金沢清水

日本名水百選に選ばれました

環境庁（現、環境省）が昭和60年に日本名水百選（注）をつくりました。
全国の名水は飲料として優れているということだけにとどまらず、地域との関わりや特色などを考慮して選ばれているようです。
岩手県からは龍泉洞地底湖の水と金沢清水の2つが選ばれています。

（注）平成20年には「平成の名水百選」として岩手県から「大慈清水・青龍水」と「中津川綱取ダム下流」、「須川岳秘水ぶなの恵み」が選ばれました。名水が多いのは自然と歴史が豊富な証拠ですね。

金沢清水

金沢清水とは八幡平市松尾金沢地区に点在する7つの清水の総称で、中でも最大の水量（毎分約20トン）を誇るのが座頭清水と呼ばれ、当センターがニジマスの飼育に使っている湧水です。
水源は、ブナ、ミズナラなどの涵養林に囲まれており、静寂の中コンコンと湧き出して水草を揺らす様は懐かしさ？安堵感？が呼び起こされ癒されます。
また、周囲の丘からは土器が多数出土することから、数千年前の縄文人もこの水の美味しさを堪能していたに違いありません。

水温について

水温は、12度前後と四季を通じてほぼ一定であり、また、ミネラル分も多くて、硬度も丁度良く、おいしい水として最近までみんなに利用されていました。
残念なことに、上に広がる岩手山の裾野で宅地化が進んだせいか非加熱では飲めなくなりましたが、代わりに当センターのニジマスが飲んでいます。また、近くには八幡平市松尾の簡易水道の水源となっている9.2度の湧水もあり、当センターでは、その湧水を引いて、より低水温を好むイワナやヒメマスの飼育に使っています。

このように湧きたての美味しい水で、ニジマス、イワナ、ヒメマスが美味しく育っています。