幼傷病野生鳥獣の救護

県では傷病鳥獣の野生復帰と鳥獣保護思想のより一層の推進を図るため、応急治療及び野生復帰訓練を行っています。

ただし、保護することが適切でない場合がありますのでお知らせします。

また、怪我をしたり弱っている鳥獣には絶対に触れず、県に御連絡をお願いします。

野鳥のヒナの保護

地面に落ち迷子になったようにみえる野鳥のヒナは、迷子になっているのではなく、親鳥が近くで様子をうかがっています。そのままそっと離れましょう。

ネコなどに襲われないか心配であれば、近くの木の枝先や茂みの中など近寄れないところにとまらせておきましょう。

カモシカの幼獣の保護

山中などで見つけた幼獣のカモシカは、親と離れて迷子になっているようにみえますが、たいがい親が近くにおり、人の接近により警戒して姿をみせません。

また、カモシカの幼獣は、一度保護してしまうと、人に慣れてしまい、野生に帰れなくなります。絶対に連れてこないようにしましょう。

救護対象鳥獣から除くもの

これらの鳥獣については、自然の摂理に任せることがありますので、県民の皆様の御理解・御協力をお願いします。

1. 明らかに感染症の疑いがあるもの
2. 重症のため適切な治療を施しても救命の見込みがないもの
3. 人に危害を及ぼすおそれのある大型の獣類
4. 有害性の高い鳥獣
   • 鳥類：ハシブトガラス、ハシボソガラス、カルガモ、スズメ、ヒヨドリ、キジバト、ムクドリ、カワウ、アオサギ、カワラバト（ドバト）、ゴイサギ、ニュウナイスズメ、マガモ
   • 獣類：ニホンジカ、ハクビシン、ノウサギ、ツキノワグマ、タヌキ、ノネコ、キツネ、アナグマ、ノイヌ、イノシシ、イタチ
5. 鳥獣法で適用除外等とされている種に該当するもの
   （もぐら科全種、ねずみ科全種。ただし、いわてレッドデータブックに掲載されている希少種を除く。）
6. 特定外来生物法により指定された特定外来生物に該当するもの
7. ペットや家畜類

傷病鳥獣を発見したときは

ケガや弱っている鳥獣を見つけたら、まず、ケガや衰弱の具合を見ることが大切です。むやみに手を触れたりせず、元気であればそっとしておいてください。

ケガや衰弱のため、動けないようであれば、最寄りの広域振興局の保健福祉環境部又は保健福祉環境センターにお知らせください。

野生の鳥獣は様々な高病原性鳥インフルエンザウイルスを含む病原体を持っていることがあり、また保護しようとする人に攻撃してくる場合もあります。自力での保護はせず、必ず県に御連絡をお願いします。

なお、ご連絡いただいても、傷病鳥獣の状況により、保護できずに、しばらく様子を見守っている場合もありますので、御理解願います。

動けないコウモリを見つけた時の対応

気温が低い日に、地面に落ちて動かないコウモリを見つけることがあります。

ケガをしていないのであれば、体温が低下して動けない状態であることが考えられますので、次のことを参考に対応してください。

• コウモリは暗い状況を好むので、段ボール箱等に入れて安全な場所に置いてください。なお、動物に触れる際は手袋をつける等、素手でさわらないようにしてください。
• このとき、お湯を入れたペットボトルをタオルで巻いたものを入れて、体が温まるようにしてください。
• 体が温まって、外が暗くなってくると、自ら飛んでいきますので、静かに見守ってあげてください。

岩手県内広域振興局保健福祉環境部（保健福祉環境センター）連絡先一覧

盛岡広域振興局保健福祉環境部
盛岡市、八幡平市、滝沢市、岩手町、雫石町、葛巻町、紫波町、矢巾町
電話：019-629-6583

県南広域振興局保健福祉環境部
奥州市、金ケ崎町
電話：0197-48-2422

県南広域振興局保健福祉環境部
花巻保健福祉環境センター
花巻市、北上市、遠野市、西和賀町
電話：0198-41-5405

県南広域振興局保健福祉環境部
一関保健福祉環境センター
一関市、平泉町
電話：0191-26-1412

沿岸広域振興局保健福祉環境部
釜石市、大槌町
電話：0193-27-5523

沿岸広域振興局保健福祉環境部
宮古保健福祉環境センター
宮古市、山田町、岩泉町、田野畑村
電話：0193-64-2218

沿岸広域振興局保健福祉環境部
大船渡保健福祉環境センター
大船渡市、陸前高田市、住田町
電話：0192-22-9814

県北広域振興局保健福祉環境部
久慈市、洋野町、野田村、普代村
電話：0194-66-9681

県北広域振興局保健福祉環境部
二戸保健福祉環境センター
二戸市、一戸町、軽米町、九戸村
電話：0195-23-9219