怪しい儲け話　借金をさせてまで強引に契約を迫る手口に注意

質問1

　スマホで簡単に稼げるとの広告を見て副業サイトに登録をしました。20万円のサポート費用がかかると言われたので「お金がない」と断ると、「みんな借りて支払っている。すぐに収入から返せるから大丈夫」と言われ、スマホの画面でサイトの指示に従ってサラ金から借り入れて支払いました。しかし、全く収入にならないので解約を申し出たところ、「返金はしない」と言われてしまいました。返金してもらえないのでしょうか。

質問2

　高校の同級生から、「暗号資産に投資をしている。儲かるので一緒にやってみないか」と誘われました。投資で儲ける他に、人を紹介すると10％のボーナスが出る仕組みだということでした。「投資をするお金がない」と伝えたところ、「クレジットカードで高額な時計を買って売ると現金が手に入るので、そのお金で投資できる」と説明され、指示されるまま動いて投資しました。儲かる仕組みもよくわからないままクレジットカード会社への返済が残り心配です。騙されたのでしょうか。

回答：借金をしてまで契約すべきものかよく考えましょう

　「お金がない」などと言って断っている消費者に対して、借金やクレジット契約をさせてまで強引に契約を結ばせる手口によるトラブルが、20歳代の若者に多く見られます。こうした手口は、投資や副業などお金儲けに関する契約で特に目立っています。友人や知人から勧誘されて断りにくいと思っても「お金がない」という断り方はやめ、望まない契約なら「いりません」「やめます」ときっぱり断ってください。

　投資や副業などの契約をする際に、「儲かるから借金は返せる」と言われることがありますが、不確実な話であり借金が返せる保証はどこにもありません。「みんな借りている」「すぐにお金を取りもどせる」などと言われても鵜呑みにせず、借金をしてまで投資や副業にお金を支払うことはやめましょう。

回答：クレジットカードを利用した現金化は厳禁です

　クレジットカードで買った商品を売って現金に換えるのは「ショッピング枠現金化」と言い、クレジットカード会社は認めていません。換金目的でカードを利用することは「クレジットカード会員規約」に違反する行為で、カードの利用ができなくなったり、結局は自分の債務を増やすことになります。

　消費者金融等に勤務先や収入等についてうその申告をするよう指示されても絶対に応じてはいけません。