当センター研究員の開発したアツモリソウが英国王立園芸協会に新種登録されました!
アツモリソウの新品種が英国王立園芸協会に新品種として登録されました!
アツモリソウ(敦盛草)はラン科の多年草で、日本のアツモリソウの仲間には、ホテイアツモリソウ、レブンアツモリソウなどがあり、いずれも寒冷地を好みます。
アツモリソウは、人間の開発行為・栽培目的の乱獲などにより絶滅が危惧されており、岩手県に自生する植物ではアツモリソウが唯一「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(種の保存法)」に指定されています。
岩手県環境保健研究センターでは、アツモリソウの種の保存を目指した人工増殖法の開発を行っており、バイオテクノロジーを活用して、地域資源を園芸などの生産活動に活用する研究にも取り組んでいます。
この度、当センター地球科学部、小山田智彰主任専門研究員の開発した、新品種「Monto(モント)」、「Iwahime(イワヒメ)」及び「ルビーイワテ’岩手小町’」が、ラン科植物についての世界で最古の、最も権威ある園芸団体である「英国王立園芸協会」に、岩手県に自生するアツモリソウを育種の材料とした品種としては、日本人が始めて開発した品種として国際登録されました。
モント(写真:左側)
- 花は、薄いクリーム色、内側は鮮明な赤色。
- 増殖においても発芽や生育が早く極めて丈夫。
ルビーイワテ’岩手小町’(写真:右側)
- 花は、鮮明なルビー色で、側弁がやわらかくカールを描く。
- 独特の芳香がある。
- 株の増加も極めて良い。
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