知事からのメッセージ 令和3年7月

ページ番号1044791  更新日 令和3年7月20日

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令和3年7月9日

7月9日、「岩手県新型コロナウイルス感染症対策本部第35回本部員会議」を開催しました。

県内陽性例における変異株スクリーニング検査において、「デルタ株」の可能性がある「L452R変異株」を検出しました。

今後、県環境保健研究センターにおいてゲノム解析を行い、変異株の種類を特定していきます。

県内陽性例は、6月中に、従来株より感染力の強い「アルファ株」にほぼ置き換わっておりますが、今回、さらに感染力が強いと示唆されている「デルタ株」により、これまで以上に感染拡大が速く進む可能性があることが危惧されます。

また、全国への影響も大きい東京都において、感染の再拡大による緊急事態宣言が発令されたこと、今後、4連休や夏休みを迎え、人流の増加も想定されるなど、県内での感染拡大が懸念されます。

このように感染のリスクが高まっていることから、本日、「岩手警戒宣言」を行い、県民一丸となって感染対策の一層の徹底に取り組みたいと思います。

県民の皆様には、変異株による感染拡大を防ぐため、これまでもお願いしている基本的な感染対策など感染対策の再徹底をお願いします。

○適切なマスクを、適切な方法で着用するようお願いします。

○ワクチン接種後もマスクを着用するようお願いします。

○密閉、密集、密接については、二つあるいは一つだけの密でも回避をお願いします。

○会食時でも、会話の時はマスクを着用するようお願いします。

○発熱などの体調不良時には、早期に医療機関を受診するようお願いします。

○医療機関には、発熱等の症状のある方への積極的な検査の実施をお願いします。

県民一丸となって感染拡大防止の取組を行っても、なお、更なる感染拡大や、医療がひっ迫する恐れがある場合には、県独自の緊急事態宣言や、まん延防止等重点措置により、県民の皆様に対する行動抑制を含む強い感染対策の実施も検討しなければなりません。そのような状況にならないよう県民の皆様にも感染対策の協力をよろしくお願いします。

新型コロナ本部員会議
岩手県新型コロナウイルス感染症対策本部第35回本部員会議

令和3年7月10日

7月10日、三陸沿岸道路「田野畑南~尾肝要」開通式に出席しました。

三陸沿岸道路は、東日本大震災津波の発災時に救援・救助活動を支える「命の道」として、その重要性が再認識されました。

この田野畑南から尾肝要間は、東日本大震災津波以降に事業化されたものであり、国の復興のリーディングプロジェクトとして、かつてないスピードで整備が進められ、厳しい現場条件の中、震災から十年の節目の年に開通を迎えました。

この度の開通により、普代村以南の三陸沿岸道路は全て開通し、仙台市までが自動車専用道路で結ばれることとなり、「北山崎」や「鵜の巣断崖」など、三陸復興国立公園を代表する景勝地へのアクセス向上による観光振興、新鮮な水産物や乳製品等の販路拡大など、地域産業の活性化が期待されます。

また、新型コロナウイルスの感染が続いていることに伴い、社会経済や国民生活等に大きな影響が生じているところですが、県土の縦軸・横軸を構成する復興道路・復興支援道路は、物流や観光を支え、地域経済の回復を力強く後押ししていくものと確信しています。

岩手県では、国や市町村、関係者の皆様と一体となって、復興道路の一日も早い全線開通に取り組むとともに、「お互いに幸福を守り育てる希望郷いわて」の実現に向けた社会資本整備を推進してまいります。

開通式
三陸沿岸道路「田野畑南~尾肝要」開通式

令和3年7月11日

7月11日、岩手県立野外活動センター開所式に出席しました。

「岩手県立野外活動センター」は、陸前高田市気仙町にあった「岩手県立高田松原野外活動センター」が、東日本大震災津波により被災したことに伴い、同市広田町に移転新築し、新たな施設名称の下で開所するものです。令和3年3月に移転新築工事が完了し、5月1日から屋外運動施設の供用を開始し、7月1日からは全ての施設の供用を開始したところです。

「岩手県立野外活動センター」は、野外活動の普及奨励を図り、青少年の心身の健全な発達に寄与することを目的に設置された施設です。

東日本大震災津波前は、「海洋性野外活動機能」、「集団宿泊研修機能」、「スポーツ合宿機能」の3つの機能を備える施設でしたが、今般の移転新築により、新たな機能として、「復興教育研修機能」、「防災教育研修機能」を加えた施設とし、多くの皆様の利用を期待しています。

県では、県の総合計画である「いわて県民計画(2019~2028)」の中で、「健康・余暇」や「教育」を政策分野の柱として掲げ、「多様な学びのニーズに応じた拠点の充実」などに取り組んでいます。

本施設も、幅広い学びのニーズに応じた学習機会を提供する拠点として、近隣施設や地域の皆様と連携しながら活用を図ってまいります。

開所式
岩手県立野外活動センター開所式

令和3年7月18日

7月18日、簗川ダム・簗川発電所の竣工式に出席しました。

簗川ダムは、簗川流域の治水、利水対策の一環として平成4年度に建設に着手し、以来29年の歳月を経て、このたび竣工の運びとなりました。

また、簗川発電所は、東日本大震災津波後の再生可能エネルギー導入機運の高まりや、国による固定価格買取制度の創設などを受け、平成28年度に建設に着手し、このたび竣工いたしました。

近年、全国各地で毎年のように大規模な豪雨災害が発生しています。簗川においても、平成14年7月の台風に伴う大雨により堤防の一部が崩落するなどの災害があり、抜本的な治水対策が求められていました。

簗川ダムの竣工により、安全で快適な郷土の創造に大きく貢献し、また、簗川発電所の運転開始により、本県の再生可能エネルギーによる電力自給率の向上と地球温暖化防止に寄与するものと期待しています。

本県では、近年の激甚化する豪雨災害に対して、国を始め関係機関が一体となって、ハード対策とソフト施策を組み合わせた防災、減災対策に取り組んできたところであり、今後、更に流域のあらゆる関係者が協働して治水に取り組む「流域治水」を進めてまいります。

竣工式
簗川ダム・簗川発電所竣工式

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