令和6年4月19日知事会見記録

Xでポスト
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページ番号1073995 

印刷大きな文字で印刷

開催日時

令和6年4月19日10時00分から10時28分まで

会見記録

広聴広報課
 ただいまから記者会見を行います。本日は、知事からの発表はございません。

幹事社
 本日は、記者クラブを代表しての幹事社質問の用意はありませんので、各社から質問があればお願いします。

記者
 大きく2点伺えればと思っていました。(4月)17日の夜に愛媛県と高知県で震度6弱を観測する地震がありました。本県として何か対応することがあれば教えてください。

知事
 けがをされた方や被害を受けた方々にお見舞いを申し上げたいと思います。担当のほうで情報入手に努めているところでありまして、何か支援したほうがいいところとかあれば検討していきますけれども、今のところはまず、情報収集という段階です。

記者
 ありがとうございます。関連してなのですけれども、1月1日の能登半島地震から始まって、今月(4月)に入っても県内で大きな地震がありました。また、台湾のほうでも大きな被害が出る地震がありましたけれども、震災を経験した本県として、改めて県民の方々へ備えの有用性でありますとか、メッセージがあればお願いします。

知事
 地震は、いつどこで起きてもおかしくないもので、特に、日本は地震発生のメカニズムからして地震の多い国でありますので、岩手県内においても、いつどこで大きい地震があるか分かりませんし、津波を伴う可能性もありますので、日頃から防災ということに気をつけていただいて、避難経路の確認でありますとか、防災用品をそろえておくでありますとか、そういうことを心掛けていただきたいと思います。

記者
 ありがとうございます。もう一つ、話題は変わるのですが、クマの指定管理鳥獣の追加について伺いたいと思います。先日、環境省で被害が多発するクマの指定管理鳥獣に追加ということが決まりましたけれども、知事からコメントのほうは出されておりますけれども、改めて全国知事会からも要望したという経緯も踏まえまして、所感のほうを伺えればと思います。

知事
 北海道東北知事会長として、北海道知事さんと一緒に要望に行ったわけでありますけれども、今回、正式に政府として指定管理鳥獣への追加が行われて、クマ対策が進むことを期待したいと思います。環境省の交付金の活用が可能になりますので、国の交付金を活用した追加対策を積極的に検討していきたいと思います。
 一方、既に冬眠から覚めたクマがまちに出てきたりということが岩手県内でも起きております。4月20日から5月末まで、春のクマ被害防止キャンペーンを実施することとしていますので、県としてそういうことを実施することとしていますので、関係機関と連携して被害防止に取り組んでいきたいと思います。

記者
 ありがとうございます。先ほど知事のほうからも追加的対策のほうをまとめるという言及がありましたけれども、昨日(4月18日)には、今年に入って初めての人身被害が早くも発生しているという状況でありまして、早期の対策というのが待ったなしの状況ではないかなと思っております。追加的な対策をいつまでにまとめるのか、また、その内容で核となる、軸となって検討していく事項は何なのか、具体的な内容というのが、現在描いているものがあれば教えてください。

知事
 クマによってけがされた方にお見舞いを申し上げたいと思います。(今までは)冬眠期間だったので、クマ出没が見られなかったわけで、いよいよこれからクマ出没が見られてくると思います。そして、去年(令和5年)、出没数が大きく増えたということで、そのような増加が今年(令和6年)も懸念されます。春のクマ被害防止キャンペーンを通じた被害防止対策というのもありますけれども、指定管理鳥獣になったということを前提にしながら、保護と被害防止の両立、クマとの共存、共生という基本的な考え方の下で、昨年の状況を踏まえた対策の強化は今年度予算の中でも県の組織の体制強化も含めて行っているところではありますが、国の交付金を活用した追加対策については、国のほうでもどういう事業に財政的支援をしていくのかということを、まだ詳細が不明なところがありますので、国の検討と並行しながら県としても検討を進めていきたいと思います。

記者
 すみません。追加でもう一つ伺えればと思っておりました。先日、トヨタ自動車東日本のほうで新型レクサスのLBXが初めてお披露目されて、製造ラインのほうも公開されたというところがありました。式典で知事からも挨拶がありましたけれども、改めて、この新型レクサスが岩手の工場で作られるという意義と今後への期待感というところを教えていただければと思います。

知事
 このイベントでの豊田章男会長からのお話や、また、休憩時間に控室でトヨタ関係の皆さんからいろいろ話を聞いたところによりますと、レクサスLBXは、塗装から始まって内装も、そして、機械のほうもレクサスというブランドの水準の高さで生産しなければならないということで、とても大変だったそうであります。
 岩手工場は、今までそれだけの塗装とか、組立ての生産をやったことがなかったということで、部品を納入している関連企業が、特に岩手、東北の企業も高い水準の部品の生産が求められ、その全体を成功させるのはとても大変だったそうなのですけれども、やり遂げたということで、岩手県における、広くは東北におけるですけれども、岩手、東北における自動車の生産というものが一段高いレベル、一段高い次元に移ったと言っていいと思います。技術であり、技能であり、また、生産管理であり、そういったことが一段高い次元に上ることができて、言わば、岩手、東北の自動車産業の新しい時代が始まったと言っていいくらいのことだと思います。これは、更なる雇用の増大が期待されますし、また、より高い水準の技術や技能、生産管理ができる人材が求められるということにもなりますので、人口減少問題の対策にもなりますし、経済振興、地域振興にも大きく貢献する一歩だったと思います。

記者
 先ほどのクマの質問に関連してなのですが、ちょうど1年前、(令和5年)4月18日には、岩手県としてツキノワグマの出没に関する注意報を出しております。昨日の状況なども踏まえて、まだ今のところ注意報というか、そういったところは検討はされていないのでしょうか。

知事
 (4月)20日からの春のクマ被害防止キャンペーンの実施ということで注意を呼びかけて、対策を呼びかけていきたいと思います。

記者
 では、注意報という形ではまだなくという認識でよろしいでしょうか。

知事
 今現在、私のところで把握しているのは、春のクマ被害防災キャンペーンを4月20日から5月末まで実施するということです。

記者
 トヨタの関係で、ぶら下がり(取材)で(豊田)章男会長がラリーのことに言及していて、隣で知事も何かうなずいているなと思ったのですけれども、まだ具体的にとか、そういう話ではないと思うのですけれども、ちょっと感想を伺いたいと思います。

知事
 去年、佐々木(雅弘)選手の下で紫波町にドライバーズショップ(GR Garage GROW盛岡)がオープンし、以来、県としても、あと、私個人としても佐々木選手といろいろ話をする機会も増えまして、ドライビング、さらに、それを披露する場というのが車文化の中でも非常に重要で、今回のLBXもそういうドライバーの視点から技術開発、製品開発が行われたということもあり、ラリーとかレースというのは車文化の中で非常に重要な部分だなと、そういう思いを高めているところであります。そして、岩手県の自然や道路がそういったドライビングお披露目の場としてもふさわしいのではないかというような話が昨日、豊田章男会長からもあって、聞いていて、そうだよなと思ってうなずいていたところであります。
 国内で既にそういうラリーが行われた例もあると聞いていますので、まずは県の担当のところで様々な事例を調べたり研究してもらおうと思っています。

記者
 本日(4月19日)、宮古の合庁のほうから、知事は全国知事会の特別委員会に御出席されるのですが、ここでどういうふうな趣旨のことをおっしゃるのかというのをお伺いできればと思います。

知事
 今年の全国知事会の内容について意見交換するというのが趣旨でありまして、商工農林常任委員長として去年までLX、ローカル・トランスフォーメーションという言葉を掲げながら、地方の第1次産業も含めた経済産業の振興について意見をまとめて政府にも要望してきたところでありますので、そういう方向性の下でデジタル関係の取組の進展でありますとか、また、賃上げへの取組でありますとか、最近の動きも反映させながら全国知事会の夏の会議での議論を深めていきたいというようなことを言おうと思っています。

記者
 ちょっと先の話になってしまうのですけれども、来月(5月)で新型コロナの5類移行から間もなく1年になるわけですけれども、コロナ禍の中で、特に、岩手県はゼロ更新なんかも長らくあったということで、注目を集めたと思うのですが、岩手で見えた課題とか、また、もしくはこういったことで何か変わったとか、そういったお気づきになった点があればお聞かせください。

知事
 5類移行になった前提として、まず、国民一人一人が場面場面に応じた適切な対策がかなりできるようになっているということ、そして、医療提供体制としても、幅広い医療機関がコロナ感染が疑われる人やコロナに感染した人を診療できるようになってきていること、重症化した人たちには、それにふさわしい医療を提供することができるという前提で5類移行されたと理解していますが、そういう場面場面の一人一人の感染対策も一定程度でき、そして、医療提供体制のほうも広くコロナ関係が受け入れられるようになっているので、この1年間、非常事態と言えるようなパンデミック、大流行は起きなかったし、医療提供体制も崩壊しないで1年を過ごすことができたと思っています。
 一方、この1年の間にも流行の波といいますか、感染者数がかなり増えた時期はありまして、医療提供体制は崩壊はしなかったのですけれども、病院などの負担感がかなり強く感じられるような局面はありましたし、あとは感染が多くなってきますと、やはり経済や社会の現場で休まなければならないとか、休む人が出てくるとかということで、様々不自由になってもきます。ですから、感染対策は、やはり引き続き重要だと思っておりまして、今現在もコロナ感染者数というのはゼロにはなっておりませんので、県民の皆さんには、場面場面に応じた感染対策というのを引き続きお願いしたいと思います。
 最近の傾向としては、オミクロン株の中でバージョンアップのようなことがウイルス側で行われていて、感染しやすくなっていると思います。ですから、学校とか職場とか、病院とか介護施設とか、人が大勢いるところで誰かが感染すると複数が感染するというような話をよく聞きますので、そういうところを気をつけてもらえばと思います。

記者
 ありがとうございます。それで、県としてコロナのLINE(ライン)での呼びかけというのを大分行って、数万人規模で登録もあったかと思うのですけれども、こういったプッシュ型で情報を出していくという手法とか、そういったところと県民との距離が近くなったとか、情報発信について何かもたらした部分があるかどうかというところの御所感をお願いします。

知事
 LINEでのコロナ情報の発信は、多くの人たちに利用してもらっていて、(LINEを活用して実施した)アンケートも、やはり対象の母集団が多いほうがいいので、よりよいアンケート事業が行えるようになっていると思います。今も、週に1回のコロナ統計のお知らせなどはLINEも使って行っていますし、何かあったときには県のLINEを使っての情報の提供とか、あるいはアンケートなどの情報の収集というのは効果があるなというのが教訓になっていますので、何かあったときの(LINEの)活用というのは検討していきたいと思います。

記者
 私は、台湾の地震の件で、ちょっと繰り返し、重複してしまうかもしれませんが、岩手県としての支援として、先日、お見舞金を送ったということですけれども、今後、お金以外の人的な支援ですとか、岩手県として台湾をこのように支援していくとい
うものが、もし方向性も含めてあれば教えてください。

知事
 お見舞金は、台北駐日経済文化代表処に100万円寄贈(することと)したところであります。あとは、県職員を対象とした救援金の募集というのを現在進行中で、今の予定では6月28日で締め切って、日本赤十字社に寄附する予定であります。県国際交流協会が6月27日までこの台湾東部沖地震救援金の受付を行っています。
 まず、今のところ直接的な対応としてはそういったところですけれども、花巻空港と台北を結ぶ国際線は、かなりお客さんにもたくさん利用していただいていて、台湾から来る皆さんを歓迎したいと思いますし、あとはこちらから台湾に行くということも、被害がなく、安全である観光地、観光施設は台湾国内に多いわけでありまして、基本的に地震被災地以外は台湾は安全だということで、改めてそのことを呼びかけながら、台湾訪問を呼びかけていきたいと思います。

記者
 観光による支援という呼びかけというのは、大々的に、被災地ではないところの台湾の安全なところに行きましょうというようなキャンペーンを今後、県として企画して、実施していくということなのでしょうか。

知事
 基本的には、空港活用行政の一環として普通にやっていきますけれども、今年は花巻空港60周年なので、いつもよりは各路線の活用について多めに呼びかけているところです。

記者
 先ほどのレクサスの本県での生産に関連してラリーの話が出ましたので、知事自身はモータースポーツだったり、あと、自身が運転することも含めて車がお好きなのかということと、あと、先ほど研究していくという話がありまして、それは本県として公道レース(ラリー)の開催だったり、それが可能かどうかを前向きに検討していくというふうなことで捉えていいのかという、その2点についてお伺いしたいと思います。

知事
 まず、具体的な要望があるわけでもありませんので、正式な検討といいますか、何かやるということを前提にした検討ではなくて、自動車産業振興の一環として広く車文化を岩手から、東北から盛り上げようという中で、そういうラリーというのはどういうものかを研究するぐらいのところかなと思っております。
 産業振興としての必要性で、仕事として、知事としてやっているというところもありますけれども、車は人類の科学技術の一つの最先端で、アメリカで2年生活していたことがありますが、自由に移動できる車というのは基本的人権の自由の象徴でもありますし、それをより多くの人たちに、また、手頃な値段でどんどん利用してもらうという、デトロイト近郊にあるフォード博物館というのを私は見たことがありますけれども、経済、社会的にも自動車の生産というのが、かなり大事な営みになっているなと思っています。
 自動車雑誌をたまに読んだりしながら、新しく出た車の性能とか、そういうのを知ったり、比較したりするのは楽しいなと思っていますし、車の運転自体はあまり得意ではないのですけれども、家族でドライブしたりとか、そういうのは好きですし、そういうメカとしての興味から経済的、社会的な大きい存在としての車というのにも興味関心は結構あるのではないかと思います。

広聴広報課
 以上をもちまして、記者会見を終了いたします。

次回記者会見

次の定例記者会見は4月26日(金曜日)の予定です。

このページに関するお問い合わせ

政策企画部 広聴広報課 報道担当
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10-1
電話番号:019-629-5285 ファクス番号:019-651-4865
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。