平成25年6月3日知事会見記録

ID番号 N4744

平成25年6月3日10時30分から10時50分

広聴広報課
ただいまから記者会見を行います。本日は知事からの発表事項はございません。

幹事社
きょうは、記者クラブを代表しての幹事社質問はありません。各社から質問があればよろしくお願いします。

記者
先週、国体の関係で、(日本)体育協会の方々が沿岸と、あとは内陸、それぞれ何カ所か視察をされて、その結果、準備具合で特に大きな問題はないという形になって、ゆくゆくは6月の国体委員会ですとか、あるいは7月の正式決定に向けて推薦したいというような国体の委員長さんからお話がありましたけれども、そういった問題がないというふうな結果がこの前の視察で出たことに関する知事の所見、ご感想からお伺いしたいと思います。

知事
7月24日の理事会において、視察に来られた泉国体委員長の方から、岩手県が開催地として決定されるよう提案するという、そういう講評を今回の視察の結果いただいたということで、大変心強く思っております。3年後の「希望郷いわて国体」、3年後というふうにもう決まったというような気持ちで、しっかり準備を進めていきたいと思います。

記者
沿岸の方に関しては、特にトライアスロンが行われるところの根浜ですか、あのあたりはまだ震災の影響で復旧がなかなか進んでいないというところがあって、そのあたりはどうしてもまだ地盤沈下とかいろいろ進んでいない部分があったというような感想だったのですけれども、これも間に合うだろうという形で期待を示されていたというふうに見たのですけれども、知事は、被災地での開催というところも今回1つの大きなポイントになると思うのですけれども、そのあたり復興との関わりでまだ進んでいないことに関して、今後どういう形で準備づくり、会場づくりというのを進めたいと思っていらっしゃいますか。

知事
東日本大震災津波発生直後には、果たして予定されている国体をすることができるのだろうかということが疑問としてあったわけでありますけれども、今回の視察を通じて、できるのだということがはっきりしたと思っていますので、沿岸被災地の住民の皆さんからも、ぜひ国体を予定どおりやって復興の象徴にしてほしいという声が大きかったということもありますので、みんなで力を合わせてしっかり進めていきたいと思います。

記者
安全面で、またちょっと先週も伺ったことになると思うのですけれども、安全というのは基本的なことで、しっかりとその部分は進めてほしいということもインタビューとかした中でありました。ちょっと繰り返すようですけれども、つり輪の老朽化の問題とかもあったと思うのですけれども、改めて選手がきちんと競技に専念できる環境づくりというもの、知事としてその面ではどういうふうに取り組んでいきたいと思われていますか。

知事
講評の中ではそこには言及されていなかったと聞いておりまして、まず当たり前のことは当たり前にきちんとやっていくということだと思います。

記者
先日、東京、文科省などにILCの誘致について要望に行かれましたけれども、現時点での手応えというのでしょうか、そのあたりのお話をお願いします。

知事
まず、去年と違って、今年に入ってから、政府の方でもしっかり国際リニアコライダーについて対応し、さまざまな機会に言及していただいているところでありまして、政府としてもきちんと対応していかなければならないという、そういう感触はかなり広まっているなというふうに思いました。これは、研究者の皆さんによる国内での建設適地を1つ決めるという作業が順調に進んでいるので、政府の方でもその決定の暁には、それを踏まえてきちんと対応していかなければというふうなことがさらに深まってきているなというふうに思います。

記者
まず、外国と日本との間で日本が勝った場合は、今度は九州と東北での争いになってくると思うのですけれども、北上山地に抱負というか、改めて決意みたいなお話をいただけたらと思います。

知事
研究者の皆さんが、今、立地、適地を検討する作業、そこには争いとかそういう要素はないわけでありまして、我々としては日本が、世界に1つ造らなければならないという国際リニアコライダーを日本が造ることができるように、岩手のさまざまな地質関係のデータを研究者の皆さんに提供し、また、いざ造ることが決まれば、住民の理解とかさまざまな研究者の生活環境の体制整備というのが大事になってくるので、そこの準備をおさおさ怠りなくやっていくことが研究者の皆さんのためであり、また、日本のためという思いで対応していけばいいというふうに思っています。

記者
参議院選の公示まで間もなく1カ月ということですけれども、改めて今回の選挙、何が問われる選挙というふうに知事はお考えでしょうか。

知事
日本が直面している課題を改めて整理して、いろんな課題があると思います。株価が大きく上昇する中でも、いまひとつ実体経済が堅調な好景気の基調にまだしっかり乗っていないということが最近の乱高下の背景にあると思いますし、やはり日本の経済を再生していくためには、地方が主役になるような内需拡大型の経済構造改革というのをしっかりやっていかなければならないのだという、そういう地方が主役になる経済、社会構造改革というのが、これはもう1980年代以来の課題なのですけれども、それがいまだに達成できていないということが日本の直面する大きな課題の一つなので、そこをやっぱり日本をいい方向に向けていくような決断ができる選挙にしてほしいと思います。

記者
特に岩手選挙区では、もちろん復興だと思うのですけれども、6人の候補者もそれぞれ復興を訴えていると思うのですけれども、その中で特に重視すべき点といいますか、その点をどのようにお考えでしょうか。

知事
復興をするかしないかとか、あるいは復興を加速させるべきかそうではないのかというのは、もう争点にはなり得ないと思っています。そういう意味で、復興はもうやらなければならないことが大前提ということで、復興を争点にするようでは日本は終わりなのではないかと思いますね、日本としてやらなければならないことですから。

記者
そうしますと、岩手選挙区では、知事は先ほど、地方が主役のそういうところでの経済再生といいますか、そういう観点でおっしゃられましたけれども、特に岩手選挙区では何が問われるといいますか、その点どのようにお考えでしょうか。

知事
ちょっと質問の意味がよくわからなかったのですけれども…。よくわからなかったです。

記者
地方が主役のそういった経済再生といいますか…。

知事
思い出した、思い出した。あと、争点ということについては、有権者一人一人に日本をこうしてほしいという思いがあるわけです。そういう中に、もっと復興を加速してほしいという思いは、これは当然ありますし、あとは子育て支援、これをしっかりやって、子供たちを育てやすいような環境にしてほしいというのもあります。若い人たちが雇用の確保、きちんと就職できるようにしてほしいというのもあり、そういう有権者の思いにどう応えていくかということを立候補する側、またそういう体制をつくる側は問われるし、またそういう有権者と立候補する側とされる側との相互作用の中で、ジャーナリスティックには今回の選挙の争点は何だ、こうだというのが見えてくるというのが選挙というものだと思います。さっき私が言ったのは、そういう地方が主役の経済という、それ以外のことが選挙の争点になってはいけないという趣旨ではなく、今の岩手が直面している大きな課題の一つはそうだということであります。

記者
改めて、今回参議院選挙、知事はどのように対応されるお考えでしょうか。

知事
白紙であります。ただ、関根敏伸さんが立候補したということは、大変すばらしいことだと思っています。

記者
関根さんを当選させるために、知事として、特に岩手1区が参議院選挙の趨勢を決める中でも鍵を握ってくると思うのですけれども、その中で厚い支持基盤を持つ知事としましてはどのように活動されるお考えでしょうか。

知事
どうすれば当選できるかということは、皆さんから逆に教えてほしいところです。

記者
リニアコライダーの件に戻って恐縮なのですけれども、現時点で知事から見て、もう一方の候補地の脊振の土地柄とか、あるいはそれをバックアップしようとしている佐賀県とか福岡県ですか、そういった行政の取組をどうご覧になるか、ライバルをどうご覧になるかということと、あと岩手、北上が選ばれるための今後のポイント、どういうところが売りなのかというところを改めてちょっとお伺いしたいと思います。

知事
私は、基本的に岩手県の領域において管轄権を持っていますので、その中にいかにリニアコライダーに適した土地があるのか、また、いざ造ると決まったらどういう研究者の生活環境整備ができるのかということを明らかにし、また、いざ造るとなれば、それは住民の理解が非常に重要なので、国際リニアコライダーの意義を地域の中で浸透させていくところに私の仕事はあると思っていて、日本の他の地域のことについては、そこの担当の皆さんがやればいいと思っています。

記者
あまり意識されていないということですかね。

知事
はい。

記者
先ほどの質問に続くのですけれども、関根さんを応援するという態度は表明されているのですけれども、例えば応援演説に街頭に立たれたりとか、そういうご予定はございますか。

知事
知事の政治活動は自由であるべきだという考え方がまず原則としてあります。あとは、どういう活動が効果的なのだろうかということについてはいろいろ考えておりますけれども、こうすればいいということはまだ決めておりません。

記者
前の記者会見の質問とちょっとかぶるのですけれども、その理由としては、やっぱり今回の参院選は前回の衆院選と違って、前回の衆院選はオリーブの木構想などの提案があったけれども、今回はそうではないという、そういった違いから、まだ態度を決めかねているということになるのでしょうか。

知事
前回はやらなければならないこととか、やった方がいいこととかというのが、ただそれでも候補者との関係については選挙が始まる三、四日前に確定し、それ以前はやっていなかったわけですので、そのとき、そのとき、選挙ごとにそこは事情がいろいろ違います。そうですね、こうやって今考え中というのが実態ですね。

記者
繰り返しの質問になるかもしれないのですけれども、参院選の岩手選挙区であえて関根先生が出馬されたのはすばらしいと知事今おっしゃいましたけれども、その理由というのを改めてお話しいただけますでしょうか。

知事
参院選についての感想を求められたので、無関心では全然ないので、さっきそれ以外のことだけだと、私自身が参院選に無関心なのではないかという印象も与えると思ったので、関心のある部分についても話したということであります。そうですね、日本全体の流れとして、去年の12月の衆院選みたいに、今回の参院選、大きく投票率が下がる、投票に行かないでしまう人がたくさん出る危険性があると思いますので、それはまずいなと思います。やはり国政選挙、国の運命を決める大事な選挙なので、多くの人が関心を自分の中で高めて、投票してほしいなというふうに思います。

記者
今のお話、そうすると関根先生が出たことによって関心が高まったということでおっしゃっていらっしゃいますか。

知事
さっきから私の答えで、白紙だとか、考え中とか言っていると、何か今回の選挙に岩手県知事は関心がないのではないか、岩手県知事は今回の選挙を関心を持たなくていい選挙だと思っているのではないかみたいに県民はじめいろんな人に思われると、それはまずいと思ったので、関心を持っている部分について1つ紹介したというところです。

記者
すみません、最後にしますけれども、6人の中で例えば……

知事
よく知っている人が立候補したわけですからね。

記者
政策的にこの部分がいいとか、こういう点でプラスになるのではないかと知事が評価された点はどこでしょうかということをお聞きしたいと思います。

知事
今の段階であまり知事からこういう候補者の中でこの人がいいぞ、みんなこの人を応援しろみたいに知事が県民に訴えているような形を取るのは好ましくないと思うので、そこは言及を控えさせていただきたいと思います。とか言っていると、何か無関心かのように思われても困るので、なかなか難しいところなのですけれども、知事としての務めをきちんと果たしつつ、選挙を盛り上げて投票率を高めるというのは、これは選挙管理委員会も一生懸命頑張りますし、それを知事は支援する立場なので、そこは本当にしっかりやらなければなとは思っております。

広聴広報課
それでは、これをもちまして記者会見を終わります。
次の定例記者会見は6月10日(月曜日)の予定です。

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