平成24年7月30日知事会見記録

ID番号 N4806 更新日 平成26年1月16日

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平成24年7月30日 10時30分から10時46分

広聴広報課
ただいまから記者会見を行います。最初に知事から発表があります。それでは、お願いします。

知事
今日の発表事項は、「いわてDC」期間中の主要観光地の入込状況と「あなわん運動」の継続した取組についてです。
4月から6月までの3カ月間展開してきた「いわてデスティネーションキャンペーン(いわてDC)」期間中の観光客の入込状況について、県内主要観光地12カ所の数値を取りまとめたところ、観光客の入込客数は約171万人回で、平成22年と比較して7.1%増となったところであります。
「いわてDC」がスタートした4月当初の低温・降雪、ゴールデンウイーク後半の荒天の影響はありましたが、平泉を中心としたエリアで震災前の平成22年同時期の観光客入込数を大きく上回りました。また、5月に開催された東北六魂祭以降、各地への入込も概ね堅調に推移してきました。県全体の入込客数については、国の統計数値がまとまるまでもう少し時間がかかりますが、今回の主要12カ所の数値を見る限り、当初設定した「いわてDC」の目標の達成も大いに期待できると感じています。
今回、「いわてDC」の実施に合わせ、本県を目的地とする数多くの旅行商品が造成・販売されました。DC期間中に開催された各種イベントや本県の優れた観光資源を全国に向けて発信できたことが誘客につながりました。また、県内各地で地域の方々が取り組まれた歓迎イベントや笑顔でのお出迎え、SL運行の際に沿線で手を振っていただくなど、県民一人一人がおもてなしの心でお客様をお迎えしたことが岩手ファンの拡大につながりました。
これまで県民一人一人が「わんこきょうだい」になったつもりでお客様をもてなそうという「あなわん運動」(あなたもわたしもわんこきょうだい)を展開してきましたが、この運動を継続した取組として今後一層盛り上げを図っていくために、今回このような「あなわん運動」PR旗を作成しました。今まさに本格的な夏の観光シーズンを迎えるところでありまして、8月には東北の夏祭りの先陣を切って「盛岡さんさ踊り」が開催されますし、県内各地で様々なお祭り、イベントが開催されます。県においては、夏・秋の観光シーズンに向け、引き続き誘客事業を展開し、県外から多くのお客様がお見えになるわけですが、観光の振興は震災からの復興に向けた大きな力になります。「観光の力を復興の力に」ということで、ぜひ「あなわん運動」の推進にご協力いただき、本県を訪れた方々に岩手ファンになっていただけるよう笑顔とおもてなしでお迎えするよう県民の皆さんにもあらためてお願いをしたいと思います。
以上です。

広聴広報課
以上で知事からの発表を終わります。

幹事社
それでは、ただいまの発表事項について、各社から質問があればよろしくお願いします。

記者
DCの入込ということについて、増えたということは結構なことだと思うのですけれども、あらためてこの増えたことに対する知事の所感と、DCが終了したということで、今後、逆に反動といいますか、懸念される部分もあると思うのですけれども、それに向けた取組の重要性などについてお伺いしたいと思います。

知事
去年、東日本大震災で観光の分野も大きく被害を受け、そして観光客数という実績も落ち込んだわけでありますけれども、観光という分野の震災からの復旧・復興、そして観光の力で岩手全体の復興を進めていくという観点から、大震災の前年以上の入込数を岩手全体として達成できたというのは大変よかったと思います。観光の復旧・復興、そして岩手全体の復興という流れができてきていると思います。DCということでの入込客数増加というのは、ただ一過性のものにならないようにということをDCが始まる前から関係者の皆さんが留意して、むしろ今後の岩手の観光力の底上げといいますか、DCが終わった後も長く続くような観光力を高めていくような仕方でこの旅行商品をつくろうとか、またいろんなイベントを工夫しようとかということで進めてきましたので、DCが終わったから落ち込むというよりも、このDCの実績がきちんと維持していくように気をつけていけばいいというように考えております。
他方、この岩手県全体としては震災前の年よりも実績が増えているわけでありますけれども、観光地によってはまだ(平成)22年の水準に回復していないところもありますので、そうしたところの回復ということが大事だとも思っております。そうしたところを引き上げながらDCで増えたところはそのまま維持していくということで、岩手の観光全体を先に進めていくことができればいいのではないかと思っております。

幹事社
他はよろしいでしょうか。本日は記者クラブを代表しての幹事社質問はございません。各社から質問があればよろしくお願いします。

記者
県議会のほうなのですが、民主党を離党された県議グループで先日「希望・みらいフォーラム」という新会派を立ち上げまして、今日そこでも記者会見あったのですが、まず新会派の名称も含めて、そこに対する知事の所感と、その新会派との、もしくは他会派との知事のスタンスというところについての考えを教えてください。

知事
議会の会派は、議会の議員の皆さんの自治によって構成され、県議会活動に取り組まれていくものでありまして、私のほうからああすべき、こうすべきというコメントは控えたいと思います。また、知事はじめ執行部としては全ての会派、また無所属の議員さんそれぞれが岩手県民全体の代表ということで、予算や条例などを提案する際にはそれぞれにきちんと説明をし、また議会での質問に対して答弁する時もきちんと答弁するということで対応していきたいと思います。

記者
新会派の名称についてはどのような印象や所見をお持ちになられましたでしょうか。

知事
これもそれぞれの会派が自由に名前を付けているということだと思いますので、その自治を尊重したいと思います。

記者
あと、今日の記者会見で佐々木順一代表から、次期衆院選については知事と同一歩調をとっていきたいという考えをお示しになられましたが、知事としても同じような考えをお持ちでしょうか。

知事
会派として何かそういう相談をしていることはございません。それは「国民の生活が第一」という政党の岩手県連としての話ではなく、会派としての話だったのでしょうか。

記者
今後その県連組織ができて、そうすると新党に入党するということで、そこからのお話だったと思うのですが。

知事
会派というのは、議会の中のそれぞれの議員さんたちの自治の問題でありますが、政党というものは、これはもう世の中全体に開かれて、規約に従って誰でも参加でき、また政党と政党の自由な活動の競争と協調の中で民主主義も発展し、日本国民の安全や福祉も向上していくというものでありましょうから、まずそういう政党活動ということが盛んになるのは大変いいことであります。
衆議院議員選挙に対する対応については、具体的にどの選挙区でどうのこうの、どの候補者をどうのこうのということについては、私と「国民の生活が第一」岩手県連との間で相談はしていませんけれども、一般論としては、私はこれまでも繰り返し述べていますように、まず今の局面、「国民の生活が第一」という理念、そしてそれに沿った政策、この地方切り捨て、格差社会化、また貧困の拡大深刻化といったような流れを逆転させて、地方から経済の回復、そして地方から日本全体をよくしていくような改革を私は応援していきたいと思っていますし、今までも応援してきましたので、そういう意味で私として特に国政に対する関与の仕方ということは今までと全然変わらないところでありまして、そういうところを踏まえての佐々木順一さんの発言だったのではないかと思います。

記者
先ほどの質問にかぶってしまうのですけれども、会派が新しく今日できて、今まで民主党の会派が分裂したりしまして、県民の方々への知事としてのスタンスのメッセージといいますか、要は復興を進めていかなければならないということが県政としてあると思うのですけれども、そういったところで会派が分裂したり、あるいは知事と考え方を同じくする会派が第3会派になったりといったことがあるところでの知事の今後の県政の進め方、スタンスというのをもう一度復興の絡みで教えていただけますか。

知事
わかりやすく言えば知事はじめ執行部は会派に対しては中立なわけでありまして、繰り返し言っているように執行部から提案することについては全ての会派、そして無所属議員さんにきちんと説明をし、協力をお願いするわけですし、また全ての会派、また無所属の議員さんからの質問に対しては、それぞれに誠実に答弁するという知事はじめ執行部の態度は、これはもう議会の中の会派構成あるいは無所属議員さんがどう増える、減るといったことにかかわらずに、もうこれは常にそうなわけであります。一方で会派構成というのは議員の皆さんの自由な自治の活動でありますし、またその会派ごとにどういう政策スタンスで知事や執行部に臨むかということも、それはそれぞれの会派の自由ですので、私のほうからそれに対してどうこうしてくださいとか、どうこうしなければならないということはありません。
あと復興についてというポイントもおっしゃっていましたけれども、政党と復興の関係については、土曜日に大船渡で行われた「海事振興連盟岩手タウンミーティング」の席上、参加された国会議員の皆さん方がそれぞれごあいさつする中で、黄川田衆議院議員が「復興に与党も野党もない」ということもおっしゃられていたのですけれども、それはそのとおりだなと思いました。

広聴広報課
それでは、よろしいでしょうか。それでは、以上をもちまして記者会見終わります。

次の定例記者会見は8月6日(月曜日)の予定です。

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