岩手県知的財産活用推進プランの策定　概要

　岩手県では、知的財産の創造、保護、活用という、いわゆる知的創造サイクルの推進による新たな価値の創造を目指して、平成31年に「岩手県知的財産活用促進プラン」を策定し、各種知的財産に係る施策に取り組んできました。
　同プランの計画期間が満了することと合わせて、近年の社会情勢の変化に対応し、県や関係機関が連携して知的財産を通じたイノベーションの創出による地域振興を達成するため、本県の知的財産に関する施策の展開の方向性を示すものとして、新たに岩手県知的財産活用推進プランを策定しました。

計画の概要

（1）計画の位置付け

　いわて県民計画（2019～2028）の基本目標及び岩手県科学技術イノベーション指針に掲げる科学技術の基本目標の達成のために、知的財産に関する施策展開の方向性を定めるもの。

（2）計画期間

　令和5年度～令和8年度

（3）推進体制

　県は、一般社団法人岩手県発明協会や（地独）岩手県工業技術センター等の産学官金の各関係機関と連携して本計画を推進する。

（4）推進する施策

　ア　知財マインドの向上のための普及啓発及び人材育成

　イ　産学官金の関係機関と連携した知的財産の創出支援

　ウ　知的財産の保護・強化・活用、地域ブランドの推進

計画のポイント

（1）名称の変更

　本県は出願数が全国と比較して少ないなど知財マインドが低い状況にあることから、県として知的財産に係る施策を主導的に進める姿勢を示すために、「促進プラン」から「推進プラン」に改めること。

（2）施策体系の見直し

　客観的なデータや有識者からの意見等を基に、岩手県における知的財産を巡る現状や課題を改めて整理し、明らかとなった課題から、目指す姿の達成に向けて本県が特に力を入れて取り組むべき施策を明確にするなど、施策体系の見直しを図っていること。