平成26年1月20日知事会見記録

ID番号 N18544

(平成26年1月20日10時30分~11時06分)

広聴広報課
 ただいまから記者会見を行います。最初に、知事から発表があります。それでは、知事お願いします。

知事
 4つ発表事項があります。

 まず、最初の発表事項1番目、「復興実施計画(第2期)の策定に係る『パブリックコメント』及び『地域説明会』の実施について」です。平成26年度から本格復興期間ということで、市町村、復興委員会、若者、女性との意見交換会などでご意見、ご議論をいただきながら復興実施計画(第2期)1次案が取りまとまりました。復興実施計画(第2期)は、これまで取り組んできた復興実施計画(第1期)の成果や課題等を踏まえて本格復興期間である3年間に県が行う事業を定めるものです。内容については、「安全の確保」、「暮らしの再建」、「なりわいの再生」、この3つの原則に基づいて本格復興の取り組みを強力に推進していくこと、それから地域の持続的な発展のために長期的な展望に立ち、三陸の復興の姿をつくり上げていく三陸創造プロジェクトの具体的な取り組みも同時に進めていくというものです。
 また、第2期計画の取り組み方向として、被災者一人一人が安心して生活を営むことができ、将来にわたって持続可能な地域社会の構築を目指す本格復興というふうにし、計画を進めるに当たって重視する視点として「参画」、「つながり」、「持続性」の3つを設定して、これらを踏まえた施策、事業を展開していくという内容になっています。今後1月下旬から2月下旬にかけパブリックコメント、そして地域説明会を実施して、いただいたご意見を踏まえて計画案について見直しを行い、3月末までに計画を策定していきます。広く県民の皆さんから多くのご意見をお寄せいただきたいと思います。
 計画の細かな内容や素案の変更点等については、復興局の方にお問い合わせください。
 

 発表事項の2つ目は、「米国での知事の農林水産物等プロモーションについて」です。2月1日から3日の間、アメリカのロサンゼルスにおいて牛肉を中心とした本県農林水産物等のプロモーションを行います。県では、これまで官民で構成するいわて農林水産物輸出促進協議会を主体とし、主に東南アジアをターゲットに輸出の促進に取り組んできていますが、これまで本県産の米、りんご、牛肉などの輸出が着実に増加をしてきています。今回は、平成24年、本県からアメリカに輸出が可能となった牛肉を中心に安全・安心な本県産の農林水産物の情報を発信し、新たな需要と取引の創出につなげるために、ロサンゼルスにおいて関係企業や一般消費者の皆さんにトップセールスを行うなど、JA岩手県五連の田沼会長らも同行し、各種プロモーションを実施します。主な内容としては、レストランや流通関係者、マスコミなどを対象とした県産牛肉等のPRレセプションの開催、現地スーパーでの「いわて物産フェア」の開催、南カリフォルニア岩手県人会との交流行事もあります。安全・安心で高品質な岩手県産農林水産物の輸出は、生産拡大を通じた生産者の所得向上と国内市場における岩手県農産物の評価向上につながります。今回の訪問によって、輸出の一層の拡大につなげていきたいと思います。
 

 発表事項の3番目、「キックオフイベント『いわて若者会議』の開催について」です。県では、昨年9月に発表したとおり、若者が活躍する地域づくりプロジェクトを始動させ、庁内若手職員による若者施策研究会(若手ゼミ)などの庁内の活動を進めています。そして、このキックオフイベントとして今回いわて若者会議を開催します。若者が日常から身近に接している若者文化をテーマにし、若者との交流会も行います。大勢の若者に集まっていただきたいと思います。開催日時は2月16日の日曜日、会場は盛岡市のNanak(ななっく)7階です。基調講演の講師として、盛岡市出身の映画監督、大友啓史氏を迎えます。岩手の若者文化を若者自身により盛り上げようというメッセージをいただくとともに、大友啓史監督と若者文化の活動の実践者として県内で活躍している方々、また私も参加して若者文化をテーマにトークセッションも行います。
 また、このキックオフイベントでは、県を挙げて、県民を挙げて若者の活躍を支援していくという宣言を行います。さらに、会場には若者プレゼンブースを用意して大学生、専門学校生による活動紹介や県内の音楽、ファッション等若者文化の活動をPRするとともに参加者同士の交流会を行います。充実した内容のイベントでありますので、繰り返しますが、大勢の若者に集まっていただいて活動の実践者の皆さんの話に耳を傾け、さまざまな活動を行っている若者との交流の輪を広げていただきたいと思います。
 

 次に、最後、発表事項の4番目は、「NHK『あまちゃん』への表彰状等贈呈式の実施について」です。今月23日、私がNHKに行きまして表彰状と感謝状を贈呈します。表彰状は、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」という作品に対して岩手県地域振興表彰として行います。感謝状は、日本放送協会宛てに差し上げます。「あまちゃん」からいただいた大きな元気を今年も持ち続け、地域にある宝物を発掘し、磨き上げ、地域振興を実現していく「アマノミクス」を今年も県内各地で実践していきたいと思います。
 

  以上です。

 

広聴広報課
 以上で知事からの発表を終わります。

幹事社
 それでは、ただいまの発表事項について、各社から質問があればお願いします。

記者
 復興実施計画についてなのですが、きょう午後から市町村長との意見交換会もありますが、その中でどういった議論が進んでいくことを期待されていますか。

知事
 復興実施計画と市町村との関係については、今回の1次案をつくる前の段階で市町村の意見も伺って、それを反映させているところであります。

記者
 今後、住民との意見交換というか、説明会も来週から始まると思うのですが、そういった中で、議論としてどういったところを中心に出ていくことを期待されているのか、またあとこれから議論を深めていく中で、どういったところをテーマとして深めていければいいかと知事としてはお考えでしょうか。

知事
 これは、数え方にもよるのですけれども、仮設住宅等での避難生活を続けていらっしゃる方が3万4,000人くらいいらっしゃいます。それぞれに1人1復興計画というようなものがあるのだと思います。子供の進学というところに最大の関心がある方もいらっしゃいましょうし、お年寄りの介護の体制というところに最大の関心がある方もいらっしゃると思います。
 そして、多くの皆さんにとっては仮設住宅等の次に、どこにどういうふうに住むかということにも関心が多い。また、漁業の分野、商店街を中心とした商業の分野あるいはものづくり産業、それぞれのなりわいの分野で働いている皆さんにとってはそれぞれの地域における将来像ということに関心があると思います。県としては、そういった被災者の皆さんイコール復興者の皆さんと一緒に岩手の復興を進めていこうということで、およそ300の事業の総体としての復興計画の第2期案を取りまとめているところでありますので、そのそれぞれの関心に応じたところについてきちんと説明できればいいなというふうに思っています。

記者
 分かりました。ありがとうございます。
 あと委員会などで意見が出たところで、用地取得の特例措置などについて、文面としてこれが国などによって改善されない限りは復興の進捗に重大な影響を及ぼすと、そういったことを計画の中に文面として盛り込むべきではないかといったような意見も出ていました。そのように国に強く今後も要請を求めるという意見が出ているのですが、それについて働き掛けなど知事として考えていることがありますでしょうか。

知事
 3年計画の中での位置付けというのもいろんな意見もあると思いますけれども、まず今政府にその辺を対応してほしいというようなテーマでもありますので、国への働き掛けという点では、さまざまな情報の提供は事務レベルで常に行われていると言っていいような状況でありますし、そして機会を捉えて私から政務三役レベルへの働き掛けも行っているところでありますので、それはそれでしっかり進めながら、また計画の中の位置付けとしていろんなご意見をいただきながら組み立てていくということかなと思います。

記者
 これについて最後で、若者、女性の参画というのを知事も力を入れていらっしゃいますが、来週からの住民への説明会、そういったところ、若者、女性に期待するところというところはどんなところでしょうか。

知事
 既に若者代表、女性代表の皆さんからの意見を踏まえた1次案として取りまとめて皆さんに説明、そしてパブリックコメントをいただくという段取りになっているので、そういう中でどんどん案を実際に見て、そしてご意見をいただければなと思います。

幹事社
 いわて若者会議の方なのですけれども、先ほど若者文化としてファッションや音楽のお話を知事からもされておったと思うのですが、岩手独特の若者文化というものを、もし知事がお考えになるものがございましたらちょっとご紹介いただきたいのですけれども。

知事
 私から枠を狭め、決め付け、こういうものとして意見をいただこうというよりも、自由な中でどんどんいろんな意見を出していただこうというところですので、あまり特に直前の段階で私からこうだ、ああだというのは言わない方がいいのではないかなというふうに思っているのですが、自由に発想してもらえればいいと思います。
 そうですね、ヒントになる話をしますと、クリエイティブシティという考え方あるいは政策がしばらく前からあるわけです。文化を中心とした地域振興、それはヨーロッパの方で幾つかの都市がそういうコンセプトでまちづくり、地域振興を成功させていて、日本でも幾つかの都市がそういうのを成功させていて、ユネスコでもそういうクリエイティブシティのネットワークというのをつくっていて連携してやったりしているのです。私は、クリエイティブシティだけではなく、田舎も含めてクリエイティブ地域といいますか、都市型の文化だけではなくて、いわゆる田舎型の文化、伝統的なお祭りとか、郷土芸能とか、そういうのも含めて文化による地域振興ということはありだと思っていて、特に日本という国にはそういうのが向いているのではないかなと。ですから、岩手全体をクリエイティブな地域にしていく、そういう「クリエイティブいわて」というコンセプト、考え方の中でいろんなアイデアを出してもらうといいのではないかなと思います。

幹事社
 ありがとうございました。
 他にございませんでしょうか。

記者
 米国での農産物のプロモーションの件でお伺いしたいのですが、昨年は農産物の輸出というのがまた全国的に増えたようですけれども、岩手県のそういった輸出みたいなところで言うと他県に比べて現状どういうふうに判断されているのかということと、あとまたプロモーションで特に知事として期待している効果みたいなところがあればお伺いしたいと思います。

知事
 牛肉はまさに解禁された格好でぐいぐい増えているところでありまして、やはり今回もまず牛肉がメインになります。そして、岩手は食については総合力、農林水産物については総合力の県でもありますので、そこは売れるものは何でも売ろうと、買っていただけそうなものは何でも宣伝しようということで、既に実績のあるのはお米とか、りんごとかなわけですけれども、実績のあるものとか、あと相手の欲しそうなものをどんどん宣伝していくということかなと思います。

幹事社
 それでは、この他に質問ございましたらよろしくお願いいたします。

記者
 都知事選についてお伺いしたいのですけれども、今週都知事選が告示になります。脱原発が大きな争点になっています。東北は福島をはじめとして岩手に隣接する宮城や青森にも原発施設があります。都知事選の行方による今後の原発政策の影響はあるか、もしあると見ていらっしゃればどのような影響が考えられるのか教えてください。

知事
 大変難しいテーマをいただきましたけれども、まず選挙というもの自体、立候補者がまず確定しないと分からないところがあって、特に東京都知事選の場合は直前の駆け込み立候補的なこともあるし、だから選挙を占うみたいな話はなかなか難しいかなと思っています。それから、原発問題が論点として提起されているということについては、東京から日本を変えるというスローガンも出たりしているみたいなのですけれども、東京という自治体は自治体ではありますけれども、日本の首都として日本全体のありようを考えたり、決めたりしていくような場でもあるという、少なくともそうあるべき、そうあらんという志の下、そういう議論が起きるというのは実際起きていて、なるほどなというふうに思います。
 そして、原発問題については、年が改まって今からだと3年前になりますが、3.11後の東京電力の原発事故を受けて国民的な議論が行われて、かなり政府がそういう議論の場を設け、ある種ルールも決めながらいろんな意見集約的なこともして、かなり慎重な方向というのですか、脱原発の方に向かわなければならないのではないかと、再生可能エネルギーの方にどんどんシフトしていかなければならないのではないかという議論がかなり進んだかなというところで解散総選挙となって、そこで国民的な議論が中断したような格好になっているのだと思います。ですから、東京都知事選挙のような大きい政治的なイベントとの関係の中で改めて議論しましょうと、改めてこうではないですかということを言いたいということが出てくるというのも、それはなるほどなと思います。
 日本のエネルギー政策のあり方というのは、やはり国民的議論を経て決められるべきものだし、そういう国民的議論というのはまだ足りないのではないかと思っていますので、都知事選挙をきっかけにそういう議論が広がり、かつ深まっていくというのはいいことだと思います。

記者
 あと、併せて、昨日、NHKの番組で、生活の党の小沢代表が脱原発を打ち出して立候補をする予定の細川さんの支援をする方針を示しているのですけれども、達増知事は生活の党の党籍もお持ちなのですけれども、その小沢さんの方針に対してどのように捉えているのか教えてください。

知事
 そもそも他の都道府県における知事選挙にどう関わっていくかということについては、去年の宮城県知事選挙については、現職として一緒にさまざまな復興への取り組みとか、自動車産業集積への取り組みを一緒にやっている村井知事を応援ということがあったのですけれども、今の段階では東京都知事選挙に対する関与ということについては何もない白紙の状態です。

記者
 ちょっと今までの質問とは矛盾するところもあるのですけれども、一方で都知事選の争点が原発政策に集約しつつあるというか、一つの争点に、郵政民営化のときのようになりつつあるということについての意見もいろいろ出ているのですが、達増知事としてはその点どのように思われますか。

知事
 政治的に集団で物を決めていくプロセス、選挙というのはそういうもので、そういう中で何を主張しようが自由なのだと思います。立候補しようとする人あるいはその応援する人たちが今回の選挙はこういう選挙なのだと、それはシングルイシューならシングルイシューがあるでしょうし、あるいは政策を問う選挙ではなくて人を問う選挙だとか、いろんなそこはやり方、主張の仕方はあるので。それに対する反対意見というのには多分2種類あって、1つはそこで主張される中身に反対している人たちが中身で反対すると不利になるから、そういう主張の仕方はおかしいという形式を捉えて、本当は中身に反対しているのに形式を捉えて反対する。だから変にまじめに形式の議論をする土俵に入ることでそういう中身の賛成、反対の片方に加担していくようなことがないように気を付けなければならないと思います。
 また、形式の議論というのは、それはそれであるのだと思いますけれども、ただ私は一般論として日本の選挙をめぐる議論の中で、ちょっと形式論にとらわれ過ぎているところがあると思います。例えばマニフェストということで、何かマニフェストという看板のついたものを出さなければならないみたいなところにとらわれて、あなたにマニフェストはないのですかとか、あなたのマニフェストは形式的に不完全だとか、そういう形式にとらわれ過ぎる。形式において、より文句の付けようがない形式を満たそうとすれば、体制側にとって有利ですからね、官僚組織とか、既存のいろんな組織を使って政策メニュー、裏付けとなる数字、統計なんかもきちんと用意して出すというのは、それはもう体制側とか、巨大組織を背景にした人の方が有利になる話で、選挙における議論の形式にこだわり過ぎることで結局そういう体制側とか、大組織を有利にしていくという傾向が日本にはあるので、そこは気を付けなければならないと思います。

記者
 昨日の名護市長選で現職が勝ったことに対するご所見を伺いたいと思います。

知事
 これも難しい質問ですけれども、まず選挙としてきちっと行われて、その自治体の民意が明らかになったわけですから、その民意に従って選ばれた人がその民意を実現するようにきちんとやっていくべきだし、そういうふうになることを期待すると、一般論ですけれども、そういうことかと思います。
 あとは、基地問題についてですけれども、鳩山内閣の頃に、私はアメリカで出ている「Foreign Affairs」という外交問題論文雑誌を定期購読しているのですけれども、アメリカの有識者の中に結構鳩山総理の言うことはもっともだと、今日本にいる米軍というのは第二次大戦後の異常な状況の中での体制であって、それを今もっと少なくするというのは当然のことだという議論があったり、あとは中国封じ込め論を主張するようなややタカ派的な論文の中にも、しかし中国封じ込めというのは海軍力を基本とすべきなので、海兵隊を沖縄に置いておく必要はないというような論旨の論文もありましたし、アメリカの外交、防衛問題に詳しい有識者の間でも今の在日米軍のあり方を改革していく、変えていくという考え方は大いにあるのだと思っています。あとは映画監督をやっているオリバー・ストーンさんとか、辺野古への基地移設は良くないという、そういうアピールもあって、アメリカのそういう文化人の方々にもそういう声があると。鳩山内閣の頃に日米の有識者会議とか、賢人会議とか、そういう防衛、外交の官僚同士の議論とは別のトラックで大所高所からの議論をしていれば、結構日米の知恵を集めれば、まさに沖縄の基地負担というものを大いに軽減しながら、新しい時代の脅威にきちっと対応できる日本の安全保障体制、そして日米の安全保障協力体制というのはかなりクリエイティブにつくることができたのではないかなと思っていまして、今回の名護市長選挙の結果というのも改めてそういう大所高所からの取り組みというのを考えてみるいいきっかけになるのではないかなと思います。

記者
 もう一件別の件で、花巻市長選についてお伺いします。きのう花巻市長選が告示されて、現職と新人の一騎打ちの構図が決まったのですけれども、現職の第一声にも生活の党系の県議の方が応援に駆けつけていたのですけれども、知事としては今回の選挙はどのようなスタンスで臨むのか、またその理由も併せて教えてください。

知事
 去年から政治活動については、基本的にしない方向で仕事の組み立てとか、さまざまな事態への取り組みとかを考えているところであり、そういうふうに理解していただくと分かりやすいのかなというふうに思います。選挙というのは最大の政治的なイベントでありますので、ただ政治活動、政治行動、政治的発言というのは自由だと思っていますので、だから絶対にこうするとか、絶対にこうしないというふうな決め方は自分自身についてもなるべくそういうことはない方がいいと思っているので、そういう原則というのがあるわけではないのですけれども、他方、去年からの方向性としてそういうのがあるということであります。

記者
 昨年からというのは何かきっかけがあったのでしょうか。1つ確認しておきたいのが2009年は応援に駆けつけていらっしゃいますよね、前回の市長選のときに。

知事
 ちょっとぱっと思い出せません。

記者
 では、昨年からというところは何かきっかけがあったのか、変わったということで。

知事
 県議会でも答弁しているとおり、「あまちゃん」関係のいろんなツイッターでの発信とか、ファンの集いに参加したりとかという中で、社会的存在としての知事のスタンスというのを軸にしながらさまざまなことに取り組むことで、まずは復興に向けて一つにまとまっていかなければならない岩手を一つにしていくということに大変大きく役に立つと、そういうスタンスのとり方がね。ということで、政治的なことについては基本的に考えないようにし、また選挙というものについてはもう全く考えていないというような、そういう方向性を去年からとっているというところです。村井知事のケースはちょっと例外的でしたけれどもね。

記者
 分かりました。その上で、嫌なというか、失礼な質問なのですけれども、とはいえ花巻市長選は知事選の前哨戦という見方もあるのですけれども、今後の知事選への影響というのはあると思われますでしょうか。

知事
 まさにそういう政治的なことは考えないようにしているし、まして選挙、特に自分自身が直接関わるような選挙ということについては考えていないということであります。ただ、そういう政治に対する無関心とか、政治に対する引いた姿勢は無責任ではないかというそしりもあるかと思います。ただ、今私が強く思うのは、岩手が今置かれている状況というのはもう非常事態と言っていいような、やはり危機的な状況で東日本大震災への対応から復興ということに取り組んでいるのであって、いかにしてそういう岩手をばらばらにさせないか、岩手の中に無用な対立を引き起こさないようにするかということをやはり真剣に考えなければなと思っていて、実際行動の中で岩手を一つにということを実現していかなければならないと思っていて、そういうところはこの機会にも強調したいと思います。

広聴広報課
 それでは、以上をもちまして記者会見を終わります。
 

  次の定例記者会見は2月12日(水曜日)の予定です。

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