した雪や氷を、車体前方のスイーパーで掻き出し、車体後方のブロワー(圧縮で空気を送る機械)で残った雪や氷を吹き飛ばします。
スノープラウによる除雪後の路面の仕上げ作業で活躍します。
花巻空港では、4台保有しています。

ロータリー除雪車

ロータリー除雪車の写真

スノープラウやスノースイーパーなどでショルダーと呼ばれる滑走路や誘導路の端部へ寄せた雪を、前面に装着しているオーガ(回転式の羽状装置)で取り込み、ブロワーでさらに遠くへ飛ばす除雪車両です。
航空機の離発着に重要となる航空灯火や計器着陸装置等の施設付近ではシュートと呼ばれる筒状装置で任意の方向へ雪を飛ばし、それ以外の場所ではシュートを経由せずに一気に吹き飛ばします。
花巻空港では、3台保有しています。

凍結防止剤散布車

凍結防止剤散布車の写真

凍結防止剤を散布する車両です。
凍結防止剤の薬剤には固体と液体の2種類が存在しますが、花巻空港では固体を使用しています。
花巻空港では、2台保有していて、共に固体と液体の両方を散布できる車両を配備しています。
最大散布幅は、15mを有しています。

ホイールドーザー

ホイールドーザー除雪車の写真

前輪と後輪の間で車体が折れる構造となっており、回転半径が大変小さいため、ターミナルビル駐車場やバス・タクシープールなどの狭い場所で活躍しています。
花巻空港では、1台保有しています。

人力除雪

人力除雪の様子の写真

航空灯火周辺等については、機械による除雪作業が困難であり、破損を防止するため、人力で作業しています。
万が一の時に航空機への損傷を与えないよう、破損しやすい素材で出来ている航空灯火も中にはあるため、機械による除雪作業と並行して1つ1つ丁寧に除雪しています。
人力除雪は、花巻空港除雪隊の縁の下の力持ちとして、様々な場面で活躍しています。

花巻空港の除雪風景 ~雨ニモマケズ、風ニモマケズ、毎年ノ大雪ニモマケズ~

除雪隊の写真

このページに関するお問い合わせ

花巻空港事務所 管理チーム
〒025-0004 岩手県花巻市葛3-183-1
電話番号:0198-26-2016 ファクス番号:0198-26-4588
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。