令和8年9月9日教育長記者会見における質疑応答

ページ番号1102384  更新日 令和8年10月13日

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令和8年9月9日教育長記者会見における質疑応答

日時:令和8年9月9日(水曜)
場所:県庁10階 教育委員室 

発表事項:
(1)水沢高校と金ケ崎高校の統合形態等について
(2)学びの多様化学校の設置校について

質問事項:
(1)災害に関する予測が出た場合の対応について
(2)不祥事防止対策の進捗について
(3)南昌みらい高校の体育館について
(4)高田高校の国際学科設置について

質疑応答

(教育企画室)
 これから教育長記者会見を始めます。本日は教育長から2件発表事項がございます。

(教育長)
 まず、水沢高校と金ケ崎高校の統合形態等について発表いたします。8月26日に水沢高校の主催により水沢高校と金ケ崎高校の県立高等学校統合検討会議が開催され、両校の関係者から頂いた御意見を参考に、水沢高校と金ケ崎高校の統合形態等について検討しました。
 水沢高校と金ケ崎高校の統合形態は、金ケ崎高校の在校生がそのまま金ケ崎高校の生徒として卒業した後に統合する年次統合とします。また、統合後の校名、校歌、校章、制服等は、金ケ崎高校が水沢高校の分校であった系譜や過去の事例を基に、現行の水沢高校のものを継承することとします。
 2点目、学びの多様化学校の設置についてです。本年4月策定の「第3期県立高等学校再編計画」において、令和10年度に募集停止となる金ケ崎高校の校舎に、現在別々の校舎となっている杜陵高校奥州校の定時制課程・通信制課程を集約して移転することとしており、移転にあたり「杜陵高校奥州校」の分校名について、「杜陵高校(仮称)県南校」と改称します。
 設置に向けて検討を進めている学びの多様化学校については、令和10年4月に杜陵高校(仮称)県南校に全日制課程普通科として新設し、コース名を(仮称)きぼう創造コース、募集定員を40名とします。
 発表事項については以上といたします。
  
(教育企画室)
 ここからは幹事社の進行によりまして質問にお答えする形で進めます。幹事社様お願いいたします。

(幹事社)
 よろしくお願いします。ただいまの発表について、質問がありましたら発言をお願いします。

(記者)
 よろしくお願いします。水沢高校と金ケ崎高校の統合に関して、スケジュールを改めてお聞きしてもよろしいでしょうか。

(教育長)
 年次統合ということについてはお話ししたとおりです。令和10、11年度の2年間は、金ケ崎高校の在校生はそのまま金ケ崎高校に在学し、金ケ崎高校の生徒として卒業することになります。令和12年3月31日をもって金ケ崎高校を閉校し、水沢高校と統合するということになりますので、令和10年度につきましては、2、3年生が在学、令和11年度については3年生が在学、令和11年度末で在校生がいなくなるという形での年次統合を予定しています。

(記者)
 令和10年度に関しては、金ケ崎高校の校舎に金ケ崎高校の2、3年生と杜陵高校県南校の定時制・通信制の生徒、そして新しく設置する(仮称)きぼう創造コースの生徒が入り、1つの校舎に2つの学校の生徒が入るという考え方でよろしいですか。

(教育長)
 そういうイメージでございますが、多様化学校については令和10年4月から、杜陵高校の定時制・通信制については人数が多いので一度に移動になるかどうか検討しており、段階的に最初に通信制から入って定時制は後からということも想定してございます。

(記者)
 もしかしたら一斉に入れるかもしれないし、入らなければ順番にということですか。

(教育長)
 現状の見立てでは、一気に令和10年4月に定時制・通信制の生徒、多様化学校の生徒、そして金ケ崎高校の在学生が一緒に入るというのは厳しいところです。

(記者)
 細かいところで、杜陵高校(仮称)県南校とありますが、表記は岩手県の県に南でよろしいですか。

(教育長)
 岩手県の県に、南です。県北、県南の県南です。

(記者)
 きぼう創造コースの「創造」ですけれども、何かを作り出すという意味の創造でよろしいですか。

(教育長)
 そうです。想う方ではなく、造るほうになります。

(記者)
 こちらも細かい点で恐縮ですが、水沢高校と金ケ崎高校の検討会議の構成員はどういった方々でしたでしょうか。

(教育長)
 統合関係校の校長、PTA代表、同窓会代表、市町村教育委員会代表、中学校長代表等にオブザーバーとして県教育委員会事務局も参加したところです。

(記者)
 会議は全員で何人と考えたらいいでしょうか。

(教育長)
 後程担当課に確認してください。

(記者)
 続けて(仮称)きぼう創造コースについて、特色あるカリキュラムが増えることが特徴かと思うんですが、入試形態であるとか、現段階で決まっていることや考えていらっしゃることがあれば教えていただけないでしょうか。

(教育長)
 基本的には発表した事項以外の点、特に教育課程や入試制度については、設置検討会議での御意見や他県の事例も参考にしながら、令和9年3月の国への申請を目指しておりますが、その間の文部科学省とのやりとりなども踏まえて決定してまいります。現時点では仔細なことを申し上げられる状況にありません。

(記者)
 多様化学校に関して、全国的に作りましょうという動きがある中、岩手県で初めてとなりますけども、教育長としてこの学校の存在に関する意義とか、子どもたちに関してどういった環境を整えたいか教えていただければと思います。

(教育長)
 全国的にもそうですが、本県においても不登校児童生徒が増えております。不登校児童生徒を含むすべての子どもたちの学びの確保のために、学校が、その児童生徒にとって安心して通える場になるような、魅力ある学校づくりが重要であると考えています。
 近年の中学生、高校生の不登校生徒数は、今申し上げたとおり増加しております。本県においても学びの多様化あるいは多様化学校に対する一定のニーズが見込まれておりますし、期待も寄せられているところでありますので、そういった意味でこの多様化学校も、子どもたちにとって魅力のある学校になるように、内容をしっかり検討していきたいと思っています。

(記者)
 話が戻ってしまいますが、水沢高校と金ケ崎高校の統合について、統合形態が決まったことに対する教育長の所感をお願いします。

(教育長)
 先般の大野高校の際もそうですが、金ケ崎高校や大野高校に入学した生徒さん達の気持ち、保護者さん達の気持ちを考えますと、入学した学校で卒業させたいというのはそのとおりだと思います。こういう会議の中で御意見が出たのはもっともだと思いますし、方向性としてはこれでよいのではないかと思っております。

(記者)
 もう1点、学びの多様化学校なんですけども、他の生徒との接触をできるだけさせないような様々な配慮が必要だと思います。これに伴って学校の改修などは必要があるとお考えですか。

(教育長)
 多様化学校の要件の中に動線の確保が含まれております。これから検討しなければならないところはたくさんあります。金ケ崎高校には本校舎もありますし、セミナーハウスもありますので、既存の校舎をうまく活用し、金ケ崎高校の在校生にとっても支障にならないような、両方の生徒にとって円滑な学びができるように工夫しながらと考えております。現時点で改修の必要性については申し上げられる状況ではないです。

(記者)
 水沢高校と金ケ崎高校の統合について、令和10年度から募集停止して年次統合をする形で、統合後の校名、校歌などは、現行の水沢高校のものを継承するということで、先月28日に開かれた検討会議の中でも同様の提案をされて意見を伺ったものと思いますが、特に異論がなかったということでよろしかったでしょうか。

(教育長)
 大きな異論ということはなかったものと理解しておりまして、建設的な御意見を頂戴したというふうに思っています。例えば統合はすべきではないとか、そういう御意見はなかったということで、どちらかというと前向きな御意見を頂戴したのかなと思っています。

(記者)
 その中で、委員から慎重にとか懸念される事項とかそういった意見や声はありましたか。

(教育長)
 すべての御意見を公表しているわけではないですが、特段厳しい意見は出なかったと思います。もちろん金ケ崎高校に入学した生徒の学習環境の確保、維持というようなことはありましたし、そういったところはやはり我々としても配慮していく必要があると考えています。

(記者)
 検討会議ですが、また新たな課題が出た場合に開催するというような形で、会議終了後に課長がおっしゃったようですが、今後地域住民や保護者、入学する中学生に説明の場や意見交換の場を設ける予定はありますか。

(教育長)
 現時点では想定していませんが、地元では統合にあたって意見交換や、出前説明会等も行ってまいりました。この統合形態につきましては、金ケ崎高校を通じてすでに生徒の皆さんにお知らせいたしました。

(記者)
 在籍している生徒にということですか。

(教育長)
 生徒さんたちに、今申し上げた形態での統合になりますということをお伝えいたしました。

(幹事社)
 発表事項については以上でよろしいでしょうか。発表事項以外に記者クラブの方からは代表質問はありません。各社から質問ありましたら発言をお願いします。

(記者)
 6日に線状降水帯の半日前予測が県内で初めて出され、それを受けて翌日臨時休校や下校時間の繰り上げの対応をとる学校が多かったですが、こういった災害が増えてきている中で、予測を活用した上での県教育委員会としての学校の対応ですとか、改めて通知や考えなどありましたら教えてください。

(教育長)
 災害に関する予測が出た場合の対応についてですが、学校現場における児童生徒の安全を確保するために、気象情報を迅速かつ的確に把握し、確実な行動に繋げることが重要であると認識しております。
 現在、気象庁から発表される線状降水帯の「半日前予測」は都道府県単位で示される広域的な情報であり、現状では特定の地域や学校ごとに具体的な対応を事前に助言することは技術的にはまだ難しいと考えております。
 県教育委員会では、県立、市町村立、希望する私学も含めた全ての学校の教職員を対象とした防災教育研修会を実施しており、大雨災害時の警戒レベルや線状降水帯予測に関する最新の知見、さらには予測情報を活用する上での留意点などについて周知しているところです。
 県教育委員会といたしましては、引き続き教職員の防災に関するスキルアップに取り組むとともに、危機管理マニュアル等に基づく事前対応を確実に実施し、児童生徒の生命と安全を守り抜く取組を進めてまいります。
 なお、線状降水帯については、気象庁の予測精度の向上により令和11年を目途に市町村単位での半日前予測が可能になる計画と伺っております。このタイミングをとらえ、線状降水帯に関する事前予測の情報を対象地域の学校にどのような形で助言するのが良いのか、研究してまいります。
 市町村教育委員会等への通知について、災害時における連絡体制は、県災害対策本部及び地方支部により構築されているものであり、今回も県教育委員会から市町村教育委員会に対し、直接通知等は行っておりません。
 なお、本県において大型台風等の被害が予測される場合、復興防災部の「風水害対策支援チーム」を通じて、市町村長に対する安全確保に向けた助言が行われることになっており、当該助言を踏まえ、対象市町村が、所管する教育委員会や学校に対し、児童生徒の安全を最優先とした必要な措置等を指示しているものと承知しております。

(記者)
 先ほど矢巾町での町長会見が行われており、南昌みらい高校の体育館の関係について町長に受け止めを聞いたところ、町長としては認識の相違について、トップ同士の協議を要望してきたというようなことをおっしゃっていましたが、教育長は認識の相違という点についてどのようにお考えでしょうか。

(教育長)
 どの点の協議を指しておっしゃっているのか御発言の意図は分かりませんが、実際損害が発生しているので、我々としてもその損害について整理したいということで協議を申し出ておりました。しかしながら協議には応じられないということでしたので、やむを得ない判断として司法の場で解決を目指すということをさせていただきました。
 その前段階の協議であれば、共創の理念に基づき、体育館の整備の経過、計画図面、覚書などに基づいた整備をということで協議をさせていただきましたが、その覚書等に基づく整備ができないということでありました。

(記者)
 教育長としても、応じられる協議には応じてきたということですか。

(教育長)
 はい。

(記者)
 今の発言からすると、県教育委員会の方からも、協議の場をセッティングするような発言をされているということですか。

(教育長)
 何度か協議をさせていただきましたが、なかなか打開できるような状況にはないということであります。トップ同士の協議というものが何を指されているのか具体的にはわからないところですが、組織として対応してきていますので、組織同士で決めていくものと思っています。

(記者)
 関連して、裁判の調停の話があったと思いますが、こういう事態になったことに関して教育長としての受け止めをお伺いしてよろしいでしょうか。

(教育長)
 南昌みらい高校の体育館整備につきまして、これは県と矢巾町より、共創の理念に基づき共同で進めてきたもので、本来教育施策をはじめ、あらゆる方面で協力関係に立って各種事業を進めていくべき町に対して、法的な措置を取らざるを得ない状況に至ったということは、非常に遺憾だというふうに思っております。

(記者)
 法的な措置を取らざるを得なかったところとおっしゃいましたが、法的な措置以前の段階の協議で解決することが難しいと判断したのはどういったところになりますか。

(教育長)
 見解の相違がかなり大きいですし、具体的に金銭の損害も発生するということで、法的な整理が必要じゃないかというところです。私と町長さんとの間で、このくらいにしましょうという話ではなく、理屈で整理しなければならないところではないかと思います。

(記者)
 最後に1点だけ、体育館の建設前ということで、バスで移動されたり生徒の授業にも影響を及ぼしているところがあると思うんですが、生徒の授業の方に影響が出ることに関してはどうお考えですか。

(教育長)
 生徒さんには大変申し訳ないと思っています。本来であれば1年でバス移動はなくなる予定でしたが、これが延びてバスによる移動が続き、旧盛岡南高校を活用しながら授業や部活動をしているという状況です。速やかにこの状況を解消したいと考えておりまして、新たな南昌みらい高校の敷地内の体育館の新築工事を進めたいということで、この工事にまずは力を尽くしていきたいと考えています。

(記者)
 南昌みらい高校に関して、今月住民説明会も控えていますが、町は今回参加を見送ったということで、この説明会では住民に対し県としてどのような説明を行う予定ですか。

(教育長)
 基本的にこれまでも県議会で経緯や考え方を御説明してまいりましたし、報道機関の取材、情報公開請求に基づいた資料開示なども対応してきております。それ以外にも個別に要請があればしっかり説明するというスタンスでありまして、今回住民説明会への参加の要請がありましたので、我々が今まで申し上げてきた事実経過とか考え方を丁寧に御説明して参りたいと考えております。

(記者)
 教職員の不祥事防止対策について、始まったばかりだと思いますけれども、今の対策についての進捗状況を教えてください。

(教育長)
 先般7月の会見で公表させていただいた後の状況ということになりますが、8月末に学校などの関係機関宛に、犯罪社会学等の理論と過去事例分析に係る動画を出しました。この動画は不祥事を起こさないよう注意を促す従来型の研修ではなく、なぜ不祥事が起こるのかを理解し、自らの行動を振り返ることを目的としたものでありますが、この動画を単に視聴して終わりにするのではなく、各学校において10月末までにグループワークを実施して、不祥事に至る心理や環境、自校で取り組むべき再発防止策について職員同士で意見交換を行うよう指示しております。
 他の動画や資料の作成状況についても申し上げますと、現在管理職向けの面談手法や職場でのストレスケア、全教職員向けの児童生徒の人権及びアルコールの影響を理解した飲酒運転防止に関する動画、これらを専門家や関係機関の協力を得ながら順次作成しているところです。これらの動画は、10月から11月にかけて学校などの関係機関に順次展開し、来年2月までにはそれぞれの動画にかかるグループワークを終了する予定であります。
 あわせて、不祥事を起こした場合に本人や、家族、職場にどのような影響が及ぶのか、あるいは非違行為者が置かれた状況などをまとめた資料の作成も並行して進めています。
 この取組を一過性のものとしないために、研修のアンケートを取ることとしておりますので、教職員の意識改革と不祥事を起こさない組織づくりの両輪で進めているということで、先般発表させていただいたとおり進めているところです。

(記者)
 何か現場から声はありましたか。

(教育長)
 重大な不祥事があまりにも多いことに対して、衝撃を受けている職場も多いと思います。個人的な意見になりますが、真摯に取り組んでいただいているのではないかというふうには思っています。

(記者)
 不祥事の防止に向けて対策をしている中で、県立高校の職員が再逮捕されるという事案もありました。同じような容疑の内容で別の人と、というところでしたけれども、それについてはどのような受け止めか教えてください。

(教育長)
 動物愛護法違反に問われるということで、学校現場の職員がそういう行為をしていたことが明らかになってきていて、深刻な事案であり事態だというふうに受け止めております。教育委員会には様々な職種の職員がおりますので、広く法令遵守、コンプライアンス徹底ということで取組を進めていく必要があるというふうに考えています。
 お話のあった事案につきましては非常に悪質、卑劣な行為であると捉えています。

(記者)
 不祥事防止対策の研修後のアンケートについて、具体的にどのようなアンケートを想定しているのか教えてください。

(教育長)
 まだアンケート内容の具体は固まったものではないので想定の話になりますが、動画4本と資料を作りますので、それぞれの動画を見ての感想や考え方、意見などもいただく形になるのではないかと思います。そういったものをもらいながら、研修内容のグレードアップや取組の改善に繋げていければと思います。

(記者)
 もう1点、陸前高田市長が高田高校の国際学科設置について「前向きな発言があった」と発言されたようですが、市長の発言に関する県教育委員会としての認識と、実際の動きがあるのか教えていただければと思います。

(教育長)
 陸前高田市から知事への要望は、8月20日の件だと思います。会議録等により要望等については承知しております。今朝の報道にもありますとおり、知事から県教育委員会に説明を求めるということでしたので、その準備を進めているところでした。
 高田高校の国際学科の設置につきましては、令和7年2月県議会の一般質問で県教育委員会としての考え方を御答弁申し上げているところで、その後第3期県立高等学校再編計画を定め、学科の設置にあたっては産業界のニーズ、中学生の志望動向、高校卒業後の進路状況、生徒保護者の意識変化の状況などを踏まえ、全県的な視野に立ち、適切な配置に努めていくこととしておりますので、地域で具体的なニーズ等があれば、それらを伺いながら検討していくことになると思います。

(記者)
 知事への説明の準備をされていた、地域の具体的ニーズがあればというお話ですが、どういった説明をされる予定だったのかということと、地域のニーズというところは県教育委員会として把握されていますか。

(教育長)
 令和7年2月の議会答弁で県教育委員会の考え方を申し上げましたが、その後の状況も加味して、我々が把握している情報を基に知事に御説明しようとしていたというところです。具体的な内容については差し控えさせていただきます。

(幹事社)
 その他質問はよろしいですか。それではこれで以上となります。

(教育企画室)
 これで教育長記者会見を終了させていただきます。ありがとうございました。
 

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