平成24年7月9日知事会見記録
ID番号 N4812 更新日 平成26年1月16日
平成24年7月9日 10時30分から10時44分
広聴広報課
ただいまから記者会見を行います。本日は知事からの発表事項はございません。
幹事社
では、質問に移らせていただきます。本日は記者クラブを代表しての幹事社質問の用意がございませんので、各社から質問があればお願いします。
記者
昨日、平野復興大臣と知事、沿岸市町村の意見交換会が行われました。その中でまちづくり復興チーム等の派遣等について説明あったと思いますが、それについての知事の所感と、平野復興大臣と消費税問題で民主党分裂後、初めて会ったことになるかと思いましたが、そのことについての感想を聞かせていただきたいのですが。
知事
それぞれ政治家個人として会ったわけではなく、行政の長同士、組織対組織の中で一緒に昨日も仕事をしたということだと思っております。発災直後から市町村、県、国が一体となって行政がフルセットで被災地、被災者に寄り添っていくような体制でやっていこうということで、復興庁ができる前から国の現地対策本部の初期の段階から行政がフルセットでという形をつくっていこうと一緒にやってきたわけでありまして、それが更にまた市町村に寄り添った形で発展していくというのは我が意を得たりというように思っています。
記者
先週の7月4日、水曜日のことですけれども、国際的な研究グループがヒッグス粒子と見られる素粒子、これは岩手県が誘致を進めている国際リニアコライダーでも研究する予定の素粒子の一つでありますけれども、ヒッグス粒子と見られる素粒子を発見したという発表がありました。まず、これについてのご所感をお伺いしたいのと、それから岩手県のILCの誘致に向けて、どういった効果が期待できるか、どのように取り組んでいくか、その辺をお聞かせ願えますでしょうか。
知事
国際リニアコライダー、ILCに期待されている役割の一つ、大きな柱としてこのヒッグス粒子の謎を解明するということがあり、ただヒッグス粒子が本当にあるのかというのはわかっていなかったので、そこが不透明だったのですけれども、その実在が確認されるということは、それだけILCというものが必要であるという必要性が高まることでありまして、(ILCに関する)国際的な理解(が深まるとともに、ILCの実現に向けた今後の)国際的な共同作業の中で、岩手にILCをという流れに大きく資するというように思っています。よかったと思います。
記者
先週、県の防災航空隊が葛丸ダムの訓練中に隊員の方がお一人お亡くなりになるという事故がございました。今後こういった事故が二度と起きないように再発防止が求められると思うのですけれども、今後の県としての対応をお聞かせください。
知事
防災航空隊員が亡くなる事故が起きたことは本当に私も申し訳ないことと思っておりまして、私からもお詫びを申し上げたいと思います。本当に悲しいことでありますけれども、その魂が安らいでいただけるようにというためにも再発防止のための検証と対応はしっかりやっていかなければならないと思っています。今朝の庁議でもその旨私から述べたところであります。
記者
その上で、具体的に県として何か検証委員会というものを立ち上げるとか、そういった具体的なお考えというのはございますでしょうか。
知事
かなり専門的にその担当のところできちんとやってきたところでもあり、まずはそこのところに検証して欲しいと思っています。
記者
県議会のことでお伺いいたします。先週小沢一郎さんが民主党に離党届を提出したのに伴って、県議会最大会派の民主党でも残留、それから離党というような動きが出ていることはもう各紙報道から明らかであります。今日は県議会が終わるということに伴って、この分裂の動きが表面化することが今後確実な情勢となっていますけれども、知事としてはこの動きをまずどう受けとめなさっているかということが1つ、それから今後の知事の県政運営にはどういう影響が出ると見ていらっしゃいますか、この2つをお願いします。
知事
まず、議会の会派のありようについては、これは議会の中の自治の問題、議員の皆さん一人一人が全県民の代表である県議会議員の皆さんの間での自治の問題でありますので、執行部サイドからはコメントいたしませんし、また議会の中がどういう状態であったとしても知事はじめ執行部は地方自治法の趣旨にきちんと沿いながら誠実に対応するということで変わりありません。そういう意味で、達増県政というありようについては何ら変わることはないと思っております。
一方で、県議会議員の皆さんの新党との関わり方ということに関しましては、議会の外でもいろいろ活動等あるわけで、そちらのことについて言えば、私はやはり3年前の政権交代マニフェスト、そして衆議院議員選挙の民意を受けた民主党だったはずなのに今はそうでない形になってしまった。それに代わる新しい民意の受け皿をきちんとつくって、そして政権交代をやり直そうという、そういう運動にはより多くの方々に参加していただきたいと思っています。
記者
今、知事は、そういう運動には多くの方々に参加して欲しいというようなお話しをされましたが、知事ご自身としてはその新しい党に対してどういう形で関わるのか、新党入りあるのかどうなのか、まずその点をお伺いしたいのですが。
知事
自由にということで申し上げていたのですけれども、どうもわかりにくいようですから、はっきり何らかの形で参加しますというふうに明言したいと思います。今週中にも民主党を離党する手続をとりたいと思います。
記者
それは新党に入るということでよろしいのですか。
知事
はい、そうです。
記者
その上で今後、失礼な話になるかもしれませんが、衆院選、参院選と国政選挙続くわけですけれども、知事任期中の動き、あるいは途中で辞めてというようなことは考えていらっしゃるのでしょうか。
知事
今までもこの岩手は改革の政治の最前線であり、その流れの中で政権交代も引き起こしてやってきた。そういう流れを岩手の中で更に強めていく今回、この政権交代をやり直そうというところに私も何らかの形で微力を尽くしていきたいと思っておりますけれども、知事としてといいますか、知事である政治家個人としての関わり方以外の関わり方というのは、今、頭の中にはありません。
記者
失礼ですが、重ねて確認させていただきますが、現時点としては任期を全うされるというお考えでよろしいですか。
知事
今、頭の中にさっき言ったような形以外で関わっていくということについては全く頭の中にはありません。
記者
今のお話なのですけれども、民主党を離党し、新党入りということですけれども、最大の決定打といいますか、一番の理由というものをお伺いしたいですけれども。
知事
一番の理由というか、私本人としては何も変わらないわけです、ええ。ただ、今までやってきて、これからもやっていこうとしている、きちんと民意とともに日本の新しい政治を切り開いていくという運動の母体になるこの日本における政党が新しい新党という形になるので、それに合わせた手続をするというだけのことと思っております。
記者
今週中に離党の手続をとって小沢さんの新党に入るという話でしたけれども、その上で、ひとつ改めて県議会との関わりについてお伺いしたいと思います。知事が新しい党に入ることによって、またさまざまな波紋を及ぶといいますか、一筋縄ではいかない県政運営になるのではないかと私は思うのですが、知事はどう思いますか。
知事
私自身の考え方とか、あるいは発言内容とか行動が大きく変わるわけではありませんので、ですから私以外のところで、岩手の政治の中に何か大きく変わっていくというところがあれば、その変化がどうなるかということなのでしょうけれども、その辺は私は特に承知していませんので、皆さん調べて取材していただければと思います。
広聴広報課
よろしいですか。それでは、これをもちまして記者会見を終わります。
次の定例記者会見は7月17日(火曜日)の予定です。
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