令和5年7月 警察学校のトピックス
制服実務研修(初任科短期課程)、中学生の職場体験学習、被災地研修(初任科短期課程)、逮捕術大会出場(初任補修科)
制服実務研修(初任科短期課程)
6月26日から7月3日までの間、初任科短期課程学生は、盛岡東警察署、盛岡西警察署及び紫波警察署において制服実務研修を行い、当番勤務につきました。学生は、制服を着用して校外へ出るのは初めてです。学生は、各交番で指導員の方と一緒に勤務をし、様々な現場に臨場しました。
研修を終えた学生からは、「制服を着て街を歩くと、市民の方々から『見られている』ことを感じた。」「対応する相手にとっては、私が研修中の学生であることは分からないし、関係がない。一人の警察官として勤務することにとても緊張した。」「自分の力不足を痛感したが、同時に足りない部分が明確になった。卒業までに、自分の足りない部分を補うようにしたい。」などの感想が聞かれました。現場の空気感を肌で感じた学生は、このままでは卒業後に通用しないと焦りを感じたようでした。学生には、卒業までの時間を無駄にすることなく、毎日を過ごして欲しいと思います。
温かい目で見守ってくださった市民の方々、ありがとうございました。




中学生の職場体験学習
7月4日、職場体験学習のため、久慈中学校2年生6名が当校を訪れました。
中学生は、警察組織についてや警察学校の一日・行事などを写真を見ながら学んだほか、施設見学を実施しました。本館内や柔剣道場、教官室などを見学し、教官室で学校長に会うと「警察学校で一番偉い人だ。」と緊張の対面でした。また、当校のオリンピック出場経験のある助教に会い、オリンピック選手がいることにとても驚いている様子でした。
その後、中学生は制帽を着用し、警察礼式を習う点検教練の授業に参加しました。初任科生と一緒に「右向け右。左向け左。」などの号令に合わせて動く訓練をし、慣れない動きに戸惑いを見せながらも初任科生の教えを真剣に聞き、機敏な動きを見せていました。
最後には中学生から初任科生へ「辛いときはどんな時ですか。」「警察官になるために必要なものは何ですか。」などの質問がなされ、初任科生は今の自分の思いなどを正直に答え、中学生は一言一句逃さないようにメモを取っていました。
中学生の素直な反応や元気な挨拶に、初任科生・教職員ともすがすがしい気持ちになりました。私たちは、彼らが憧れる職業であるために、努力し続けなければならないと感じました。
中学生のみなさん、数年後、警察学校に初任科生として入校するのをお待ちしています。




被災地研修(初任科短期課程)
7月14日、初任科短期課程学生が、東日本大震災で被災した上閉伊郡大槌町及び陸前高田市において被災地研修を実施しました。学生の中には、初めて被災地を訪れた他県出身者も多くいました。
大槌町では、被災体験を有する教務副校長と初任科学生が当時の様子を発表し、他の学生は、真剣に話を聞いていました。
陸前高田市では、東日本大震災津波伝承館を訪問し、現地ガイドから震災当時の状況について説明を受けながら施設見学を行い、災害救助に当たる警察や自衛隊の活動、津波がもたらした被害状況等について確認をしました。また、防潮堤上に設けられた「海を望む場」において、被災者のご冥福を祈ると共に学生全員が手を繋ぎ、殉職警察官に対して「県民の安全を守ってゆく」ことを誓いました。
被災地研修後、学生は、「自然の力に人は及ばないが、それでも人の命を守れるような警察官でありたい。地域住民との信頼関係を築き、この人なら大丈夫と思ってもらえる警察官になりたい。」「警察官として避難誘導を全力で行うに当たり、地域住民から信頼を得られるように職務に邁進する。」また、「後世に語り継ぐことも重要な使命である。」との感想を述べていました。






逮捕術大会出場(初任補修科)
7月20日、岩手県営武道館において開催された岩手県警察逮捕術大会に、補修科学生15名が警察学校代表として出場しました。出場した選手は、暑中稽古期間中や夜間休日も訓練を実施し、本大会に臨みました。
警察学校は、団体戦、男子・女子個人戦に出場し、男子個人戦警棒の部で優勝、準優勝を勝ち取りました。
観客席で応援した初任科生は、初めて見る逮捕術大会の試合の迫力に圧倒されつつ、「次は自分も選手として出場したい。」と意欲を燃やしていました。








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