県産木材を活用した庁内木質化に向けた取組み

　岩手県では、公共施設や公共工事における県産木材の活用を進めています。
　この取組みの一環として、県庁舎等に次のとおり木質化しています。

1　木製掲示板等

　(1)　木製掲示板（残存型枠はめ込み式木製化粧パネル）

　この掲示板には、間伐材の有効利用に向け開発された残存型枠はめ込み式木製化粧パネル（治山ダム等の木製型枠パネル）の材料が使用されています。

　(2)　1階県民室木製パーテーション

　このパーテーションの枠や土台には岩手県の木であるナンブアカマツ、掲示部にはスギ材を使用しています。また、全国植樹祭PRキャラクターのわんこ兄弟のイラストをパーテーションに施しています。

　

2　木製ベンチ（県庁6階エレベーターホール）

　この木製ベンチは、公共施設等における木質化の実証の取組として県が委嘱した「パブリックスペース等木質化検討委員会」の提案により設置したもので、岩手県産アカマツを使用し、アカマツ材の特徴である色艶（いろつや）が表現されています。

　材料には、丸太から柱等の大きな材料を取った後の未利用となるような部分を繋ぎ合わせたはぎ材を使い、木の有効利用を図りました。

　デザインは、単体でも複数でも組み合わせて使えるように構成されているため、組替が容易で座面の部分も板の長さの変化により滑らかな曲線となっており、応用可能なデザインとなっています。