自然と親しむためのマナー

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ページ番号1005439  更新日 令和5年8月25日

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私たちのふるさと岩手は、豊かな緑が広がり清らかな水が流れるすばらしい自然環境に恵まれ、十和田八幡平、三陸復興の両国立公園をはじめ、県内いたるところに私たちの心の「ふるさと」を形づくり優れた自然が残されています。

今日残されたこの自然は、私たちの貴重な財産というべきものであり、21世紀を担う次の世代に引き継ぐことが私たちに課せられた重要な使命であると考えます。
子孫によりよい自然を引き継ぐためには、一人一人が自然に対するマナーを知り、それを守ることが大切です。

このマナーは、自然と親しむ時に守るべき基本的な作法です。このマナーに沿って行動することが、大切な自然を守ることにつながります。

林道や登山道などルートに沿って歩きましょう。

林道や登山道以外を歩くと、草花を踏み、枯らしてしまいます。それは貴重な植物かもしれません。また、だれか一人が歩くと、何人も同じ所を歩くこととなり、そこが掘られ雨が降ったときなどに表土が流れてしまうことにもなります。

斜面を近道として通行したり、許可された区域以外への立ち入りなどはやめましょう。キャンプも指定されたところで行いましょう。

また、宅地や家に所有者がいるように、森林にも所有者がいます。
ですから、林道や登山道を離れて森林内に入りたいと思う人は、森林の所有者から許可を受けることが必要です。

盗採は犯罪です。

自然は誰もが共有出来るものですが、誰一人独占することなどできないものです。とるのは写真だけにしましょう。花をつんだり、枝を折る人は自然と親しむ資格はありません。
まして、それぞれの森林には所有者がいます。
森林内のすべてのものはその所有者のもので、中には、ワサビ、野菜、シイタケ、山芋、栗などを栽培し生活をしている人もいます。

また、国立・国定公園、県立自然公園、自然環境保全地域等では、法律や条例により、植物の採取等の行為が規制されています。違反した場合、懲役又は罰金が処される場合があります。

高山植物を不法に採取している人を見つけたら、最寄りの警察署・派出所に通報をお願いします。みんなの力で、高山植物を守りましょう。

火の始末には十分注意しましょう。

山で一番恐ろしいものは山火事です。
いったん山火事が起きるとなかなか消火が難しく、時間もかかります。時には、広い地域にわたって森林が焼失することもあります。

山火事の原因の多くは、タバコや焚き火などの火の不始末です。

山火事を起こさないために、火は決められた場所で使い、また、たばこの火の始末もきちんとしましょう。
森林法には「火を失して他人の森林を焼燬した者は、50万円以下の罰金に処する。(第203条)」と定められており、山火事を起こした場合、それが故意で起きたものでなくても罰金刑を課せられることになります。

令和2年6月に、早池峰国定公園の特別保護地区内(山頂避難小屋と山頂の岩場付近)で、「たき火」の痕跡が見つかりました。貴重な高山植物の保護と山火事の防止のため、同地区内での「たき火」は行わないでください。

 一人ひとりがルールやマナーを守って、大切な自然を守りながら、自然公園を利用しましょう。

 

ごみは全部持ち帰りましょう。

ゴミはすべて持ち帰るのがマナーです。ましてや家庭などのゴミを森林内に捨てに来るなどということはもっての外です。

ビニール袋や空き缶などは腐りません。それを食べた動物が死んでしまうこともあります。

また、人が捨てた生ゴミを食べたクマが味を覚え、しだいに人の食べ物を狙うようになり、危険を招く場合もあります。人間に危害が及び、その結果有害駆除されてしまうことになれば、人間とクマの双方にとって不幸なことです。

「腐るものは捨ててもいい」という考えも間違いです。
ゴミになるものは持っていかない工夫をし、出てしまったゴミは必ず持ち帰るのが最低のマナーです。

ペットを連れて行くのはやめましょう。

ペットを連れて歩くことは、他の人たちの迷惑になりますし、野生生物への脅威となることもあります。
ペットの糞などから野生生物に病気が移ったり、逆にペットが思わぬ病気をひろってしまう場合もあります。
ペットを連れて行くことは控えましょう。

騒音を持ち込まないようにしましょう。

そこにいるのは、自分たちだけではないことを覚えておいてください。
都会の喧騒から抜け出し、静かな場所を求めて自然の中へ出かける人もいます。

鳥や虫の声、風の音、木の葉の音など自然の中の音を楽しみましょう。
どうしても音楽やラジオを楽しみたいときはヘッドフォンを利用しましょう。

ドローン使用は周りへの影響に配慮しましょう。

ドローンの飛行により野生生物にストレスを与えてしまい、本来の生態に悪影響を及ぼすおそれがあるほか、野生動植物に衝突や落下した場合、損傷させてしまうおそれがあります。

また、他の人たちに危険を及ぼしたり不快の念を抱かせたりしないよう配慮が必要です。

ドローンを使用する場合は航空法など関係法令を遵守し、自然や人に危険を及ぼさないよう十分に配慮しましょう。

水は汚さないようにしましょう。

山間部の集落では、湧き水をそのまま飲料水として利用しているところもあります。また、上流から流れてきた水は、その途中で様々な用途に使われます。

湧き水や沢を利用するときは、食器を洗ったり洗濯した汚水や排水を直接川に流さないようにしましょう。または、自然に影響を与えない洗剤を利用しましょう。

そして、いつまでも気持ちよく自然に親しむために、自然の中での用足しは慎みましょう。事前にトイレをすませてから自然の中へでかけましょう。また、携帯トイレの持参をおすすめします。

自分の責任で解決しましょう。

自然はすばらしい姿をみせてくれますが、その裏には様々な危険が潜んでいます。大型獣(クマ、シカなど)、蜂、毒ヘビなどの危険な動物や有毒な植物、キノコなどがあります。

また、山の天気は変わりやすく、急に雨が降ってきたり川が増水する場合もあります。
したがって、危険をさける行動を心がけると同時に、防寒具や雨具のほか非常食を用意するなど、装備には十分に気を付けてください。

このページに関するお問い合わせ

環境生活部 自然保護課 自然公園担当
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
電話番号:019-629-5372 ファクス番号:019-629-5379
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。