令和5年度 結核予防週間

ページ番号1068671  更新日 令和5年9月19日

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『いまも1日平均28人が結核と診断されています』

 結核は、70年程前までは「国民病」「亡国病」と恐れられていました。

 現在は、予防や治療の取り組みが進み、薬を飲めば治すことができる時代になっています。

 しかし、結核は過去の病気ではありません。

 日本では、今でも毎年約10,000人程の新しい結核患者が発生しており、1,600人以上が亡くなっています。

 世の中の結核への関心が低下しており、高齢の患者さんは典型的な症状がないために発見が遅くなり、集団感染や予後不良につながっています。

 早期発見や早期治療は、本人の重症化を予防するとともに、大切なご家族や身の回りの方への感染拡大を防ぐためにも重要です。

 結核の予防のために、結核を知ることから始めてみましょう。

結核について

・結核とは、結核菌という細菌によって主に肺に炎症が起こる感染症です。

・結核菌を含んだしぶきがくしゃみや咳と一緒に空気中に飛び散り、それを吸い込むことによって感染します。

・感染しても、必ず発病するわけではなく、免疫力があれば発症を抑えられ、生涯発症しない方もいます。しかし、免疫力が下がるなどして、結核菌が増え続けると結核を発症してしまいます。

・初期症状は、せき・痰・発熱など風邪に似た症状が現れますが、結核と気が付かないまま進行してしまうことがあります。せきや痰、熱の症状が2週間以上続く場合は、早めに医療機関を受診してください。

普段から気をつけること

・結核の予防には、普段から免疫力を高める生活習慣を心がけましょう。

〇バランスの良い食事

〇適度な運動

〇十分な睡眠

〇禁煙

・早期発見、早期受診のために定期的に健康診断を受けましょう。

 結核を発症しても、早期に発見できれば重症化や家族や身の周りの人などへの感染を防ぐことができます。

もしも結核と診断されたら

・結核と診断されても、6~9か月間毎日しっかりとお薬を飲めば治すことができます。

・しかし、途中で自己判断で服薬をやめてしまうと、結核菌は薬に対して抵抗力をつけてしまい、結核のお薬が効かなくなってしまいます。

・治療を確実に行うために、服薬を支援する「日本版DOTS(ドッツ:Directly Observed Treatment,Short-course)」が保健所で行われています。

令和5年度 結核予防週間について

9月24日(日曜)から9月30日(土曜)までの7日間は、結核予防週間です。

大船渡保健所では国や関係機関と共に、結核予防に関する普及啓発を行っています。

この機会に結核に関する正しい知識をご確認ください。

このページに関するお問い合わせ

沿岸広域振興局保健福祉環境部大船渡保健福祉環境センター・大船渡保健所  保健課 保健グループ
〒022-8502 岩手県大船渡市猪川町字前田6-1
電話番号:0192-27-9913(内線番号:212) ファクス番号:0192-27-4197
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